~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

今日の一冊 竹宮恵子の「吾妻鏡」 中公文庫のマンガ日本の古典シリーズは、名著者・名作ぞろいの逸品

今日、ご紹介するのは漫画です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

吾妻鏡(上)―マンガ日本の古典〈14〉
竹宮 恵子 (著)

以仁王源頼政の挙兵から六代将軍宗尊親王の京都送還まで、八十年余りにわたって鎌倉幕府の事蹟を記す『吾妻鏡』。変則的な漢文体で書かれたこの公用記録書を、コミック界きってのストーリーテラーが物語化。躍動感あふれるタッチで中世武家社会を描き、源頼朝の実像に迫る。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

 

来年の大河は「鎌倉殿の13人」

 

北条政子の弟、北条義時のお話ですが、周囲からは、大河ずきのお友達からも
「観るかわからない…」
鎌倉時代はちょっと…」
という声が聞こえてきています。

 

確かに、主人公が義経でも、まして頼朝でもないんですよね。

 

お友達は
「頼朝にしろよ!なんでそこヒネるの!」
と言ってました。

 

 

わたしもこの時代はそれほど知識がないです。

 

もともと持ってた基本の知識☟

 

平氏が頼朝のお父さん(源義朝)を討った。
・幼少の頼朝・義経は助けられた。
木曽義仲がいっとき都に上洛したけど追い落とされた。(義仲は巴御前とセットの記憶)
・頼朝は北条政子をゲットして北条一族を味方につけ平氏を討った。(頼朝は北条政子とセット)
・頼朝は弟の義経を追い落として殺した。義経静御前とセット)
・頼朝死後は、その子の頼家→実朝
・実朝さんは兄(頼家)の子供(公暁)に暗殺された。

 

と、ものすごくガバガバでざっくりとした知識しかありません。

 

だいたい、わたしはカップル♡で覚えることにしています。
男・男・男では覚えられないので…。

 

しかも、ここにぜんぜん来年の大河の主人公、北条義時が入っていないのです。
最初の執権、義時なんて、学校では習ったかもしれませんが、まるっと忘れていました。

 

 

しかし、最近になって義時を記憶する出来事がありました。
それは竹宮恵子の「吾妻鏡」を読んだからでした。

 

そもそも、このマンガ日本の古典シリーズの長谷川 法世の「源氏物語」がかつてないほど良かったので、では買ってみようかと思って購入しました。

 

一緒に買ったのはさいとう・たかをの「太平記」です。
これもよかったです!さすがさいとう・たかを

 

予想外にこの二つがよくて、このシリーズに注目するきっかけとなりました。

 

この中公文庫の「マンガ日本の古典シリーズ」は、第一巻の「古事記」は、石ノ森章太郎です。

 

これをはじめとして、とにかくものすごい実力者の大御所がずらっと名前を並べています。

よくここまでそろえたなというほどすごいです。
(牧 美也子さんの「好色五人女」は色気ムンムンで必見です)

 

 

鎌倉時代の「吾妻鏡」を担当するのはあの竹宮恵子

 

そうはいっても、どうかな?と思って読み始めましたが、すごくよい!
政治の動きをきちんと描き、かつ、キャラがはっきり立っているのでわかりやすいです。

 

まず、上巻の表紙は、基本のキ。頼朝さんです。

かなり老練な政治家に描かれています。

 

好みは別れる所ですが、老練な政治家というのはやることもヒドいですが、ヒドいのでしっかりと中央集権できるので安定しています。
地方分権でワーワーやっていると、国としてまとまらず、争いに力を割かれ、国力が低下してしまうのです。
仕方ないから安心して政治をお任せします、という感じです。家康もそうですね。やることヒドいけど、平和は来る。

 

(このあと安定して国力はつくものの、慣れあいによって官僚と豪商のつながりの腐敗が混乱をまねき、次の実力者が台頭するというのが歴史の繰り返しです)

 

ここで特筆すべきは、北条政子です!
政子が超美人で、しっかりして、きりっとしてかっこよくて、すてきに描かれています。

 

二巻目の表紙は、でた義経さんです。

さすがにイケメン。

 

まあまあ、イメージを壊さないまま、かっこよく、でも兄の中央集権の方針によって居場所を失っていく、悲劇のヒロイ…じゃなかった、「判官びいき」の語源にふさわしく、魅力的に描かれています。

 

静御前も超美人です。(重要)

 

ここで、読んでいたわたし、義時に注目しました。

何だ政子のこの弟?
頼りになるしかっこいいな。

政子、どちらかというと晩年の頼朝と距離が出来ていく分、この弟とガッチリタッグを組んでいます。

 

政子がすてきなので、その政子をしっかりと支え、しかも頼もしい弟くん、なかなか素敵です。
(顔はそんな素敵ではないですけど、存在が素敵です)

 

頼朝のあとを継いで、この鎌倉幕府を支えて行く実力があるのは、こいつなのではないか…?
まだこの時点では頼朝は死んでませんが、亡きあとの騒ぎの中で、そんな予感を秘めている青年です。

 

