~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「ヤマネコ号の冒険」 5 読了 唐突にコンプライアンス意識が荒ぶる

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ヤマネコ号の冒険
アーサー・ランサム (著), 神宮 輝夫 (翻訳)

ツバメ号とアマゾン号の乗組員たちは、老水夫ピーター・ダックと知りあい、帆船ヤマネコ号で、イギリス海峡に船出しました。ところがピーター・ダックの宝をつけねらう海賊、ブラック・ジェイクがあらわれ、しつこく彼らを追いまわします。初めて味わう本格的な航海の喜び。熱帯の島で起きる思わぬ事件。海洋冒険物語。

 

 

 

大人が読む児童書「ヤマネコ号の冒険」 1 空想と現実が交差する瞬間

大人が読む児童書「ヤマネコ号の冒険」 2 さあ、冒険の再開だ!

大人が読む児童書「ヤマネコ号の冒険」 3 あおり運転でドリフト、スピンにカーチョイス、船ですが

大人が読む児童書「ヤマネコ号の冒険」 4 町かどのジム、ドリトル先生…たくさんの記憶

 

 

 

 

宝探しは、順調とは言えませんので、海賊どもが追っかけてきていることを考えると、読んでいるこちらはハラハラします。

 

・ジョンやナンシイ、六分儀の計測方法を習っています。いいなあ!かっこいい。

六分儀 - Wikipedia

 

・注釈に「デイゴウ」という単語が出てきました。
 「皮膚の色が黒い外国人(イタリア人、スペイン人、ポルトガル人など)を俗語」とのことです。

 

たしか、戦国期の日本も、南蛮人と紅毛人で呼び分けていました。

 

南蛮人ポルトガル人、スペイン人
紅毛人ーイギリス人、オランダ人

 

…のはず。

 

やはり、ラテン系とゲルマン系は見た目からもちょっと違うんでしょうね。

 

こちらから見るとみんな「外国人」でひとくくりにしがちですけど、海外の人がこっちを見て全部「中国人」と言ってくるのも似てます。

 

 

宝探しのその場所に着いたというのにみんなでお弁当を広げる。
いつも、この食事シーンはとても楽しみです。

 

バナナ、ペミカン、かたぱん、あまいビスケット、オランダ製のチーズ

 

出たよペミカン


アーサー・ランサムを読んでいるうえで、いちばんなぞで、いちばんおいしそうで、その文字がずっと心に残っていた食べ物。ぺミカン。

ペミカン - Wikipedia

 

Wikipediaに「日本のペミカン」という記載がありますけど、読んでいる限りどう考えてもこれはハンバーグですごちそうさまでした。 

 

今度からマルシンの ハンバーグをお弁当に入れる時には、ペミカンを入れたって思うことにしよう。

 

 

皆が宝探しに必死になっている間、ピーター・ダックとビルがお留守番していたヤマネコ号が、海賊に襲われます!

 

本格的に「宝島」展開になってきて、かなり危険です。

 

ピーター・ダックはぐるぐるまきにされてしまい、悲惨なのはビル少年です。
曖昧に言えば、非常に暴力的な展開です。
具体的には、さんざんぶんなぐられて歯が三本も折れ、口に石鹸のかたまりをおしこまれてしまいます……。ひ、ひどい……。

 

これまでがリアルなだけに、暴力行為もまた、ほんとうに置きているかのようで、気分が悪くなってきました。

 

よくあることですが、お話に入り込みすぎるがあまり、見当違いの非難を見ることがあります。

 

例えばですが

 

となりのトトロのおばあちゃん非常識!ありえない!
子どもをほったらかしているサツキとメイのお父さん非常識!

 

などという、フィクションとノンフィクションの区別がついていないように思われる批判のたぐいです。

 

それもこれも、あまりにも物語に臨場感があって、お話が真に迫っているからこそ、そんな風に感じるので、まるで、自分の身近に本当に起きていることであるかのように感じてしまいます。名作の宿命です。

 

正直、わたしもここで、
こんな危険な状態になるってわかっていながら、悪人たちと子供が関わるような事態になるなんて、フリント船長は無責任!

 

なんて若干、思い始めました。
そのくらい、怖かったです。

 

これは、親としての意見であって、子どもの時はまったくそのようなことは考えなかったです。
ただひたすら、ドキドキハラハラ、海賊たちにムカムカするだけです。
この悪党ども、みんなサメに食われて死んでしまえ!!
と思います。

 

ひどい目にあったのが、海賊の所で働かされてある意味仲間であったビルであって、ウォーカー四人姉妹&ブラケット姉妹は完全無欠に無傷であるところが、そこは若干、ご都合主義ではあるのですが、

 

そもそも、これはお話であって…フィクションとノンフィクションの違いとは…。

 

いったい何をぐだぐだ言ってるのかというと、

 

あまりにもスリリングで手に汗握る展開だった!
というのが言いたかったのです。

 

なんだか気持ちが唐突に 荒ぶってしまいました。

 

 

「海賊たちとのバトル&逃走」になってからは、これはもう息をつかせない怒涛の展開ではありますが、これはぜひぜひぜひ!自分の目で読んでいただくとして…。

 

最低限、感想を言えるだけ言うと

 

・常日頃の規律と統制がものをいう
・元の襲来と神風
兵站は大事(食料・水。釣りも大事だった)

 

でしょうか。

 

そして、この恐ろしい事態に、フリント船長、めちゃくちゃ反省しています。

 

ずっとずっと、
「こんなことになるってわかっていてしかるべきだった。子どもたちを巻き込むようなことをするべきじゃなかった」
と、ずーーっと反省しています。

 

これで、私の
「ちょっと、フリント船長、こんなとこに子どもたち連れてきてダメじゃない!?」
みたいなモンスターペアレントてきな荒ぶる気持ちも、静まりました。

 

 

1.ツバメ号とアマゾン号
2.ツバメの谷
3.ヤマネコ号の冒険

 

と、ここまできたわけですが、
スリリングさがどんどん右肩上がりで上昇中なので、このまま読み続けてどうなってしまうのか…

 

ラストシーン、あの嵐のような展開が嘘のような静けさです。

あの冒険は何だったのだろう。
海にまた出たい!

あのワクワクを味わいたい!

 

=(イコール)アーサー・ランサムをまた読みたい!

 

という気持ちでいっぱいになります。

 

広い海での、ありえない冒険の楽しさ。
やっぱりランサムは面白ーい!!

 

子どもたちにも、おとなになってしまった子どもたちにも、ぜひ味わってみて欲しい面白さです。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ツバメ号とアマゾン号
アーサー・ランサム (著), 神宮 輝夫 (翻訳)

夏休み、ウォーカー家の4人きょうだいは、小さな帆船「ツバメ号」に乗って、子どもたちだけで、無人島ですごします。湖を探検したり、アマゾン海賊を名乗るナンシイとペギイの姉妹からの挑戦をうけたり、わくわくするできごとがいっぱい!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

Swallows & Amazons - The Complete Collection

Kindle版 Arthur Ransome (著)

 

 

 

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