~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

コブラとマングース キプリング「リッキ・チッキ・ターヴィー」1

閑話です。

ニュースで見つけて、おお~!となりました。

 

switch-news.com

 

元になっているのは、こちらのTwitterのようです。 

 

コブラマングース

 

これは、私にとっても、すごい憧れです。
ジャングル・ブック」の中に入っている、マングースのお話を読んでからのことでした。

 

「宝島」と一緒に入っている「ジャングル・ブック」のお話。

 

f:id:WhichBook:20201218232138j:plain

(翻訳は、「宝島」とおなじく西村孝次さんです。)

 

実は、私は「宝島」よりも「ジャングル・ブック」の方がツボにはいって、以前からずっと「ジャングル・ブック」ばかり読んでいました。

 

whichbook.hatenablog.com

 

もう一度、かならずまた詳しく紹介したいなあと思っていますが、この中に「リッキ・チッキ・ターヴィー」という、マングースVSコブラの短編が入っています。

 

これがまた、本当に面白くて、胸熱なのです…! 

 

しかし、このお話、あまりにも面白いあまり、功罪があったようで、マングースは今や沖縄では害獣。

ハブ駆除のために輸入されたのがもととなって、環境破壊の原因となってしまったりしています。

ハブVSマングースで、見世物にもなっていたようですが、「このお話がもとだったナショナル・ジオグラフィックに書かれていた」と、さきほど紹介した記事にありました。

 

いやあ、そうだろうなあ。
私も、強烈な印象が残っていて、忘れられないです。

 

沖縄で害獣というのは、よく理解しているのですが、このお話のロマンはそれとは別で、本当によくできています。

 

 

このお話では、マングースのことを「ねこいたち」と書いていて、可愛いです。 

 

洪水でお父さんとお母さんにはぐれてしまった、小さな子どもマングースの「リッキ・チッキ」 

 

インドに住んでいるイギリス人家族に拾われるのですが、目を覚ましてもぜんぜん動じません。

 

モングースをこわがらせるというのは、世界じゅうで、いちばんむずかしいことだった。というのは、モングースは、鼻のさきからしっぽのさきまで、好奇心でこりかたまっているからだ。あらゆるモングース種族のモットー(あいことば)は、「かけていって、見つけろ」というのだった。

 

しっぽが「びんあらいのブラシのようにさか立つ」と書かれているのですけど、わかりすぎるほどよくわかります。

すごくリアルに想像できます。

 

かれは、綿を見ると、これは食べられないものだときめ、テーブルの上をかけまわり、すわって毛なみをととのえ、からだをかき、それから、少年の肩にとび乗った。

 

親と離れ離れになっても平気の平左です。 

強いです。

 

この、インドに駐在しているイギリス人家族は、夫婦と小さな息子です。

 

リッキ・チッキはこの家に飼われることになります。
 

可愛い子どもマングースなので、たいそう可愛がられるのですけど、そこに黒コブラの夫婦、ナッグとナガイナが現れます。

 

「はぬい鳥」のダージーが、巣から落ちた子どもがひとり、ナッグに食べられてしまったと泣いています。

(「はぬい鳥?」と調べてみると、 tailor-birdというもので、サイホウチョウ属だそうです)

 

「ふむ!」とリッキ・チッキが言った。「それは、たいそうお気の毒だね──でも、ぼくは、まだここをよく知らないんでね。ナッグってだれ?」

 

強いです。

 

このリッキ・チッキ、何というか、あらゆる面でとにかく強いです。

 

ジャングル・ブックの主人公、モーグリも強いですが、全編をとおして、野生の魅力にみちみちています。

 

可愛くても、野生は野生。
怒ると真っ赤な目になる(という設定の)マングース

 

小さくてもコブラと戦う本能は体に流れています。

 

コブラの夫婦、ナッグとナガイナとにらみあった後に、茶色のちいさな毒蛇をやっつけるのですが、この小さな毒蛇は、「コブラに噛まれるのとおなじぐらい危険」だそうで、イギリス人家族は大いにリッキ・チッキに感謝します。

 

 つづきます。

 

whichbook.hatenablog.com

 

 

 

こちらは無料の原作(英語版)です。

www.gutenberg.org

 

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

ジャングル・ブック
ラドヤード・キプリング (著), 五十嵐 大介 (イラスト), 三辺 律子 (翻訳)

オオカミに育てられた少年、モウグリは、ヒグマのバルーや黒ヒョウのバギーラに見守られ、ジャングルのおきてを学びながら、すくすくと成長していく。宿敵のトラ、シア・カーンとの対決など、さまざまな冒険を切りぬけ、ジャングルの主になったモウグリだったが、やがて春がおとずれ……。キプリングによる古典的名作。新訳。

 

  

「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492

 

プロジェクト・グーテンベルクについて
Wikiの説明ページ

プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館

 

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