閑話です。
妹子、むかし話集をかなり夢中になって読んでくれたのですが、そろそろ、飽きてきたかな…。
何しろ、むかし話の数が膨大なので、これはそんなに集中してよみ進める本ではないのです。
たまにひもといて、あっちやこっちを開いてみて、偶然にも目にとまったものを読む。
それでいいんだよと言ってみたのですが、どうもコンプリートしたい心があるらしくて
他のを読むのを拒否します。
とはいえ、時間もない。
成長してくると、勉強に割かれる時間も多いので
その合間をぬって、絵を描くなど好きなこともしたいわけです。
鬼滅だって読みたいでしょうし。
その時間をすべて奪ってしまうのも可哀想だなと思って、私のおすすめの本を読んでもらう時間は30分と決めて取っています。
最近は、その時間もおしてきてしまいました。
そこで、悪いことを思いつきました。
◇
寝る部屋では、今日は早く寝なさいと言われ、あかりを消されて面白くない顔をしている妹子です。
(兄助もいます。うちはずっと川の字です。兄助に部屋を与えると、妹子にも部屋を与えねばならず、2LDKでは厳しいのです。貧乏暮らしの切なさです)
というわけで、兄妹二人とも面白くない顔をしていたので
「そうだ、いいこと思いついた~(^^♪やってみよ~♪」
兄助「おいやめろ」
妹子「お母さんの思いつくこと、ろくなことじゃないよ」
いつもろくなことじゃないです。
◇
最近、私はキンドル読み上げにはまっているのですけど、あれをむかし話でためしてみよう!
どうせ拒否されるだろうから、おためしだ。
キンドル読み上げは、android携帯では難易度が高いです!!
そもそも、まず読み上げ機能のオン・オフを、音量ボタンでできるように先に設定しておかないと、大変なことになります。
最初、読み上げ機能「でしか」携帯が動作できなくなりました。
この読み上げ「でしか」操作できないというのは、ものすごくやっかいで、設定の画面に行くのもおおごとです。
ひとりで大騒ぎのすえ、やっとコツをつかんできたので、自分は、家事をしながら、歩きながら使っていて、大満足でした。
kindle読み上げのいいところ(?)は、目を使わなくても続きが読めることです。
◇
「一瞬で寝れるよ!しかもうるさいからね」
と冗談半分、kindle読み上げをした置いて、そのままにしてそっとその場を離れます。
選んだのはこれでした。
ロシアはヨーロッパから別扱いされ、なおざりにされ続けてきた。しかし、ロシアの昔話によく出てくるばかのイワンが、利口者の兄をさしおいて美しいお姫様と結婚、王国を継承したように、近代に至ってロシアは、文学の巨人を輩出させて世界文学の王座をしめ始めた。
最初は表紙にも書いてある、「ヘビの王さまの冠」です。
10分ほどして、もううるさいから子どもたちの手で止められたかな?退屈で寝ただろうか?と思って行ってみると…。
妹子、暗い天井を見上げて、目をカッと見ひらいたまま凝視してます。
あら起きてた。
「これ、もういい?」
「だめ」
ちょうど、「ヘビの王さまの冠」が終わった所でした。
けっこう長い話です。
わたし「ああこれ、お姫様がひどかったでしょ。お姫さまクソでしょ」
兄助「そういうこと言う!知りもしないで!」
妹子「でもさ、お姫様も好きじゃないのに結婚させられてさ…理由だってあるんだよ」
えっ?あれっ?
兄助も聞いてるの?
20分経過…
叫び声が聞こえました。
おかーーーーさーーーん!!
妹子「止まっちゃったーー!!もどしてええええ!!!」
ええ…(困惑)
わたし「聞いてるの?」
妹子「うん面白いから!はやく戻して(怒)」
兄助「はやく(怒)」
これは、一度止まってしまうとやり直さなければならず、難しいのです。
あれこれやって、やっと続きを読み始め、30分後…。
妹子、既に、携帯を手に持って、真っ暗闇の中でkindleの画面を凝視して、読みながら流しています。
わたし「いやいやいや。目も悪くなるしだめ。それにもう寝ないと」
妹子「むり。いまお話の途中」
わたし「それでいいの?」
妹子「めっちゃおもしろい。やめられない。」
うそぉ…。
文字だけでは、デジタル形式で読んでもらうの、限界があったのに。
考えてみると、二人ともYouTube世代で、金属の機械音声には慣れています。
(子どもが好むYouTubeの画面には、金属機会音声はいっぱい流れています)
そして、私も自分の大人用の本を聞いてみたのですが、確かに、割といけます。
いやぁ、思わぬことだ。
よもやよもやだ。
◇
しかし、デメリットはあります。
変な読みをしてきます。
「未開人」は「みかいひと」のような感じです。
間違って漢字の読みを覚えられては大変です。
iPhoneでは、変な読みをした所を、ユーザー設定で訂正できるようです。
しかしうちはandroidですし、変則的なルビには対応していません。
変な覚え方をされてもこまります。
子どもたちに対して、日常的多用はできないな。
もうやめておこう、と思ったのですが…
何とびっくり。
妹子が、一度止まって放り出してしまっていた続きを(目で)すごく熱心に読んでいます。
妹子がはまったのは、機械音に読んでもらうことじゃなくて、お話本体だったのです。
そうか、そういうことか。
もとのお話がいいからだ。
◇
まあ...すごく積極的におススメかどうかはともかくとして、夜に読み聞かせがめんどくさいとき、また、名作を読んで欲しいけど、冒頭だけでも読み聞かせして様子をみる、というときに、YouTube世代にはおすすめです!
もっと出版社もキンドルで出してくれたらいいのに!とさえ思いました。
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