~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「ハイジ」 2 おじいさんVSデーテおばさん ハードな交渉

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ハイジ 上 (岩波少年文庫)

ヨハンナ・シュピリ (著), 上田 真而子 (著)

美しいアルプスの自然を舞台にくりひろげられる,少女ハイジの物語.おじいさんと2人きりで山小屋に住んでいたハイジは,クララという足のわるい少女の遊び相手になるために,フランクフルトへゆくことに.ところが,ハイジは町の生活になじめず,山へもどってきてしまいます.不朽の名作をいきいきとした新訳でお届けします.

 

 

大人が読む児童書「ハイジ」 1 もはやCM以外のイメージを探すのが難しい

 

モッコモコに着せられたハイジ、こども本人はかわいそう。
重たいし、暑いし、ふらふらしています。

 

そして、デーテおばさんが知り合いと話して、あれこれと大人の事情を話している間に、ペーターおよびほかの子どもたちと合流してしまいました。

ペーターはしっかりしてるから(やぎの世話もしてるし)大丈夫だろうということで、会話してる二人はほったらかしにしておきます。

 

が、ちゃんとアンテナははって、いったいどこにいるのかは把握しています。
時代もあるでしょうけど、さじ加減きかせています。

 

 

デーテおばさんの説明は、多分に個人的事情による、デーテフィルターがかかっています。
基本、正直で、働き者で(悪いことではない)、利益についてさとく(悪いことではない)、拝金主義です(悪いことでは…)。


すべてを捨てて子どもを包むような母性には欠けている人間性が垣間見えます。

 

おばさんの情報を総合すると

 

・姉が亡くなったあと、ハイジを頼むと頼まれた。
・といっても、これまでは自分の母・ハイジのおばあちゃんが面倒みていたっぽい。
・そんな母・姪(ハイジ)との生活の家計を支えていたのは、バリバリ働くデーテおばさんであるっぽい。
・デーテおばさんの仕事は、温泉旅館のメイドさん
・お母さんが亡くなった。
・デーテおばさんは働いているのでハイジのめんどうは近所のおばあさんに頼んでいた。(ちょっとぼけかけている)
・そこで富裕層の家族に気に入られ、ヘッドハンティングで都会に誘われる。
・住み込みなのでハイジは連れていけない。
 ⇒そうだっ、父方のおじいさんがいるじゃないか!ピキーン!
・おじいさんだって身内でしょ!少しは義務を果たしたっていいと思うよ、うん。(これまでお金使って育ててきたのは自分)
・ハイジは割としっかりしてる、大丈夫。
・自分がお金を稼ぐことは、いずれハイジのためにもなるはずだ。

 

 

ママ情報など見ていると、痛いほどデーテおばさんの気持ちがよくわかります。
経済、経済がまずは大事!お金がないと何もできない。

 

自分の子ではないけど、最低限の義務は果たしてきた。

ここは、おとなになって読むとすべての事情がよくわかるというの、素晴らしいなと思いました。

 

しかし、ホテルスタッフとして働くよりも、富裕層のメイドをしたほうがはるかに稼げるものなのですね~?

 

ハイジは大人の都合に振り回されています。
そんな中で子どもにとってうまく働くこともあり、よかれと思ったことが逆にストレスを与えてしまったりすることもあり、大人の都合は都合としてあるので仕方ない所もあります。

 

そこをこの物語は子どもよりにもなりすぎず、でも子どもの気持ちに鋭い目を注いで見逃さない、という、バランスが絶妙です。

 

 

ハイジはペーターやほかの村の子どもたちと合流。

 

飛び回るには邪魔になったモッコモコの服をぜんぶ脱ぎ、ここが可愛いのですが丁寧にたたみんで石の上に置きます。

 

かわいい!

 

デーテおばさんよりも早く、ペーターと一緒に山に登ってしまったハイジ。
この服はあとでペーターがデーテおばさんにおこづかいもらって回収します。
降りて取りに行きたくないおばさんが、お金で解決するというおまけつき。
こんな何気ないひとこまにも、性格がよく現れています。

 

 

デーテおばさんとおじいさんの会話は、なかなか厳しいものでした。
子どもの世話を誰が見るかの、押し付け合い……。
ハードな交渉です。

 

