~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「がんばれヘンリーくん」読了 5 一兆分の一の一億分の一センチ。

大人が読む児童書。
「再読★児童書編」です。


この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

がんばれヘンリーくん
ベバリイ クリアリー (著), ルイス ダーリング (イラスト),
松岡 享子 (翻訳)

ヘンリーくんは小学三年生。どこにでもいる、ごくふつうの男の子です。ある日、街角でやせこけた犬を拾い、こっそりバスに乗せて家までつれて帰ろうとしましたが、とちゅうで犬があばれだして大さわぎに…。それいらい、ヘンリーくんのまわりでは、次つぎにゆかいな事件がおこります。小学校中学年から。(「BOOK」データベースより)

 

「がんばれヘンリーくん」 1 面白すぎるのに、説明が難しい

「がんばれヘンリーくん」 2 アニメでもありそうなドタバタ大騒ぎ、カオスを文字で現す

「がんばれヘンリーくん」 3 グリーン・クリスマスのドタバタ 劇よりも劇らしい

「がんばれヘンリーくん」 4 やりたくない劇の主役・不可避の地獄

 

 

皆がペンキを持ってあちこち歩きまわり、設営をしている中で、いつもは外で待っているアバラーが飛び込んできました。

 

あちこち、愛らしくたわむれている間に、アバラーは、みどりのペンキをひっくり返してしまいます!

 

「ヘンリー、あぶないっ!」と、ループ先生が、かなきり声をあげました。
かんはひっくりかえり、ヘンリーは、頭から、みどりのペンキをかぶりました。
「グワァッ!」と、ヘンリーはさけびました。 ループ先生が、舞台にかけあがってくる音がしました。音は聞こえましたが、すがたは見えません。目があけられなかったからです。つめたい、ぬるぬるしたペンキが、観にも、首すじにも、ダラダラ流れていました。耳のさきからボタボタ落ちているのるわかりました。

 

みどりのペンキを頭からかぶったおかげで、取れるのは何日もかかるということになり、代役が用意されることとなりました。
ヘンリーくんは、解放されたのです。

 

しあわせなヘンリーくんは、アバラーと一緒になかよく、ゆきのなかを帰っていくのでした。
頭から服まで全部みどり色のままで。

 

だから「みどりのクリスマス」なのかー!!

 

グリーン・クリスマス☆彡とでもいうような、ホンワカしたイメージでは全然なかった。

 

妹子「これね、『グワァッ!』だからいいんだよ。新訳とかにしたらね、『うわー!』とかになっちゃうんじゃない?」

 

う~ん。
さりげなく後の人のハードル上げるようなこというのはやめてあげて。

 

妹子も、この翻訳が好きすぎて、新訳には否定的です。

 

 

5.うすもも色の犬

 

この章も妹子が大好きです。
というか、ぜんぶの章が好きなのですけど…。

 

アバラーがドッグショーに参加することになります。

 

よく洗ったにもかかわらず、アバラーがどろんこ遊びをしてしまったので、ヘンリーはベビーパウダーで隠すことを思いつきました。
しかし、そのパウダーは、何と白ではなく、ピンク色だったのです!

 

ピンク色を、「うすもも色」と書いてるのがとても好きです。
「ピンク」だと、どぎつい色もありますから、何となく原色のピンクっぽいのを想像してしまいますが、「うすもも色」だとみやびな印象です。

ことばの使い方が実にたくみだなと思います。

 

 

6.ひろったものはその人のもの

 

何と、アバラーのもと飼い主が現れて、ヘンリーくんと所有権を争うことになってしまいました。

 

大変な事態が発生です。
ドッグショーに出たことで、新聞に載って、もと飼い主の男の子にまで届いてしまったのです。

 

これまで、どの章でもいらつかせていた五年生のイヤミくん、スク―ターが、はじめてかばうようなことを言いました。
子どもたちも口々に、ヘンリーの味方をします。

 

この男の子も気の毒です。
どれだけ以前のアバラーを大事にしていたか、子犬の頃から親しくしていたかが切々と語られます。

ああ、いったどうなっちゃうのー!?

