閑話です。
突然どうした!?の、水木しげるのドラマ「ゲゲゲの女房」です。
長い長いお医者さんの話で、紙芝居っぽい表現が出てきたとき、「ゲゲゲの女房」のことを思い出しました。
家事をするとき、携帯でアマゾンプライムを開き、Wi-Fiにつないで、それほど集中しなくてもいい、軽い海外ドラマなど楽しんでいましたが、久しぶり にゲゲゲの女房が見たくなりました。
もっとも家事がすすむのは朝ドラです。
そういう風に作ってあるんだと思います。
中でも「ゲゲゲの女房」はもう大好きで、このためにNHKオンラインにまで入会してます。
(見終わったらいったん登録解除しますけど)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一ドラマ
「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんの妻・武良布枝さんの自伝が原案の、好きなことに命懸けで打ち込む夫を支え、朗らかに生きていくヒロインとその家族を描く、昭和
見合いをしてから5日後にもう結婚、目を覆うような極貧生活を経て、40歳を超えて、ついに認められるまでがクライマックスです。
奧さんがとても内気でひかえめ、一切口出しをすることなく、ずーっと静かに支え続けている、どちらかというととても異色の朝ドラヒロインです。
逆にそれがいいです。
「ゲゲゲの鬼太郎」はどの漫画雑誌だったのだろうと調べてみたら、マガジンでした。
ドラマ「重版出来!」で大当たりした漫画のモデルは、進撃の巨人と言われているようですが、これもマガジンです。
どちらも、講談社!
普段は圧倒的岩波推しのわたしですが、(だっていい本ばかり出してるんだもん…)
講談社さんも推しです。
あっ、鬼滅の集英社さんも推してます…八方美人か。
確かあしたのジョーも講談社(マガジン)だったと記憶しています。
「重版出来」では、出版不況の中、何とか踏みとどまろうと必死になっている現在の出版社が描かれますが、この水木しげるを売り出した時代は、ブイブイ言わせています。
(ブイブイいわせてる講談社モデルの出版社の編集長は、眞島秀和さんです!)
ゲゲゲの鬼太郎がうみだされた昭和期には、週刊雑誌が貸本屋を駆逐し、週刊雑誌がテレビに押される 様子を描いていますが、それが今や 携帯が テレビも本も駆逐すると言う、まさに時代の流れです…。
次第に少なくなり、なくなっていく貸本屋さんの姿…。
しかし、本屋さんは絶対になくなりません!
紙の本のよさは、必ず、必ず、見直されるはずです。
◇
見ていると、漫画を悪書として禁止しようとする運動が出てきます。
この運動は日本特有のものではなく、全世界共通だったようです。
「大きい1年生と 小さな2年生」
この時代に書かれた本ですが、このとき、古田足日さんはこの物語の中で、漫画に夢中になっているまさやの姿を描いています。
いぬいとみこさんなどは「北極のムーシカミーシカ」を虫プロでアニメ映画にしています。
この時代の超名作児童文学者さんがたは、決して漫画・アニメを排除などせず、その時代を生きている子供たちに寄り添おうとしていた様子がうかがえます。
漫画に夢中になるからといって排除されていた子供たちが、今度はテレビの前から動かない。
テレビの前から動かなかった子どもたちが、今は携帯の画面から動かない。
Youtubeや、LINEや、TikTok…。
そんな中で、はっきりとした「物語性の面白さ」を示して大ヒットをぶちかました鬼滅の刃に希望を見いだしたいのですが…。
◇
「ゲゲゲの女房」をみていると、水木しげるさんはゲーテを愛読していたようで、奥さんに読むように強くすすめてます。
そういえば、手塚治虫も「ファウスト」など描かれて、ゲーテやシェイクスピアの影響はとても濃いです。
過去の古典や名作に触れて来た人の作る漫画はやはり、物語にもダイナミックさや深みを添えて、一味も二味も違うものになるのではないでしょうか。
創作系のみなさーん!
古典の名作、とっても良いですよー!\(^o^)/
◇
そもそもこのブログの名前なのですが、どうして「読解力」なんて題名を付けたのかというと、お受験系の親ごさんに見て欲しいなと思ったからです。
なぜなら、このブログを作りたいなと思った頃、妹子の兄のなご助の塾探しで、あっちこっちに体験に行ってました。
そのたびに、
「今できることは本です!とにかく本を読ませて下さい。読解力をつけるなら本です!」
本当にどこでも、よく言われたからです。
では、どの本を?
ぶっちゃけた話、本を読んで読解力が付くかどうかは、私にははっきりとは言いきれません。
なご助君は相当にたくさんの本を読み、じゃない、つめこみましたけど、読解力がついているのかどうかというとちょっとはてな?がつきます。
すすめてきて読んでくれて面白い!と言ってくれたお子さんの中にも、国語が苦手なお子さんは、さほど変わらないような気がします。
でも、そんなお子さんも私がすすめた本はいつまでも覚えていてくれて、あれは良かった、と言ってくれるのが、これがとても嬉しいです!!
かといえば、もう飲むように吸収してくれる本当に芯からの本好きさんというお子さんはいるもので、そういう方にぜひこれ!これこそ!と提供できる媒体(ブログ)が欲しいと思いました。
圧倒的自信をもっておすすめできる「何の本を」
誰かの目にとまればいいなと思いました。
それも一つのきっかけですので。
◇
「ゲゲゲの女房」(長いのでまだ途中です)、水木しげるが「妖怪大全」を描き始めました。
それで思い出したのですが、山室静氏編の「世界昔話全集」も、(1)イギリス編を紹介しただけでほったらかしていたな~。
他のも本当に面白いので、これもまた、ぜひ紹介したいです。
◇
明日からまた、「長い長いお医者さんの話」を続けたいと思います。
読み返していると、おもしろすぎ、楽しすぎて長くなってしまいそうです。
からだは大きいのに泣き虫の1年生のまさやと、からだは小さくてもしっかりしている2年生のあきよ。ふたりの友情と自立の物語。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
知りたがり屋のムーシカと、いたずらっ子のミーシカは北極グマのふたごのきょうだい。母さんグマが目を離したすきに雪の穴を飛び出したふたりは、たちまちまいごになってしまいます。(「MARC」データベースより)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
恋のために死ねるのか? 刊行後200年以上、世界の若者を魅了し続けた永遠の青春小説。新潮文庫版は昭和26年1月刊行、125刷215万部の超ロングセラー。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
24歳で書き始め、死の前年、82歳で書き終えた、ゲーテの全生涯をかけた大作。絶望した大学者ファウストの悲劇とその中から生まれる人類愛という救いを描く。(「MARC」データベースより)
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