~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「ちびっこカムのぼうけん」 1 家庭用ゲーム機が広まるよりもはるか前に

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ちびっこカムのぼうけん
神沢 利子 (著), 山田 三郎 (イラスト)

カムは、湖のそばにたち、金のユビワを北にむかって、三ど大きくふりました。かあさんのびょうきをなおすイノチノクサをもとめて、火の山にすむ大オニ・ガムリイと対決するカム。リズム感あふれる文章でつづる、スケールの大きなファンタジー。(「BOOK」データベースより)

 

人気漫画、「ゴールデンカムイ」佳境に入っているとのこと。

ストーリーの面白さ、キャラの魅力もさることながら、アイヌ文化を丁寧に描写していることも特徴です。

 

しかし、こどもに読ませるにはちょっと…。
そうとうにエグい描写が多いですし、ヒグマは怖いし、猟奇的な人がたくさん出て来るので、どうなのかな~。

 

ある程度年齢層が高くなってから、自分で出会ってみる分にはいいけど、積極的には読ませたくないかな~、というとき…。

 

 

子どもたちにアイヌ文化に触れてもらうには、児童書がいちばんです。


もしかすると、大人もこちらから入った方がとっつきやすく、世界に入りやすいのではないか?と思うほどすばらしい作品の数々です。

 

実は、昭和の児童書には、非常にアイヌのお話が多いのです。

 

多分、もっとも有名なのは萱野茂さんではないでしょうか。
ご自身がアイヌの出身である萱野茂さんは、たくさんのアイヌの伝承、物語を集め、本を書かれました。

名作、「オキクルミのぼうけん」は、挿し絵が斎藤 博之さんのすばらしい絵で彩られています。

 

 

ですが、子どもたちへ北方民族のお話の入り口としてもっともとっつきやすいというか、名著を書かれたのは、神沢利子さんです。

 

今も教科書に採用され続けている「くまの子ウーフ」の作者です。

 

福岡のご出身のようなのですが、樺太で幼少期を過ごされたとのことで、アイヌのお話をたくさん描かれています。

 

 

直接にアイヌのお話というわけではないのですが、「ちびっこカムのぼうけん」という、超名作があります。

 

カムという名前が、カムイから取られていることは明らかだなと前々から思っていました。
(イラストはどちらかというと、イヌイット系のようなイメージで描かれています)

 

でも、長じてから萱野さんの本や、他に神沢利子さんが描かれた児童書を通じて、このちびっこカムの世界は、アイヌの価値観、アイヌの視線を非常に多く取り入れているな、と感じるようになりました。

 

ファンタジー作品なので、この地上のどこの民族!という括りがないのですが、北の大地、北の海、その広大で豊かな自然の息吹を感じることができます。

 

民族が~というくくりがないことが、かえってこの作品の普遍性を高めています。

 

このお話は、わたしが幼年期~小学校低学年にかけて、まるで自分がその世界に入り込んだかのように感じて夢中になって読み、忘れがたい一冊です。

 

なご助も妹子も、どちらもこのお話は大好きです。
今も普通に売られているのがすごいです。

 

 

久しぶりに開いてみました。
最初のページに、作者からの「はじめに」が書かれていました。

 

いつも元気な、イタズラッコのあなただって、しゅくだいができなかったり、友だちとケンカしたり、おまけにおかあさんにしかられたりして、なにもかもつまらない日だってありますよね。そんなあなたを思いうかべながらちびっこカムをうみだしました。まず、さいしょに、ページをぱらぱらめくってください。カムもトナカイも大グマも、紙の上から、おどりあがります。ほら、あなたのほっぺたがもうあかくなった!さ、カムといっしょにでかけましょう。

 

こんな文章、あったかな…?

 

いきなり、はじめて読むような気分です。
あんなに何度も何百回も繰り返し読み返したのに、この部分はまったく頭に入っていませんでした。

 

というか、もう開いたらすぐにカムの世界に入ってしまうので、外からの声など入る余地がなかった、と言った方がいいかもしれません。

 

今は、作者のこの子どもたちへの心をあたたかいな、と受け取ります。

 

 

何と、次は挿し絵を書かれた山田三郎さんのコメントも載っていました。

 

ぼくは、このお話がとてもおもしろいので、いろいろのどうぶつ、めずらしい鳥などの、ゆかいなありさまを、べんきょうしながら、いっしょけんめいに、この本のなかにかきました。読んで、こころにうかんできたことを、そのままきみたちにつたえたいと思ってかいたのですから、この本のなかの絵は、ぼくのことばみたいなものです。きみたちも、ときどき思ったことを絵でかいてみませんか。できたら、ぼくにもおくってくださると、とてもうれしいですね。 山田三郎

 

この本のなかの絵は、ぼくのことばみたいなものです。

というのが、とても素敵だなあ!と思いました。

 

子供たちは絵が大好きで(漫画ですけど)一生懸命繰り返しくりかえし書いています。
その絵はすべて、子どもたちのことばみたいなものなんだろうな。

 

 

さて、いよいよお話のはじまりです。

 

ずっと、北の北のほうのくにに、一年じゅう、まっ白な雪をいただいて、そびえたつ、大きな山がありました。
そのいただきから、巨人のはく、いきのように、もくもくと、けむりをふきあげ、くらい夜には、空までとどく、火のはしらが、とおい海からも、みえました。

 

冒頭がすばらしいです。

 

この山のてっぺんには、ガムリイという大男のオニが住んでいて、クジラをつまみあげては食っている。
そんな伝承めいたお話から入って、カムという男の子が住んでいました──となるのですが、このガムリイにご注目です。

 

こんな伝説がある地域なんですよ~的なにおいを醸し出しながら、あとでガッツリ関わってきますので、すべてにむだがありません。

 

神話のある世界で暮らしている、普通の男の子、がついに伝説にまで飛び込んで、縦横無尽に駆け回る、という楽しさです。

 

 

・カムにはびょうきのおかあさんがいる。
・山で木を切っているとき、居眠りしているクマに出会い、ちっとも怖がらない。
・この力じまんの大クマは火の山に登る人をとおせんぼしている。
・火の山には大男ガムリイがいる。
・火の山には、どんな病気もなおす「イノチノクサ」がある。
・火の山に行くまでには、「大ワシの住む岩」「マモノのいる黒い湖」がある。

 

というわけで、RPGに慣れた現代の大きな少年少女たちにはもう、すぐにピンとくると思われるのですが、まさにRPGの王道であるかのような展開です。

 

それも、非常にすぐれたストーリー構成と、キャラ造形を持っています。
しかし、このお話はまだ、家庭用ゲーム機が登場するよりはるかに前、1961年に書かれた作品です。
(わたしが持っているのは、1977年版ですでに45版も出ています)

 

ゲームウォッチ1980
ファミコン1983

 

wikiの「コンピューターゲームの歴史」を見てもらえばお分かりかと思いますが、日本版本格的RPGが出るより前の作品です。

 

 

つづきます。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

くまの子ウーフ
神沢 利子 (著), 井上 洋介 (イラスト)

「くまの子ウーフ」の物語は、1969年の刊行以来、小学校の教科書をはじめ、さまざまな形で読み継がれてきたロングセラーです。卵を割ると、必ず卵が出てくることに感心し、自分が何でできているか真剣に考えるウーフ。子どもたちはウーフとともに考え、発見の喜びに目を輝かせてきました。また、命のふしぎと生きることの本質をあざやかに描いた物語は、幅広い層の読者の共感を集めてきました。時代を経てますます輝きを増すウーフの世界をたっぷり味わえる「くまの子ウーフの童話集」を、コンパクトなサイズにリニューアルしてお届けします。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

タランの白鳥
神沢 利子 (著), 大島 哲以 (イラスト)

オホーツク海に浮かぶ北の島にタランと呼ばれる湖がある。その湖底に沈む青い玉、それはモコトルの父祖が退治した大トドの片目だという。「わしはタランの湖の底、泥に埋もれし青い玉。わしをさがし、ひろいあげてまつれ。さすればやがて大地の水もひき、タランの村によき日がおとずれよう」その役目が、いまモコトルに命じられた。美しい白鳥の化身した娘と暮らすタランに、よみがえったトド神の魔の手が忍び寄る。少年少女に送る愛と甦りの物語。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

流れのほとり
神沢 利子 (著), 瀬川 康男 (イラスト)

1931年夏、麻子の一家は、炭坑技師である父さんの赴任地、樺太に向かう。柳蘭の花咲く北の原野を汽車でゆられていったその先に、麻子を待っていたのは、きらきら光る川だった。北の自然と暮らしを描く回想の物語。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パヨカカムイ―ユカラで村をすくったアイヌのはなし
かやの しげる (著), いしくら きんじ (イラスト)

村はずれに住んでいる狩りのへたな、貧しいアイヌ。でも、得意なことが一つだけありました。それは、ユカラを語ること。ある日、病気をまきちらす神・パヨカカムイが村にやってきて…。アイヌ民族の昔話を絵本化。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

けちんぼおおかみ 日本のむかし話
神沢 利子 (著), 赤羽 末吉 (イラスト)

海辺で鯨の肉を見つけたおおかみどん。家に持って帰る途中、子供にわけてとたのまれますがしらんぷり。北海道石狩に伝わるアイヌの民話。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

アイヌの昔話
萱野 茂 (著)

アイヌの人々の間で口伝えに語り継がれてきたウゥェペケレ(昔話)、20話。悪い根性を懲らす痛快な、よい生活の作法を教える温かな話の中に、人間と自然と神とが自在に交流し共生する世界のあり方を告げる。「ひとつぶのサッチポロ」「ひろった子ども」「へびのまゆげ」など、アイヌの世界で古くから語られてきた昔話を収録。短いストーリーの中に自然や神と共に生きる豊かな世界が表現されている。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

火の雨 氷の雨―カムイユカラ・アイヌの神さまが話したこと
かやの しげる (著), いしくら きんじ (イラスト)

多くのアイヌ達が暮らす北海道沙流川。美しくのどかなアイヌの村里をついに見に出かけた竜の神カンナカムイの息子でしたが…。星づくりの神、月の神、太陽の神、雲づくりの神の下で豊かに生き生きとくらすアイヌの生活を描く。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

オキクルミのぼうけん
萱野 茂 (著), 斎藤 博之 (イラスト)

この世に人間が生まれたばかりの頃、アイヌに生活のすべてを教えてくれたのはオキクルミの神だった。アイヌ語で語られたウパシクマ(故事来歴)を題材にした勇壮な絵本。1975年刊の新装版。

 

 

 

 

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大人が読む児童書「くまのパディントン」 3 読了 もくじ1章に対して、2~3は涙が出るほど笑える箇所がある

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

くまのパディントン
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

一度読み始めたらやめられない、おかしなおかしなクマのパディントンのお話の第1冊目。ブラウン夫妻がパディントン駅で見つけた子ぐまが、夫妻にひきとられ縦横無尽に活躍します。

 

 

 

 

ここまで紹介してきたわけですが、これでまだ実は
もくじ1 どうぞ このクマのめんどうをみてやってください
までなのです。

これだけ書いてきたのにです。

 

だいたい、もくじ1章に対して、2~3は涙が出るほど笑える箇所があるので、これは大変なことです。

 

8章あるのですから、少なく見積もっても8×2=16回は、涙が出るほど笑うハメになります。

 

全部紹介しきれないほど面白いので、ぜひ読んでみてもらいたいなと思います。

 

 

パディントン第一巻の8話、どの回も、序盤~中盤にかかるまでは、ちょこちょこと面白さを入れながらも平和でかわいく(重要)、このままほのぼのと終わるのかな~

 

…と、思わせておいて~!