 

という感じで、このヘンリーくんシリーズ1作目は終わります。

 

 

妹子「いかにも男子が言いそう!小学校三年生ぐらいの男子、言うわこういうこと。アメリカの男子も日本の男子も変わんないね」

 

見て見ると、ちょうど綱渡りを試してみようとしている女子たちを、男子(ヘンリーと友達)がからかうシーンのことを言っているのでした。

 

ヘンリーは、ますますゲラゲラ笑いました。
「歩道から一兆分の一センチはなれていても、歩けないんだからな」

 

さらっと見たので、いったい何が何なのかちょっと把握できませんが、この「一兆分の一」とかやたらと、習いたての細かい単位をできる限り使いたがるのは確かにお年頃の子供の特徴です。

 

「一兆分の一の一億分の一センチはなれていても、歩けないんだからな!」

 

わたし「言う言う、こういうこと」

 

妹子「どこを開いてもおもしろいよね」

 

今度のぞいてみたら、また別のページを開いていて、例の無茶苦茶なタイピングの所を開いていました。

 

面白いからまた手に取ってしまう。
良いスパイラルです。

 

自分が読んでも楽しいのでストレス解消になります。
楽しくて愉快な気持ちにさせてくれる本が、そこの本棚にあるというだけで 存在だけで心なごむ気持ちがします。

 

 

さてこのヘンリーくんシリーズはたいへん長くて、第一期と第二期に分かれており
一期は8

第二期は6巻
けっこうな量があります。

 

しかも、一冊ずつが割とお高いので、まずは図書館で借りて読まれるのが妥当かと思います。
とにかく面白いので、少し長い文章、絵本から抜けて「本型の本」に慣れてもらいたいというお子さんにぴったりです。

 

ヘンリーくんのお隣さんは、ムカつくスクーターだけではなく、ビーザスという女の子がいます。
そして、このビーザスにはラモーナちゃんという妹がいるのですが…。

 

妹子「ラモーナだけはむり。ラモーナきらい!」

 

まあ、私が見るところ、ラモーナはまったくもって、妹子そのものです。
似すぎていて怖いぐらいです。

 

本人も、きっとラモーナと同じ、豆台風だった頃をすっかり忘れてしまっているのでしょう。

 

このラモーナちゃんがまた、本当に色々やらかして面白いのです!
ヘンリーくんの場合は、やらかすのはアバラーなのですが
ビーザスの場合にやらかすのはラモーナです。

 

まさに捧腹絶倒、笑い転げることができるのは町がなしなので、ぜひこのシリーズ、図書館には絶対においてありますので、一冊借りて読んでみていただければと思います。

 

 

最後に、蛇足なのですが…。

 

この、慣れ親しんだ表紙のヘンリーくんとアバラー。

 

 

持ち方が無理すぎると思いませんか!?

 

すぐに足が付き出ちゃうよ!
どうやってその横長を支えてるの!?

 

こちらが、最近発見した、英語版の原本のヘンリーくんとアバラー。

ヘンリーくん、小柄だし、段ボールも無理がないです。
イメージを壊さず、適度にかわいく、とてもよい表紙だなと思いました。

 

しかし...。

このインパクトの強さが大好きだッ!

見ているだけで笑えてきます。

 

本棚に立っているのを見るだけで楽しい気分になれる。
そんな、とても貴重な本です。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ヘンリーくんとアバラー
ベバリイ クリアリー (著), ルイス ダーリング (イラスト),
松岡 享子 (翻訳)

ヘンリーくんの飼い犬アバラーは、近所のネコを追いかけたり、パトカーの中から警官のおべんとうを失敬したり、行くさきざきでめんどうなさわぎをおこして、ヘンリーくんをうんざりさせます。念願のサケつりにつれていってもらったヘンリーくんは、アバラーのおかげで…ときにはよいことも!小学校中学年から。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ヘンリーくんとビーザス
ベバリイ クリアリー (著), ルイス ダーリング (イラスト),
松岡 享子 (翻訳)

近所の友だちがかっこよく新品の自転車を乗りまわすのを見て、ヘンリーくんは自転車がほしくてたまらなくなりました。なんとかしてお金をためようと、なかよしのビーザスの協力をえて、いろいろ知恵をしぼります。でも、次つぎとおかしなことにまきこまれるばかり…。さて、ヘンリーくんは、どうやって自転車を手に入れるのでしょうか。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ビーザスといたずらラモーナ
ベバリイ・クリアリー (著), ルイス・ダーリング (イラスト),
松岡 享子 (翻訳)

ビーザスのなやみのたねは、妹のラモーナです。まったくラモーナときたら、どうして、こう次から次へといたずらばかり思いつくのでしょう。すっかり、ゆううつになったビーザスでしたが…。やんちゃでききわけのない妹を持った、お姉さんのなやみをユーモラスに描いたゆかいな物語。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

Henry Huggins  (English Edition) Kindle版
英語版 Beverly Cleary (著), Tracy Dockray (イラスト)

This timeless classic now features a foreword written by New York Times bestselling author Judy Blume, as well as an exclusive interview with Beverly Cleary herself!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

くまのパディントン
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト),
松岡 享子 (翻訳)

一度読み始めたらやめられない、おかしなおかしなクマのパディントンのお話の第1冊目。ブラウン夫妻がパディントン駅で見つけた子ぐまが、夫妻にひきとられ縦横無尽に活躍します。

 

 

 

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