今日の一冊「はじめてのおるすばん」
今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
ことし3つのみほちゃんが、ひとりではじめてのおるすばんをすることになり…。幼い心の不安と成長を温かい母親の目で描きます。
今日の本どうしようというと、(最近、子どもに丸投げです)これをもってきてくれました。
お留守番といっても、本当にご近所にちょっとだけ行っただけ、ママはすぐ戻ってくるのですが…。
ほんのわずかな時間でも、3歳のみほちゃんにはものすごく長い時間です!
ままが かちりっと どあのかぎをかけると、へやのなかが、きゅうに しーんとしました。
げたばこのうえの きぼりのくまが、あーんと くちを あけたみたです。
それに、だいどころの はしらどけいも、
「ひとり ひとり ひとり ひとり」
といっているようです。
(まま、はやく かえってきて)
このはしらどけいの表現がとてもすばらしいです!
不安な気持ちが、読むお子さんだけではなくて、おとな目線にもきゅ~んときます。
特に、「ポストのふた」がもちあがって(郵便屋さんの)目玉がのぞくシーン。
大人でも怖いです!!
安全であるはずの家の中に、「視線」という他人が入って来るという、ある意味心理的ホラーです。
今となっては、3歳の子をおるすばんさせることなどありえないでしょう。
けれど、そういう時代になったからこそ、ひとりでおるすばんすることのこわさ、ドキドキを疑似体験するにはとてもいい絵本だと思います。
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