 

どんどん、雪玉が転がり落ちて大きくなっていくように騒動が大きくなっていくのは、どうしてこんなに毎回すごい騒ぎになるのかと感心するほどです。

 

今回読み返して思ったのですが、パディントンの行動パターンはやっぱり、子どもです!
小さな子ども。

 

思考回路も、やらかしもそうです。

こういうのは、やっぱりおとなになって読むからわかるのですよね。

 

子どもにとっては、とんでもないことをやらかすクマです。

 

 

しかしまあ、世の中のお母さんがみなワンオペ育児の大変さを世に毎日訴えているのを見ればわかるように、これを毎日は本当に大変です。

 

そして、パディントンのお話本体も、8話までずっとこの調子でやらかし続けられていると、若干疲れてきたりもします。

 

その意味でパディントンは、毎日、またはときどき一話ずつ拾って、子どもを面白がらせてあげるという、読み聞かせにも向いています。

 

何しろおもしろさがわかりやすいので、子どもにはしっくりきます。

 

「おふろに入る」の回もたまらなくかわいく面白く、

 

溺れそうになってもがいている所
タオルにくるまってふきふきされてるところ

 

すべてがかわいいです。
(水びたしになったあとの床を誰が拭くのかという問題はあってもです)

 

ジョナサンは、感嘆のまなざしをもって、パディントンを見ていました。
「すごいな!ひとりでこれだけめちゃくちゃがやれるんだもんな。ぼくだって、、、、、、まだこんなにひどいことはやったことないぜ。」

 

 

わたし「妹子、最後にあなたから、パディントンのおすすめがどこなのかちょっと言ってみてくれる」

 

妹子「はいはい、パディントンね~!(すごい元気)わたしはね、パディントンのべとべとなのがすごく親近感が湧いたね!」
わたし「まあそうだろうね」

 

妹子「昔、わたしね!バムセ(お兄ちゃんに買ってもらったぬいぐるみのぶたです)を色を変えようと思って、マーカーでぜんぶ塗っちゃったのよ。そのレベルのきたなさだね!ほんと、親近感あるよ」
わたし「……………」

 

妹子「あとね、やっぱりね、パディントン無邪気なのよね!悪い気まったくないのよね」
わたし「あなたもね」
妹子「それがどうしてあそこまですごいことになるのかっていうのが楽しいんだよね~!」

 

ここからは、面白かったポイントを一つ一つ説明しはじめたので割愛しました。

 

妹子「もりだくさんで言うこと、もう思いつかないよ~!」
わたし「たいへん結構です。どうもありがとうございました」

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントン(Amazonプライム字幕版)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

クマのパディントン
マイケル ボンド (著), R.W. アリー (イラスト), 木坂 涼 (翻訳)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンのクリスマス―パディントンの本〈2〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

パディントンは内緒で部屋の改装をはじめ、ドアの上にも壁紙を貼りつけて部屋から出られなくなり、騒動をまきおこします。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンの一周年記念―パディントンの本〈3〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

パディントンが好奇心満点の鼻面をつっこむと必ず巻き起こる大騒動。映画を見に行っても、高級レストランに行っても、高級ムードは見事に粉砕されますが…。シリーズ第3作。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンフランスへ―パディントンの本〈4〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

バカンスをフランスで過ごすことになったパディントンは、そこでも、おかしな事件をひきおこします。けれども、そのおかしさこそ、人間が忘れてはいけないものにちがいありません。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンとテレビ―パディントンの本〈5〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

思いこみが激しくて融通のきかない、しかし愛すべきくまが、またまた大騒動を巻き起こします。今回はテレビのクイズ番組に出演しアナウンサーと珍問答をしたあげく…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンの煙突掃除―パディントンの本〈6〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

煙突掃除にバス旅行にクリケットの対抗試合に、またまた大活躍のパディントンは、ペルーのおばさんの百歳のお祝いに出かけることになりました。そのお別れパーティーで……

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントン妙技公開―パディントンの本〈7〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

ペルーからの帰国の船旅にはじまり、なつかしいブラウン一家のもとにもどったパディントンが、前にもましての大活躍。株でご難にあったり床屋になったりバレーまで踊ってしまいます。シリーズ第7弾。

 

 

 

 

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今日の一冊「エラと『シンデレラ』: エラは小さなバレリーナ」

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

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 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

エラと『シンデレラ』: エラは小さなバレリーナ
ジェイムズ メイヒュー (著), 灰島 かり (翻訳)

バレエが大好きな小さな子どもにぴったりの絵本。イギリスの人気シリーズ「エラは小さなバレリーナ」の2作目。バレエが大好きな主人公エラちゃんが、1作目に続き、今度はシンデレラの世界に入り込みます。イギリスの古い劇場にあるレッスンスタジオに通っているエラちゃん。バレエの先生は、いつもバレエの物語のお話をしてくれます。今回は、シンデレラのお話をしてくれました。そして、不思議なオルゴールの音楽に合わせて踊っているうちに、妖精たちに導かれ、シンデレラの世界に入り込んでしまいます。

 

バレエをしているお子さん。
バレエにあこがれてるお子さん。

 

また、昔話を読んだときに
その中にはいってみたい!
という子ども心の理想を叶える作品です。

 

 

バレエ教室に通う、バレエが大好きな女の子、エラ。
今日はうっかり、バレエシューズを片方忘れてしまいました。

 

先生は慌てず騒がず、上品に「大丈夫よ。じゃあおくつを貸してあげましょうね」と言って、大きな箱の中から出してくれます。

 

こういう、忘れものをしても慌てず騒がず上品な先生というのは憧れです。

 

この箱(トランク)も、すごく大きくて装飾がいっぱいついており、いったい何が入っているのかドキドキします。
先生、「くつを片方忘れた」という所から発想を広げ、オルゴールを鳴らしながら、シンデレラのお話をしてくれました。

 

うん、なんて素敵な先生なんだろうか。

 

 

レッスンが終わってから、ひとり最後まで残って、そっともう一度オルゴールを開いてみたエラ。
シンデレラの曲が流れます。

 

そこに妖精たちが現れて、シンデレラが困っているという話をしてくれます。

 

先生のトランクの中の銀のくつを持って、妖精たちとともにシンデレラの世界に行くエラ。

 

自分が忘れてしまった時に、優しくしてもらったのと、この箱の中からくつが出てきたので、それをシンデレラにもあげようという心ですね!

 

かわいい。

 

 

やっぱり、「忘れ物」というのは、親も怒るし先生も叱るし、子どもはプレッシャーがかかるという、イヤな思い出には違いありません。

 

絵がとても素敵です。
まさにおとぎ話のすばらしい宮殿と、王子さまとお姫さまの世界を、うっとりしながら見ることができます。

 

シンデレラの世界を体験したあとに戻ってきたエラ、

 

先生は
「つぎのレッスンには、くつをりょうほうちゃんともってきてね」
というのを忘れませんでした。

 

とても素晴らしい空想の世界の体験が、一つの失敗、エラー、あやまちからはじまって、おとぎ話の世界の奥深さ、どきどきするような冒険を重ねるという、とても素敵な物語でした。

 

図書館でふっと借りたのですが、どうやらシリーズもののようです。
女の子の心はぐっと掴むでしょうね。

 

 

ところで、わたしがずっと昔から持っている昭和の漫画。
山岸凉子の「アラベスク

 

これが妹子の大のお気に入りでヘビロテなのです。
わたしは昔発売された、大型の愛蔵版で持っていたのですが、妹子があまりにも読むので、ページは完全に破れてしまいました。

 

いま、10月から山岸凉子さんの作品が電子書籍化されたとのことで、もう絶版でどこでも手には入らないと思っていた本ですが、こうしてご紹介できるようになりました。
電子書籍の可能性を感じます…。

 

少なくとも、出版社さん、作者さんの応援になるのは間違いないので、電子書籍、もしよかったら試してみて欲しいと思います。

 

ビリビリになってしまった「アラベスク」を見るたびに、もうこれ手に入らないと思うんだけど…と悲しい思いをしていたので、とても嬉しいです。

 

もう本当にものすごくビリビリなんです。

 

ここまで持っていても、全然破れもせず、しっかりとしたつくりで残っているハードカバーの児童書が、いかに装丁がすぐれているか、痛感しました。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

アラベスク(完全版)I第1部1
山岸凉子(著)

現在のロシア連邦ソビエト連邦であった時代、キエフ・シエフチェンコバレエ学校6年生ノンナ・ペトロワは平凡な一生徒であったが、ある出会いで運命の扉が開きはじめた。バレリーナを目指すノンナの挑戦が始まる。完全再現された、数多くの貴重なカラー原稿と2色原稿を収録。バレエ漫画の名作の「完全版」!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

エラは小さなバレリーナ エラと『眠れる森の美女』
ジェームズ・メイヒュー (著), 灰島 かり (翻訳)

バレエのストーリーがわかるバレエ絵本。バレエの大好きなエラちゃんが、オルゴールの曲に合わせて踊っているうちに、バレエストーリーの世界に入りこんでしまいます。

 

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大人が読む児童書「くまのパディントン」 2 伝播するネトネト、それはまるでゾンビウィルスのように

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

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>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

くまのパディントン
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

一度読み始めたらやめられない、おかしなおかしなクマのパディントンのお話の第1冊目。ブラウン夫妻がパディントン駅で見つけた子ぐまが、夫妻にひきとられ縦横無尽に活躍します。

 

大人が読む児童書「くまのパディントン」 1 このかわいさは俺の嫁(大文字で)

 

 

パディントンの愛らしさにひとめで魅入られてしまった奧さん。

 

旦那さんの方は若干、保守的で臆病です。

 

密航者を匿うことが法律的に問題があるのではないかと心配していますが、本人もパディントンのかわいさには逆らえず、ここからあれよあれよという間に 家に連れて帰る話になります。

 

 

読んでいるほうとしても、何しろ目に見えない文字のクマです。
(上目づかいはかわいいですけど)

 

なので、いくら愛らしいとしても、いきなり強引な展開に ちょっとびっくりするのですが、しかしその強引な展開を どうでもよくさせてしまうほど、次から次に巻き起こる、このくまちゃんのしっちゃかめっちゃかの騒動です。

このクマがパディントンと名付けられたのもここのシーンでのことでした 。

 

生きた子どもみたいなものだし、いきなり連れて帰るのはなあ…。

 

しかし今読むと、このパディントン
「遺失物取扱所」で拾っています。

 

これはやっぱり、引き取り手のないテディベアを拾って帰り、それがあまりにかわいいので生きて動き出したように空想する…という風に取れなくもありません。

 

しかしこういうのは邪推です!
おとなならではの、つまらない想像です。

 

パディントンはほんとうに生きたクマで、パディントン駅に座っていて、連れて帰ることになったのです。

 

 

こんなことをグダグダ言っているのも、この後のとんでもない大騒ぎをよく知っているからです。

 

何度読んでも、目を覆いたい…。

 

そもそも、この時から怪しかったのです。
ミセス・ブラウンが、「毎朝朝ごはんにママレードをあげる・日曜日にはちみつ」と言った時の、くまくんの過剰反応。

 

パディントンはお腹が空いてたのです。

 

奥さんは娘さんを引き取りに出かけ、その間旦那さんが面倒をみることになりました。
食堂に行って何か食べさせてやるように頼みます。

 

まぁ流行りのエッセイコミックでもそうですけど、こういうシチュエーションで子供を預けられた旦那さんのどうしようもなさを、絵に描いたような展開です。

 

ブラウンさん、パディントンに「お皿に山盛りの菓子パン」を 持ってきてあげたのですが、この菓子パン、クリームとジャム付きです。

 

