今日の一冊「いわさきちひろ名作絵本 はくちょうのみずうみ」
今日、ご紹介するのは絵本です。
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今日の一冊
2018年に生誕100年を迎えた、いわさきちひろ。生涯、「子ども」をテーマに描き続け、様々な絵本や挿絵、画集が残されています。そのなかでも時代を超えて愛され続けてきた名作絵本シリーズのなかから、『おやゆびひめ』『あおいとり』『しらゆきひめ』『はくちょうのみずうみ』の4話を装い新たに刊行。ちひろが描く世界の名作を、手軽に楽しめるシリーズです。一部漢字使用、総ルビ。
ちなみに文章は立原えりかさんです。
とても詩的で美しい描写です。
単純な文章というのはとても難しいので、これが詩的で美しいというのは貴重です。
いわさきちひろさんの絵にぴったりマッチしています。
作者の名前があるべき所が、「チャイコフスキー音楽より」ということになっているのが面白いです。
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和風の柄をよく書かれているイメージがあるいわさきちひろさんですが、洋風の絵を書くとこれがまたとても素晴らしいので大好きです。
結構レアです。
この本での白鳥の名前は、オデットではなく「オデッタ」
「オデッタは どこ?」
ジークフリートは、ゆうべの おうじょをさがします。が、
つきの ひかりよりも うつくしい
あの おうじょは、まだ きて いません。
オディールの顔が、ものすごい悪女になっています。
まさに魔女。でも、すごく美しいです。
ていうか冷静になって考えたら、これをオデッタと間違えるなんてありえなくないですか。
まるで別人です。
妹子「それはいわさきちひろに言ってください」
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王子の名前はジークフリート。
さまざまなバージョンがあるようですが、この絵本では、悪魔は割とあっさり殺されますが、殺しても魔法は解けないっていうことになってます。
妹子「えっマジか。じゃあどうすりゃいいんだよ。そんなんむりじゃん」
「誓いを破った」という罪は、悪心が消え、改心しても残るということなんでしょうか。
罪は消えないというのは、なかなかにハードな展開です。
オデッタは湖に身を投げ、ジークフリートは後を追いました。
最終的にはふわっとした結末になっています。
ふたりの愛が悪い魔法を打ち破ったのでした。
これを、
「天国で結ばれた」
とみるべきなのか、
「物理的に助かり、呪いも解けた」
とみるべきなのか、読んだ人にゆだねる形です。
バレエの物語は、古今東西の名作がたくさん入っていて、その物語を追うことで、多くの古典への手がかりになります。
積極的におススメ☆していきたいです。
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三大バレエ『白鳥のみずうみ』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』から、謎めいたお話『コッペリア』、コミカルなお話『ドン・キ・ホーテ』、ファンタジックなお話『ラ・シルフィード』、古典バレエの『リーズのけっこん』まで、7つの有名なバレエ作品の物語がつまっています。うっとりするようなバレエの世界へ連れていってくれます。
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舞台の上のロマンチックなおどりの世界が、物語になりました。お姫さまや王子さま、美しい乙女や奇妙な生きものたちが、恋をしたり、変身したり、幽霊になったり、ふしぎな魔法のお話をくりひろげます。「ジゼル」「コッペリア」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「火の鳥」の6話を収録。
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12のバレエストーリー
スザンナ デイヴィッドソン ケイティ デインズ ミーガン カリス サラ コートールド イボンヌ・ギルバート ナノス (イラスト), 西本 かおる (翻訳)
名作ばかりを集めた読むバレエ物語12選。ホロ箔があしらわれたキラキラのカバーと、ステンドグラスのような美しい挿絵が、ときめくバレエの世界へいざないます。物語は、まるでバレエの舞台を見ているかのような心地になる描写でつづられ、各ストーリーの簡単なバレエ解説もついています。
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はなやかで美しいバレエの世界をこの1冊に――。人気バレエ作品「ドン・キホーテ」「ジゼル」「コッペリア」を物語化しました。★「ドン・キホーテ」…結婚を反対され、父のもとを逃げ出したキトリとバジル。ドキドキの恋の行方は!? ★「ジゼル」…恋人のロイスと結婚の約束をして幸せいっぱいのジゼル。しかし、ロイスの正体は実は…。 ★「コッペリア」…お茶目な少女と恋人のフランツがくり広げる、ちょっとこわくて不思議な世界。
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優れた観察眼と実行力を備えた少女・奏。絢爛たるバレエの世界に魅了された少女は、踊ることの楽しさに目覚め、やがては世界のグランドセーヌ<大舞台>へと駆けあがっていく。 実力派の大人気作家が描く本格クラシックバレエロマン!!
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クリスマス・イヴのパーティで、名づけ親のドロッセルマイヤーさんから、くるみ割り人形を送られた少女クララは、その夜、不思議な体験をする…「くるみ割り人形」。悪魔に呪いをかけられ、白鳥の姿に変えられてしまったオデット姫。夜の湖で出会ったジークフリート王子と恋に落ちるが…「白鳥の湖」。世界中で上演されている、チャイコフスキーの人気バレエ2作品が、ロマンチックなファンタジー小説に!【もくじ】はじめに/くるみ割り人形/白鳥の湖/解説 少女の夢のつまった世界(深沢美潮)
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ラ・マンチャの郷士ケハーナは騎士道物語を読みふけった末に、自分が遍歴の騎士ドン・キホーテだと思い込むようになった。そしてドゥルシネア姫という空想上の姫の面影を胸にいだき、サンチョ・パンサという農民を従士として、悪を懲らしめ困っている者を助ける旅に出た。
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アンデルセン童話の「赤い靴」を基にバレエダンサーの悲劇を描いたバレエ映画の傑作といわれる作品。敏腕プロデューサー、ボリス・レルモントフ(アントン・ウォルブルック)率いるバレエ団に新作『赤い靴』の主役としてヴィクトリア(モイラ・シアラー)が大抜擢される。
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