大人が読む児童書「それいけズッコケ三人組」2 ルーシー・リュー「やっちまいナア!」
今日、ご紹介するのは児童書です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
花山第二小学校六年のズッコケ三人組は、きょうも男たる証明と栄光を求めて、青空の下にかけだしていきました。
大人が読む児童書「それいけズッコケ三人組」1 記念すべき一巻目をドキドキしながら紐解く。予想以上の昭和臭!
第2章。
書店での万引きです!こりゃいかん!
犯罪だー警察だー!
しかもやったのは女の子!
目撃したのはモーちゃんです。
どうにもなる気がしない。
でもモーちゃんは偉かった。
声をかけることはぐずぐずしてて出来ないのですが、そのままにせず、マイペースにこの3人の女の子をつけて行きました。
万引きしたのを指摘したら、すごまれて、平手打ちを喰らいました。
これは当時の「不良」です。
女番長とか書かれてるし……。
服装も、横ボーダーのTシャツにジーンズで、シャツはズボンにインしてます。
これって、全身は見えませんが、もしかしてこのジーンズ、すそが広がったベルボトム型なんじゃないかなー。
……と思ったらやっぱりそうでした。
これは、一話完結で、少しづつ何か事件が起きるという形式なのかな?
そういえば、よく題名を見ても「それいけズッコケ3人組」であって、まだ「探偵団」ではないのです。
◇
中学生の二人に、小学生のミドリが窃盗をやらされている感じです。
昨日万引きしたのは中学生の一人。チー子。
この名前よくあったんだよな~。
次の日、モーちゃんは自分も援軍の二人(ハカセ、ハチベエ)を連れて現れました。
ミドリが中学生不良少女たちの圧に耐えきれず、手を伸ばしかけた瞬間!
おならの真似をして騒ぎを起こし、万引きは未然に防止されました。
◇
しかしこの女子たち、ただでは引き下がりません。
「ちょっと付き合ってもらおうか」
昭和の不良漫画のテンプレのセリフを吐いてる~!
ビルに囲まれた空き地に連れ込まれたー!
相手が女子だし、小学生男子とはいえど、六年生三人にもなれば、勝てそうな気がするんですが、でもこの3人だからなあ。
さじ加減絶妙です。
そして前ぶれもなくいきなり
「やっちまいなア!」
早い!展開が早い。
わたし「妹子これ、古いって思わなかった?ヤッチマイナアとか、ちょっと付き合ってもらおうかとか」
妹子「うんふるい。ぜんぜんないね」
リーダー格の中学生女子が、「キツネ目」と書かれているし、これは完全にキル・ビルです。
覚えてる方がいるかわかりませんが……。
キル・ビルすら古くなってしまった令和の世界。
◇
現代ではないにしても、妹子、すごい勢いでどんどん読んでおり、すぐに読み終わりそうな勢いです。
面白いと言っています。
乱闘シーンは、掴み合いをしたり、引っ掻いたりしてるのですが、ミドリが最初から戦闘離脱しているので、実質的には二対三。
ハカセが後ろから跳びついたところ
「キャーッ、なにすんのよ。エッチ。」
いや、お前何を言ってるのかな?ちょっと意味がわからないな。
ちょっと付き合って→やっちまいなあ→きゃーエッチ!もないもんだ。
痴漢冤罪どころの話じゃないぞ。
じっと立って眺めていただけのミドリ、モーちゃんのところにおずおずとやってきます。
「ありがとうごめんなさい。万引きなんて二度としない」と言い残して、去っていきました。
モーちゃんがモテて終わった。
◇
ここで最後のページをちょっとめくってみると、探偵団になったのは2巻からでした。
一巻目は「ドタバタ劇」と説明されています。
でも全然面白いのでオールオッケーです☆
今度は幽霊ばなし!
ああ小学生の超好きなやつだ。
いきなり面白いです。
幽霊話が大好きなハチベエ、でもどうやら、女子を怖がらせてキャーと言わせたいという特殊性癖……じゃなくて、下心があるようです。
たくさん話を仕入れてくるのですが、多すぎて
もしハチベエの情報がすべて正しかったら、花山町はとっくのむかしに人間よりお化けの方が多くなっているはずだ。
超笑える!
ほんこわにも言えますね。
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ユマ・サーマン (出演), ルーシー・リュー (出演)
クエンティン・タランティーノ (監督)
奇才クエンティン・タランティーノ監督がユマ・サーマンを主演に迎えて贈るアクションエンタテイメント。組織の裏切りで重傷を負い、夫と子供を失った元殺し屋、ザ・ブライドは組織への復讐を決意。組織のボス・ビルらを抹殺すべく旅に出る。
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