パディントンは、前足をのばして、菓子パンののったお皿を、自分の方へ引き寄せました。
「テーブルの上に立って食べてもかまわないかしら?」
ブラウンさんがいいいとも悪いともいわないさきに、パディントンは、もうテーブルの上にのぼって、右の前足で、あの菓子パンを、がっちりつかんでいました。

 

後悔先に立たず。

 

この後が、やっぱりパディントンは面白い!と感じる一番最初の部分です。
何となく、これまで醸し出されてきていた「いやな予感」が一気に放出されます。

 

パディントンは、とび上がりました。帽子をとって、おじぎをしようと思ったのです。ところが、あわてたものですから、テーブルの上にあったイチゴジャムのかたまり──どういうわけでそんなところにあったのかわかりませんけれども──の上で、ツルッと足をすべらせてしまったのです。
一瞬、何もかも、だれもかれもさかさまになったような気がして、くらくら目まいがしました。
そこで、めちゃくちゃに手足をふりまわしましたが、だれもつかまえていてくれません。あれよあれよというまに、くるっと一回転して、パシャーンと、お茶のはいった受け皿の中へ、しりもちをついてしまいました。が、しりもちをつくが早いか、またとび上がりました。お茶が、まだとても熱かったからです。そして、立ち上がりざまブラウンさんのコップの中に足をつっこみました。

 

これを見て、娘さんのジュディは涙が出るほど笑いますが、読んでる私も妹子も涙が出るほど笑いました。

 

たしかにこれは、実写であれアニメであれ、映像化すればコミカルなシーンになるのは間違いなしです。
映像化したいと思えるほど
「文字で笑える」
というのは、すごいことだなと思います。

 

 

ウェイトレスさんがものすごい目でにらんでいます。
ご夫婦はこそこそと逃げるようにその場を去っていきますが、パディントンはネトネトのままです。

 

なので、タクシーに乗る時もまたひと騒動でした。

 

タクシーの運転手さんとのやりとりがまた笑えます。

 

この運転手さん、とてもきれい好きというか、タクシーの中を綺麗にみがいたばかりのようです。

 

ネトネトのクマが乗ってくるのにしぶい顔をするのですが、これまで何となく、海外の人というのは、日本人よりもそこまで清潔さに気を配ることはない、という感覚がありました。
しかし、この運転手さんの反応は、まんまイメージの日本人です!
イギリス人との親和性?
海外の人にもいろいろあるから?

 

パディントンが気さくに運転手さんの肩をポンポンと叩くと、運転手さん、びっくりしてにらみつけます。

 

運転手は、パディントンの声にびっくりしてとび上がり、もう少しで車をバスにぶっつけるところでした。それから、自分の肩を見て、ギョロッと目を光らせ、「クリーム!」と、いまいましそうにいいました。「あっしの新しいコートの上によ!」

 

ネトネトがどんどん伝播していくッ!
止まらない!新手のスタンドか!

 

しかもこれだけでは終わりません。

 

「これは失礼いたしました。」
パディントンは、身を乗りだして、もう一方の前足で、運転手のコートについたよごれをこすりとろうとしました。ところが、どういうものか、パンくずやジャムまでがコートにくっつきはじめたのです。運転手は、ものすごい目をして、じーっとパディントンをにらみつけました。パディントンは、ひょいと帽子に手をやりました。運転手は、仕切り窓をピシャッとしめました。

 

こう、やることすべてが裏目裏目に出る感覚…。

 

これはもう、まさに、子どもそのものだなあ!と思います。

 

かつて、自分は涙が出るほど笑いましたけど、この本をお友達に読んでもらったとき、一定数はあまり好まないように見えたのを覚えています。

 

こういう、汚すのって本当にいや、と言っていたような気がします。

 

まあまあ、それも理解できる反応で、自分が子どもの汚す&汚す&汚す、にてんてこまいしている時に、このパディントンを読んでいたら、ちょっとしんどかったかもしれません。
でも、「汚す子供」を見ているとき、何となくその姿の上に、パディントンがかぶって見えるときがあります。

 

自分が子どものときにこれを読んで、涙が出るほど笑った記憶が、どこかで、叱る叱らない、しつけとはまったく別の次元で、何となくゆかいな、楽しい記憶と結びついている。

 

それが、滅入ってしまう自分の心に少しだけ寄り添って、慰めて明るい気持ちにしてくれるような気がする。

 

そんな風に感じる時があるので、わたしにとってこのパディントンの無茶苦茶なやらかしは、とてもたいせつな記憶になっています。

 

 

……。

 

なんてしおらしいこと書いてますけど、パディントンのやらかしはこんなものでは終わりませんからね~!!!

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

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 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

クマのパディントン (日本語) 大型本 - 2012/9/18 マイケル ボンド (著), R.W. アリー (イラスト), Michael Bond (原著), R.W. Alley (原著), 木坂 涼 (翻訳)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンのクリスマス―パディントンの本〈2〉 (福音館文庫 物語) 文庫 – 2002/11/20 マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), Michael Bond (原著), Peggy Fortnum (原著), 松岡 享子 (翻訳)

パディントンは内緒で部屋の改装をはじめ、ドアの上にも壁紙を貼りつけて部屋から出られなくなり、騒動をまきおこします。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンの一周年記念―パディントンの本〈3〉 (福音館文庫 物語) 文庫 – 2003/4/15 マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), Michael Bond (原著), Peggy Fortnum (原著), 松岡 享子 (翻訳)

パディントンが好奇心満点の鼻面をつっこむと必ず巻き起こる大騒動。映画を見に行っても、高級レストランに行っても、高級ムードは見事に粉砕されますが…。シリーズ第3作。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンフランスへ―パディントンの本〈4〉 (福音館文庫 物語) 文庫 – 2003/6/20 マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), Michael Bond (原著), Peggy Fortnum (原著), 松岡 享子 (翻訳)

バカンスをフランスで過ごすことになったパディントンは、そこでも、おかしな事件をひきおこします。けれども、そのおかしさこそ、人間が忘れてはいけないものにちがいありません。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンとテレビ―パディントンの本〈5〉 (福音館文庫 物語) 文庫 – 2004/3/20 マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), Michael Bond (原著), Peggy Fortnum (原著), 松岡 享子 (翻訳)

思いこみが激しくて融通のきかない、しかし愛すべきくまが、またまた大騒動を巻き起こします。今回はテレビのクイズ番組に出演しアナウンサーと珍問答をしたあげく…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントンの煙突掃除―パディントンの本〈6〉 (福音館文庫 物語) 文庫 – 2004/8/20 マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), Michael Bond (原著), Peggy Fortnum (原著), 松岡 享子 (翻訳)

煙突掃除にバス旅行にクリケットの対抗試合に、またまた大活躍のパディントンは、ペルーのおばさんの百歳のお祝いに出かけることになりました。そのお別れパーティーで……

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

パディントン妙技公開―パディントンの本〈7〉 (福音館文庫 物語) 文庫 – 2004/10/15 マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), Michael Bond (原著), Peggy Fortnum (原著), 松岡 享子 (翻訳)

ペルーからの帰国の船旅にはじまり、なつかしいブラウン一家のもとにもどったパディントンが、前にもましての大活躍。株でご難にあったり床屋になったりバレーまで踊ってしまいます。シリーズ第7弾。

 

 

 

 

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大人が読む児童書「くまのパディントン」 1 このかわいさは俺の嫁(大文字で)

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

くまのパディントン
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

一度読み始めたらやめられない、おかしなおかしなクマのパディントンのお話の第1冊目。ブラウン夫妻がパディントン駅で見つけた子ぐまが、夫妻にひきとられ縦横無尽に活躍します。

 

くまのパディントンです。
近年、映画が評判になりました。

 

が、しかし。
妹子さん、この映画が大嫌い。

 

ピーター・ラビット(映画)も駄目でした。

 

残念と思う反面、映画よりも先に原作を読んでおいてよかったでしょ!という親心もあります。

 

だって自分の想像の中のパディントンの方が絶対に可愛いと決まっているので。

 

おれの嫁、じゃないですけど、空想の中の理想のパディントン、これを映像が越えることは残念ながらあり得ないので。

 

本当に可愛いので!

 

 

今回、調べてみてわかったのですがパディントンシリーズすごいです。
単発の絵本も含めると、14冊ぐらい種類がありました。

 

どれだけ人気があるか、よくわかります。

 

記念すべき1巻目のもくじはこんな感じです。

 

どうぞこのクマのめんどうをみてやってください
はじめてのおふろ
パディントン地下鉄に乗る
百貨店での出来事
パディントンと名画
パディントンの芝居見物
海べでの冒険
消えてなくなる手品

 

すべてはこの「どうぞこのクマのめんどうをみてやってください」から始まったのでした。

 

久しぶりに読み返してみるとこれ、出会いは夏の話だったんだなぁ。
すべての面白いこと、楽しいことは、夏休みに始まるのでしょうか。
(もう終わっちゃったけど…)

 

不思議なことにこのお話、この主人公「くまのパディントン」に出会うのが 、ブラウン夫妻という夫婦です。

 

「休暇で家に帰ってくる娘のジュディを迎えに来ていました」とのこと。
(これはやっぱり、寄宿舎制の学校なんでしょうね)

 

児童文学だと、たいてい主人公は子供です。
娘のジュリーがパディントンを見つけて、家に連れて帰るとかそういう展開になりそうなものなのに。
パディントンを発見し、魅入られてしまい、連れて帰るのは、りっぱなおとなの夫妻なのです。

 

 

迎えに来ていたのは、パディントン駅です。

 

イギリスのパディントン駅は、グーグルマップによればここです。

 

ロンドンのド中心部です。

 

ブラウン夫妻は、「遺失物取扱所」に何かを見つけました。

 

「何かちいちゃな、ふわふわしたもの」

 

可愛い!
字面だけでかわいいです。

 

すごく 愛らしい感じです。

 

スーツケースらしいものの上に腰をかけていて、首から何か書いた札をぶらさげていました。

 

絵ではいつも、パディントンはなんとなく帽子をかぶってるので見えないんですけど、くまが帽子を取って挨拶すると「黒い耳が二つ、ニョッキリ現れました」

 

この訳のユーモラスさが何ともいえず良いのです!

 

 

くまが挨拶をしたので、 なんとなくこの夫妻と会話に入りました。

 

この夫妻、どちらかというと無個性というか…。
ごくごく普通の、とても気の良い、優しいご夫婦です。

 

子どもたちもそうですが、とにかくパディントン本体が無茶苦茶すぎるというか、キャラが突き抜けちゃっているので、そのバランスをとるためなのかもしれません。

 

ごくごく普通の家庭、ご夫婦、子どもたちの間に突然現れた、何でもかんでも無茶苦茶を引き起こす、くまのパディントンです。

 

 

ご夫婦とくまが交わしたこの自己紹介によって、このくまがペルーの珍しい種類(熊種は書いてません)で密航者であり、ルーシーおばさんと言う 近親者が年を取って介護施設へ入るより仕方がなくなった、ということがわかります。

 

「ペルー」「熊」などで調べてみると、メガネグマではないかと思われるのですが、はっきりしたことはわかりません。

 

メガネグマで検索してとても可愛かったのですが、やっぱりリアルのイメージとはちがうな…。

どちらかというと、テディベアが生きて動き出してめちゃくちゃをやらかす、そういうイメージです。

 

まあまあ、深く考えずにスルーします。
忖度、忖度!

