~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 4 笑いと不機嫌、煙に巻かれる

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

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今日の一冊

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です。

 

1 改めて読んでみる、超有名作品。

2 子ども時代は永遠ではなく、そだてる人が一番えらい

3 第一巻、第二章の不思議。やってきて最初にすることはデートとお茶会

 

 

ちょっと間があいてしまいましたが、再開です。

諸処の事情で毎日UPできるかどうか怪しい感じではありますが、がんばります。

 

 

ここまで、元祖メアリー・ポピンズの冒頭1~2章まで紹介してきましたが、
1章:メアリー・ポピンズ登城
2章:メアリー・ポピンズ、デート。
というわけで、ぜんぜん子供たちのお世話らしきことなんてしていません。

 

ただ、「突然家にやってきたナニーが、何とも奇妙な人物である」ということだけがあります。
子どもたちを連れて、やっと本格的に一般的なメアリー・ポピンズのイメージのエピソードに入るのは、第三章から。

 

笑いガスのお話です。

 

・メアリー・ポピンズのおじさん「ウィッグ氏」の所へお出かけする。
・メアリー・ポピンズ、自分の青い服にウットリている。

 

ここの何気ない会話に注目です。

 

「どうしてウィッグさんていうの?──ウィッグってかつら、、、のことでしょ。かつら、、、をかぶっているの?」
マイケルは、いそぎ足でメアリー・ポピンズについて歩きながら、こうききました。
「ウィッグさんという名前だから、ウィッグさんていうのです。かつら、、、なんか、かぶってはいません。きれいにはげています。」と、メアリー・ポピンズがいいました。「それ以上、なにかきいたら、すぐ家へかえります。」

 

ここで注目したい点は三つほど。

 

1.メアリー・ポピンズの不機嫌さ

ごらんのとおり、子どもたちが何を言っても話してもメアリー・ポピンズはすぐに不機嫌になって帰るとか睨んだりとか鼻を鳴らしたりして冷たい態度を取ります。

子共のころは「なんなん……もうちょっと愛想よくできないのか」とか思っていましたが、よく考えたら、人の身体的特徴をこんな風に聞くのは失礼だなと思いました。

このあとも、家についてすぐにマイケルが「いる?」とか聞いて、おそろしい目でにらまれてますけど、これもしつけなんだな。

 

2.「きれいにはげています」

これ、笑っていいところなんですかね?

 

3.ウィッグ=かつら、という知識

いいのか悪いのかわかりませんが、私はこれで「かつら」というものの存在を知り、ウィッグという単語も覚えました。

 

 

こんな風に、ことあるごとにメアリー・ポピンズは自分にウットリ見とれながら、子どもたちにはわりと理不尽なほど厳格に応対するのですが、これが不思議なことに
これから起きる奇想天外な出来事の面白さを、よりいっそう際立たせている
という効果になっています。

 

これがのんびり、ほわほわ~っとした人だったら、ただのファンタジーだね、で終わりです。

 

映画はあれはあれでいいのです!完全に別物です!
わたしはかなり大きくなってからミュージカルのメアリー・ポピンズを見たのですが、見たことがある友達が口をそろえて
「あれは違う」
「絶対に違う」
「あれでだけはない」
と力説していたので、そうなんだ~、と思っていたことを思い出します。

 

ジュリー・アンドリュースがとても好きだったので、違うとかいやだとか思いたくなくて、完全に受け入れられるようになってから見よう…と思って見ました。

 

 

さて、メアリー・ポピンズのおじさん「きれいにはげている」ウィッグさんなのですが、来てみると部屋の中に姿が見えません。

 

今日は何とウィッグさんの誕生日。

箸が転がっても面白いお年頃の女子高生のようになんでも面白くなり、すぐに笑ってしまい、そうすると笑いガスが体にたまって浮かび上がってしまうのだそう。

 

