~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

今日の一冊「ほらきこえてくるでしょ」 捨てられないボロボロ三銃士 最後の一冊

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

「ほら きこえてくるでしょ」

V.ジョンソン ぶん M.アレクサンダー え
きしだ えりこ やく

 

f:id:WhichBook:20201201190815j:plain

 

やさしい、静かな絵本です。

 

絶版になっているので、読んでみてくださいねーなんてことはできないのですが、思い出深い本なので紹介してみました。 

 

e-honに、名前だけは見つけたのですけど、取り扱いできないとなっています。

www.e-hon.ne.jp

 

 

寝物語にはぴったりの絵本でした。

 

あそぶのがだいすきな男のこ、ビリー。

昼間はさまざまなあそびをするのですが、ベッドに入って、することは?

 

でも ときどき、
よる ねむれなくなって……
そんなとき、ひとりで
なにして あそぶのでしょう。

はを みがいて、かおを あらった……そのあとで?
みんなに おやすみなさいをして、
おかあさんに ふとんに いれてもらった……そのあとで?

 

ビリーは、ただひたすら、夜の物音に耳をすませます。

 

f:id:WhichBook:20201201190744j:plain

f:id:WhichBook:20201201190806j:plain

 

このかたかた言っているのは、おかあさんがおさらを洗う音でした。

 

静かでひそやかな物音だけじゃなく、バン、バン、バン!という派手な音も聞こえます。

お父さんが、遊んでいて壊れた(カートみたいな)車を、くぎでなおしてくれている音です。

このとき、ビリーはけがをしました。

でも、けがした ひざを ふきながら、おかあさんてば、
「あーれ。ちっちゃな ぶたの ひずめみたい。」
と わらったんです。

それで、ビリーも すこし わらいました。
ひざっこぞうが、ぶたの ひずめだなんてね。

 

ぶたのひずめ。

これを検索してみようとしたら、 非常にたくさんの、クレヨンしんちゃんの画像が出てきました。
(ぶたのひずめの画像は少数でした...笑)

 

ひとつひとつの物音から、男の子はあれこれ、その音にまつわる記憶を思い出します。

 

電話の音。
おとなりのおにいさんが、がたがたぐるまで戻ってきた音。
いぬのスポットが吠える音...。

 

飼い犬のスポットがまだ小さなこいぬで、ポケットからちょこんと顔を出して連れて来られたとき、子どもたちがみんな笑ったこと。
このページ、エピソードが大好きでした。

 

まどでカリカリ、という音に不安を感じたり

 

こびとが まどから しのびこもうと しているんでしょうか。

 

それは木の枝だったのですが、 夏に、冬に、一緒にいてくれる木です。

 

ストーブのサーモスが切り替わるカチッ、カチッという音もします。
これは、今は味わえないものですね。
想像するしかありません。

 

お父さんとお母さんのひそひそした話し声。
外からは、ボオオーッという、汽車の汽笛の音が聞えます。

 

この本の、夜の気配に耳をすませ、じっとしている気配の何ともいえない安心感。
暗さや不安がまったくなくて、ただひたすら静かです。

 

私が子供の頃住んでいた場所は田舎だったので、聞えるのは主に風の音と木々の音でした。
夜の窓の外は広大な空間が広がっていて、空虚で、冷たくて、しんとしていて、不安でした。

 

でも、今住んでいる所では聞えます。
色んな音が…。

 

風向きがよいと、枕木の上を電車が走る音がぼんやりと聞えてきて、そのたびに、「あの電車はどこまで行くんだろう」と考えたビリーのことを思います。

 

おばあちゃんのゆりいすのキーイ、キーイ、という音が聞えるような気がします。

 

この本は、寝付く前のあの時間にふっと入り込んできます。

 

何かあれこれ思い悩むことがあっても考えたくない、何か考えていたいこともない。
そんな所にふっと浮かび上がってきて、ああ、耳をすませてみようと思う。

 

そんな本です。

 

f:id:WhichBook:20201201190753j:plain

 

もう、ボロッボロで、ページもすっかりとれてしまいました。

 

f:id:WhichBook:20201201193632j:plain

これ以上テープで補強するしても余計に壊してしまいそうで、どうしようもないのですが、どうしても捨てられずに残っています。

 

 

ボロボロになっても、どうしても捨てられずに残っている中でも思い出深い筆頭は、

 

 

「ほらきこえてくるでしょ」

「ちいさなきいろいかさ」」

「ニャーンといったのはだーれ」

 

の三冊です。

 

f:id:WhichBook:20201201193626j:plain

 

whichbook.hatenablog.com

whichbook.hatenablog.com

 

 

ちいさなきいろいかさ (きんのほしストーリー絵本) (日本語) 大型本 - 1971/2/1 もり ひさし (著), にしまき かやこ (イラスト)

ちいさなかさ! きいろいかさ!ばくさんも、きりんさんもはいったふしぎなかさ!大好きな黄色のかさを買ってもらって、はじめてひとりで散歩にでかけた女の子の、新鮮な感動をさわやかに描きます。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ニャーンといったのはだーれ (ステーエフの絵本) (日本語) 単行本 - 1991/2/1 ステーエフ (著), 西郷 竹彦 (翻訳)

「ニャーンといったのはだれ?」と子犬はネズミや猛犬にきいてまわり、いろんな失敗をします。幼児が周囲への認識を深めていく過程を描く。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

三びきのこねこ 大型本 - 2014/1/1 ヴラジーミル・ステーエフ(文)、さがのやよい(訳) (著), ジュリオ・マエストロ (イラスト)

 

 

 

【e-hon】 ─ ネットで予約、本屋さんで受け取れる e-hon サービスで本屋さんを応援しよう📚️

 

児童書の復権を(note記事)

おすすめ児童書リスト(note記事)

 

子どもの本だな【広告】

モモ 火星の王女 魔法のカクテル
ロッタちゃんと じてんしゃ ぼくは王さま グレイ・ラビットのおはなし
かこさとし からだの本 全10巻 こまったさんのスパゲティ 人形の家

 

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
にほんブログ村


児童文学ランキング