大人が読む児童書「モグラ原っぱのなかまたち」2 現代っ子が読んで、面白いものはおもしろい!
今日、ご紹介するのは児童書です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
ちびのあきらと、でぶっちょのなおゆき、背の高いかずおと、くりくりっとした目のひろ子、2年生の4人は、大の仲よし。電気掃除機で虫をつかまえたり、池にいかだをうかべたり、いつも元気であばれまわるモグラ原っぱに、ある日、ダンプカーが土を運んできて……。大人社会の利害に無関係ではいられない子供たちの生活を鋭く見つめる、古田足日の意欲的童話。
「モグラ原っぱのなかまたち」1 ふんわりとした優しい空気の中で、いきなりクレーマー案件。
カボチャに落書きをしたことで怒られて、挽回を狙う四人組。
色々と子どもらしいことを考えます。
妹子「なみだでしおつくるってすごいな」
わたし「そこ感心するんだ」
妹子「やってみたいわ」
わたし「やめて」
妹子「汗も集めないとダメだな」
やる気満々なので、いったいどうしようかと一時は思いましたが、四人組ががんばってもやっぱりうまくいくはずがありません。
妹子「バカだ」
出た手のひら返し。
◇
次は、四人組、掃除機で虫を吸い込むことを検討です。
妹子「できるわけないでしょ?このおばさん(掃除機をつないでくれました)優しいね!だめだよおばさん、現実を教えてやれよ。
掃除機でむしはとれないよ
サンタはいないよ
流れ星で願いが叶うことはないよ
って」
わたし「どんなおばさんだよ!ひどいでしょ!ていうかあなたに何があったのか心配だよ!」
妹子「とれたやん」
無事に虫は取れました。
というか、妹子、想像以上に違和感なく、するする~っと世界観に入っています。
◇
洋子先生というクラス担任の先生が、実にいい味を出しています。
子どもとほぼ一緒になって、同じ目線で遊んでくれる先生です。
妹子「ほんといいせんせいだよね!」
5分後。
妹子「ひっど。先生、みんなのまえではじさらしやん」
わたし「どした?」
妹子「落とし穴におちまくった」
これがモグラ原っぱの語源となりました。
モグラが穴をあけたみたいに、四人組が落とし穴を開けたからです。
実際、今の世の中でこれを読んだからといって、真似して子供が落とし穴を掘ったり、カボチャに落書きすることは、ないと思われます。
(公園に行ったって、ゲームしてますし…)
むしろ、今の世の中では絶対にできないようなことを経験する楽しみを味わうことが出来るのではないでしょうか。
◇
モグラ原っぱは、全十話。
この原っぱで、色んなことをしてにぎやかに遊ぶ子どもたちの短編集です。
次の話では、四人組が「おカネが欲しい」と話し合っています。
お金があったら何を買うか。
想像は膨らみます。
わたしにも……。
四人は、「落下傘が欲しい」なんて言っています。
妹子「落下傘てなに?」
わたし「わからないと思ったよ。パラシュートのことです」
妹子「うそでしょ…!?そんなもん買うなんて!」
わたし(いや、買いたいって話であって、実際に買ってるのじゃないのでは……)
妹子「衝撃!おかねのむだ!もっとちがうもの買えよ。ぶっけんとかぶをかえ!なんとかして増やせないのか考えるんだ」
わたし「ちょっとちょっとどうしたの。お母さんあなたが心配になってきたんだけど」
妹子「いや、「学校でおしえてくれないたいせつなこと、おかね編」にかいてた」
あれかー!!
あまりにも妹子のおこづかいの使い方がひどいので買い与えたものでした。
ああ、びっくりした……。
わたし「土地は……固定資産税払わないといけないし…(モニョモニョ)…株は相場によって乱高下するし……どちらもむしろ損することが多いから……気をつけて……」
なんでこんなことを、モグラ原っぱの子どもたちを読みながら説明するハメになっているんだろう。
妹子「まー、この子らたぶん一年なんだよね、まだちっちゃいからさ~(どや顔)」
わたし「後で書いてたけど、もうすぐ三年てかいてるから二年だった」
妹子、思ったより違和感なく読んでいます。
妹子「すごいおはなしだな。おもしろい!」
わたし「そ、そう?」
大人がおとなの目で読んで、やはりちょっと古っぽいかな~なんて、考えるべきじゃなかった。
子どもがよんで、子どもがおもしろいという。
それはやっぱり、面白いからなんだ!
(小泉構文)
おとなが
「いやいや、これもう古いでしょ」
と選別してはいけないんだなあ、と思いました。
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お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。 ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。
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カミイは紙のロボット。いたずらでわがままで泣き虫ですが力もち、幼稚園に入って大さわぎをおこします。集団生活での子どもの心理を巧みにとらえた作品。
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タケシたち6人は、お金をもらってかわりに宿題をやってあげる“宿題ひきうけ株式会社”をつくりました。やがてみんなは考えだします。何のために勉強するのか…。リニューアルにあたって、イラストも新しくなりました。
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「これ、買って! 」「おこづかい、もっとちょうだい! 」これらは子どもたちからよく聞く言葉だと思いますが、そんな子どもたちに、お金のしくみ、流れ、その大切さについて説明するのは実はかなり難しいことではないでしょうか。本書は、「お金はどこからくるのか」ということから、「クレジットカードの使い方」まで、楽しいストーリーでわかりやすく解説しています。お金のしくみを知って、その大切さを学んでいきましょう。
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私たちは、人との関わりなしでは生きていけません。だからこそ、日々、人間関係で幸せな気持ちになったり、嫌な気持ちになったりしています。本書では、友だちとの関わり方を通じて、大人になってからも役立つ人間関係の築き方の基礎を学んでいきます。
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今やインターネットは私たちの生活に欠かせないものになっています。インターネットのおかげで生活は便利になりましたが、その分、トラブルも増えています。この本では、そんなトラブルに巻き込まれないようにするための知識や注意点をマンガで楽しく学べるようになっています。正しい知識を身につけて、マナーよく、安全にインターネットを使えるようになりましょう。
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子どもたちの身のまわりには、注意しなければならない危険がひそんでいます。転んで軽いケガをするといった小さな危険から、あやしい人に出会ったり、台風や地震などの災害にあったりといった大きな危険までさまざまです。あまり怖がりすぎるのもよくありませんが「、もしかしたら危ないかも…」と考えながら行動することは、危険を未然に防ぐためにとても重要です。また、もし何か危険なことが起こってしまったときに、どうすればよいかを知っておけば、被害を最小限に食い止めることができます。
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