何かそんなこと言いながらも、空中に浮かびつつ普通に生活していたりして(ただ降りられない)、これは何ともユーモラスかつ、ワクワクする出来事です。

まさに、全世界的に有名な「メアリー・ポピンズの真骨頂というべき、楽しさがつまった第三章です。

 

子どもたちが自分たちでもおかしくなって、止められなくなって笑ってしまうところ。
そんな子どもたちも、浮き上がって降りられなくなってしまうところ。

 

 

そんな中で、にこりともせずにいるメアリー・ポピンズ。
「面白いこと考えて!」
「笑ってみなよ!すごく簡単だよ!」
などと子どもたちに言われるも、まったく笑う気配なし。

 

妹子「というかたぶん、普段から自分の姿を鏡やショーウィンドウで見たとき以外笑ったことなさそうだよね」

これには、ひさびさ登城の妹子のお友達も、そうだそうだとうなずいていました。

しかし、ここが不思議なところ。
まあ、みんながそうやって上に登っちゃってるのなら、仕方ない
という妥協案をみせ、メアリー・ポピンズは笑顔などかけらも見せずに、唐突にすうっと空中に上がってきました。

 

えっ!

 

そこ、笑わなくていいんだ……。
ていうか、最初っから浮かべるんかーーい!!

 

というのが、誰もが思うところ。

 

これが、

・手すりをつかむだけですうっと上にのぼってきた。
・明らかに容量オーバーなものをじゅうたんせいバッグから出した。
・飲まされた薬の中身が人によってちがい、美味しかった。

 

という以外で、メアリー・ポピンズ本人がどこかおかしい、奇妙だ、不思議な存在だ、と子どもたちが認識することになったはじまりだと思います。

 

あれこれ読み返しましたけど、三章のここに来るまでやはりまだ物語ははじまっていないんです!

 

ここがすべてのはじまりだったんです。

 

 

……とまあ、空中のお茶会をしながら、なんやかんやとゆかいな時間を過ごします。
こんな愉快なお茶会をしてみたい!

 

何か悲しいことを考えないと降りられない…。
でも、何もかも楽しい。涙が出るほど笑って、ニコニコして、何を考えても楽しい!

 

そこに鳴り響く、メアリー・ポピンズの声。

 

うちに帰る、というひとこと。

 

みんな、すごい勢いでドスンと下に落ちてしまいます。
それほど、悲しい気持ちだったのです……。

 

 

 

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帰ってきたメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

メアリー・ポピンズが西風にのってバンクス家を去ってしまってから,子どもたちは彼女の帰ってくる日を心待ちにしていた.ある日,公園でタコあげをしていると,糸の先になつかしい彼女の姿が現れた.ふだんはきびしいナース(保母)のミス・ポピンズだが,彼女が語る物語は,子どもたちを不思議な冒険へとみちびいてゆく

 

 

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とびらをあけるメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

 

 

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公園のメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

独特のさわやかな雰囲気を味わわせてくれる「メアリー・ポピンズ」の4冊目.バンクス家を3度訪れた彼女のまわりで起きたふしぎなできごとで,これまでの3冊に書かれていないことを,6つの短編にして集めました.

 

 

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台所のメアリー・ポピンズ おはなしとお料理ノート
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 小宮由(おはなし) (翻訳), アンダーソン夏代(お料理) (翻訳)

1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンのみならず、これから知る人にもおすすめです。

 

 

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さくら通りのメアリー・ポピンズ
パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 荒このみ (著)

 

 

 

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メアリーポピンズAからZ
P.L.トラヴァース (著), 荒 このみ (翻訳)

 

 

 

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Mary Poppins: The Original Story
P. L. Travers (著) 形式: Kindle版

 

 

 

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Mary Poppins
- The Complete Collection Box Set (Collins Modern Classics)
英語版 P. L. Travers (著)

Like all great children's classics, Mary Poppins is frightening and sad as well as magic and very funny Observer "Absolutely alive, and aglint with magic" Walter de la Mare Mary Poppins is the Good Fairy, whom we are all seeking" Times Literary Supplement

 

 

 

 

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