~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

閑話 おとなの本と子どもの本

今日もだめな感じの閑話です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 

 

まったく頭が回っていなくてすみません。
今日も閑話です。

 

大河ドラマ麒麟がくる」のラストは、私の予想は、本能寺で光秀と信長相討ちです。

 

 

支離滅裂ですが、結局、Kindleガラシャ系の本は
三浦綾子司馬遼太郎芥川龍之介・吉川栄治
4作品読んでみました。

 

三浦綾子キリスト教に対する描写が説得力がありますし、読み物としてまとまっていて完璧だったと思います。
司馬遼太郎は…なんだか生々しい感じでした。
どちらかというと、夫の細川忠興の常軌を逸した嫉妬の方が主な感じです。でも、ガラシャの美しさに対する描写は(序盤だけですが)抜群です。どんだけ美人なんだよと思います。
芥川龍之介は、キツかったと言われるガラシャの性格を一番正確に描写してると思います。ラストシーンが鮮烈です。
吉川栄治は一番バランスが取れていると思いました。

 

ガラシャの本なら三浦綾子が一番おすすめで、妹子にも読んでみてもらいたいです。
こうしてみると、やはり絵になる題材なんですね。

 

こういう所から、歴史小説に幅が広がってもらえたらいいなあ。

 

 

大人の本と子どもの本の線引きというのは何なのかなあと考えてました。

 

本は本で、代わりはない!と言いたいところなのですが、やっぱりどこかに線引きのようなものがあるような気がしています。

 

そんなことを考えたのは、アーサー・ランサムの「ツバメの谷」でおとなが自分たちの空想の世界に踏み込んできたときに「ティティが一瞬、いやな気持ちがした」と書かれているのを読んだときでした。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ツバメの谷(上)

アーサー・ランサム (著), 神宮 輝夫 (翻訳)

ツバメ号とアマゾン号』の冒険から一年、ウォーカー家の4人きょうだいは、ふたたび湖で帆船を走らせますが、ツバメ号が突風にあおられ、暗礁にぶつかって沈んでしまいます。船を失った探険家たちは、新たにみつけた「ツバメの谷」でキャンプをすることに。アマゾン海賊姉妹とともに、夏休みの冒険に乗り出します。

 

 

 

ティティは、ピーター・ダックという老練な船乗りを空想で作り上げ、4人兄弟姉妹の中で共有しています。
その事に対して、保護者であり、危険がないか子どもたちを見守っているフリント船長が、言及したのです。

 

「ピーター・ダックかい?」と。
そこで、ティティは一瞬、いやな気持ちがしたのです。
いくら仲間だとはいっても、フリント船長はおとなであって、おとなには入って欲しくない領域なんだと。

 

ここの描写を読んだとき、どきっとするとともに、ランサムは本当に子どものことがよくわかっているなと思いました。

 

子ども時代に空想に遊んだ、あの神聖な時間を記憶している人なら誰でも、この感覚はわかってもらえるのではないかなと思います。

 

やはり、児童書を一緒に楽しむ上でも、どこかで、そのこと(こちらはおとなで、踏み込んではいけない部分がある)を、忘れない配慮は、どこかで必要なのかもしれないなあと思いました。

 

 

 

 

 

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