~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「チポリーノの冒険」 1 えらそうにするのはあほだから

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

チポリーノの冒険 (岩波少年文庫) (日本語) 単行本(ソフトカバー) - 2010/10/16 ジャンニ・ロダーリ (著), ヴラジーミル・スチェーエフ (イラスト), 関口 英子 (翻訳)

ここは野菜とくだものたちの暮らす国。玉ねぎ一家の長男坊チポリーノが、無実の罪で牢屋に入れられてしまった父チポローネを救いだそうと大活躍。仲間たちと力をあわせて、国をおさめているわがままなレモン大公やトマト騎士とたたかいます。語りの名手ロダーリの書いた明るくゆかいな冒険物語を、歯切れのよい新訳で。

 

 

 

 

「チポリーノの冒険」、以前、とんでもなく適当な紹介をした後に、何気なく開いてみたらそれはそれは壮大な物語でした。

 

whichbook.hatenablog.com

 

ふざけた紹介のままにしていてはいけないな~と思っていたので、「チポリーノの冒険」をもういちど読み直してみることにしました。

 

本当は「しろいりゅう くろいりゅう」にするつもりだったのですが、出した途端にあっという間に妹子に持っていかれてしまいました。

 

さて、このチポリーノの冒険ですが、岩波少年文庫の中でも、かなり長いお話です。
ですけど、一冊にまとめられていて、要は上と下にわかれていません。

 

字も小さくて密です。
内容も密です。
登場人物もめちゃめちゃ多いです。

 

しかしみんな物凄くキャラ立ちしているのと、ユーモラスなのと、ストーリーが濃いので、途中でつまずくようなところがありません。
気になって気になって、続きを読んでしまわずにはいられない本です。

 

だいたいにおいて、いくら名作名作と言われていても、昔の本は描写が長く、ちょっとここはさすがに退屈かなあ、などと思う場所はあるものなんですが。この本はそこがないのがすごいです。

 

あれこれ言ってても始まらないので読み始めてみます。

 

 

開いてみるとすぐに、二十九章にも及ぶ長い目次があります。

 

加えて、「まえがき」に当たる、「チポリーノが、日本の子どもさんたちにごあいさつ」、エピローグ(割と長い)、その後に歌と楽譜、とても詳しいあとがきと、実質的には33章ぐらいに及ぶ超大作です。

 

この目次ですけど、最近ラノベなどで流行りの、内容をほとんど書いちゃっている長~いタイトルです。
時代先取りです。

 

 

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読み手に内容を知らせるという意味では、決してばかにできない長~~~いタイトルです。
突然トラックにはねられて異世界で有力者の悪役令嬢のライバルの恋人役の妹に生まれ変わってスライムと一緒に勇者になった!
(これ、前もやった気がするな…)

 

題名はともかく、このスタイルの「内容を書いちゃってる長いもくじ」は、何章にも及ぶ超大作の海外の名作にもよくみられます。
Wikiかどこかで、歴史あることが書かれてたような気もしますけど、忘れました!

 

このお話も、その伝統にのっとっているんだと思います。

 

途中まで読んで放置していても、もくじをみれば大体のことが思い出せるという、たいへん便利なつくりになっています。

 

またこの絵が素晴らしいです。
ヴラジーミル・スチェエーヴァさんというかたです。
(名前からしてロシア系でしょうか?)
動きが会って、表情が豊かで、大好きでした。

 

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これは兄のなご助君のいたずら書きです…。

 

今持っているのは、新版になる前の、杉浦明平さんの訳なのですごく恨んでいるのですが、子供の頃だったので仕方がありません。

 

何となく、子どもがこういうことをしちゃいたくなってしまう魅力を持っている挿し絵です。

 

いい機会なので、この紹介を書くのを機会に買い替えることにしようと思います。

 

 

正直な話、このお話を全部これまでのようにくわしく紹介していくと、いったいどのくらい長大な記事になるのか検討もつかないです。
それぐらい、すべてのエピソードに思い入れがあるし、おもしろいです。

 

何となく全体をお話するのも難しいです。
大筋の、だいたいこうなるんだろうな~という展開はすべて裏切られ、裏切り者が続出しますし、敵に味方がおり、状況はよくなったかと思えば悪く成り、二転三転…。
そんな大作を、無理なく、楽しく、子どもたちに伝えます。

 

名前のとおり、野菜・果物、虫たちが登場人物です。
大筋は、以前ご紹介したとおりの
レモン大公の専制君主制を革命によってぶったおす
という話です。


たまねぎ小僧のチポリーノくんが、さくらんぼと手をとりあって、支配階級をぶったおします。支配階級はレモン、トマトです。
どこまでできるかわかりませんが、もくじを追いながら説明しつつ、再読して行こうかと思います。

 

 

第一章 チポローネが、レモン大公の足をふみつけます。

 

チポローネは、チポリーノのおとうさんです。
タマネギ一族のチポリーノは、(一応、この話の中では)貧困層よりの庶民、ということになってます。
う~ん、何か、身につまされます…。

 

チポリーノたちの住んでいる町に、専制君主のレモン大公がやってきて、町はパレードに沸きかえります。

 

このパレードの光景を見る限り、このレモン大公のおさめる国、支配階級は威張っていますし理不尽ですが、一般人の生活は特にものすごく陰惨としてギスギスしているわけでもなく、そこそこ秩序を保ってみな暮らしているようです。

 

しかし、支配階級は反体制に対して神経をとがらせています。
チポローネはあまりの群集の密状態の中で、ぎゅーっと押された結果、レモン大公の足をぎゅーっと踏んでしまい、逮捕されてしまいます。

 

終身刑になってしまったお父さんに義憤を感じたチポリーノ、とりあえず運試しに旅に出ます。

 

この章では、そこまでレモン大公が専横にふるまう理由
あほだから
ということが描かれてます。 

 

この、「まったく何も悪いことをしてないのに、唐突に終身刑にされちゃったチポローネおとうさんを助け出す」ことが、チポリーノの行動の大きな理由となっています。

 

 

 

第二章 トマト騎士が、チポリーノのために、生まれてはじめて泣かされます。

 

出たよ、トマト騎士。
チポリーノとトマト騎士がバッチバチです。
肩でどつきながらオラオラァ!とやってる感じです。

 

このラウンドは、トマト騎士がチポリーノの髪の毛をむしった=チポリーノはたまねぎなので、
たまねぎの皮をむいた=トマト騎士大泣き
で、チポリーノに軍配です。

 

 

つづきます。 

 

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