 

 

介護施設に入ることになったおばさん。

 

子供の頃に読んでいた時は、ふーんという感じだったのですが、今読むとすごく身につまされます。
介護を担うことが、まだちいさいぼうやな小ぐまにはできなかったんだな。
無理です。子供には無理。

 

首には首にかけてある札には
「どうぞこのくまのめんどうをみてやってください。おたのみします。」
とだけ。

 

ここで動いたのが夫妻の奥さんの方です。

 

あまりのかわいさに、母性本能に突き動かされ、どうしても連れて帰る、と言い張って聞きません。

 

だって、この顔!この上目遣い!

 

 

この可愛さは、パディントン俺の嫁ッ!

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

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 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

クマのパディントン
マイケル ボンド (著), R.W. アリー (イラスト),木坂 涼 (翻訳)

 

 

 

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パディントンのクリスマス―パディントンの本〈2〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

パディントンは内緒で部屋の改装をはじめ、ドアの上にも壁紙を貼りつけて部屋から出られなくなり、騒動をまきおこします。

 

 

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パディントンの一周年記念―パディントンの本〈3〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

パディントンが好奇心満点の鼻面をつっこむと必ず巻き起こる大騒動。映画を見に行っても、高級レストランに行っても、高級ムードは見事に粉砕されますが…。シリーズ第3作。

 

 

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パディントンフランスへ―パディントンの本〈4〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

バカンスをフランスで過ごすことになったパディントンは、そこでも、おかしな事件をひきおこします。けれども、そのおかしさこそ、人間が忘れてはいけないものにちがいありません。

 

 

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パディントンとテレビ―パディントンの本〈5〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

思いこみが激しくて融通のきかない、しかし愛すべきくまが、またまた大騒動を巻き起こします。今回はテレビのクイズ番組に出演しアナウンサーと珍問答をしたあげく…。

 

 

 

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パディントン妙技公開―パディントンの本〈7〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

ペルーからの帰国の船旅にはじまり、なつかしいブラウン一家のもとにもどったパディントンが、前にもましての大活躍。株でご難にあったり床屋になったりバレーまで踊ってしまいます。シリーズ第7弾。

 

 

 

 

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サリーのこけももつみ まりーちゃんとひつじ 魔女の宅急便

 

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児童書ピックアップ【固定記事】

 

これまで書いた記事から、一部ピックアップでご紹介しています。

 

「今日の一冊」より(絵本多め)

今日の一冊「おねえちゃんってもうたいへん!」

今日の一冊「おおきな木」

今日の一冊「げんきなマドレーヌ」

今日の一冊「もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう」

今日の一冊「だれも知らない小さな国」を皆に知らせたい

山室静氏編「世界昔話全集」(1)イギリス編

今日の一冊「めっきらもっきら どおんどん」

今日の一冊「小さなきかんしゃ」

今日の一冊「ヤクーバとライオン」

 

 

 

「大人が読む児童書」より

「チポリーノのぼうけん」 生きて泣いて笑う悪役

大人が読む児童書「町かどのジム」 1 ねことベーコン(のベーコン)

「きんいろきつねのきんたちゃん」~虚飾の世界への目~

大人が読む児童書「グリックの冒険」1

大人が読む児童書「ヤマネコ号の冒険」 1 空想と現実が交差する瞬間

大人が読む児童書「魔女ファミリー」 1 旧訳「ガラス山の魔女たち」

「昆虫すごいぜ」から、「みつばちマーヤ」

大人が読む児童書「砂の妖精」1

大人が読む児童書「ニワトリ号一番のり」1 ~読み始めるまでのハードル

 

 

 

 

「閑話」より

閑話 「みつばちマーヤの冒険」のレビューで連呼していた「マミる」とは?

 

 

 

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ビロードのうさぎ 戦国人物伝 織田信長 チムとうだいをまもる
わかったさんのショートケーキ せいめいのれきし 教科書名短篇 - 少年時代
すみっコぐらし ストーリーズ はらぺこおなべ ガリバー旅行記

 

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今日の一冊「ふたりだけのとっておきのいちにち」

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

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>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ふたりだけのとっておきのいちにち
ヘレン ダンモア (著), レベッカ コッブ (イラスト), 三辺 律子 (翻訳)

リンのすむ海辺の町に、毎年夏になるとロビーがやってきます。やがておわかれの日がきますが、はなれたくないふたりは、こっそり赤い帆のボート「アイランダー号」にもぐりこみます。いつのまにかねむってしまったふたりを乗せ、ひとりでにうごきだしたアイランダー号。ボートがたどりついた先は?そこで2人がすごした時間は…?ケイト・グリーナウェイ賞候補作品。

 

 

非常に絵が美しいです。
コーンウォール地方の島に夏の間過ごす子どもたちの話です。

 

島で過ごしてるのはリン。
やってくるのはロビー。

 

二人は仲良しです。

 

リンのおかあさんは、ロビーたちのために、<星をみあげるパイ>をやいていました。

 

うーん、いい感じ!

 

この、夏休みに会える仲良しの子どもたち、というのは、アーサー・ランサムをはじめ、たくさんの児童書でおなじみの風景です。
子どもたちにとっては、いつまでも、どんな時代になっても最高のシチュエーションかもしれません。

 

それが、たとえ本の中だけの出来事であったとしても、です。

 

お話が、たくさんの食べ物でいっぱいです。
サンドイッチやパイやレモネード。

 

絵本なのですが、なかなかの長さです。
横書きで、文字数もとても多いです。
こういう所、目ざとくチェックしてしまうのが悲しいおとなのさがです。

 

二人で自然とたわむれ、キャンプして遊ぶ楽しい生活。
(ティピー型のテントを張ってます)

 

ずっとずっと、このままでいたいと願う二人はある日、準備してこっそり港へ向かいました…。
二人だけの出港です!

 

帆に風を受け、イルカたちのジャンプを見ながら航海をしてついた小島。

 

二人は理想の生活を手に入れたかのように見えましたが…。

 

 

ひとつひとつのページが宝石のようです。

 

読んだおとなの方は、これは夢オチなのではないかと思われる方もいるかもしれませんが、わたしの意見からすると、これは夢オチではないです。(そのセリフじたいがねたばれ)

 

なぜなら二人はベッドで目覚めたわけでもないし、ちゃんと扉をあけて戻ってきたからです。

 

子どもだけが行ける、不思議な世界……。
それは、夢でも空想でもなく、たしかに存在する現実のファンタージエンなのだと思います。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ツバメ号とアマゾン号 アーサー・ランサム (著), 神宮 輝夫 (翻訳)

夏休み、ウォーカー家の4人きょうだいは、小さな帆船「ツバメ号」に乗って、子どもたちだけで、無人島ですごします。湖を探検したり、アマゾン海賊を名乗るナンシイとペギイの姉妹からの挑戦をうけたり、わくわくするできごとがいっぱい!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

はてしない物語
ミヒャエル・エンデ (著), 上田 真而子 (翻訳), 佐藤 真理子 (翻訳)

バスチアンはあかがね色の本を読んでいた――ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない。その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年―

 

 

 

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オンネリとアンネリのふゆ ジャッキーのパンやさん 14ひきのあさごはん
ゆかいなヘンリーくん全6巻 とぶ船 もうねんね
身がわり王子と大どろぼう 3びきのかわいいオオカミ おどる12人のおひめさま

 

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今日の一冊「やさしいライオン」

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

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 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

やさしいライオン
やなせ たかし (著)

『やさしいライオン』は最初にラジオドラマとして発表されたもので、その後絵本にしたもの。アンパンマンの作者やなせ・たかしさん作の絵本です。

 

図書館に行ったところ、「はなのすきなうし」が平置きされていました♡

 

whichbook.hatenablog.com

 

 

それから、まだ紹介していなかったかな、と手に取りました。
「やさしいライオン」

 

読み聞かせの定番です。

 

大型本も出ていますし、他の方が読んだ記録を見ていると、必ずと言っていいほど名前が入っています。

 

やなせたかしさんは、アンパンマンのアニメの印象が強いですが、絵本で見ると全く違っています。

 

あのアニメ上のタッチではなく、とても優しいふんわりとした彩色です。

人柄が偲ばれる、童話的な絵です。

 

 

みなしごのライオン、ブルブルはムクムクという犬に育てられます。

 

このむくむくとライオンの間に、血の繋がりはありません。
この絵で見られる二匹の表情は、実の母親以上に愛情いっぱいです。

 

犬らしいしつけもしますけど、やっぱり最後はおちちをあげてねんねです。

 

こちらの絵本では、おちちを飲んでいる姿が、ただぎゅう~っと抱っこしているだけの背中しか見えない、本当に可愛らしい感じです。

 

お母さんのムクムクがとても大きいいぬなので、抱っこされてる時の安心感がハンパないです

 

 

しかし、ライオンはライオン、どんどん大きくなりします

 

大きくなったブルブルは、育て親のムクムクと離れ離れになりますが、ある日ムクムクが危篤であるという話を聞きました。

 

檻を破り、家を壊して、ただひたすら走るライオン…。

 

盲愛なのかもしれません。
でも、その情熱は胸を打ちます。

 

母が子を思う気持ち、子が母を思う気持ちは、種族や、距離や、血のつながりといった垣根を越えて、何ものも引き裂けない、強い強い結びつきを持つこともあるのだ、と静かな感動を呼び起こします。

 

同じやなせたかしさんの名作絵本、「チリンのすず」と同じく、名作読み聞かせの一つです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

チリンのすず
やなせ たかし (著)

狼のウォーにお母さんを殺された子ひつじは、ウォーの弟子になって強くなってかたきをうとうとがんばります。しかし…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

はなのすきなうし
マンロー・リーフ (著), ロバート・ローソン (イラスト), 光吉 夏弥 (翻訳)

むかしスペインの国に、花のすきなフェルジナンドという子牛がいました。ある日、見知らぬ男がやってきて、闘牛場へ連れていきました。

 

 

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五月三十五日 ねこのくにのおきゃくさま あのころはフリードリヒがいた
ガンバとカワウソの冒険 さかさ町 ものいうなべ―デンマークのたのしいお話
万葉集 かこさとし からだの本 全10巻 新編 世界むかし話集(9)アフリカ編

 

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閑話 「シン・みつばちマーヤ」アニメ化計画

大人が読む児童書。
「再読★児童書編」です。


この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。

 

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 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

みつばちマーヤの冒険
ワルデマル・ボンゼルス (著), ホーマー・ボス (イラスト), 毛利孝夫 (翻訳)

ワルデマル・ボンゼルス原作の「みつばちマーヤの冒険」の完訳&新訳です。生まれたばかりのミツバチのマーヤは、最初に巣を飛び立つと、そのままこの美しい世界の冒険に出ます。そしていろいろな虫たちに出会い、さまざまな経験を重ねてゆきます。

 

「昆虫すごいぜ」から、「みつばちマーヤ」

1 エーミールを訳された高橋健二さん

2 マミられてしまったきんばえ。世界の美しさと残酷さ。

3 とんぼのシュヌックの魅力

4 人の恋路に口出すな ~こおろぎと甲虫の痴情のもつれ~

5 死のねむりからさめる所が、いつも花のなかだとはかぎらない。

6 魔法のように美しい文章&感情移入しすぎる

7 敵同士の恋。やっと戻ってきた「昆虫すごいぜ」

8 読了&妹子のお絵描き

 

 

絵を投稿してやったから満足したかと思ったら、妹子、まだみつばちマーヤを引きずっていました。

 

みつばちマーヤ、恐るべしです。

 

また読み返しています。

「お母さんこれジャンプに出せるよ。すごいグロだよ。心臓を貫いたとか」

 

いま妹子が読み返しているのは、みつばちマーヤ、最後の大戦争
紹介記事では大河ドラマ真っ青の戦闘シーンがいっぱい」のひとことですませた箇所です。

 

みつばち族とすずめばち族との国と国をあげての争いです。

 

襲ってきたすずめばちにまっさきに襲い掛かった若いみつばちの士官、やられた瞬間、すずめばちは最後の力を振り絞って針で彼の心臓を貫いたのです!
壮絶な相討ちとなりました。
ブォォ~(法螺貝)

 

うん、大河ドラマになるな、これ。
もしくはガンダムか。
(すぐガンダムに例えたがる)

 

 

妹子はシン・みつばちマーヤのアニメ化計画を諦めきれないらしいです。
それはどうやら、検索して出てきた昔のみつばちマーヤ

 

これ↓

これが、妹子には気に入らなかったようなのです。

 

妹子「だっさ!何これ!ぜんっぜんイメージと違うじゃん」
わたし「ディスらないでおねがいだから」
妹子「マーヤはねもっと綺麗で高貴な感じのお嬢さまだから!」

 

まあ、確かに原作はそんな感じがします。

 

妹子「まず漫画で連載しよう。それから、鬼滅の刃を作ったアニメスタッフにアニメ化してもらう。」

 

鬼滅の刃を知ってから、連載→アニメ化が規定の路線であると信じています。)

 

妹子「ジャンプに載せるなら、女子の胸を大きくしないといけないんでしょ?」
わたし「変なこと言わないで!!何言ってるの!!」
妹子「男子ってボンキュッボンが好きなんでしょ。聞いたことあるよ。Wちゃん(女子)が言ってた」
わたし「……………」

 

妹子「ミツバチ・ザ・ボンキュッボン(ひとりで大ウケ)」

 

わたし「何なんだよそれは…」
妹子「みつばちマーヤだと、昔のダサいアニメと同じになっちゃうみたいだから、名前は『はちみつマーヤ』にしよう」

 

勝手に名前も変えるなよー!!

