今日の一冊「宝島」
今日、ご紹介するのは児童書です。
図書館がはじまったので、満を持してあれこれ紹介したいと思…って…いたのです……が、まだ行けていません。
月初でもあるし、テレワークの影響ががっつり来ています!
6月は1日から仕事でしたので、一週間出社するともうぐったりです。
もっとゆっくり、日常に戻してほしいです…。
というわけで、ぼうけんの旅に出たいです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
ジム少年は,トレローニさんや医者のリヴィシー先生とともに,海賊フリント船長がうめた莫大な財宝を探しに出帆する.ぶきみな1本足の海賊シルヴァーの陰謀にまきこまれ,はげしい戦いが始まる….手に汗にぎる海洋冒険小説の名作.
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
スティーブンソンの「宝島」は、とてもさまざまなバージョンが出ています。
というのも、原作はなかなかにものすごく硬派なのです!!
長いですし、描写もたいへん細かいです。
抄訳で子ども用に出しているのもわかります。
筋が面白いので、抄訳でも十分に楽しめます。
それにこの「10歳までシリーズ」の中でも「宝島」の絵柄はなかなか、合っていると思っているのですが、どうでしょうか?
さて硬派な原作「宝島」ですが、その魅力...特に特筆すべきはやはり、シルバー船長です!
この一筋縄ではいかない悪党、しかも、悪いだけではない悪党の魅力は素晴らしいです。
とにかく、シルバー船長からいかに逃げるか、そしていかに裏をかくか。
主人公のジムはきりっとしていて、なかなかかっこよいです!
なので、シルバー船長もちょっと一目置くというか、可愛がるというか、目をかけるというか、そういう風を見せます。
シルバー船長は、自分が取り仕切っている仲間の荒くれ者の悪党の海賊どもよりも、仇敵であるジム少年の方が好きなようです。
この気持ちは何となくわかります。
(わかるんかーい!)
とはいえ、改心したりだとか、結局仲間になるなんてことは一切ありません。
シルバー船長は結局、悪党は悪党なのです。
人間らしい心、ユーモラスさ、そして情のようなもの。
それと残忍な、恐ろしい悪党な部分が交じり合って、一筋縄ではいかない人間の複雑さをあらわしています。
もちろん抄訳を選んであげるのも良いですが、ここはひとつ、大人が原作の「宝島」を読んでみるのも良いと思います。
青空文庫の翻訳はたいへん古いことばで訳されており、苦労はしますが、なかなか味があります。
そして、原作はグーテンベルクで無料公開されています。
「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492
◆プロジェクト・グーテンベルクについて
☞Wikiの説明ページ
プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリカ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館。
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