「本好きは作るもの」読解力を身に付ける~珠玉の児童書~

「本好きは作るもの」~珠玉の児童書~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

がちキャン△~究極のアウトドア体験!「ツバメ号とアマゾン号」 再読1

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 

だんなが久しぶりにテントで一泊する計画をいつの間にか立てていました。
しかし、あまりにも急で、しかもコロナがまた再燃しはじめている頃です。
こんな時にキャンプして本当に大丈夫なのだろうか、という疑念が…。
子どもたちも変な顔をしていて、今ひとつ乗り切れていません。

 

キャンプというと、キャッキャ・ウフフの楽しい散策を想像するかもしれませんが、現実は虫とススと灰と汗との闘いです。

 

どちらかというと上の子は家でゲームの方が好きなのに無理矢理に連れ出され、下の子は目を離すと大変…。

すでに上の子はテンションが下がっています。

 

 

しかし、久しぶりなので何とかして気持ちを盛り上げたい。
こんな時にはイメージトレーニンです。

 

とりあえずは視覚から。
「ヒロシのひとりキャンプ」

「モリノネ」
などなど、有名YouTubeチャンネルを一とおり見た後に、子どもに言いました。

 

「『ツバメ号とアマゾン号』持っておいで!」

 

キャンプするならこれが一番です。
 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ツバメ号とアマゾン号

アーサー・ランサム (著), 神宮 輝夫 (翻訳)

夏休み、ウォーカー家の4人きょうだいは、小さな帆船「ツバメ号」に乗って、子どもたちだけで、無人島ですごします。湖を探検したり、アマゾン海賊を名乗るナンシイとペギイの姉妹からの挑戦をうけたり、わくわくするできごとがいっぱい!

 

アーサー・ランサムのシリーズは、キャンプというより、クルージングというか…ヨット帆走のお話なのですが、私はどちらかというとキャンプの部分が一番頭に残っていました。

 

伝統あるアウトドアの教科書です。

 

一緒に続編も持ってきてもらいました。
確か序盤に、入念な準備をしていたはず。

 

ツバメ号とアマゾン号
これは、キャンプ系Youtubeチャンネルの中でも、一番リアルなキャンプらしいキャンプである、ヒロシのひとりキャンプどころの騒ぎではないです。

 

いっさいのゆるさがないです。
いわばゆるキャン△ならぬガチキャン△です。

 

そもそも、お母さんはテント手縫いです。

 


まずは準備のところです。

 

序盤は、末っ子のロジャーが帆走している気分になりながら走るところなど、とても牧歌的で美しい描写です。

 

ロジャは7歳。
小学2年生の子どもが、いくらお兄さんお姉さんがいるといっても、子どもたちだけで
ヨットを走らせ、キャンプをする…。
(正確にはスクーナーなのですが)

 

現代では考えられない価値観と思われそうですが、この親たち、子どもたちの危険に実に気を配っています。
そこが実際に子どもたちだけでキャンプしているようなリアルさに説得力を持たせています。


キャンプのためにはまず準備です。
さきほど言及した手縫いのテントをはじめとした、長いリストがあります。

 

今回は、再読にこちらの神宮輝夫さんの新訳を使いました。

 

もともと、持っているのはこちらの灰色の方です。

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児童図書館に通っていた記憶のあるかたなら、この本が並んでいたことを見たことがある方もいらっしゃることでしょう。

分厚く、灰色で、ずらっと横並びに本棚を席巻し、存在感を放っていました。

 

 

どちらも神宮輝夫さんの訳ですが、新しくもう一度訳しなおされてます。

というのも、灰色の古いほう、装丁もしっかりしていれば訳もすばらしいのですがちょっと問題があります。

 

土人という表記が出て来るのです。
ちなみに新訳では「原住民」となっていました。

いっそう気を使うようになった昨今では、「原住民」すら微妙かもしれません。おそらく「先住民」です。
しかしまあ、そんな事を言っていてもつまらないので先を読み進めます。

 


キャンプのためにはまず準備。

 

このウォーカー四兄弟姉妹は、そもそもが最初から子供だけでキャンプしてるのでキャンプにはなれています。今は近くの岬の突端のあたりで子供だけでキャンプをしています。
しかし、夜寝るのは農場。
(この農場はこういう避暑地、キャンプ施設、宿泊施設を兼ねているようです)

 

四人兄弟姉妹を軽くご紹介すると

(船長) 長兄 ジョン リーダー気質のりっぱなお兄さん。
(航海士)長女 スーザン スーパーカリスマ主婦。
(AB船員)次女 ティティ 読書家。空想癖。未来の作家。
(ボーイ)次男 ロジャ 7歳。

今、お母さんは末子のヴィッキーがいるので、手が離せません。

 

ジョンとスーザンはもう自分でヨット帆走が上手にできるようになっています。

 

おそらく読んでいる立場としては、ティティが一番親しみが持てる性格です。
しかし、ウォーカー兄弟姉妹が出る巻において特筆すべきはやはりスーザンで、このスーパーカリスマ主婦は本当にすごいです。

 

「スーザンの料理帳・子どもだけで楽しむアウトドア料理~キャンプの心得」

などという本があったら間違いなく購入してしまいます。

 

読みながらいつの間にかスーザンのことをすごく頼りにしてしまいますし、この子がいるからすべての冒険は成り立っているんだと言えるほどの人物です。
料理・洗濯・掃除・下の子の世話すべてパーフェクトです。

 

リストのほとんどを作るのはもちろんスーザンです。

 

コンパス、やかん、おなべ、フライパン、旗、テント、毛布、望遠鏡、なべ、マグ、ナイフ、フォーク、皿、お茶、塩、砂糖、パン、ビスケット、コンビーフイワシ缶、卵、大きなシードケーキ...

 

どんどん、キャンプらしくなってきました。

 

 

つづきます。

whichbook.hatenablog.com

 

 

 

児童書の復権を(note記事)

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