 

 

それから、わたしの記事を読み返しています。
(妹子は、自分が出て来る箇所が大好きです)

 

whichbook.hatenablog.com

 

妹子「クルトがTwitterに投稿して、『未亡人にフラれた死のう』だって!ぎゃははははは」

 

う、う~ん。
自分で言っておきながらですが、冗談で書いたのをそんなに反応されてしまうと参る。
妹子のシュヌック・勝手にキャラ造形が止まらない。

 

妹子「シュヌック、インスタで『元カレ押し掛けて来て草』とか投稿してそう」

 

シュヌックのイメージがどんどん崩れていく...。
私はあのマーヤを逃がしてくれた若い士官のすずめばちが好きなのに。

 

でも、シュヌックなら確かに「元カレ押しかけてきて草」とか言いそうだ。
怖い怖い!
シン・みつばちマーヤに毒されてきてる。

 

妹子「シュヌックのインスタ『ちびがきのまえでハエ食ってやった』とか」

 

それから言いました。

 

妹子「さいきんのなんてかいわばっかりでなかみうすくてちんちくりんなんだよ~」
わたし「うん?」

 

その最後の言葉にはちょっと、びっくりしました。
でもね、文字が多ければいいっていうものでもないんだよ、妹子…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

みつばちマーヤの冒険
ワルデマル ボンゼルス (著), 熊田 千佳慕 (著)

フランスのファーブル愛好家から"プチ・ファーブル"と親しまれている細密画家、熊田千佳慕氏が馬の毛3本の絵筆を駆使して5年、ついにあのワルデマル・ボンゼルスの名作"みつばちマーヤ"を美しい絵本として完成させました。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

みつばちマーヤの冒険
アイプランニング (著), 日本アニメーション株式会社 (著), ウァイデマル・ボンゼルス (著)

ミツバチの女の子マーヤは、ミツバチの王国を飛び出して、外の広くてすばらしい世界で、不思議なこと、うれしいこと、悲しいことなどをたくさん経験します。やがて、古巣の王国へ帰ってみると、仲間が破滅の危機に…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

みつばちマーヤのぼうけん
中脇 初枝 (監修), 本田 久作 岡部 順 宮川 治雄 (著)

好奇心旺盛なみつばちの女の子マーヤは、外の世界へ飛び出します。フンコロガシやチョウなど、さまざまな虫たちと出会って……。

 

 

原文がグーテンベルクで公開されていますので、載せておきます。

 

ドイツ語版 「みつばちマーヤ」原文(挿絵なし)
 

英語版「みつばちマーヤ」
こちらは、割とリアルな挿絵つきです。

https://www.gutenberg.org/cache/epub/22354/pg22354.cover.medium.jpg     https://www.gutenberg.org/files/22354/22354-h/images/frontis.jpg

 

ワルデマル・ボンゼルスの著作で、フリーで読めるもの

 

 

「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492

 

プロジェクト・グーテンベルクについて
Wikiの説明ページ

プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館

 

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大人が読む児童書「チム・ラビットのぼうけん」 3 読了 その詩情あふれる美しさと、子どもに対する真摯さ

大人が読む児童書。
「再読★児童書編」です。


この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

チム・ラビットのぼうけん
アリソン・アトリー (著), 中川 宗弥 (イラスト), 石井 桃子 (翻訳)

子うさぎのチムの成長を温かくとらえた珠玉の童話を、名訳と流麗なさし絵でおくる。

 

 

一話のつかみ。
二話のビックリ。

 

だいたいにおいて、子どもたちは気に入ったり気になった所はヘビロテで何度も何度もな~~んども読むものですが、早く続きを読めよ!と思ってもここはぐっとガマンです。


そうしているうちに、次第に飽きはしないけれど慣れてきたころに、
「じゃあ、次は何が起きるのかな…」
と自分でページをめくってくれたらしめたものです。

 

「続きを読んで読んで読んで~~!!」となるのも嬉しいですが、そこで
「あー眠い(=_=)。あー疲れた。大丈夫、読める読める。自分で読んでみな。おやすみ…」
というのもアリなんじゃないでしょうか。

 

 

全部紹介するわけにはいかないので、「おっ」と思った箇所をピックアップしてみます。

 

第三話。「チム・ラビットとうん」

 

はるの きれいな日でした。そこらじゅうが、みどりと 金いろに ひかっていました。チムはうちのまえにすわって、うっとり そとをながめていました。
くさの 上には、つゆが いっぱい やどっていました。そして、つゆの ひとつぶ ひとつぶに、にじが みえました。チムは、そのふしぎないろのかけらを、おかあさんに もっていってあげよう とおもいました。でも、チムがさわると、にじは すぐくずれてしまいました。にじは、おさかなやかたつむりのように つかまえることはできないものなのですね。

 

おおおお。
美しい。美し過ぎて尊いッ!
拝みたくなるような美しい詩情にあふれた文章です。

 

しかしこの話、こんな美しい冒頭からはじまりながら、とんでもなくハラハラする展開になります。

 

カッコウが運をよくするという方法を教えてくれたので、チムは自分のお小遣いのお金(石井桃子さんは、十円だま、と訳されています)をひっくり返しておくのですが…。

 

おカネのネタで悲しいことは、つらい!

 

切実につらい!

 

 

第四話。「チム・ラビットとかかし」

 

やさしいお話です。
このお話を読んでから、かかしが大好きになりました。
(田舎道のかかしは脅かす意味もあって気持ち悪い外見であることが多いのですが)

 

視点を変えてみると、経験を積んだ年配者である、頑固者のおじいさん…と子どもの交流であるようにも見えます。

かかしとチム、二人(?)の孤独がふと触れ合います。

 

 

第五話。「チム・ラビットのいえのがらすまど」

 

このあたりで、我慢できずに、これを書いている暇も惜しく、どんどん先を読んでしまいました。

 

どれもあまりにも可愛くて、そしてイヤなやつらはムカつくのですが、すべてに対して、ふんわりとした愛情がかかっている感じです。

 

アリソン・アトリーは、可愛いもののツボを知っています。

 

それは、陽の光にさらされた、真っ白な赤ちゃんぐつだとか、雨の日に見るきのこと、傘の符合だとか、ふわふわのもうふだとか、そういったものたちです。

 

 

多種多様な動物たちがどんどん出てきます。

 

カササギはいやなやつらです!
がちゃがちゃとおしゃべりをした挙句に、人のものを取って行ったり、からかったりします。
ハリネズミのおじいさんは、お人好しな感じ。
キツネはとても礼儀正しい紳士っぽいですけど、どう考えても油断できません。実にうさん臭いです。

 

優しい雰囲気と美しい自然に包まれているようでありながら、この世界、危険がいっぱいです。
決して気を抜いてはならない感じがします。

 

一話目にして、いぬに会ったエピソードが、そのときに逃げていなければもう命はなかった、と示唆されているように、きつねも危ないですし、人間も危ないです。
なかよくいぬとあそびました♡
という展開にはならないのです。

 

どこかできちんと、ここはダメ、という線引きがなされているような感じがあります。

 

 

あとがきで、石井桃子さんがアリソン・アトリーの生い立ちについて書かれ、そしてこんな風に付け加えられています。

 

家にもどれば、古風な農家のしきたり、毎日のいそがしい仕事、古くから伝えられた昔話、伝説、歌が、かの女をとりかこみます。
小さな娘は、詩人の心をもって、敏感に、真剣に、こうした毎日の生活の喜びや悲しみ、自然界の神秘や、楽しさやむごさをうけとめました。そして、おとなになってから、おとなの手腕をもって、また、幼い心の世界にもどり、その喜びや悲しみをお話にしました。
アトリーのお話には、センチメンタリズムや、子どもへのこびはありません。また、かの女が幼いころに親しんだ昔話や歌から、深く学んだということが、かの女のお話を、おとなのひとりよがりから救う、大きな力になっていると思います。

 

わたしたちおとなが子供に対して向き合うとき、このような「おとなのひとりよがり」に陥っていないかどうかは、強く意識する必要があるかと思います。

 

いつまでも心に残っている児童書を読み返すとき、「子供なんだからこの程度」という侮りが一切ないことに驚かされる時があります。

 

そして翻訳の美しさ、たくみさは、石井桃子さんならではの日本の子どもたちへの貴重な贈り物です。

 

よい本を、これはよいものだ!と伝えていかなければならないなと思います。

 

 

第八話。「なぞなぞ かけた」
これだけ、少し他のと雰囲気が違います。
題名に「チム・ラビット」と入っていませんし。

 

なぞとはこうです。

 

かべは ま白い だいりせき。
そのうちがわに きぬのかーてん。
すいしょうのような いずみの中に、
金のりんごがなっている。
このおしろには いりぐちがない。
それでも、どろぼうは しのびこみ
金のりんごを とっていく。

 

うさぎ学校の先生が出した問題なのですが、このなぞを解いたときにもらえるおみやげがまた素敵なのです。

 

ぜひ、図書館などでこの本を借りてみて、確認してもらいたいなと思います。

 

 

読み返してみて、あまりにもいい本だったので、かえってうまく紹介できていないような気がします。
機会があればもう一度リベンジです。

 

芸術品のような一作です。

 

チム・ラビット二冊に続き、こぶたのサム・ピッグシリーズというのもあります。
神宮輝夫さんの訳でこれまた大好きだったのですが、一時期はまったくの絶版になっていました。

 

2012年に「おめでたこぶた」として新訳で復活!シリーズとして3冊、発売されているのを発見しました!

