~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

今日の一冊「小さなお城」

今日、ご紹介するのは、かなりしっかりしたページ数の多い、「本型の絵本」です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

小さなお城
サムイル マルシャーク (著), ユーリー ワスネツォフ (イラスト), 片岡 みい子 (翻訳)

カエルのケロロとネズミのチュッチュ、それに金色とさかのオンドリと灰色ハリネズミ―4ひきの動物が小さなお城で楽しくくらしています。そこにオオカミとキツネとクマがやってきます。さぁ、たいへん!小さな動物たちは知恵をしぼり、力をあわせて、悪い動物たちに立ち向かいます。

 

 

「森は生きている」の、サムエル・マルシャークの絵本です。

 

絵本…絵本?

 

けっこう厚くて読み応えあります。

 

実は私の持っている方は、☟こちらのバージョンの「ちいさいおしろ」で、とても古い本で残念ながらもう取り扱いされていません。

 

でも、イラストはかの有名な滝平二郎さんです!

  

ちいさいおしろ
サムイル・マルシャーク (著), 滝平 二郎 (イラスト), 西郷 竹彦 (翻訳)

 

 「モチモチの木」「花さき山」で有名なかたです。

日本的な版画が多かった(と思われる)滝平二郎さんですが、このロシアの物語のイラスト、この絵が本当にすばらしくて、大好きでした。

 

つくりも面白くて、冒頭は、まるで、したきりすずめのようないじわるじいさんと、ほんわかじいさんの会話からはじまります。

 

マルシャークは、戯曲の形式なので、このお話でもそうです。

あとがきには、紙人形劇のつくりかた、演じ方も書かれていて、ご家庭でもどうぞと書かれています。

 

 

このいじわるじいさんとほんわかじいさん、見かけはじいさんなのですけど、よく会話を観察してみると、特にいじわる爺さんは、意地と見栄をはっただけの、子どもの会話です。

 

「ちいさいおしろ」の中身の本編は、いじわるじいさんが悪役を、ほんわかじいさんが善役を演じることが示唆されます。

 

 

 

お話は、ちいさなおしろをかえるが見つけるところからはじまります。

 

かえるが小さいおしろを見つけ、そこにねずみが現れて、一緒に住むことになります。 

絵がとてもすばらしいのです!

f:id:WhichBook:20210130100046j:plain

 今となっては、この本は宝物です。

 

 「森は生きている」と同じく、何度も翻訳され、再話され続けているのですが、今、手に入れられるのはこちらの本だと思います。

 

 

 

カエルはケロロ、ネズミはチュッチュという名前になっています💖

可愛いです。

  

私の持っている版は、ぴょん子とちゅう子です(笑)
時代を感じます…。 

 

おんどりとはりねずみが仲間に加わりました。

 

むぎをつき、パンをこね、門番ははりねずみ。
おんどりはというと、歌を歌ってます。

 

一見、役立たずに見えますけど、やはりエンタメ部門は大切なんです。

 

 

悪役は、くま、きつね、おおかみです。

 

f:id:WhichBook:20210130101044j:plain

妹子「こわっ!!!このくま、目が正気じゃないよ!」

 

f:id:WhichBook:20210130101129j:plain

 

う~~ん、確かに。

 

 

しかし、おしろは小さいけれど堅固でした。

 

くまがやられ、おおかみがやられ、最後に残ったのはきつねです。

 

f:id:WhichBook:20210130101236j:plain

 

女の子!!

 

この「悪いきつね」、スカートをはいてます。

 

おんどりに言葉たくみに近づき…。
甘いささやきで、おんどりをほめ殺して、自尊心をくすぐり…

悪女のきつねなのです。

 

 

敬虔なロシアのギリシャ正教の影響あってか、勧善懲悪がとてもしっかりしていて、でもいっさいの宗教くささを感じさせません。

 

「自然」と「動物たち」に誰よりも心がよりそっている。
そこがマルシャークのいいところだと思います。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

マルシャーク、片岡みい子さんの翻訳で、「ねこのいえ」というのがありました。
とても読んでみたいです!!

 

 

ねこのいえ
サムイル・マルシャーク文 (著), ユーリー・ワスネツォフ絵  (著), 片岡 みい子 (翻訳)

ネコねえさんのお屋敷はどこの家よりも立派です。ところがたいへん大火事に。たすけてくれたのは貧しい子ネコたち。みんなで家を建てることになりました。力を合わせ、いっしょに建てよう!家族全員、四人そろって、新しい家を建てましょう。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

「森は生きている」は、一度記事にしてみたことがありますので、ご紹介します。

 

whichbook.hatenablog.com

 

森は生きている
サムイル マルシャーク (著),  湯浅 芳子 (翻訳)

気まぐれな女王が真冬に4月の花マツユキソウをほしいといいだし、国じゅう大さわぎ。継母の言いつけで吹雪の森に分け入った少女は12の月の精たちに出会います。有名な児童劇。

 

 

 

【e-hon】 ─ ネットで予約、本屋さんで受け取れる e-hon サービスで本屋さんを応援しよう📚️

 

児童書の復権を(note記事)

おすすめ児童書リスト(note記事)

 

子どもの本だな【広告】

イヌと友だちのバイオリン ぼくは王さま ニャーンといったのはだーれ
新編 世界むかし話集(6)ロシア・西スラブ編 小川未明童話集 こども論語
マリールイズいえでする ヤクーバとライオン 勇気 春がきたよ、ムーミントロール

 

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
にほんブログ村


児童文学ランキング