~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

今日の一冊「あたまにかきの木」

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

あたまにかきの木

小沢 正 (著), 田島 征三 (イラスト)

日本の民話ということで、柿の季節にぴったりです。 じろべえさんは酒飲みで怠け者、ということで、 る日酔い覚ましに柿を食べた時、うっかり種を飲み込んでしまったのです。 すると、頭に柿の木が生え、柿が豊作、ということで、 じろべえさんはそれを茶店で売って、飲み代にしてしまうのです。

 

「ああ、昔話系ね」と思って手に取ってみてください。
予想外の字の多さで、しかも字が小さいです。

 

つまり、絵本の中にみっちりとした物語の展開があります。

 

酒のみのじろべえさんは、昼間っから酒をかっくらっています。
今日も朝から酒を飲み、柿を食べたのですが、うっかり種までのんじまいました。

 

じろべえさん、頭から柿の木が生えてきてびっくりするのですが、この木を切ってしまったり、取ろうとあせったりはしません。

 

そこがさすが昔話の主人公、ものすごいポジティブ&プラス思考です。
この頭から生えた柿の木をビジネスチャンスと捕え、売りさばいて好きな酒をおもいきり飲み暮らそうというのです。

 

それもこれもおさけがのみたいから!
得意分野かつ個人的嗜好は、エネルギーになります。

 

しかし新興勢力が起きるとき、そこには必ず既存勢力との軋轢が生まれます。
(これは何の話だったっけ?)

 

自分たちの商売を脅かすとみて怒る柿売りたち。
抵抗運動は暴力を伴います。

…つまり、じろべえさんの頭の柿の木は切り倒されてしまいます。

 

ちなみにじろべえさんは酔っ払って寝ているので何にも気がつきません。


起きたじろべえさん、柿の木がなくなっていてびっくりしますが、しかし、その切り株にはきのこが…。
きのこを売って酒をかっくらって寝ていれば、きのこ売りたちが…。

 

ポジティブ&プラス思考のじろべえさんがやろうとすることをなんでも、じゃまする既存の保守団体です。

 

切り株を引っこ抜かれればそこには水がたまって鯉が…→鯉売りが…

 

字は割と小さめですが、昔話というのは要は繰り返しが多いので、決して読みにくくはありません。
昔話の繰り返し展開、これもまた、子どもに何かを読ませるという点ではすばらしい効果があります。
子ども、二度、三度と同じような展開が出て来るたびに、文字を追うことに慣れて安心して読みすすめられます。

 

 

最後まで運の良い酒好きなじろべえさん、ついに掴んだ成功への道とは!

 

なんだか「昔話に学ぶビジネス展開とは。~ポジティブ・マーケティング~好きなことは行動の原動力になる」的な啓発本みたいになってきました。
(この題名、デタラメですけどすごくありそうです)

 

「あたまにかきの木」

子どもたちに現実の厳しさを教えつつ、成功体験も植えつける。
万事塞翁が馬。

 

ナンセンスな物語のふところの深さ。

 

昔話は奥深いのでした。

…という説明はどうでもいいのであって、単純に面白く、楽しく詠める昔話です。

 

 

 

とべバッタ

田島 征三 (著)

恐ろしい天敵から身を守るため、小さな茂みに隠れすんでいたバッタが決心して、大空に向かって飛んでいった。力強く痛快な絵本。

 

絵を描かれた田島征三さんの「とべバッタ」です。
またご紹介したいと思います。
名作です!

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ふるやのもり

瀬田 貞二 (編集), 田島 征三 (イラスト)

じいさんとばあさんが育てている子馬をねらって、泥棒と狼は、それぞれ厩に忍びこんでかくれていました。じいさんとばあさんが「この世で一番怖いのは、泥棒よりも、狼よりも“ふるやのもり"だ」と話しているのを聞いて、泥棒と狼は、どんな化け物だろうと震えていると、そのうち雨が降ってきて古い家のあちこちで雨漏りしてきて……。田島征三のデビュー作となった昔話絵本。

 

 

 

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