 

いつまでも古びないユーモアにあふれた物語なので、ぜひプレゼントに使って欲しいと思います。

 

チムもサムも、いたずらな男の子の物語なので、男子にもぜんぜんOKです👍👍👍

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

チム・ラビットのおともだち
アリソン・アトリー (著), 中川 宗弥 (イラスト), 石井 桃子 (翻訳)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

サム・ピッグだいかつやく
アリソン・アトリー (著), 多田 ヒロシ (イラスト), 神宮 輝夫 (翻訳)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

サム、風をつかまえる
アリソン・アトリー (著), やまわき ゆりこ (イラスト), すがはら ひろくに (翻訳)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

サムのおしごと
アリソン・アトリー (著), やまわき ゆりこ (イラスト), すがはら ひろくに (翻訳)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

グレイ・ラビットのおはなし
アリソン・アトリー (著), フェイス・ジェイクス (イラスト),
石井 桃子 (翻訳), 中川 李枝子 (翻訳)

森の一軒家で,働きもののグレイ・ラビットは,うぬぼれやの野うさぎヘアと,いばりやのリス・スキレルといっしょに仲よく暮しています.牛乳屋のハリネズミ一家,物知りのフクロウ,恐ろしいキツネやイタチなど,森の仲間たちが活躍する有名なシリーズから,未紹介の最初の4話を選び,心をこめた決定訳で贈ります。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

時の旅人
アリソン アトリー (著),  松野 正子 (翻訳)

病気療養のため、母方の古い農場にやってきたペネロピーは、ふとしたことから16世紀の荘園に迷い込む。王位継承権をめぐる歴史上の大事件にまきこまれた少女の、時をこえた冒険。中学以上。(「BOOK」データベースより)

 

 

 

 

 

農場にくらして
A.(アリスン) アトリー (著), 上條 由美子 (翻訳), 松野 正子 (翻訳)

丘の上の農場に住むスーザンが,家畜や鳥,虫,花,木,そして風までを友として暮らす田舎の四季を描いた,アトリーの自伝的作品.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大人が読む児童書「チム・ラビットのぼうけん」 2 みずからの意志で稲葉の白うさぎとなったチム・ラビットの悲劇

大人が読む児童書。
「再読★児童書編」です。


この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

チム・ラビットのぼうけん
アリソン・アトリー (著), 中川 宗弥 (イラスト), 石井 桃子 (翻訳)

子うさぎのチムの成長を温かくとらえた珠玉の童話を、名訳と流麗なさし絵でおくる。

 

 

 

食べ物の描写が豊富です。
チーズケーキなどがひらがななのがとても可愛らしいです。

 

ちーずけーき。

 

このうさぎの名前はチムですが、チム・ラビットのチムという名前以外は、本来ならカタカナを使うべきところも、ほぼひらがなを使っています。

 

カタカナもあやふやなぐらいの年代の子供が読みやすく、漢字・ひらがな・カタカナを、楽しく覚えていってもらおうという配慮が非常に良く見える本です。

 

楽しく覚えていってもらうのに最適なのはやはり、
「どうなるんだ?」
「続きが読みたい!」
という気持ちです。

 

 

さて、風が怖くて家にとんで帰ってきた小さなチム。
他にも、いろんなものが怖いです。

 

外でびっくりしては逃げ帰ってきて、お母さんうさぎに訴えます。
自然現象に一つひとつ驚いています。
新鮮です。

 

最初は風、それから雹を怖がり、雷にびっくりします。
お母さんはそのたびに、一つ一つどうすればいいのか冷静かつ的確に教えてくれます。(そして「やきたての ぱん」のような何かいいものをくれます)

 

しかし、最後に会ったのはとてもすてきな動物でした。

 

チムも仲良くなろうかとそっちにかけ寄ろうとしましたが、何かがチムを引き止めます。
これまでチムが恐れていた、風をはじめとして、そこらの木も揺れて「にげろう!」「しいっ!」と危険を知らせ、いばらのやぶも「はしれえ!と叫びます。

 

この、チムが遊びたかった、「白くてやさしい目をしたどうぶつ」
何とこれは、いぬでした。

 

人間にとってはかわくても、(ねこも)うさぎにとっては大変危険な動物です。

 

この年代では、外に一人で出ることはまずないでしょうが、いつかはひとりで出なければならない子どもたち。

 

外にあるさまざまな危険を知らせ、注意深くすることを教えます。
そして、見ためのよい、感じのよいものが、実は大変な危険をはらんでいることもある……。

 

これは、ふつうに世の中の真理であるような気がします。

 

 

何度か、年長~小学校低学年の年代のお子さんに、この本をプレゼントとして送ったことがあります。
職場でのお別れや、お祝いなどの時に。

 

そしてだいたい、子どもさんがたが、みんな口をそろえて覚えていると言うのが二話目のはさみのお話です。

 

こいつは本当に強烈です。

 

この「チム・ラビット」のお話が、強烈に記憶に残るのも、このパンチのきいた「はさみのお話」の影響が強いからであるはずです。

 

チムは草刈り場で忘れられたハサミを見つけました。

 

このお話、よく人が色んなものを忘れていってます。
そして、その忘れて行ったもの、帽子や、手袋や、上着などを、うさぎたちが持って帰って使っています。

 

今回は、はさみ。

 

チムははさみを見たことがないので、用心深くにおいをかいだり、ひげで触ったりした挙句、うちに持って帰ります。

 

おとうさんのラビットさんがとても喜んで、いいものを持って帰ってきたとチムを褒めるのですが、おとうさんは出かける前に用心深く、しっかりと手の届かない場所に置きました。

 

ところが!

 

まあ、いたずら坊主のやりそうなことですが、チムは親がいなくなるとさっそくこしかけにのり、はさみをとってしまいました。

 

ろくなことになる予感がしません。
本が面白くなるとき、たいてい「嫌な予感しかしない」という感じがありますが、こいつは特にその予感が強いです。

何しろ、はさみです。

 

お父さんが「なんでもきれる」と言ったので、チムはさっそくおためしです。
「なんでも」切りはじめました。

 

まず はじめに、ひつじの毛で できた もうふを、ちょきちょき、小さくきりました。それから、木のはで できた、てーぶるかけを、じょきじょき こまかく きりました。つぎには、おかあさんが ほそい くものいとで ししゅうをした 青いかーてんを、ほそい ひもみたいに きりました。それから、戸のうちがわに かけてある 手ふきの たおるを、めちゃくちゃに しました。

 

Twitterにエッセイ漫画で載せたら、確実にバズってしまい、すっごい炎上しちゃうエピソードです。

 

お話のいいところは、こういう「エッセイ」のように、実際にあったことだと思うと非常識!危ない!どうしてひとりにしたの!というようなことを、まるで見てきたかのように体験できるところです。

 

やっぱり、こういう「えーっ!」という出来事は、メシマズ…メシウマ…い、いや、何でもありません。

 

次が問題です。

 

それから こんどは、じぶんの おけしょうに とりかかり、ひげが すこしも なくなるまで かりこみました。そしてさいごに、からだの 毛を かりはじめました。

 

「おけしょうにとりかかり」っていう訳がいいなあ!と思いました。
丸々の赤はだかになってしまったチム・ラビット。

 

自らの意志でサメに毛をむしられた因幡の白うさぎになってしまったという。

 

 

帰ってきたお母さんはびっくり仰天です。

 

きみょうな 白い どうぶつが、はねて おどっているのを みると、ラビットおくさんは びっくりして、もうすこしで きぜつする ところでした。

 

体じゅう、サマーカットしてしまったうさぎを、お母さんうさぎも判別することができません。
「ぼくだよ、ぼくだよ」
と一生懸命訴えるチムに耳をかさず、外に出して扉を閉めてしまいました!

 

チムは、扉に鼻を押し付けてすすり泣きます。

 

妹子「まあ、そうなるよねっていう。かわいそうだけど」
わたし「あなたそういう感想でしたよね」

 

この本をプレゼントしたお友達の娘ちゃんは号泣したそうです。
「ねえ、なんで?かわいそう!入れてあげてよ~!」

 

なご助も毛布をかみしめてすすり泣いていました。

 

まあ、もちろん入れてもらえますので大丈夫です☆

 

お母さんうさぎは、床に落ちている毛を見てすべてを悟りました。

 

 

散々怒られ、毛を失ったことで風邪までひいてしまったチム。
なさけない恰好になってしまったチムは、みずから借り落とした毛で、おとうさんにふわふわの上着を作ってもらいました。

 

子どもの心を完全にギュッとつかむ、心にくい作品です。

 

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 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

チム・ラビットのおともだち
アリソン・アトリー (著), 中川 宗弥 (イラスト), 石井 桃子 (翻訳)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ピーターラビット全おはなし集 単行本
ビアトリクス・ポター (著, イラスト),いしい ももこ (翻訳)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ウォーターシップ・ダウンのウサギたち
リチャード アダムズ (著), 神宮 輝夫 (翻訳)

「すごく恐ろしいことだ!近づいてくる。ぐんぐんやって来る」。予知能力のあるファイバーの言葉を信じて、十一匹のウサギが旅に出た。いったいどこに平和な土地があるのか!?小さなウサギたちの大きな冒険…世界中をとりこにした名作が、今、改訳新版でよみがえる。「BOOK」データベースより)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ふらいぱんじいさん
神沢 利子 (著), 堀内 誠一 (イラスト)

たまごを焼くのが大好きなふらいぱんじいさん。新しい目玉焼きなべがきて、たまごを焼かせてもらえなくなってしまいます。そこで、ふらいぱんじいさんは旅に出ることにしました。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

くまの子ウーフ
神沢 利子 (著), 井上 洋介 (イラスト)

「くまの子ウーフ」の物語は、1969年の刊行以来、小学校の教科書をはじめ、さまざまな形で読み継がれてきたロングセラーです。卵を割ると、必ず卵が出てくることに感心し、自分が何でできているか真剣に考えるウーフ。子どもたちはウーフとともに考え、発見の喜びに目を輝かせてきました。また、命のふしぎと生きることの本質をあざやかに描いた物語は、幅広い層の読者の共感を集めてきました。時代を経てますます輝きを増すウーフの世界をたっぷり味わえる「くまの子ウーフの童話集」を、コンパクトなサイズにリニューアルしてお届けします。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

エルマーのぼうけんセット
ルース・スタイルス・ガネット (著),
ルース・クリスマン・ガネット (イラスト), 渡辺 茂男 (翻訳)

エルマー少年とりゅうの子の冒険物語3部作。ユーモアたっぷりのお話は、読むものの心を空想の世界に羽ばたかせながら、物語のリアリティーに引き込みます。幼年童話の最高峰として読みつがれているロングセラー。

 

 

 

 

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チムとゆうかんなせんちょうさん 魔法の学校 デイビッドがやっちゃった!
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大人が読む児童書「チム・ラビットのぼうけん」 1 年長児向けの「しっかりした本型の本」

大人が読む児童書。
「再読★児童書編」です。


この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。

 

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>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

チム・ラビットのぼうけん
アリソン・アトリー (著), 中川 宗弥 (イラスト), 石井 桃子 (翻訳)

子うさぎのチムの成長を温かくとらえた珠玉の童話を、名訳と流麗なさし絵でおくる。

 

結局、ずーっとご紹介したかった「チム・ラビット」にすることに決めました。

取り出してみても、やっぱり表紙が可愛いです。

 

 

イギリスの三大うさぎ作品と言えば、
(ぱっと思い出せる限り・しかも個人的感想)

 

ベアトリクス・ポターの「ピーター・ラビット」シリーズ
リチャード・アダムズの「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」

 

そしてこのアリソン・アトリーの「チム・ラビット」シリーズ、です 。

 

この三つ、うさぎと言えどもそれぞれに全く違っていて、それぞれの方向に突き抜けています。

 

ピーターラビットは何と言っても、です。
あの絵は芸術品です。

 

ウォーターシップ・ダウンは、卓越したストーリー性です。
緻密で神秘的、もうすでにあれはもともと大人向けでは?といえるほどです。

 

これらの本は、絵が、ストーリーが、子供向け、大人向けという枠を超えています。

 

そしてアリソン・アトリーの「チム・ラビット」は、明らかに小さなお子さんに向けた作品です。

 