既におじいさんの過去は語られています。
・割と裕福な農場経営者の長男。
・いわゆるヤンチャをして悪い仲間と付き合い、酒賭博(女は書かれてませんでした)、実家のお金を使い込む。
・心労のためか親・弟が相次いで亡くなった。
・(若いときの)おじいさんは村を出て行った。
・うろついていた時期に、けんかで人殺しをしたという噂がある。
・兵隊に行ったか何か、ある日ふらっと帰ってきて、男の子を連れていた。(これがハイジのお父さん)
・男の子はいい子で、成長してハイジのお母さんと結婚、大工の仕事をしていた。
・梁から落ちて亡くなり、とても愛し合ってたハイジのお母さんもショックで数週間後に死亡。
・おじいさんの昔の所業が悪いからだなどと心ないことを言う人がいて、おじいさん激怒。山にこもる。

 

この心無い言葉
「息子と嫁が亡くなったのはおじいさんの行いが悪かったから」

 

めちゃくちゃ無神経なこと言うな!
と思います。

 

でも、いるんですよね。
こういう無神経なこと、平気で言う人。

 

牧師さんまで「悔い改めなさいよ」と言ったということが書かれており、最悪だなと思います。
しかし、おじいさんも昔ヤンチャしていたことは間違いないし、そのために親・弟を亡くしてるのもまた事実です。

 

烙印というのは消せないものです。それが田舎ならなおさらです。
デジタル・タトゥーもね、消えないんだよ?

 

そんなわけでハイジを連れてきたデーテおばさん、きつい交渉であることは最初からわかっており、おじいさんが拒否するに決まっていると頭から思い込んでいる様子。

 

デーテおばさん、ここでずいぶん居丈高に、言わなくてもいいようなことまで言ってしまいました!
失言です。
息子と嫁の死が、おじいさんの行いのせいだと言われていた、そういうのを踏まえて、何となく匂わせるようなことを言ってしまいました。
それでハイジが死んだって、必要以上に気にすることはない

 

うわぁ……。

 

おじいさんは激怒してデーテおばさんを追い出し、ハイジは残されました。

 

デーテおばさんのこんな言葉もすべて、やはり「ハイジを自分がめんどうみずに置いていくことに対して、良心が痛んでいたからだ」ということが語られます。

 

田舎の人々は目ざといです。

ハイジを置いていくデーテおばさんに対して、
「あの子はどうしたの?」
「まさか置いてきたんじゃないでしょうね?」
「なんてことを!」
という言葉を浴びせかけます。

 

デーテおばさんは逃げるように去りながら、
「お金を稼ぐことは結局、あの子のためにもなることなんだ」
と言い聞かせながら去っていくのでした。

 

何というか、この相当に微妙で複雑な人間関係、心理、言葉を駆使しているあたり、なかなか単なる「児童文学」とは片付けられない作品です。

 

たったこれだけの冒頭に、すさまじい過去と葛藤と、罪の意識と、心ない言葉と、悲しみとが詰まっています。
ハイジという少女の身の上に、集約されています。

 

さて、本人のハイジはどうかというと……。
ここからが、本当に心洗われるような、すてきな描写がてんこもりです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

アルプスの少女ハイジ (角川文庫) ヨハンナ・シュピリ (著), 松永 美穂 (翻訳)

美しい自然、ハイジがくれた永遠の愛と感動の物語を、読みやすい完訳版で。両親を失いながらも、太陽のように明るく人々の心を照らす少女ハイジ。アルプスの山小屋で孤独に暮らすおじいさんとの絆、ヤギ飼いのペーターやその家族とのふれあい、足の不自由な少女クララとの出会いと友情――。雄大な自然を背景に、深い喪失感を抱く人々が、ひとりの少女によって人間性を回復し再生していく、愛と感動の物語。1880~81年に発表された『ハイジ』は、当初から大評判となり、いまも世界中で翻訳・劇化・映像化されている。日本でもアニメが大ヒットし、児童文学として多くの絵本や抄訳が出版されているが、原作は、家族の絆や地域社会との共生、エコロジーな暮らしへの回帰など現代的なテーマにあふれ、大人にこそ考えさせられることが多い本格的な文学作品である。本書は、シュリンク『朗読者』の翻訳で数々の賞を受賞した、ドイツ文学者・松永美穂氏による渾身の完訳。

 

 

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アルプスの少女ハイジ(1974)Amazonプライム

1才にして両親を亡くしたハイジは5才の時におばのデーテのもとからアルムおんじのもとに預けられます。アルプスの大自然のもとで明るくのびのびと暮らす毎日はとても幸せなものでした。ところがハイジが8才の時デーテがハイジを無理矢理フランクフルトの屋敷に連れ去ってしまいます。そこでハイジは体が弱くて歩く事のできないクララという少女に出会います。(C)ZUIYO

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

アルプスの山の娘―ハイヂ (岩波文庫) ヨハンナ・スピリ (著), 野上 弥生子 (翻訳)

スイスのアンデルセンと呼ばれたヨハンナ・スピリ(1827‐1901)の数多い著作の中においても,この一篇はもっとも代表的なものとされている.アルプスの野花のように美しくて素朴なハイジやペーテルは,すべての少年少女たちに深い親愛を感じさせるとともに,その優れた芸術的価値は,なんぴとの厳正な鑑賞をもけっして失望させないであろう.

