大人が読む児童書「はてしない物語」 1
大人が読む児童書。
「再読★児童書編」です。
この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
バスチアンはあかがね色の本を読んでいた――ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない。その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年――ぼくのことだ!
妹子が、布団に寝転がりながら
「何か選んで!お母さんの選ぶもの面白い」
と言ってきました。
まあまあ、こうしてうまいこと言って口車に乗せて、母を喜ばせようとしているのだろうな…。
と思いながらも、本棚を探します。
今、途中まで読んでいて放置になっているのはガンバとカワウソですが、まったく勝手な想像ですが、この子にはちょっとまだ早いような気がします。
冗長なところもあります、何より長いです。
気が乗らないときは、無理して読ませることもありますが、別のも色々、ためしてみます。
妹子が図書館で借りてくる、私が読ませていない本は、主に
「和歌の本」「まんが偉人伝系」「銭天童」
などなどです。趣味が爆発しています。
その他は、既に読んで面白かったと知っているものばかりです!
自分で開拓もしてみろよ~。
しかし、子どもはなかなか、自分で開拓はできないものです。
昨日は、「森は生きている」を借りてきました。
そして、いかに14歳の女王様が最悪な奴か、本好きのお友達に話したそうです。
「『しけい』と『しゃくほう』で、次数が少なくてめんどくさいから『しけい』を選んだんだよ!!ひどくない?って言ったら、指で数えてたよ。興味を持ってくれたよ!!」
と鼻高々と説明してましたので、読んでくれるといいなと思いました。
こうして、何度も何度も読み返して、借りるのはよい児童書の醍醐味です。
というわけで、あれこれ探してみたのですが…。
うむ…
家の中にある本は、赤本の「世界少年少女文学全集」をのぞいては、かなり読んでしまっています。
私はこの赤本が大好きで、一日に一度は開いていましたけど、妹子はそういうタイプではないし、しかも
何といっても、古い本なので印字が薄くなっています。
そういえば、漫画の偉人伝の中でアガサクリスティを読んでから、一生懸命アガサクリスティを読もうとしています。
頑張りは認めるけど、きちんと追っていかないと、後で何がなんだかわからなくなるのでなかなか難しいです。
人物を整理して、状況を整理して、こっちで起きた謎を、あっちで起きた謎を覚えておかないといけません。
結びついたときにはたまらなく面白くてたまらないのですが、何しろ絵ではないので、しっかり自分で頭の中である程度視覚化しておく必要があります。
特に妹子のように、頭がお花畑で子供っぽい、単純で飽きっぽいタイプには…。
ファージョン…読んだし…。
年とったばあやのお話かごはまだな気がするけど、見つからない…。
きっと別の部屋だ。
「はてしない物語」だ!
そろそろ、どうだろう。
渡してみました。
ついでに私も読もうと思います。
随分久しぶりです。
◇
序盤はもう、暗記するほど覚えています。
雨の降る日に、本屋に少年が飛び込んできます。
真っ青で、何かに追われているような様子で、びしょぬれになりながら…。
映画ではすっきりとした普通の少年になってましたけど、本来、主人公のバスチアン・バルタザール・ブックスは、ふくよかな少年です!!
妹子のお友達にも、割と体格のよい男の子たちがいて、よく遊んでいます。
一人が、体格のことでからかわれた話などもしていたので、他人事ではなくすんなり入って来るはず。
妹子、ものすごく、眉をしかめながら読んでます。
本がバスチアンを誘う…。
バスチアンは服の下に本を抱えて走り出す…。
どろぼうだ!
という所まで読んだかな…。
この本は、本に吸い込まれていくように内部の精神世界に誘う筋立てですので、あまり邪魔したくないなと思います。
気配を消して、そばで色々家のことしてますと、妹子が唐突に聞いてきました。
(まったく気配を消してる意味がありませんでした)
「これさあ、この中に出てくる本て、この読んでる本にそっくりじゃない?」
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