~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「みつばちマーヤの冒険」 8 読了&妹子のお絵描き

大人が読む児童書。
「再読★児童書編」です。


この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

みつばちマーヤの冒険
ワルデマル・ボンゼルス (著), ホーマー・ボス (イラスト), 毛利孝夫 (翻訳)

ワルデマル・ボンゼルス原作の「みつばちマーヤの冒険」の完訳&新訳です。生まれたばかりのミツバチのマーヤは、最初に巣を飛び立つと、そのままこの美しい世界の冒険に出ます。そしていろいろな虫たちに出会い、さまざまな経験を重ねてゆきます。

 

「昆虫すごいぜ」から、「みつばちマーヤ」

1 エーミールを訳された高橋健二さん

2 マミられてしまったきんばえ。世界の美しさと残酷さ。

3 とんぼのシュヌックの魅力

4 人の恋路に口出すな ~こおろぎと甲虫の痴情のもつれ~

5 死のねむりからさめる所が、いつも花のなかだとはかぎらない。

6 魔法のように美しい文章&感情移入しすぎる

7 敵同士の恋。やっと戻ってきた「昆虫すごいぜ」

 

 

 

やっと、読み終わった…。

 

妹子もわたしもぐったりです。
しかし、楽しい疲労感ではありました。
ラソンを走り切ったような、そして山あり谷ありハプニングありで楽しかったような、そんな感覚です。

 

読書はッ!それはスポーツ!

 

家で読書会、それも気の置けない、何でも言い合える相手と読書会しているような感じです。
それを、ブログでご披露して、聞いてもらえているという…本当に楽しいです。

 

 

本当は、こんなにも壮大なネタバレをしないまま、そのままに子どもたちにも、大人のみなさんたちにも、
ネタバレなしで読んでみてくださぁ~い!
とおすすめしたいところです。

 

何も知らないままで読んで、純粋に感動したひと、また子供は本当に幸せだと思います。

 

でも、もう、今これほど児童書というジャンルが消え去りつつある今となっては、知られなければ、読まれることもない!

 

こんなすばらしいものがあったことも、何がすばらしくて、どうすごいのか、そこを伝えなければ、知られることもない!

 

というわけで、壮大にネタバレをぶちかましつつも、思いっきりよいところを紹介してみることにしました。

 

私も、昔はネタバレしたらつまらない、ぜったいに避けるべき、と思っていました。

 

このすばらしさは、はじめて読んでみてこそ、と思ってはいたのですが、もうそれだと、この現在進行形で消え去る時代のスピードには間に合わない!!

 

というわけで、もし、かつて児童書を好きだったとか、面白かったと思う人、興味があると思ったかたは、積極的にご自分でも紹介、おすすめしてもらうようにお願いしたいと思います。

 

お行儀よく、しとやかで謙虚でいては、消え去ってしまいます。

 

切実なお願いです。

 

 

さて、ラストの壮大なみつばちVSすずめばち大戦争をサックリとはぶいてしまいましたが(さすがにそこまでは…)それはそれはすごい、大河ドラマ真っ青の戦闘シーン続出ですので、どんな方にも楽しんでいただけると思います。

 

このお話のすばらしい所は(どんな名作にも言えることなのですが)、キャラクターがけっして単一ではなく、矛盾もはらむ複雑な存在であることです。

 

容赦なくはえの頭をマミる(もうその言い方はやめろ)シュヌックと、隙あらばマーヤも食ってしまおうかと思っている獰猛さを垣間見せるシュヌック。
自信いっぱいで、うぬぼれやで、愛する弟のことを思って涙する。
美しい容姿で自由に優雅に飛び回り歌うシュヌック。

 

すべてが何の矛盾もなく、このとんぼ(かなり美人)の中に存在しています。

 

妹子「ああぁ、これは擬人化した~い!絵に描きた~~い!」
わたし「してよ」

 

あたまのなかで妹子なりの擬人化アニメのみつばちマーヤ、見て見たい。

 

ほんとに持ってきた!

 

妹子「これがね、マーヤ」
わたし「ふーん、上品な感じ」

 

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だがハチではないな。
いかんいかん。いきなりダメ出しはやめておこう。

 

妹子「これがね、シュヌック!」
わたし「悪い顔してる」

 

f:id:WhichBook:20210908101814j:plain


個人的にはもうちょっと、色っぽいおねえさんを想像してたんだけど、これはこれでアリなのかもしれない。
カラコンオッドアイにして入れてるJKって言ってたし)

 

こころなしか、絵にマーヤよりもずっと力が入っているような…。
気のせいだろうか。

 

こういうマーヤで、今風のキャラで新アニメにされて、甲虫とこおろぎの痴情のもつれや、シュヌックとすずめばちとの悲恋などもちゃんと入れてくれたら、すっごい、すっごい、面白いだろうなあ!

 

ん…?

あとで描き足されていた、このごちゃっとしたのは何だ?

