~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

今日の一冊「としょかんライオン」 来てほしい、図書館へ。そんな心のこもった一冊

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

としょかんライオン
ミシェル ヌードセン (著), ケビン ホークス (イラスト), 福本 友美子 (翻訳)

■図書館というところは決まりを守りさえすれば誰でも入れるところです。・・・例えそれがライオンでも?そんな事ってあるのでしょうか。■いつも静かな図書館に、大きなライオンがやってきて、みんな大あわて。でもお行儀のいいライオンは、すぐにみんなと仲良しに。ところがある日、ライオンはある事件を起こしてしまって…。もちろん決まりは守らなくてはいけないけれど、時には特別なことだってあるんだよ、と静かに語りかけてくれます。2回目にお話を読むときは、カバーをはずして、表紙の裏の絵から読んでみてください。裏表紙のところまで物語が続いています。

 

 

読み聞かせの人たちに大人気の絵本です。
子供達に人気というより、読み聞かせの人に人気のような気がします。

 

でも確かにこれはちょっと、子供たちに聞いてほしいし、読んで聞かせたいなと思う本です。

 

この本を読んで、図書館に興味を持ってほしい。
足を踏み入れてほしいなあという気持ちです。

 

そういう気持ちがそのまま表れたのが、このとしょかんライオンという本です。

「静かにしていなければならないんでしょ?」と身構えないで、開かれた場所へいつでもどうぞという気持ちです。

 

 

表紙の裏、カラー見開きで、頭を上げて道をずんずん歩いているライオンが描かれています。
(本の説明の引用にも書かれています)

 

「としょかんライオン」と銘打った中扉では、ライオンの石像があるアメリカの(多分NYですね。作者がニューヨーク在住の作家と書いてます)図書館であろうと思われます。

 

図書館の石像のライオンを眺めているうちに、
「このライオンが動き出して、図書館の中に入ってきたらどうなるだろう…?」
という空想のもとに描かれた本であるような気がします。

 

 

まあとりあえず、ライオンはずんずん中に唐突に入ってきます。
唐突です。いきなりです。

 

あるひ、としょかんに ライオンが はいってきました。
かしだしカウンターのよこをとおり、ずんずんあるいていきます。

 

図書館員のマクビーさんは、慌てて「としょかんちょう」(年配の女性です)の所に行って報告するのですが、このメリーウェザーかんちょうは、慌てず騒がず、走ってはいけないとか注意したあとで

 

「で、そのライオンは としょかんのきまりを まもらないんですか?」

と聞きます。

 

ライオンであるかどうかよりも、規則を守っているかどうかの方が優先される図書館。

別に決まりを破っているわけではないので追い出す理由もないというわけです。

 

 

まるで初めて入ってきた何もわからない子供のように、ライオンはあれこれと物色した挙句、絵本のスペースで気持ち良さそうに寝てしまいました。

 

絵本のスペースなのでよみきかせのお話の時間が始まります。
ライオンも一緒に聞いています。

 

読み聞かせでこの「としょかんライオン」を読んでいると、聞いてくれている子供たちがライオンと同一化する状態となるわけです。

 

読み聞かせは面白かったらしく、終わりだとわかるとライオンくん、大きな大きな声でほえ始めました。
終わったのが不満だったのだろうか。
言葉はしゃべらないのでわかりません。

 

出たよメリーウェザーさん。

 

すごい威厳で、ライオンも小さくなっちゃってます。

 

決まり優先。決まりが全て。
ライオンかどうかは関係ない。

 

しずかにできないのなら としょかんから でていってていただきます。

 

 

ライオンは次の日もやってきました。

それからというものライオンは毎日図書館にやってきて、尻尾をダスター代わりに使ったり、背中に子供たちを乗せて高いところの本が届くようにしてやったり、良くお手伝いをして人気者になりました。

 

しかしある日、ライオンの目の前で、メリーウェザーさんが本を取ろうとして背伸びをした時。腰掛から落っこちて骨を折ってしまいます。

 

ライオンは決まりを破って走りに走り、おそろしいほどの大声で叫んで人に知らせました。

 

 

次の日からライオンは図書館に姿を見せなくなってしまいました。

 

みんな物足りなくて何かを気にしています。
メリーウェザーさんもさみしそうです。

 

どうやらライオンくん、決まりを破ったのでもうここに来る資格はないと考えたらしいのでした。

 

 

最後は大円団という感じで、とても可愛いハートフルな物語です。

 

そして読み聞かせボランティアの皆さんは、これを読み終えたあとで
「図書館に来ない?図書館っていいことがあるよ?図書館に行こうね?」
という感じで皆さん一生懸命、子供達を釣ろうとしています。

 

もちろん私も同じです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

世々と海くんの図書館デート  
恋するきつねは、さくらのバレエシューズをはいて、
絵本をめくるのです。 (講談社青い鳥文庫)
野村 美月 (著), U35 (著)

世々はきつねの女の子。大好きなお姉さん3人と、森の中で暮らしています。そんな世々は毎日、セーラー服を着た女の子に変身し、図書館に行きます。世々が一目ぼれした男の子海くんに、会いにいくためです。今日もいつものように、絵本の端から海くんをちらちら見ていたら、突然海くんがそばにやってきて、折りたたんだ紙を世々に差し出し……!?

 

 

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