この竹宮恵子の「吾妻鏡
義時が、最初は頼りになる若者、あとになるとどんどんすごく豪胆で一筋縄ではいかない実力者になっていき、とても魅力的です。

 

わたしはこれで北条義時に興味をもち、好きにもなったので、「鎌倉殿の十三人」の話を聞いたとき
三谷幸喜もこれ読んだんじゃないか
と思いました。
(単なる想像です)

 

三巻目の表紙は、悲劇の将軍、実朝です。

 

ニキビづらの坊っちゃんですが、繊細で聡明で、これまた素敵です。

 

しかし、朝廷と豪族との板挟みになり、うまくいかない。
その上に、歴史の話を読んでいると思いますけど、だいたい奧さんの実家がアレコレすると、どうにもなりません。

 

奧さんすごく重要です。
結婚はほんと大事です。

 

二重、三重、四重ぐらいの板挟みになった実朝、悲劇の暗殺事件のすえになくなってしまいます。

 

 

実朝というよりも、政子と義時でもっていたような鎌倉幕府

 

後鳥羽上皇承久の乱に、御家人たちにタンカを切る尼将軍の北条政子(有名)がここです。

 

今まで尼将軍にばかり注目していましたが、ここまで頑張ってきた義時がんばれ!
という気持ちになり、もうここではしっかりと老練な実力者になっている義時、頼朝の

 

あとを真に継いだのはお前だったのね…。
最大の危機を脱し、姉と共に、鎌倉幕府を頼むぞ~!

 

……という、そういう展開です。

 

 

この中公文庫の「マンガ日本の古典シリーズ」は、平成9年度の文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞受賞とのことですが、わたしも大賞をあげたいです。

 

大御所のみなさん、円熟しているだけあって、中身もすごいです。

 

イメージを壊さず、講談で成り立った基本のドラマティックさも取り入れ、かつ歴史に十分に配慮してつくられるという、セットで買って損はない、すばらしいシリーズです。

 

 

 

 

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吾妻鏡(中)―マンガ日本の古典〈15〉
竹宮 恵子 (著)

御家人の粛清、公文所問注所の設置、後白河法皇との熾烈な暗闘。鎌倉幕府開設への準備を着々と進める頼朝にとって、最後の障碍は、平氏追討に大功を立てた義経の存在だった―。御家人たちの動静をきめこまかに追いながら、九郎判官義経の悲劇的な最期を描く。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

 

 

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吾妻鏡(下)―マンガ日本の古典〈16〉
竹宮 恵子 (著)

頼朝の急逝に日本全土がざわめきたつ。公家を巻き込んだ合従連衡が繰り返されるなか、二代将軍・頼家は謀殺され、実朝もまた凶刃に倒れる。源家の将軍が絶えたいま、鎌倉の実権は誰の手に―。『平家物語』の世界から『太平記』の時代への懸け橋ともいうべき“歴史長篇”完結。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

 

 

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マンガ日本の古典 文庫版 全32巻セット

 

 

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太平記〈上〉―マンガ日本の古典〈18〉
さいとう たかを (著)

後醍醐帝による鎌倉倒幕、建武新政とその挫折、足利将軍の誕生―。半世紀にわたって社会の諸階層を巻き込み、きわめて広い地域で展開された未曾有の動乱を、劇画の第一人者が迫真の筆致で描く。『平家物語』と双璧をなす軍記物語の一大傑作。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

 

 

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雨月物語―マンガ日本の古典〈28〉
木原 敏江 (著)

畏るべきは人の心。深い情愛のかげに潜んだ執念が織りなす妖美怪奇の現象―。流麗な雅文で綴られた上田秋成の怪異小説集から「菊花の約」「浅茅が宿」「吉備津の釜」「蛇性の婬」の四篇を収める。木原敏江の巧みな人物造型を得て抒情豊かに蘇る不可思議の物語。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

 

 

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今昔物語(上)―マンガ日本の古典 (8)
水木 しげる (著)

「今ハ昔…」で語り出される一千余話を収めた日本最大の説話集。今も昔も変わらない人間の欲望を活写し、芥川龍之介の小説『薮の中』『鼻』をはじめ、映画、劇画にも多く取り上げられた、面白うて、やがて恐しき物語の数数。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

 

 

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好色五人女―マンガ日本の古典〈24〉
牧 美也子 (著)

武家の法が庶民にも適用され、自由恋愛が禁じられた江戸時代。五人の女が貫いた打算のない愛の顛末を描く浮世草子の傑作。お夏と清十郎の密通、八百屋お七の付け火など、実話を題材にしながら、さまざまな趣向をこらした西鶴の代表作が、華麗なる筆致で現代に蘇る。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

 

 

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三河物語―マンガ日本の古典 (23)
安彦 良和 (著)

 

 

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源氏物語(上)―マンガ日本の古典 (3)
長谷川 法世 (著)

空蝉、六条御息所、夕顔、藤壺、末摘花、朧月夜、若紫―。さまざまな女性との恋愛を通して、たぐいまれなる美貌と才能を発揮してゆく光源氏の青春時代。吹抜屋台、逆遠近などの伝統描法を大胆に取り入れて描いた平成版源氏物語絵巻。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

 

 

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