今日の一冊「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」
今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
ちいさな機関車のちゅうちゅうは、いつも客車や貨車を引いて小さな駅と大きな駅の間を走ります。ある日ちゅうちゅうは、みんなの注目を集めたくて、ひとりだけで走り出してしまいます。威勢よく走るちゅうちゅうに、まわりのみんなは驚き、怒り出します。やがて日が暮れて、石炭も水も少なくなり、古い線路に迷い込んでとうとう止まってしまったちゅうちゅう。そこに迎えに来てくれたのは、最新式の汽車にのった機関士でした。
親の立場ですと、比較的、 「これは男の子にいいかも…」「これは女の子に…」と選んでしまいがちなのですが、いざ、たくさんのこどもたちに読んでみると、本当にまったく関係なく、目を輝かせて夢中になってくれました。
そして案外、おとなとなって読んでみても面白いのです。
しかし。
この「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」は、読み聞かせとしては難物です!
すっごく難しいです。
少なくとも、わたしには難しかったです。
ちゅうちゅう しゅっしゅっ!
ちゅうちゅう しゅっしゅっ!
ちゅうちゅう しゅっしゅっ!
ちゅう しゅっしゅ!
ぐらいまでならまだよいです。
ちゅうう ちゅう ちゅう ちゅう
ち ち ちゅううう ……ちゅう……ちゅう
ちゅうう……ちゅう……ち……ち……ち
ち……ち……ち あ あ あ あ あ ああ
ちゅう!
むっ…難しい~~!!
ぽぉーーー!とかは割と得意(得意?)なのですが、これを読むのとても難しいです!
息も切れます。途中で不安になります。
このきかんしゃちゅうちゅうの魅力はやはり、この語感にあります。
語感は読んで聞かせて夢中になってもらえるだけではなくて、字面(じづら)の楽しさ、(絵ではなくて)文字の視覚的表現というのもあります。
しかしこどもたちのこの本に対する食いつきのいいこと!
このきかんしゃちゅうちゅうは、読み聞かせしなくともこどもたちは自分で読んでくれます。面白いですもの。
お話としては、半分ぐらいがきかんしゃちゅうちゅうの説明に割かれます。
実に丁寧です。きかんしゃ好きではない子供もその魅力に夢中になってしまうぐらい。
音と熱気がページの外まで聞こえてきそうです。
そして、突然…。本当に突然、
ちゅうちゅうは走り出します!
自我にめざめてしまったのです。
Ω\ζ°)チーン
きかんしゃの絵本はいくつかありますが、(また別々でご紹介したいぐらいよい本です!)
☟これら二つのきかんしゃは、なんとなくおじいちゃんだなと思います。
年取ったおじいちゃんとこどもの交流という感じです。
が、ちゅうちゅうは本人がめちゃくちゃこども。
幼児そのものです。
年をとってしまった機関車のやえもん。くず鉄にされる運命が待っていたのですが、ある日、交通博物館の人がゆずってほしいと申しこんできました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
働き疲れた老機関車がこっそり夜のひとり旅に出かけます。機関車と少年の冒険と友情を描くほのぼのとしたファンタジー。
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