今日の一冊「たんたのたんけん」
通常モードに戻して、今日ご紹介するのは、かなりしっかりしたページ数の多い、「本型の絵本」です。
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今日の一冊
八月二十九日はたんのたんたの誕生日です。と、どこからかふしぎな地図がまいこみました。矢印や△じるしの書いてある、たんけん地図のようです。さっそく、たんたはたんけんに出発です。すると、どこからか、へんなひょうの子があらわれて……。
絶対的安定感の黄金コンビ、中川 李枝子さんと山脇 百合子さんの姉妹による作品です。
「ぐりとぐら」シリーズが一番メジャーで、幼児用のかんたんな絵本もらくさん出ていますが、どこかで少しずつ長い物語に移行していくことも意識していくとすると、「たんたのたんけん」は最適です。
なにより面白い!
最初のページから面白いです。
誕生日を迎えたたんたは、家の窓を大きく開いてばんざい!とさけびます。
元気いっぱいの男の子、この本は元気でやんちゃな男の子が主人公です。
ありえなさすぎる世界に、すうっと運ばれていくのがじつにうまいです。
とつぜんひょうの子供が出てきても、ちっともびっくりしたり、変とは思いません。
しかもこのひょうの子供のバリバリ・バリヒは、たんたにそっくりの行動をとります。
たんたが、たんけんのための帽子を買えばバリヒも買いますし、望遠鏡やおやつを選べばバリヒも買います。
こどもが夢中になる小道具がいっぱいです。
しかもお互いに気が付いていません。
あれ?この子はいったい?どうして同じことを?なんて考えているうちに、ひょうの子であることなんてどこかに行ってしまいます。
主人公はアグレッシブでアクティブ、冒険心がやばいです。
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