閑話です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
7歳の女の子エイミーが魔女の絵を描きながら「いけ、ガラス山へ!」と命令すると、悪名高い魔女ばあさんが本当に追放された。空想と現実がたくみに交錯する長編ファンタジーの新訳。
ときどき登場する妹子のお友達に、「カッレくんとホッツェンプロッツを紹介してください!」と言われたので次はホッツェンプロッツにしようかと思っていました。
また遊びに来てたのですけど、「魔女ファミリー」について聞いてみました。
「今なら読めるかも」というので渡してみます。
最初に紹介したのは、まだ小さい頃でした。
妹子と、時々くすくす笑いながら普通に読みすすめていました。
やはり年齢だったのかな?
◇
妹子とこの子は、まさにエイミーとクラリッサを混ぜたみたいな二人組です。
二人とも遊んでいると、ずっと絵を描いているか、お話を作っています。
私はそういうお友達はいなかったので、うらやましいなあと思いながら見てました。
妹子がエイミーな所もあり、クラリッサなところもあります。
妹子はひとりで図書館に行けます。>クラリッサです。
どちらかというと、お友達の方が図書館にひとりでは行けるようになるのは、遅かったです。>エイミーです。
妹子は何もかもすぐに忘れがちです。>クラリッサです。
お友達は、たとえ見えないからといって、舌を出すのはいけないことだという考えです>エイミーです。
妹子は、舌を出してみたりするタイプです>クラリッサです。
こうして検証してみると、比較的、お友達=エイミー、妹子=クラリッサっぽいです。
なので、本も好きですし、すごーくお友達にはこの「魔女ファミリー」の本、好きになってくれそうだと思っていたのですが…。
「魔女ばあさん、ウサギ畑で荒ぶるの巻」あたりに来たとき、お友達が「魔女ファミリー」のページをめくる手が遅くなりました。
(いつもはページをめくる手も早い早い、バンバンめくっていきます)
ある1ページで、じーっと止まっています。
お顔に、すごいしわが寄っています。
怖い顔でずーっとそのページにかがみこんでます。
「おがくず…」とかつぶやいてます。
あとで聞いてみると、ウサギ畑に襲い掛かる魔女ばあさんが恐ろしくてたまらず、勇敢な見張り役のウサギが立ってるのですが、いつ食べられかと思って気が気じゃなかったようです。
二人で話してました。
妹子「もう本当に怖すぎ」
お友達「頭からうさぎを血だらけでなまのままバリバリ食べると思うとぞっとする。バケツ一杯のマッシュポテトで食べる方がずっとマシ」
バケツ一杯のマッシュポテト、これはホッツェンプロッツのことだと思います。
妹子「魔女ばあさんが『毒だ!こりゃ、罠じゃ!』って本物のうさぎを投げ飛ばしたよね?もう終わったかと思った」
お友達「持って帰ったたまごは食べたのかな?あかちゃん魔女とか、具合悪くなりそうじゃない?」
お友達「こいつら(ちび魔女のクラスメイトたち)が嫌い。もう本当に最悪だし、やることがこわい。特に裏表紙の絵!(やっぱり言ってます)すごい顔で踊ってるでしょ。」
妹子「こんな足踏みして(真似)、こんな感じで踊るんでしょ?」
お友達「この顔が!最高・意地悪そうでほんとこわい」
魔女の世界は悪いことをするのが良いことで、悪いほどステータスなので、ちび魔女のクラスメイトたちも、すぐに悪いことをしようとするし、追放者のエイミーは敵とみなしています。
この魔女の世界の中で、普通に話が出来て友達になれるのは、ちび魔女ひとりです。
(あかちゃんは問題外なので…)
ちび魔女は成績はよくても、魔女の世界ではちょっと変わり者、はみだし者と言えるでしょう。
そして、どことなく、エイミーが作り出したはずのこの魔女の世界が勝手にふくらみ、意思をもち、エイミーをも倒そうとする…という展開が、若干、エイミーよりのお友達には、あまりにもリアルで恐怖なのかもしれないな~。と思いました。
「こわかったら、あまり無理しないでね!」と一声かけたら、ホッツェンプロッツに移行しました。
◇
わたし「ホッツェンプロッツも怖くない?」
お友達「ぜんっぜん、こわくない!」
えらい勢いです。
その早いこと、早いこと!
若干、「魔女ファミリー」の方が描写も細かく、高年齢向けではありますが、めちゃくちゃに早いです。
あっという間に読み終わってしまいました。
なので、ここはひとつ、次に紹介するのはお友達ちゃんも妹子も大・大・大好きな「ホッツェンプロッツ」にしようかと思います。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
おばあさんの大切なコーヒーひきが、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれてしまいました。大魔法使いツワッケルマンや妖精も登場して、少年カスパールとゼッペルの大活躍がはじまります。
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