チム・ラビットは子供にプレゼントするのに最適です。
何より、うさぎのチムがめちゃくちゃに可愛いです。

 

うさぎの児童書というなら、ベアトリクス・ポターの絵はとびきりの出来ですが、お話自体はけっこうシニカルです。
(そこがいいのですが)

 

おっとりとして可愛い童話なら、こちらの方がお話としてはおすすめです。

 

 

目次はこんな感じです。

 

1.チム・ラビット
2.チム・ラビット と はさみ
3.チム・ラビット の うん
4.チム・ラビット と かかし
5.チム・ラビット の いえの がらすまど
6.チム・ラビット と 三ばの カササギ
7.チム・ラビット の あまがさ
8.なぞなぞ かけた
9.チム・ラビット と あかちゃんぐつ

 

この目次、および中の文章ですが、「こどものとも」の絵本でよくあることですが、単語ごとにスペースが入っています。

 

そしてほとんどが、実にやさしい日本語で書かれており、ほぼ99%ぐらいがひらがなです。

 

とても簡単な、1年生で最初に習う程度の漢字に、ふりがながふられて使用されています。

 

これは小学校に上がる前の、年長さんぐらいの子供を想定して作られている、「しっかりとしたハードカバーの長い本」です。

 

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まだ幼いお子さんが、コントロールができない力で強く引っ張ったり、投げ飛ばしたりしても、ある程度耐えうるような強いつくりになっています。

 

しかも絵本ではない「本型の本」。

 

字は多いですが、行間は広く、ストーリーも一話完結で分かりやすい、けれど物語としてしっかりしており、描写も美しいです。
翻訳に違和感がまったくありません。

 

明らかに小学校入学前の子供を対象としているな、という本が昔はたくさんありました。

 

「ふらいぱんじいさん」
「くまの子ウーフ」
「エルマーのぼうけん」

 

などなど。

今もまだ、「モモちゃん」シリーズシリーズは売られ続けています。

 

全て、子供たちに本を好きになって欲しい、本を読む習慣をつけてほしい、本という存在になれてほしい、という願いを込めて作られた本です。

 

主人公となっているどうぶつたちの行動が、明らかに小学生まえの子どもたちそのままです。

 

子どもたちの心によりそい、日常に非常によくある景色を取り入れています。
それも、「絵ではなく、字で」表現しています。

 

日本語も実に素晴らしいものです。
表現が古いかというとまったくそんなことはありません。
なぜなら、子供向けに描かれているため、極限まで無駄を削ぎ落したシンプルな日本語だからです。

 

難しい表現がないので、昭和・平成・令和と言ったくせがないのです。
読み聞かせは、決して絵本だけが対象ではありません。

 

絵本は子ども本人に読んでもらい、そこから「ハードカバーの本」をおとなが読んでみせて、いっそう「字で表現する文章」というものに興味を持ってもらう。

 

そういう導き方も、あると思います。

 

 

冒頭はこんな感じです。

 

かぜが ひゅうひゅう うなり、雨が ざあざあ ふっていました。小さい うさぎのチム・ラビットは、目をはんぶんつぶり、あたまをさげて、かぜにむかって いっしょうけんめい はしっていました。

 

このうさぎくん、一体どうしたのか、とても気になります。
文章表現の教科書と言っても良いほどの、上手な惹きつける冒頭です。

 

がっちりと子供の心をつかみます。

 

いばらに ひっかかって、ずぼんは やぶれ、はりえにしだの やぶを とおるときには、うわぎが ちぎれました。はなが なにかに どんと ぶつかり、あごは すりむけました。けれども チムは、たちどまって なでたり していませんでした。

 

チムは何かから逃げています。
家に慌てて飛び込んで、お母さんに訴えたこわいもの、は、びゅうびゅううなる風でした。
お母さんが、「やきたての ぱん」をくれて、慰めてくれました。

 

この「やきたての ぱん」の文字のおいしそうなこと!

 

 

…つづきます。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

チム・ラビットのおともだち
アリソン・アトリー (著), 中川 宗弥 (イラスト), 石井 桃子 (翻訳)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ピーターラビット全おはなし集
ビアトリクス・ポター (著, イラスト),いしい ももこ (翻訳)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ウォーターシップ・ダウンのウサギたち
リチャード アダムズ (著), 神宮 輝夫 (翻訳)

「すごく恐ろしいことだ!近づいてくる。ぐんぐんやって来る」。予知能力のあるファイバーの言葉を信じて、十一匹のウサギが旅に出た。いったいどこに平和な土地があるのか!?小さなウサギたちの大きな冒険…世界中をとりこにした名作が、今、改訳新版でよみがえる。「BOOK」データベースより)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ふらいぱんじいさん
神沢 利子 (著), 堀内 誠一 (イラスト)

たまごを焼くのが大好きなふらいぱんじいさん。新しい目玉焼きなべがきて、たまごを焼かせてもらえなくなってしまいます。そこで、ふらいぱんじいさんは旅に出ることにしました。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

くまの子ウーフ
神沢 利子 (著), 井上 洋介 (イラスト)

「くまの子ウーフ」の物語は、1969年の刊行以来、小学校の教科書をはじめ、さまざまな形で読み継がれてきたロングセラーです。卵を割ると、必ず卵が出てくることに感心し、自分が何でできているか真剣に考えるウーフ。子どもたちはウーフとともに考え、発見の喜びに目を輝かせてきました。また、命のふしぎと生きることの本質をあざやかに描いた物語は、幅広い層の読者の共感を集めてきました。時代を経てますます輝きを増すウーフの世界をたっぷり味わえる「くまの子ウーフの童話集」を、コンパクトなサイズにリニューアルしてお届けします。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

エルマーのぼうけんセット
ルース・スタイルス・ガネット (著),
ルース・クリスマン・ガネット (イラスト), 渡辺 茂男 (翻訳)

エルマー少年とりゅうの子の冒険物語3部作。ユーモアたっぷりのお話は、読むものの心を空想の世界に羽ばたかせながら、物語のリアリティーに引き込みます。幼年童話の最高峰として読みつがれているロングセラー。

 

 

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閑話 また有隣堂さんウォッチと、「犬が星見た」という不思議な作品のこと

閑話です。

 

う~ん。どうしよう。何の本にしよう。
ケストナー「飛ぶ教室」

 

Ebook「ゴールデンカムイ」が10巻無料になっていました。(9月30日まででした)
そのつながりで神沢利子「ちびっこカムのぼうけん」

 

妹子が今読みかえしているのは、「くまのパディントン」
かわいい…。

 

「チム・ラビットのぼうけん」も読みたい…。

 

次に何を読もうか、切実に悩んでいるので、またしても有隣堂YouTubeをチェックしてみていました。

 

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ちょっと前に話題にした、書店さんのYoutube「有隣堂しか知らない世界」


その後もウォッチしていると…。
ん?

 

【今回は全部買える】高価格文房具の世界 ~有隣堂しか知らない世界061~

 

岡崎さんのテンションが若干違います。

 

ここのところ流し見してたのと、職場が修羅場ってたので気づかなかったけど、有隣堂さん、いつの間にかpaypayモールを開設してる。

 

私は、Yahoo!ショッピングをけっこう使います。
楽天より使っているかもしれません。

 

paypayポイントが結構つくので…。

 

どうせ生活必需品を購入するので、そのときに付いたpaypayで、漫画系電子書籍ebookを買うわけです。

 

もうどっぷりと孫正義の戦略に染まっています。

 

メルカリよりも少ないですが、フリマアプリも使えます。
出品して、放置していると勝手に売れていたり、なかなかうれしいものです。

 

→そして、ついたpaypayで電子書籍の漫画を買う。
この繰り返し…。

 

すべてebookの文庫に消えていくのです~~!!!

 

ずらっと並んだ電子書籍の漫画、絶対に家に置いておけません。

 

物理的に無理なので、電子書籍はとてもありがたいです。

(paypay使わない電子書籍だと、BookLiveが比較的クーポンはもらいやすいです)

 

 

というわけで、のぞいてみた有隣堂 PayPayモール店

 

有隣堂しか知らない世界 紹介商品」カテゴリというのがあります。

勝負に出たな!有隣堂ッ!

有隣堂という名前をYouTubeチャンネルと共にブランド化し、ネット上でも商業展開して行くッ!

 

すばらしい!
本屋さんの鏡!

 

 

本棚で、購入した人のレビューものぞいてみると(ストーカーかよ)

 

「本屋のない地域から購入した」と書かれている人がいて、ちょっと考えてしまいます。
本屋のない地域で育つ子供っていうのは、どんな感じなんだろうか…。

 

自分が漫画は電子書籍で買ってしまっていますけど、雑誌はやっぱり本屋で買います。
絶対にアナログの方が読みやすいです。

 

そして、気に入った本・漫画だと、電子書籍でも買い、紙書籍でも買うという、「ダブル買い」をすることは結構あります。

 

さらに見ていると、有隣堂さん、YouTubeを開設する前から、「本の泉」というブログで書籍紹介をしていたみたいです。

ホームページ「本の泉」紹介商品

 

その中に、この本を発見しました。

 

「犬が星見た」
おばあちゃんの本だ!

 

犬が星見た

生涯最後の旅と予感している夫・武田泰淳とその友人、竹内好とのロシア旅行。星に驚く犬のような心と天真爛漫な目を以て、旅中の出来事、風物、そして二人の文学者の旅の肖像を、克明に、伸びやかに綴った紀行。読売文学賞受賞作。

 

わたしの母が、愛読していた本でした。

 

介護施設に入ってしまっていて、会うこともできない、おばあちゃん…。
これは(読んでないけど)、どうしても捨てることが出来ない、と思って持って帰った本です。

 

おばあちゃんが家で元気な時に、これを開いては読んでいたその姿が、実家の内装とカーテンと、挿し込んでくる光の加減と、ソファとテレビと…。
音まで、一緒に聞こえてくるように、よく覚えています。

 

そういう記憶がみんな、この「犬が星見た」という本に集約されています。

 

今、おばあちゃんの荷物を預けてある倉庫にあるはずです。
大量の本があるので、マンション型のトランクルームをわざわざ探しました。

本は、コンテナ型のトランクルームだと、すぐにいたんでしまうのです。

 

こんな所で出会えるなんて、少し涙が出る思いです。

 

これは探しに行って、読まなければならないなあ。
いっそもう、新しいのを買ってしまおうか。

 

犬が星見た

 

なんて不思議な題名なんだろう。「犬が星見た」ではないんです。
韻をふんでいないので、かえって心に残ります。

 

本というのは不思議なものだなあ。
中だけではなくて、その本を手に取った人、買った人、読んだ人。

 

…だけではなくて、読んではいないのに、「それを読んでいるのを見た人」にまで、つながっていく。

 

思いがいっぱい、詰まっています。

 

 

 

さらに有隣堂ウォッチ。

バースデー文庫特集というのもあります。

 

私の誕生日は…

カルメンか~~。

 

いやなわけはありません。嬉しいです。
しかも堀口大学訳!これは👍👍👍

ナイスチョイス!

