今日の一冊「ひとまねこざる」
今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
動物園でたのしく暮らしていたジョージでしたが、動物園の外の様子が知りたくてたまりません。ついにオリを抜け出して街の中へ飛び出しました。でもジャングルが懐しくて…。ロングセラー絵本の改版。(「MARC」データベースより)
絵本にしては、字が多い方です。
読み聞かせするには大変かもしれませんが、読んで読んでとせがまれるようになったらこっちのもの、そのうち自分で読んでもらうといいと思います。
ひとまねこざるは、「おさるのジョージ」としてアニメにもなってますが、絵本の方だとちょっと印象が違っていて、絵がもっと柔らかいです。
あるお子さんが、
「アニメのジョージはすごい腹立つ…!嫌い…!絶対見ない!」
と言ってましたが、こちらの絵本を読んであげると、
「大丈夫…」
とのこと。
「これはいける?大丈夫?」
「それほど腹が立たないし面白い」
と言ってくれました。
やはり動かして声をつけてしまうと、原作者と作る人と読む人の目線は違いますし、どうしてもイメージに乖離が出てしまうのは仕方がないことだと思います。
この思考回路にデジャヴを感じる…?
そうだ、原作厨です。
(※原作厨とは派生商品を原作以外絶対に認めない、好みにうるさい性格だが、原作をこよなく愛し布教もするありがたい人のことです)
しかし、このお子さんのように、アニメで知名度を得て、実際に原作を読んでみて思いを新たにするという、逆パターンもあるのだなと思いました。
とすれば、やはりぐっと知名度が上がる派生商品やアニメ化はなかなか、原作にとってもありがたいことであると思います。
おさるのジョージのいたずらは、このはっきりしていながらちょっと柔らかめの絵でほんとにほほえましく、かわいくうつります。
やさしい保護者、「きいろいぼうしのおじさん」を求めて、ジョージは色んな業種に手を染めます。
特に大好きなのは、スパゲッティを体中にまきつけて食べるシーンです!
このスパゲッティがじつにおいしそうです!(まきついていますが)
気になったひとこま…。
事故にあって病院に入ったジョージは、麻酔薬のつぼを嗅いで一瞬、人事不省になりますが、そのびんには「エーテル」と書いてあります。
これは、昔読んだときからエーテルだったような気がします。
これを書くにあたって読み返していると、子どもに
「エーテルって何なの?」
聞かれました。
うっ、答えられない。
今は携帯で検索というありがた~い技があるので、こっそり探します。
ジエチルエーテルのことらしく、昔は麻酔に使われていたようですが、引火性もあり、今では使われていないらしいです。
※Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E9%85%94
こんな所に思わぬ時代を感じてしまいました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
シーズン1で繰り広げられるジョージの冒険は? 友だちの伝書バトのコンパスの家を作ったり、新しく学んだ数字のゼロの概念を試してみたり、ダルソン夫婦のおもちゃ屋がもっと繁盛するようにローラースケートを履いて手伝ったりと大忙し。
子どもの本だな【広告】
おそばのくきはなぜあかい | ミス・ビアンカ くらやみ城の冒険 | エルマーのぼうけん |
エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする | あめの ひの ピクニック | そらいろのたね |
あおくんときいろちゃん | くまのがっこうシリーズ(既12巻) (日本語) 単行本 - 2013/7/1 | ちょっとだけ |
児童文学ランキング |