大人が読む児童書「あしながおじさん」 1 どれを読んだらいいかわからないほどの翻訳の多さ
大人が読む児童書。
「再読★児童書編」です。
この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
孤児ジェルーシャに、突然ふってわいたような幸福が訪れた。<あしながおじさん>が大学へ通わせてくれることになったのだ。彼女は、義務の報告の手紙を毎月送った。あしながおじさんとは?
「あしながおじさん」
トム・ソーヤー、小公女などと一緒に、名著の中に入れられる中でも、若干異色な本です。
あれこれたくさん翻訳が出ていますが、今にいたるまで、「これだっ!」というものがないように思います。
これしか考えられないというほどの名翻訳が出ていないから、かえって、とてもたくさんの人に様々訳されています。
出版社さんによって、抄訳も翻訳もじつにさまざま、たくさん出版されています。
なので、「あしながおじさん」は、翻訳によってどれも感じが違うので、手に取るたびに、今度はどんな感じだろう?と比べるのが楽しいです。
いろんな訳で読むたびにそれぞれの味が楽しめる不思議な作品です。
何より「あしながおじさん」という概念自体がもう一人歩きして、世の中に完全に浸透していて有名なので、その点でも色褪せることのない作品です。
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まずは、「翻訳がたくさん出ている」というのは自分の体感によるものなので、検索してみることにしました。
出るわ、出るわ。
ありとあらゆるバージョンで出ています。
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孤児院育ちのジュディが謎の紳士に出会い、ユーモアあふれる手紙を書き続け――。最高に幸せで素敵な結末を迎えるシンデレラストーリー!
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あしながおじさん (10歳までに読みたい世界名作)
ジーン ウェブスター (著), 横山 洋子 (監修), 脚 次郎 (イラスト), 小松原 宏子 (翻訳)
ジュディは孤児院を出たあと、ある人物の援助で大学へいけることになりました。その条件は、大学での生活を手紙に書いて送ること。作家志望のジュディは楽しい手紙をたくさん送ります。でも「ある人物」とは一体? さくさく読める世界名作シリーズ第15巻。
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長い間、多くの読者に愛されてきた作品の決定版。逆境にめげず、常に前向きに生きていく主人公ジュディーの快活なユーモア、純真な心は、永遠に読者の心のなかに生き続けるでしょう。
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「すてきなことがおこりました。あててみる? でもあたりっこない! 」100年以上にわたって世界中で読みつがれてきた名作が、詩人・谷川俊太郎氏の訳と安野光雅氏の絵によって新たな感動とともに誕生しました。
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孤児院育ちの少女ジェルーシャは,奨学金を出してくれた「あしながおじさん」へ,楽しい大学生活を綴ってせっせと送ります.返事をくれない「あしながおじさん」って誰なのでしょう? 永遠の名作を新訳で.
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足ながおじさん (南雲堂=英和対訳学生文庫 PPL=〈New〉 (63))
ジーン ウェブスター (著), 磯川 治一 (著)
薄幸の孤児ジルーシャが足ながおじさんのおかげで、女子大を卒業するまでの成長過程を手紙で書き送った人間愛あふれる作品
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
孤児院で育ったジュディが、孤児院の理事の一人から援助を受けて、大学生活を始めます。ジュディは名前を明かさないその人を「あしながおじさん」と呼んで、返事のあての無い手紙を書き続けます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
児童養護施設で親を知らずに育ったジュディーは、見知らぬ「あしながおじさん」から大学に進学させてもらうことに……。ジュディーは、大学や寮でのくらし、作家になる夢、うれしいこと、悲しいこと、さまざまなことを「あしながおじさん」への手紙につづります。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
孤児院育ちのジュディは、顔も知らない「あしながおじさん」のおかげで大学へ行けることに。大学へ行くたった一つの条件は『毎月おじさんへ手紙を送ること』。わくわくの学校生活! そしておじさんの正体とは…?
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どんだけやねん。
自分で「たくさん翻訳が出ています♡」とか書いておきながら、実際に調べてみると、若干引くぐらいの種類の多さでした。
谷川俊太郎バージョンが出ているのは知りませんでした!
しかし、リンク先の画像で少し内容が読めるので読んでみましたが、さすがに、するする読めるすばらしさです。
しかし、決定打のこの訳!とまではいかないような…。
「いかさない」から始まってますし…。
(天下の谷川俊太郎さまごめんなさい💦)
ポプラ名作童話版は、ジャッキーのあだちなみさんの絵ですね。
つばさ文庫は、kindleアンリミテッドでなら、0円で読めます。
英和対訳学生文庫で、英語と突き合わせて出ているのは、とても良い試みだと思いました。
何しろ全編、会話のような語り口の「お手紙」なので、読みやすさは抜群です。
版権も切れていますので、グーテンベルクで出ています。
原文が読めます。
わたしも読んでみたのですが、とてもとても読みやすかったです。
しかしとりあえず、今回読み返してみる対象としては、(新潮文庫版を買って持ってもいるのですが)図書館でゲットした、恩地三保子さんの訳でいってみたいと思います。
(前置きが長くなりました)
孤児ジェルーシャに、突然ふってわいたような幸福が訪れた。<あしながおじさん>が大学へ通わせてくれることになったのだ。彼女は、義務の報告の手紙を毎月送った。あしながおじさんとは?
「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492
◆プロジェクト・グーテンベルクについて
☞Wikiの説明ページ
プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリカ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館。
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