今日の一冊「ライオンと魔女」
今日、ご紹介するのは児童書です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉
C.S.ルイス (著), ポーリン・ベインズ (イラスト), 瀬田 貞二 (翻訳)
地方の古い屋敷にやってきた4人きょうだいが、ある日大きな衣裳だんすに入ると、そこは雪の降りつもる別世界、ナルニア国だった。ナルニア国ものがたりシリーズ第1作。1985年刊の新版。
ナルニア国シリーズ、今は映画にもなってかなりの知名度を取り戻したと思っているのですが...。
さてこのシリーズの中でどれを先に読もうかと言えば、間違いなく「ライオンと魔女」です!
作者が一番最初に書いた本でもありますし、時系列的に言えばそれは「魔術師のおい」が最初ですが、ナルニアワールドに入るには、ルーシーと共にいちど、衣装だんすを抜けなければならないです。
2~3年生からいけるんじゃないでしょうか?
おもしろいのでとても読みやすいです。
瀬田貞二さんは名訳ですが、気になるかたにはいま新訳も出ています!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
このようなアニメ絵でこどもの心を引いてもらう中に、このような名作を潜り込ませているところがありがたいです。
イギリス黄金期の少年少女冒険物語には四人兄弟姉妹が出てくることが多いのですが、このお話も四人兄弟が戦争中にいなかの「教授」のところに疎開をする所から話が始まります。
大きなお屋敷で、探索するところがたくさんありそう、そこからしてすでに面白いです。
なんだかドキドキします。
兄妹姉妹の会話がいかにも兄弟姉妹です!
威張っていたり、からかったり、喧嘩したりという子どもそのままの姿です。
末っ子のルーシーはかくれんぼしている時に衣装だんすの奥へ奥へと入り込み、いつのまにかナルニアに出ていたシーンは有名ですが、今読んでも実にうまいなとうならされます。
いかにして子供がファンタジーの世界に迷い込むか?についてははたくさんの児童書がその設定に心をくだいていますが、これに匹敵するシチュエーション、なかなかないんじゃないでしょうか。
この話を読んだたくさんの子どもたちが自分の家のたんすに入り込んでは、裏面の中板を探したと思われます。
その、「自分の家のたんすに入り込みたくなる」ところがすごいです。
大人になって読めば、キリスト教精神の影響や、教育的見地もみられますが、それは決してこの物語のすばらしさをそこなうものではありません。
そしてこれ、すっごく英語が読みやすいです!!
口語的で話しかけるような文体です。
kindleでは99円です!
英語学習にもとてもよいと思います😊
The Lion, the Witch and the Wardrobe: Full Color Edition (Chronicles of Narnia) (英語) ペーパーバック - 2000/8/1 C. S. Lewis (著), Pauline Baynes (イラスト)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
子どもの本だな【広告】
てぶくろ | こども六法 | やさしいライオン |
魔女ファミリー | 世界むかし話集2ドイツ・スイス編 | かるいお姫さま |
こすずめのぼうけん | 木かげの家の小人たち | 砂の妖精 |
児童文学ランキング |