大人が読む児童書「グリックの冒険」1 アニメのガンバ、りすのクリークのモデル?
大人が読む児童書。
「積ん読・解消計画★児童書編」です。
この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
大人が読む児童書
飼いリスのグリックは、野生のリスの住む北の森にあこがれ、カゴから脱走します。町でドブネズミのガンバと親しくなり、動物園で知りあった雌リスののんのんといっしょに、北の森をめざします。
「冒険者たち~ガンバと15匹の仲間たち」を読んで、「ガンバの冒険」のアニメシリーズを見て、大変・大変感銘を受けたので、斎藤 惇夫さんの他の作品も読んでみることにしました。
斎藤 惇夫さんの作品は
1、グリックの冒険
ここにガンバがサブの登場人物として登場。
2.冒険者たち ガンバと15ひきの仲間
ノロイとの闘い。
ガンバがグリックに会ったり、15ひきの仲間と出会う以前の物語。
とのことだったので、まずは最初の「グリックの冒険」を読んでみました。
さてどんな感じだろう…と、意気揚々とページを開き、シマリスのねえさんとグリックが現れたとき、なんとなく、感じました。
アニメに登場したリスのクリークは、多分このグリックがモデルなのだろうと思います。
アニメのガンバに登場したリスのクリークはものすごく印象的なキャラクターで、ものすごく強く心に残りました。
原作者の物語を、アニメはさまざま、あちこちに投影させていたのだなあ、と感慨深く思いながら読み進めます。
アニメのクリークはにいさんで、妹がイエナでしたが、こちらの主人公グリックにはねえさんがいて、フラックという名まえです。
◇
子どものときにペットショップからひとのうちに飼われてきたリスのグリックとフラックの姉弟は、人間の家でそれなりに幸せに暮らしていました。
しかしある日グリックは、窓の外のハト、ピッポ―から、自分が「シマリス」であること、北の森にたくさんの仲間たちがいて、自由に暮らしていることを聞いてしまいます。
「こんなところにいるなんておかしい」というピッポ―。
その日から、どうにもグリックは落ち着かなくなってしまいました。
フラックは、そんな弟をみて、外の世界に行くように強くすすめます。
グリックがためらうと、ねえさんは激しく歯を剥き、外の世界へと後押しするのでした…。
シートン動物記などを読んでいると、野生動物の親が子ばなれの時期、子供を外の世界に出すために、殺しかねないような争いをして別れを促す、というシーンがよく出てきます。
子どもはいつか親ばなれしなければなりませんし、そのために親とは戦いを経験しなければならない…。
ねえさんのフラックは、グリックにそれをやっているように思えました。
斎藤 惇夫さんの作品に出てくる女性(女性??)は、「冒険者たち」の潮路もそうでしたし、このあとに出てくるのんのんもそうですが、みんな芯がつよく、きりっとしていてすごくかっこいいです!
めちゃくちゃ良いです。素敵です。
◇
外に出たグリックは右も左もわかりません。
しかし、ひょんなことから道路を渡ろうとして車に轢かれそうになたドブネズミの危うい所を助けます。
そのドブネズミの名前はガンバ。(ガンバだー!)
彼は、リスの群れがいる場所を知っているかもしれないと言います。
命の恩人であるグリックを連れていってあげると約束しますが、ちょうどねずみたちはクマネズミと縄張り争いで戦っているところでした...。
◇
ガンバが、原作もアニメもすばらしく面白かったので、間違いなしだと思って読み始めましたが、これもまたまた、すっごく良いです!!
これまで、この作品を棚に置き続けてきてくれた本屋さん本当にありがとう!という気持ちでいっぱいです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
イタチと戦う島ネズミを助けに,ガンバと15ひきの仲間は、船で夢見が島に向いました。しかし、白毛のノロイがひきいる、どうもうなイタチの群れに追いつめられ、海岸の岩山で最後の決戦の時をむかえます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ガンバと15ひきの仲間は、ゆくえ不明のネズミをたずねて、四の島に渡ります。探しあてたネズミのそばにいたのは、死に絶えたはずの2ひきのカワウソでした。凶暴な野犬と戦いながら、カワウソの仲間が生き残っているかもしれない伝説の河「豊かな流れ」をめざして冒険がはじまります。そこには、想像をこえる体験が….
頑張り者のネズミ・ガンバは、相棒のボーボと一緒に、海を一目見ようと港町までやってくる。そこで出会った子ネズミの忠太が、自分たちの島の仲間を助けて欲しいと求めてきた。力自慢のヨイショや博学のガクシャといったネズミ仲間とともに、大海原へ乗り出すことを決意する。だが、目的の島には脅威の白イタチ・ノロイが待ち構える。小さなネズミ7匹が繰り広げる波乱に満ちた大冒険。他に類を見ない表現にドキドキハラハラの連続だ。(C)斎藤惇夫/岩波書店・TMS
子どもの本だな【広告】
飛ぶ教室 | 魔女ファミリー | ぶたたぬききつねねこ |
つみきのいえ | まぼろしの小さい犬 | 完訳 ファーブル昆虫記 |
こんとあき | たべたのだあれ | とこちゃんはどこ |
児童文学ランキング |