今日の一冊「おおきな木」
今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
幼い男の子が成長し、老人になるまで、温かく見守り続ける1本の木。木は自分の全てを彼に与えてしまいます。それでも木は幸せでした。無償の愛が心にしみる村上春樹訳の世界的名作絵本。
求められるがままに与え続ける大きな木の話です。
・子どもの頃は自分のためのりんご
・大人になってからは収益としてのりんご
・年を取ってからは、背中を預けられる幹としてのりんごの木
木はどんなときにも、いつまでも、与え続けます。
この求められるがままに与え続ける「木の愛」に母性を見る人が多いようですが、私個人としては、母性というよりも、西洋の感覚にある、「キリスト教的な神の愛」であるように感じました。
いつまでも、どこまでも見守っている。そばにいる。
どんなときにも、罪を犯しても間違った道に行っても、何をしてもあたたかく受け入れる。神の愛はひとしなみに注ぐ。
というメッセージです。
これも、どちらかというと子どもよりも大人向けのメッセージ性が強い本です。
そして、視点が与えられる方ではなくて、与える方にあります。
与える喜びを教える本です。
愛することとは、を考えさせられます。
子どもの時にこのような絵本に触れることで、どこか記憶に残り(忘れ去られることもあるでしょうけど)、大人になった時に、疲れた時に、ああ、あのことだったのか、と思い出すような存在になるかもしれません。
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