~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

今日の一冊「源氏物語」 !?

閑話です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

あさきゆめみし 全7巻文庫セット
大和 和紀 (著)

 

 

洗い物をしていると、妹子がとつぜん聞いてきました。

 

妹子「薫ってだれ?」
わたし「それは源氏物語かな?」
妹子「そうそう源氏物語

 

わたし「えーと、 源氏物語第二部の主人公のことだね。源氏が死んじゃった後のお話だよ。薫っていうのは 源氏の子供ってことになってるんだけど、血がつながってないんだよ。奥さんが浮気して出来た子供なんです、生まれつき、体からいい匂いがするっていうんで、薫っていう名前なの」

 

ネタバレだろうか。でもいまさらだし…。

 

妹子「じゃあ夕霧は?」
わたし「夕霧大将は、源氏の子供。長男で跡取りだよ。ほら、あの葵の上との子供だよ」
妹子「葵の上はわかる!かわいそう」

 

妹子「これみつは?」
わたし「惟光か…」

 

こいつ、実は分かってて私を試している?
まさか…。
全部把握できるまで読み込んでるはずがないし…。

 

わたし「惟光は、源氏のおともでおさななじみだよ。あっちこっちの可愛い女子を探し当てては、美人がいるらしいですぜ旦那!みたいに教えてる」
妹子「何それ、超気持ち悪い」

 

すまん惟光。でもあながち間違いではない。

 

わたし「こいつこれですごい出世するよ」
妹子「気持ち悪い」

 

本当にすまん、これみつ。

 

妹子「末摘花」

 

そこで末摘花なのかー。

 

わたし「あ…あまり…お顔が可愛くなかった女の人…(婉曲表現)」
妹子「美人だって思い込んで、話だけ聞いて会いに行ったんでしょ」

 

やっぱりこいつ知ってやがる!

 

妹子「学校で読んだんだよ、漫画で。かなり読みこんだから」

 

わたし「末摘花は完全にギャグパートなんだけど、おぶすだからだけじゃないの。他にも源氏の恋人で、やっぱりあんまり美人じゃないけどすごく性格がよくて愛されてる人っていうのがいるんだよ。でもこの末摘花は若干、行動がずれてたり、奇妙だから笑われる。でも源氏はそういう人も見捨てないんだよね」
妹子「?」
わたし「ちゃんと最後まで責任もって生活の面倒を見る。こいつないわって思ったらポイ捨てするような男とは違っててえらいですよ。昔の価値観では」

 

妹子が読んだのはあさきゆめみしかな。
私もやっぱり、源氏物語への最初のきっかけは、偉人伝の紫式部の漫画でした。(源氏物語の内容がちょろっと入っていました)

 

妹子「浮舟」

 

容赦ないです。

 

わたし「浮舟は、薫の彼女だね。でも、 匂宮って言う、源氏の孫の色男が 出てきて、浮船はどちらかと言うとそっちの方が好きなんだよね。気の毒な薫。最後は彼女、自殺未遂して出家するよ」

 

妹子「おんなさんのみや」

 

すごい重たいやつ 出してきたなー!
これ、こんなに飛ばし飛ばし、登場人物の説明だけ聞いてて、楽しいのだろうか?

 

わたし「長くなるけど…」
妹子「いいよ」

 

(長い説明)
そもそも、平安時代は奥さんをたくさん持てて、しかもその中で一番身分の高い人が正式な奥さんてことになる。
源氏はずっと紫の上とちょうどよいカップルだったのに、おっさんになってからいきなり身分の高い女三宮と結婚する。だから紫の上は正妻の地位を女三宮に追われてしまったの。

 

妹子「何それひどい」

 

女三宮は源氏のお兄ちゃん帝の娘なの。つまり姪っ子だよね。おっさんと若い娘だから、そもそもつりあわない。
それも、女三宮はちょっとぽけーっとしたタイプで、あまり頭よくなかったような風に書いてある。
そこでやっぱり女三宮を狙ってた柏木っていう人が、ねこが御簾をひっかけたときに女三宮を見ちゃうんだよね。それで不倫関係になって(すごい割愛)、生まれたのが薫です。

 

妹子「そもそも源氏も、何で断らないの?」

 

本当にねー。そこは源氏も断れよ!みたいなね。紫の上がいるのにさあ。
固持してもよかったのに、スケベ心が出ちゃったんだよね。
あとで後悔することになるのに。

 

(長い上にろくでもない話、終了)

 

妹子「六条御息所、ちょっと呪いすぎじゃない?」
わたし(まだ続いてるのか…そして、六条御息所は覚えてるのか…)
妹子「どんだけ殺してる?ぐらいだよね?しかもなんでそんなに源氏ばかり好きなの?」

 

(長い話)

ちょっと愛が重たいんだよね。この人プライドが高いし性格もあって、言いたいことも言えなくておなかに溜め込んじゃうタイプなんだよね。少し可愛げのないタイプの人なんだよね。その我慢してるぶんが、背中からモヤモヤとどす黒い渦になって現れて…それが生霊になって源氏の周囲の女性をとり殺しちゃう。
彼女はやっぱり、女の嫉妬するっていう心のそのまんまだと思うよ。

 

妹子「夕顔がかわいそう。葵上も殺したしさー。でも夕顔が一番好き」
わたし「お母さんも夕顔が一番好きだよ。夕顔かわいい。朧月夜も結構好きなんだよね~」
妹子「朧月夜!いたわその人!いたいた」
わたし「あの人、弘徽殿の女御の妹だよ。あの『十二単を着た悪魔』の」

 

だから敵同士なんだよね。
お互い好きになっちゃって、敵同士だからめちゃめちゃ燃え上がるって言うね。
でも彼女とのことがバレて、源氏は都を追放されてしまう。
しかしこの男は転んでもただでは起きないから、ちゃっかり追放先でも彼女作ってる。それが明石の上だよ。

 

 

今思えば、疲れていてあまり配慮できず、変なことまでべらべらしゃべりすぎたような気がします。
説明がよくないです。
つい、口が止まらない...。
源氏物語は好きなので。

 

妹子が読み込んだのが何の本だったのか聞くの忘れたので、今度問い詰めてみようと思います。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

源氏物語(上)―マンガ日本の古典
長谷川 法世 (著)

 

絵巻物風の絵で、とてもうまくまとめているので、私は源氏物語の漫画版は、このバージョンが一番好きです。 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

源氏物語 (英文・ウェーリー訳版)
紫式部 (著), アーサー・ウェーリー (翻訳)

 

 

 

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