今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
やなせたかし氏が故郷に思いをはせた絵本。アンパンマンの生みの親、やなせたかし氏のハートウォーミング絵本。崖から転落した森の獣医<ガンバリルおじさん>を救った不思議な女の子<ホオちゃん>。自分は傷ついても相手を助ける優しさに、胸を打たれます。
やなせたかしさんはアンパンマンが一番、有名ですし、アンパンマンのことで語られがちなのですが、「やさしいライオン」や、初期の
「あんぱんまん」の絵本をはじめとして、絵本が本当に素晴らしいです。
どうでもいいのですが、ガンバリルおじさんの頑張り頑張れるガンバリルに対して、とあるアイドルのキメ台詞「がんばりき」を思い出してしまったのですが…。
まあそんなことはどうでもいいことです。
(「がんばりき」は検索したらすぐ出てくると思います💦ほんとうにどうでもいい話です💦)
ガンバリルおじさんは元気に明るく、毎日をガンバリルで生きています。
引用した本の説明の部分では、さっくりとホオちゃんのことを書いていますが、実はほぼ半分以上は、ガンバリルおじさんがいかにガンバリルって生きているかを詳細に描いています。
動物たちの手当てをしているところを見ると、ドリトル先生的なお医者さんでもあるようです。
踊ったり歌ったり、まあ悪く言えば能天気なひたすら明るい絵本としておじさんの生活が描かれます。
個人的にこのおじさんの部屋の絵がなぜか分かりませんがとても好きです。
しかしここで終わらないのがやなせたかしさん。
雷が落ちてきておじさんはまっくらな谷底へ落ちてしまいます。
そこで一人のホオちゃんと言う美少女に助けられ、交流を重ねるわけなのですが…。
まあ間違いなくガンバリルおじさんはやなせたかしさん本人です。
読んでいてもわかりますし、表紙の装丁にはっきりとそう書いてあります。
そして、あとがきの、「お父さんお母さんへ」というこのメッセージがすべてを語っています。
動物たちだけでなく、植物にも寄せるやなせたかしさんの心に、しっとりしたやさしい気持ちになれる絵本です。
最初はガンバリルおじさん、なかなか能天気な生活だななんて風に見ていた、汚れたこころが浄化されます。
やなせたかしさんはそういうところがあります。
もう、「いい人」を貫いて貫いて貫き通した結果、アンチの心すら成仏させてしまうような…エクソシスト的な一面があります。
もう何を言ってるのかわからない上に例えが悪すぎて申し訳ありません。
ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです。
「あんぱんまん」より
『やさしいライオン』は最初にラジオドラマとして発表されたもので、その後絵本にしたもの。アンパンマンの作者やなせ・たかしさん作の絵本です。
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