今日の一冊「ともしびをかかげて」
今日、ご紹介するのは児童書です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
衰退したローマ帝国は、450年にわたるブリテン島支配に終止符をうつ。地方軍団の指揮官アクイラは、悩んだ末に軍を脱走し、故郷のブリテン島にとどまることを決意したが…。意志を貫いて生きることの厳しさ、美しさを描く。中学生以上。(「BOOK」データベースより)
これはお恥ずかしながら、 ずーーっと読んだことがなくて、最近になってやっと読みました。
おとなでも読み応えのある、すばらしい作品でした!
現代の大人向け小説の中でも、ここまで重厚で、歴史の中で動く人の運命と、そして生きることの意味を、これほどしっかりと扱っている作品はない気がします。
ものによっては、「小学校三、四年生」と書かれていたりします。
Amazonのおすすめでは中学生以上になっていました(^-^;
わたしも、中学生以上かな?と思います。
これを小学校三、四年生で読破したら(出来る子ももちろん、いるとは思いますが)相当のものです。
忙しくても図書館に行っといて良かったです。
サトクリフに再挑戦。
子供のころ、シリーズのひとつは読み終わり、苦戦したけど面白かった記憶はある…ような…気がするのだけど、記憶にない…。
絶対にもう一度読んでやるぞと幾星霜
修行をこなして宿命の敵に向かう気分でいざ勝負!です。
(そこまで!?)
◇
妹フラビアがとても可愛いですが、それなりに知っているので暗澹となります。
いきなり政治情勢の話がリアルすぎ複雑すぎて厳しい(これ中高生向きなの…)
そして
ん~!?
王子アンブロシアスは、アーサー王のおじさんよね?🤔
サラッと書かれてるウタって、ユーサー・ペンドラゴン(アーサーの父)のこと?🤔
◇
岐路に立たされたとき、どちらかを選ばねばならなくなったとき、ひとりで決断してどう行動するのか、その覚悟と結果を描いています。
帰属していた組織を抜け、慣れ親しんだ家族が壊れるとき…。
特に家族の破壊の傷は大きく、最後まで引きずります。
アクイラの模索、苦悩。
青年のほぼ半生を描きながら、許すこと、許されることの意味にまで踏み込むとは。
大人が読むべき作品です。
児童文学の棚だけに置いておくのはもったいない!
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