今日の一冊「しろねこしろちゃん」
絵本が続きますがご紹介します。
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今日の一冊
真っ黒なお母さん猫に、3匹の黒猫と1匹の白猫が生まれました。兄妹で仲良く遊んでいるうちに、白猫のしろちゃんは、自分だけ真っ白なのがいやになります。どうして自分だけ違う色なんだろうと、ついに家を出ていきます。揺れ動く子どもの気持ちと、ほっとする結末。家族の温かさを描いた作品です。お話は50年前の月刊「母の友」に掲載された森佐智子さんの作品。絵は、若者に圧倒的な支持をえているMAYAMAXXさんです。
この絵が実によくて、子どもたちも大好きです。
年齢としては、字をおぼえ始めたあたりからぜんぜん、OKです。短くてシンプルです。
マイノリティや生きづらさ、なんとなく周囲と違うことに違和感を感じる…。
そういう感情があることを教える物語の中でも、押しつけがましさがまったくなくて実に自然です。
おかあさんや兄弟たちも、まったくしろちゃんを差別したりしてはいないのです。
ただ、しろちゃんの心の問題です。
そして家を出て行くのですが…そこで出会ったのは…。
とてもやさしいあたたかい物語です。
その悩みを自分のこととして抱えることになったときにもきっとしろちゃんはよりそってくれる存在になります。
また最近は、外国人のお子さんもいて、肌の色が違ったり、外見が違うお子さんも教室にいます。
そのとき、「他人とは違うことで悩むしろちゃん」という存在を既に知っていることはコミュニケーションをとる面でも必ず助けになることと思います。
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