大人が読む児童書「くまのパディントン」 1 このかわいさは俺の嫁(大文字で)
今日、ご紹介するのは児童書です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
一度読み始めたらやめられない、おかしなおかしなクマのパディントンのお話の第1冊目。ブラウン夫妻がパディントン駅で見つけた子ぐまが、夫妻にひきとられ縦横無尽に活躍します。
が、しかし。
妹子さん、この映画が大嫌い。
ピーター・ラビット(映画)も駄目でした。
残念と思う反面、映画よりも先に原作を読んでおいてよかったでしょ!という親心もあります。
だって自分の想像の中のパディントンの方が絶対に可愛いと決まっているので。
おれの嫁、じゃないですけど、空想の中の理想のパディントン像、これを映像が越えることは残念ながらあり得ないので。
本当に可愛いので!
◇
今回、調べてみてわかったのですがパディントンシリーズすごいです。
単発の絵本も含めると、14冊ぐらい種類がありました。
どれだけ人気があるか、よくわかります。
記念すべき1巻目のもくじはこんな感じです。
どうぞこのクマのめんどうをみてやってください
はじめてのおふろ
パディントン地下鉄に乗る
百貨店での出来事
パディントンと名画
パディントンの芝居見物
海べでの冒険
消えてなくなる手品
すべてはこの「どうぞこのクマのめんどうをみてやってください」から始まったのでした。
久しぶりに読み返してみるとこれ、出会いは夏の話だったんだなぁ。
すべての面白いこと、楽しいことは、夏休みに始まるのでしょうか。
(もう終わっちゃったけど…)
不思議なことにこのお話、この主人公「くまのパディントン」に出会うのが 、ブラウン夫妻という夫婦です。
「休暇で家に帰ってくる娘のジュディを迎えに来ていました」とのこと。
(これはやっぱり、寄宿舎制の学校なんでしょうね)
児童文学だと、たいてい主人公は子供です。
娘のジュリーがパディントンを見つけて、家に連れて帰るとかそういう展開になりそうなものなのに。
パディントンを発見し、魅入られてしまい、連れて帰るのは、りっぱなおとなの夫妻なのです。
◇
迎えに来ていたのは、パディントン駅です。
イギリスのパディントン駅は、グーグルマップによればここです。
ロンドンのド中心部です。
ブラウン夫妻は、「遺失物取扱所」に何かを見つけました。
「何かちいちゃな、ふわふわしたもの」
可愛い!
字面だけでかわいいです。
すごく 愛らしい感じです。
スーツケースらしいものの上に腰をかけていて、首から何か書いた札をぶらさげていました。
絵ではいつも、パディントンはなんとなく帽子をかぶってるので見えないんですけど、くまが帽子を取って挨拶すると「黒い耳が二つ、ニョッキリ現れました」
この訳のユーモラスさが何ともいえず良いのです!
◇
くまが挨拶をしたので、 なんとなくこの夫妻と会話に入りました。
この夫妻、どちらかというと無個性というか…。
ごくごく普通の、とても気の良い、優しいご夫婦です。
子どもたちもそうですが、とにかくパディントン本体が無茶苦茶すぎるというか、キャラが突き抜けちゃっているので、そのバランスをとるためなのかもしれません。
ごくごく普通の家庭、ご夫婦、子どもたちの間に突然現れた、何でもかんでも無茶苦茶を引き起こす、くまのパディントンです。
◇
ご夫婦とくまが交わしたこの自己紹介によって、このくまがペルーの珍しい種類(熊種は書いてません)で密航者であり、ルーシーおばさんと言う 近親者が年を取って介護施設へ入るより仕方がなくなった、ということがわかります。
「ペルー」「熊」などで調べてみると、メガネグマではないかと思われるのですが、はっきりしたことはわかりません。
メガネグマで検索してとても可愛かったのですが、やっぱりリアルのイメージとはちがうな…。
どちらかというと、テディベアが生きて動き出してめちゃくちゃをやらかす、そういうイメージです。
まあまあ、深く考えずにスルーします。
忖度、忖度!
◇
介護施設に入ることになったおばさん。
子供の頃に読んでいた時は、ふーんという感じだったのですが、今読むとすごく身につまされます。
介護を担うことが、まだちいさいぼうやな小ぐまにはできなかったんだな。
無理です。子供には無理。
首には首にかけてある札には
「どうぞこのくまのめんどうをみてやってください。おたのみします。」
とだけ。
ここで動いたのが夫妻の奥さんの方です。
あまりのかわいさに、母性本能に突き動かされ、どうしても連れて帰る、と言い張って聞きません。
だって、この顔!この上目遣い!
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パディントンのクリスマス―パディントンの本〈2〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)
パディントンは内緒で部屋の改装をはじめ、ドアの上にも壁紙を貼りつけて部屋から出られなくなり、騒動をまきおこします。
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パディントンの一周年記念―パディントンの本〈3〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)
パディントンが好奇心満点の鼻面をつっこむと必ず巻き起こる大騒動。映画を見に行っても、高級レストランに行っても、高級ムードは見事に粉砕されますが…。シリーズ第3作。
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パディントンフランスへ―パディントンの本〈4〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)
バカンスをフランスで過ごすことになったパディントンは、そこでも、おかしな事件をひきおこします。けれども、そのおかしさこそ、人間が忘れてはいけないものにちがいありません。
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パディントンとテレビ―パディントンの本〈5〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)
思いこみが激しくて融通のきかない、しかし愛すべきくまが、またまた大騒動を巻き起こします。今回はテレビのクイズ番組に出演しアナウンサーと珍問答をしたあげく…。
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パディントン妙技公開―パディントンの本〈7〉
マイケル ボンド (著), ペギー フォートナム (イラスト), 松岡 享子 (翻訳)
ペルーからの帰国の船旅にはじまり、なつかしいブラウン一家のもとにもどったパディントンが、前にもましての大活躍。株でご難にあったり床屋になったりバレーまで踊ってしまいます。シリーズ第7弾。
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