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わたし「これは何をしてるの?」
妹子「ハエを食べた所をインスタに投稿してるシュヌック」

 

な…な…斜め上の発想ッ!

 

インスタを使いこなすシュヌック!

 

もしかして、Twitterとか使っちゃってる甲虫のクルトくん!
「未亡人にフラれた死のう」とか書いちゃってたりして!
フェイスブックフェイクニュースを流して、状勢攪乱を狙うすずめばちとか!

 

そんな擬人化アニメ「みつばちマーヤ」

 

でもハエを頭からぼりぼり食べてしまうあたりで、映倫が入ってしまいそうです。
しかも、このメモ帳のかわいいハリネズミのイラストがまた、サイコパスっぽさを加速させている。

 

ハエも別枠で描いていました。
食べられるキャラをあえてキャラクターデザインするという、本人のサイコパスさ。

 

食べられるほうのハンス・クリストフ

f:id:WhichBook:20210908102751j:plain

 

自分で自分の頭をちぎりとろうとした方のハエ、プック。

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おこがましいですが、数々の日本が誇る過去の名作のアニメもこういう気持ち(擬人化した~い!)から生まれたのではないだろうか?と思いました。

 

 

 

妹子、いつもより数割増しでうるさく、読んでるよりしゃべってる方が長いし、途中で怖いとか言い出して、かつてなく苦労したけど、とても面白かったし、すごくハマってくれたのでよかったです。

 

一つだけ弊害があるとすれば…。

 

妹子「あのね、4コマも描いた」
わたし「いや、だってこれ、羽ないし!とんぼですらないし!ただのJKだし!ただの女の子が巨大なハエ食べてたらホラーだし!何かもうすでに違う何か!」
妹子「あはは」
わたし「もしかして、シュヌック動かしやすいとか思ってんじゃないだろうな」
妹子「思ってる」

 

この年からして、よりによって児童文学で二次創作てきな何かを描こうとするその二次元オタク思考がほんとうにこわい。。。

 

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さいごは、大戦争も感動の大円団もすっとばしてしまいましたが、これにて「みつばちマーヤ」は終了です。
ありがとうございました。

 

ぜひ、ぜひ、図書館などで手にとってみて下さい。
そして買って損はない本なので、書店さんで注文してあげてくださーい!

 

 

 

原文がグーテンベルクで公開されていますので、載せておきます。
英語版、ドイツ語版で挑戦してみたいというかたはぜひ、読んでみてください。

 

ドイツ語版 「みつばちマーヤ」原文(挿絵なし)
 

英語版「みつばちマーヤ」
こちらは、割とリアルな挿絵つきです。

https://www.gutenberg.org/cache/epub/22354/pg22354.cover.medium.jpg     https://www.gutenberg.org/files/22354/22354-h/images/frontis.jpg

 

 

ワルデマル・ボンゼルスの著作で、フリーで読めるもの

 

 

「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492

 

プロジェクト・グーテンベルクについて
Wikiの説明ページ

プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館

 

 

 

次は、捧腹絶倒、前からちらほらご紹介している、「ヘンリーくん」にしようかと思っています。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

がんばれヘンリーくん
ベバリイ クリアリー (著), ルイス ダーリング (イラスト),  松岡 享子 (翻訳)

ヘンリーくんは小学三年生。どこにでもいる、ごくふつうの男の子です。ある日、街角でやせこけた犬を拾い、こっそりバスに乗せて家までつれて帰ろうとしましたが、とちゅうで犬があばれだして大さわぎに…。それいらい、ヘンリーくんのまわりでは、次つぎにゆかいな事件がおこります。小学校中学年から。(「BOOK」データベースより)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ヘンリーくんとアバラー
ベバリイ クリアリー (著), ルイス ダーリング (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)

ヘンリーくんの飼い犬アバラーは、近所のネコを追いかけたり、パトカーの中から警官のおべんとうを失敬したり、行くさきざきでめんどうなさわぎをおこして、ヘンリーくんをうんざりさせます。念願のサケつりにつれていってもらったヘンリーくんは、アバラーのおかげで…ときにはよいことも!小学校中学年から。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ジュニア版ファーブル昆虫記 全8巻セット
ジャン・アンリ・ファーブル (著), 奥本 大三郎 (著), 見山 博 (著)

大自然の調和と不思議を描いた永遠の名作を生き生きとした文章と豊富な図版で子どもから大人まで楽しめるシリーズです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

完訳 ファーブル昆虫記
ジャン=アンリ・ファーブル (著), 奥本 大三郎 (翻訳)

読み継がれる昆虫の叙事詩、待望の完訳版!虫の詩人・ファーブルが著した昆虫自然科学の古典がファーブルの第一人者・奥本大三郎の解りやすい翻訳でよみがえる。詳細な脚注、訳注、細密な昆虫イラスト、美しい写真口絵が充実。

 

 

 

 

 

 

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