 

実は、明日が誕生日なんです。

 

妹子は海外もの短編集、なご助は女優のエッセイだんなは推理もの。

 

非常に多種多様でした。

 

有隣堂さん、YouTubeだけではなくてとても面白いです。
たくさんの取り組みをされていて、これからも頑張って欲しいと思います。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

イタリア Signum社 ガラスペン&ミニインクセット

イタリア・フィレンツェの手作り文房具メーカー、Signum(シグニュム)社のガラスペンが入荷しました!イタリアフィレンツェの職人が一つ一つ手作りした、手仕事のぬくもりを感じられるガラスペンです。軸色と同系色のルビナート社製ミニインクボトルがセットされています。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

有隣堂オリジナル ヨコハマインク3色セット【空/スカイブルー】【港/ベイブルー】【海/マリンブルー】

2018年文具女子博の限定商品、有隣堂オリジナル ヨコハマインク【空】【港】【海】を復刻&定番商品として販売開始!復刻にあわせてラベルデザインを一新しました!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

「変な文房具対決」紹介商品 geodes!gn オカモッティ WBタイプ

YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」4月27日配信の「変な文房具対決」で当社バイヤー岡崎が紹介した、オカモチ型アルミ収納ケース「オカモッティ」のホワイドボードのついたWBタイプ。

 

YouTubeで二つ売れたって言ってて、爆笑しました。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

PUI PUI モルカー モルだくさん!公式キャラクターブック

大人気アニメ『PUI PUI モルカー』で活躍するモルカーたちの魅力にせまる!ポテトやなかまたちの紹介から、アニメの名場面、制作の裏側まで網羅した、全人類待望のアニメ公式キャラクターブック!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

全国鉄道地図帳-レールウェイマップル 

日本の鉄道現役鉄道路線全路線ルビつき全駅収録。線路に刻まれたヒストリー。戦後からの路線網を地図に表示。廃線約750路線。日本の発展を支えた鉄道の役割を、地図を辿りながら読み解く。

 

だんなが、これ売れてるんだよね~と言ってました。
そして、妹子が鉄のお友達にプレゼントしようとすると、何とすでに持っていたという、いわくつきのものでしたので、強烈に覚えています。
さすが鉄。小学生と言えども侮れなかった。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

犬が星見た

生涯最後の旅と予感している夫・武田泰淳とその友人、竹内好とのロシア旅行。星に驚く犬のような心と天真爛漫な目を以て、旅中の出来事、風物、そして二人の文学者の旅の肖像を、克明に、伸びやかに綴った紀行。読売文学賞受賞作。

 

 

 

 

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今日の一冊「やかましい!」 静けさを求めて~

今日、ご紹介するのは絵本です。


この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

やかましい! ハードカバー
アン マクガバン (著), シムズ タバック (イラスト), 木坂 涼 (翻訳)

ちいさなふるいいえにすんでいたおじいさんはいろいろなおとがやかましくてねていられません。そこでものしりはかせのところへそうだんにいきました。はかせがおしえてくれたこととは…。

 

 

なんだかとても他人ごととは思えず、思わず借りてしまいました。
(いや、色々ありまして…)

 

昔々あるところに~から始まる、昔話のおじいさん。

 

加齢によるものか、音に対する過敏症みたいになってしまいました。

 

私も、切実に静けさが欲しいです。

 

しかしこのおじいさんがつけたクレームはというと

 

ベッドがキーキー
ゆかもミシミシ
葉っぱがヒュンヒュン
やかんがしゅー

 

自然音に対するクレームです。

 

世の中には、クレーマーの上位版、モンスタークレーマー、ハードクレーマー、などという、よくないポケモンの進化みたいな存在があるそうですが、自然音となると、訴える所が難しいです。

 

おじいさん、「村一番の物知り博士」のところに相談に行きます。

 

ざっくり言ってしまうと、動物を次々に買うようにアドバイスされて言う通りにしたはいいものの、あまりのうるささに、
全然改善されねーじゃねーか!
むしろ悪化してるし!
と食ってかかると、そこで動物達を手放してみろと言われます。

 

すると、騒音が取り除かれたことにより、最初に過敏になっていた自然音は気にならなくなったという話でした。

 

大騒ぎの果てに、このお爺さんに静かな眠りが訪れたことが 本当に他人事とは思えず良かったねと心から、切実に、思いました。

 

 

とてもテンポよく訳されている本ですが、この本を翻訳されたのは私がとても大好きな木坂涼さんです。

 

わたしの読み聞かせの中でも、いちばん得意としている「ぜったい~しないからね」シリーズを訳されている方です。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ぜったいねないからね (チャーリーとローラ)
ローレン チャイルド (著), 木坂 涼 (翻訳)

「あたしねないからね!6じになっても7じになっても8じになっても9じになってもおめめぱっちりだし、10じ、11じ、12じになったって13じになったって、げんきもりもりなの」いもうとはねむたくなったことなんてないというのです。(「BOOK」データベースより)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ぜったいたべないからね (チャーリーとローラ)
ローレン チャイルド (著), 木坂 涼 (翻訳)

チャーリーのいもうとローラにはきらいなたべものがたくさんあります。とくにトマトはぜったいいやなんですって。チャーリーは、なんとかしてローラにたべさせようとするのですが…?(「BOOK」データベースより)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ぜったいがっこうにはいかないからね (チャーリーとローラ)
ローレン チャイルド (著),  木坂 涼 (翻訳)

ぼくには妹がいて、これがなかなか世話のやけるやつなんだ。妹は言うんだ。「あたしは、まだ大きくなんかない。ほらね、まだ小さいの! 学校へ行ってる時間なんかないと思うの」 そこでぼくは言ったんだ…。シリーズ第3弾。(「MARC」データベースより)

 

「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492

 

プロジェクト・グーテンベルクについて
Wikiの説明ページ

プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館

 

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閑話 「水の子」おとぎばなしのペンギンのおばあさん

閑話です。


またしても「水の子」の話題です。
話し忘れたことがあったので書いてみました。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

水の子―陸の子のためのおとぎばなし
キングスレイ (著), クルックシャンクス (イラスト), 阿部 知二 (翻訳)

煙突そうじの少年トムは,仕事中お屋敷のおじょうさんの部屋に入ってしまい,どろぼうとまちがわれてにげるうちに,川に落ちて「水の子」となります.ファンタジーの古典

 

 

妹子は「水の子」読了に時間がかかったわりに、途中に挟まれていた小話が好きなようです。

 

大洋の旅で、トムがペンギンのおばあさんに会って話をする所が、とても心に残ったらしく、何度も話題にしていました。

 

ペンギンのおばあさんは、小さい島でたったひとり、直立不動で海を眺めながら、哀しい歌を歌っています。

 

岩にとまった小鳥がふたり
ひとりが泳いでいったので
あとにさびしくただひとり
ああ──ただひとり
残ったひとりの小鳥まで
あとから泳いでいったので
あとにさびしく岩ばかり
ああ──岩ばかり

 

妹子はこれの、

 

ああ──ただひとり

 

というフレーズにすごく感銘を受けていました。
こういう詩があふれているのが、古い児童書のいいところです。

 

このいつもひとりで、小さな島に直立不動で立っているペンギンのおばあさん。

このペンギンの昔話とはこうです。

 

「ある時ひとりの紳士がここに来てね、しばらくするうちに、わたしに奥さんになってくださいと言い出したのですよ。──ほんとにわたしを拝むようにして頼んだもの
のさ。ええ、それもそのはず、そのころのわたしといえば、とても美しかったんだからね。よくお聞き、わたしは、そんなことは汚らわしい、といってはねのけてしまいましたよ。だってその紳士はわたしの亡き姉君のだんな様だったのだからね。」

 

このペンギンのおばあさまは、結婚を申し込んできた紳士を冷たく扱って、ついには死に追いやってしまったという過去があったのです。

 

妹子、この小話のことを、深く深く考え込んでいました。

 

「何でそんなに?結婚してあげればよかったのに」

 

どうやら、そんなにいじわるしないで結婚すればよかったじゃん、と言いたいようです。

 

トムは何のことだかわからないものだから、出まかせに「それはそれはおいたわしい。姉上さまはさぞかし──」
「おまえには何もわかっていないね。わたしはこういっているのだよ。 ──わたしは身分のいいお嬢さまだから、家名を落さないように、いつも気高い心でいなければなりません。だから、つんとすましたり、相手をからかったり、いじめたりして、いつもその方が近づかないようにしたのだよ。それでね、正直なことを話せばね──ある時、わたしはあんまりその方をいじめたものだから、かわいそうにその方は、うしろむきに海の中にお落ちになったよ。岩の上からだよ。すると、その方がバタバタもがいていらっしゃるところへ、サメがやって来てがぶりとのんでしまった。まあ、何というお気の毒なことをしたのだろう。だが、わたしのしたことじゃないわねえ。それからというものはわたしはいつもひとりぼっちなのだよ。」

 

妹子「『わたしのしたことじゃないわねえ』って、いやいや、あなたのしたことだよね?っておもうんだけど。どうしてそこまでいじわるする必要があるの?」
「う~ん、わたしの亡き姉の旦那様って、それはどうなんだろうねえ~?」

 

昔はよくあったことだと聞きます。
昔と言っても、昭和より以前の話です。

 

亡くなった姉の子どもを含めて世話をする。他人ではないので、まったく血縁のない後妻さんをもらうよりは、子どもにとってよい、という考えによるもののようです。

 

そういうのを気にしない人もいるのかもしれない。
身内だからこそ、もっといやだという人もいるかもしれない。

 

冷たくしたのは裏腹で、このおばあさんペンギンは、本当は義兄のことが好きだったのかもしれない。

 

姉に悪い、外聞もよくないと思うから、だから余計に…?
良家のお嬢さまのプライド…。

 

そして、ずっとひとりで、
  ああ──ただひとり
という歌を歌っている。

 

「けど、もし結婚していても、すぐにがぶりと食われていたかもしれないし、ずっとひとりにならないとは限らないからねえ」

なんて、ごまかすようなことを言ってみました。

 

人間誰だって、最終的にはただひとり……。
なのでは、ないだろうか…。

 

こうして、今読んでみると、「水の子」というこの不思議な物語。
なんだか話が散漫であっちに飛んだりこっちに飛んだりするように思いながらも、子供には飽きないし、まるで目の前で優しいおじさんがいろんなお話を語り聞かせているようです。

 

何となくこうして心に残り、そしていつか、その意味を何度か反芻する日が来るといいなと思います。

 

亡き姉の旦那様。
ごまかしたまま終わってしまった…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ふんわり王女
ジョージ・マクドナルド (著), D.P.ラスロップ (イラスト),
本庄 久子 (イラスト), 蘿原 富美枝 (翻訳)

0

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

カーディとお姫さまの物語
ジョージ・マクドナルド (著), 竹宮 恵子 (イラスト), 脇 明子 (翻訳)

少年カーディが地下のゴブリンの国からお姫さまを救いだしてから1年.お姫さまの命と王国がまた危険にさらされました.悪賢い従者たちが権力と富をねらって策略をめぐらしはじめたのです.

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

新訳 星を知らないアイリーン おひめさまとゴブリンの物語
ジョージ・マクドナルド (著), okama (イラスト), 河合 祥一郎 (その他)

アイリーンひめはひみつの部屋で自分と同じ名の若く美しいひいひいおばあちゃまと出会います。その日からゴブリンにねらわれたり、鉱山の少年と冒険したりと危険な毎日。やがて屋敷にせめこまれ…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

お姫さまとゴブリンの物語
ジョージ・マクドナルド (著), アーサー・ヒューズ (イラスト),  脇 明子 (翻訳)

恐ろしいゴブリンの小人たちが,人里離れた館に住む愛らしいお姫さまを誘拐しようとたくらむ.お姫さまを救うのはだれ? イギリスの名作.(改版)

 

 

 

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ものすごくおおきなプリンのうえで かいじゅうたちのいるところ くわずにょうぼう (こどものとも傑作集) (日本語) 単行本 - 1980/7/31 稲田 和子 (著), 赤羽 末吉 (イラスト)
賢者の贈り物 若草物語 長い長いお医者さんの話
まりーちゃんのくりすます 学校では教えてくれない大切なこと 3 お金のこと しろばんば

 

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