「本好きは作るもの」読解力を身に付ける~珠玉の児童書~

「本好きは作るもの」~珠玉の児童書~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

読解力を培うとは

 

子供は絶対に、ただ本を部屋にぽとんと置いておけば自分から読むようになるわけではありません。

 

嫌がるものを無理やり読ませることはかえって本嫌いになってしまうのではないかしら?と考えるお母さん方は多いと思います。


ですが世の中にはそういった心配を杞憂にしてしまうような最高級の本というものが確かに存在します。

 

好き嫌いはあるかもしれません。

もちろん識字障害のお子さんに無理に読ませるのがいいとも思いません。

 

ですがそれはやはり一部の例外と言うべきであるでしょう。
ここでは一般論をお話しします。

 

親はどうしても自分のものさしでものを考えてしまいがちです。
自分で選んでみていいと思ったものが子供にとってまだ子供である成長過程の子供の心にとってやはり良いと感じるかどうかはわかりません。

 

それは得てして違ったりするものです。

 

例えば先にご紹介した「いないいないばあ 」を一見して、

ものすごくいい、素晴らしい~😍💘

と大人がすぐに感じるかどうかは、微妙だと思います。

 

なぜならば中にある文章は「いないいない…ばぁ!」と繰り返されるフレーズのみだからです。

柔らかくやさしい絵ではありますが、アンパンマン ノンタン ディズニー絵本 と並べて置いてあれば、間違いなく子供は先にそちらを手に取るでしょう。

 

だからこそ、親がひと手間かけて、読ませる努力をする。

そして結果は、読まされた子供の反応がすべてです。

 

私は何十回もこの本をめくりボロボロになるまで読み慣れ親しむ子供たちの姿を数多く見てきました。

 

子供は絵面のよいものをふっと手に取ります。

ディズニー絵本 も、アンパンマン も良い本ではあります。

やなせたかしの悪口は言えません。このかたの普及の名作は「やさしいライオン 」でしょう)

 

手に取るものを邪魔する必要はないのです。

 

ただ、親が親の意思で与えることでしか手に取らない世界一つの努力を必要として入る本の世界があるのもまた、確かです。

 

もし嫌がる子、抵抗する子供にそれでもあえて読ませようと言うならば、その対象は嫌がってでも読ませるだけの価値のある最高の名作であるべきです。

 

読んだ時に後悔しないものであるべきです。

 

しぶしぶ読まされたとしても、読み終わったときに、「読んだだけのことはあった」と思う本であるべきです。

 

そして後悔するかしないかは、物心ついてからでなければわかりません。

 

 

その親が子供に対して行う「一つの努力」こそが、読解力への入口となります。


親が子供に与える、子供に読ませる、それこそが読解力の訓練です。

 

塾や学校でのテストにある「物語文」「論説文」を無理矢理に読むことだけが、読解力を育てるのでしょうか?

 

 

一週間に一日だけ、本当の良作を読む時間を作るように努力してあげて下さい。

読み聞かせしてあげるのも良いし、

勉強の一環としてこの時間は「親の選んだ本を読む時間」というのを作ってみても良いでしょう。

 

他の6日間は、漫画を読み、エッセイを読み、YouTubeを見ていて良いのです。

 

たった一日の努力。

それは、わが子のためのみに存在するのではありません。

本当の良作というものは、わたしたち、本を与える親世代にも語り掛ける力を持っています。

 

 

 

 

軽く、明るくをモットーにと思ったのに

思わず熱が入ってしまいました。(反省) 

 

 

 

 

 メアリー・ポピンズ を訳された林容吉さんが、あとがきで書いている文をご紹介して、結びといたします。

 

子供たちの読む本、そういう本を書く人たちが、子供のころの自分のために書いているなどと言っているわけではありません。決して、そんな懐古趣味なものではありませんし、それほど自己満足な、それほど間接的なものではないのです。(中略)自分も、かつては子供であったということを知ること──いまの自分というものは、過去に子どもであったその延長なのです。そこなわれ、傷つけられ、汚されてはいても、やはりそのときの子どもに他ならないのです。──この事実を知り、この事実に触れていることが、わたくしどもの長い一生を、ばらばらにもせずに、完全なまま、そっくり自分のものにすることができるのです。(中略)だいいち、いつから子どもでなくなって、いつおとなになりだすかというようなことは、ほんとうに、だれにもわかりはしないのです。すべてが、区切りのない一つのものなのです。

 

 

 

 

 

 

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