~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

閑話 kindleさんに子守をお願いしました

閑話です。

 

妹子、むかし話集をかなり夢中になって読んでくれたのですが、そろそろ、飽きてきたかな…。

何しろ、むかし話の数が膨大なので、これはそんなに集中してよみ進める本ではないのです。

 

たまにひもといて、あっちやこっちを開いてみて、偶然にも目にとまったものを読む。
それでいいんだよと言ってみたのですが、どうもコンプリートしたい心があるらしくて
他のを読むのを拒否します。

 

とはいえ、時間もない。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

成長してくると、勉強に割かれる時間も多いので
その合間をぬって、絵を描くなど好きなこともしたいわけです。
鬼滅だって読みたいでしょうし。

 

その時間をすべて奪ってしまうのも可哀想だなと思って、私のおすすめの本を読んでもらう時間は30分と決めて取っています。

 

最近は、その時間もおしてきてしまいました。

 

そこで、悪いことを思いつきました。

 

 

寝る部屋では、今日は早く寝なさいと言われ、あかりを消されて面白くない顔をしている妹子です。

 

(兄助もいます。うちはずっと川の字です。兄助に部屋を与えると、妹子にも部屋を与えねばならず、2LDKでは厳しいのです。貧乏暮らしの切なさです)

 

というわけで、兄妹二人とも面白くない顔をしていたので

「そうだ、いいこと思いついた~(^^♪やってみよ~♪」

 

兄助「おいやめろ」
妹子「お母さんの思いつくこと、ろくなことじゃないよ」


いつもろくなことじゃないです。

 

 

最近、私はキンドル読み上げにはまっているのですけど、あれをむかし話でためしてみよう!

どうせ拒否されるだろうから、おためしだ。 

 

キンドル読み上げは、android携帯では難易度が高いです!!

 

そもそも、まず読み上げ機能のオン・オフを、音量ボタンでできるように先に設定しておかないと、大変なことになります。

最初、読み上げ機能「でしか」携帯が動作できなくなりました。
この読み上げ「でしか」操作できないというのは、ものすごくやっかいで、設定の画面に行くのもおおごとです。

 

ひとりで大騒ぎのすえ、やっとコツをつかんできたので、自分は、家事をしながら、歩きながら使っていて、大満足でした。

 

kindle読み上げのいいところ(?)は、目を使わなくても続きが読めることです。

 

 

「一瞬で寝れるよ!しかもうるさいからね」

と冗談半分、kindle読み上げをした置いて、そのままにしてそっとその場を離れます。

 

選んだのはこれでした。

 

 

新編 世界むかし話集(6)ロシア・西スラブ編(下)
山室静 (編集) 形式: Kindle版

ロシアはヨーロッパから別扱いされ、なおざりにされ続けてきた。しかし、ロシアの昔話によく出てくるばかのイワンが、利口者の兄をさしおいて美しいお姫様と結婚、王国を継承したように、近代に至ってロシアは、文学の巨人を輩出させて世界文学の王座をしめ始めた。

 

最初は表紙にも書いてある、「ヘビの王さまの冠」です。 

 

10分ほどして、もううるさいから子どもたちの手で止められたかな?退屈で寝ただろうか?と思って行ってみると…。

妹子、暗い天井を見上げて、目をカッと見ひらいたまま凝視してます。

あら起きてた。

「これ、もういい?」
「だめ」

ちょうど、「ヘビの王さまの冠」が終わった所でした。
けっこう長い話です。

 

わたし「ああこれ、お姫様がひどかったでしょ。お姫さまクソでしょ」
兄助「そういうこと言う!知りもしないで!」
妹子「でもさ、お姫様も好きじゃないのに結婚させられてさ…理由だってあるんだよ」

 

えっ?あれっ?
兄助も聞いてるの?

 

20分経過…

叫び声が聞こえました。


おかーーーーさーーーん!!

 

妹子「止まっちゃったーー!!もどしてええええ!!!」

ええ…(困惑)

 

わたし「聞いてるの?」
妹子「うん面白いから!はやく戻して(怒)
兄助「はやく(怒)

 

これは、一度止まってしまうとやり直さなければならず、難しいのです。

 

あれこれやって、やっと続きを読み始め、30分後…。

 

妹子、既に、携帯を手に持って、真っ暗闇の中でkindleの画面を凝視して、読みながら流しています。

 

わたし「いやいやいや。目も悪くなるしだめ。それにもう寝ないと」
妹子「むり。いまお話の途中」
わたし「それでいいの?」
妹子「めっちゃおもしろい。やめられない。」

 

うそぉ…。

 

文字だけでは、デジタル形式で読んでもらうの、限界があったのに。

 

考えてみると、二人ともYouTube世代で、金属の機械音声には慣れています。
(子どもが好むYouTubeの画面には、金属機会音声はいっぱい流れています)

 

そして、私も自分の大人用の本を聞いてみたのですが、確かに、割といけます。

 

いやぁ、思わぬことだ。
よもやよもやだ。

 

 

しかし、デメリットはあります。

変な読みをしてきます。
「未開人」は「みかいひと」のような感じです。
間違って漢字の読みを覚えられては大変です。

iPhoneでは、変な読みをした所を、ユーザー設定で訂正できるようです。
しかしうちはandroidですし、変則的なルビには対応していません。

変な覚え方をされてもこまります。

 

子どもたちに対して、日常的多用はできないな。
もうやめておこう、と思ったのですが…

 

何とびっくり。

 

妹子が、一度止まって放り出してしまっていた続きを(目で)すごく熱心に読んでいます。


妹子がはまったのは、機械音に読んでもらうことじゃなくて、お話本体だったのです。

 

そうか、そういうことか。
もとのお話がいいからだ。

 

 ◇


まあ...すごく積極的におススメかどうかはともかくとして、夜に読み聞かせがめんどくさいとき、また、名作を読んで欲しいけど、冒頭だけでも読み聞かせして様子をみる、というときに、YouTube世代にはおすすめです!

 

もっと出版社もキンドルで出してくれたらいいのに!とさえ思いました。

 

 

 

 

新編 世界むかし話集 (全11巻) Kindle版 山室静 (Editor)

 

 

 

 

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