 

 

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アルプスの山の少女―ハイジ (1956年) (新潮文庫) ヨハナ・シュピリ (著), 植田 敏郎 (翻訳)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

少年少女世界の文学〈19〉アルプスの山の少女・みつばちマーヤの冒険 (昭和42年)

 

 

 

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アルプスの少女ハイジ (望林堂完訳文庫) ヨハンナ・シュピーリ (著), ジェシー・ウィルコックス・スミス (イラスト), 毛利孝夫 (翻訳)

ヨハンナ・シュピーリの名作「ハイジ」の新訳&完訳です。両親を亡くした女の子ハイジ。おばさんのデーテはそんなハイジを引き取って育てていましたが、ハイジが5歳になった時、お屋敷で働く仕事を見つけ、ハイジをおじいさんに押しつけようとします。ところがおじいさんは、人間にも神にも背を向けて、アルムの山の上で独り暮らしている、嫌われ者でした…。アルムの山からフランクフルトへと舞台を移しながら、次々に事件が巻き起こる第一部、アルムの山で奇跡が起こる第二部と、ハイジと数々の魅力的な登場人物が織りなす愛と感動の物語です。縦書、ルビ付き。ジェシー・ウィルコックス・スミスによるカラー挿絵33点を収録。弊社「アルプスの少女ハイジ:ミュンガー版」と、本文内容は同じものです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

アルプスの少女ハイジ (こども世界名作童話) ヨハンナ・スピリ (著), 若林 ひとみ (著), 田村 セツコ (イラスト)

みんなの人気者ハイジと、ハイジをとりまく人びとの心のふれあいを、美しいアルプスの自然を舞台に描いた名作。

 

 

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アルプスの少女ハイジ よい子とママのアニメ絵本 平田昭吾 (著)

作者ヨハンナ・スピリは美しいスイスの田舎に生まれ、堅実で愛情深い家庭に育ちました。信仰心が厚く温和な人柄の彼女が、子供のために書いたのがこの作品です。

 

 

 

 

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日本のむかしばなし ふんわり王女 あたまをつかった小さなおばあさん
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大人が読む児童書「ハイジ」 1 もはやCM以外のイメージを探すのが難しい

 今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

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今日の一冊

 

ハイジ 上 (岩波少年文庫)

ヨハンナ・シュピリ (著), 上田 真而子 (著)

美しいアルプスの自然を舞台にくりひろげられる,少女ハイジの物語.おじいさんと2人きりで山小屋に住んでいたハイジは,クララという足のわるい少女の遊び相手になるために,フランクフルトへゆくことに.ところが,ハイジは町の生活になじめず,山へもどってきてしまいます.不朽の名作をいきいきとした新訳でお届けします.

 

 

いまだにすべて目を通すことができていない、川端康成大先生監修の「世界少年少女文学全集」。
「アルプスの少女」を手に取りました!

 

ハイジです。

 

子供のころ、一度だけ通しで読んで、なかなか面白かった記憶があります。
三十年ぶりぐらいの再読です。

 

おし~えて~おじい~さん~♪
アルム~の~もみの木よ~♪♪

 

何とわたし、アニメのハイジを一度も見たことがありません。

 

なので、おじいさんが「おんじ」であることをはじめて知りました……。
そもそも「おんじ」ってどこの方言なんだろ。
え?北海道?青森?意味は「弟」……?
よくわからないので、ここを突っ込むのはやめました。

 

もちろん、有名な作品なのでテレビで要所要所は目にします。
ていうか、今となっては、もうほとんどイメージは家庭教師のトライです。

 

本物のアニメを見る前に、家庭教師のトライであまりにも強く上書きされてしまいました。

 

しかし、見ていないのが幸いしているというか何というか、わたしの中で「アルプスの少女」は、ぜんぜんあの(アニメの)絵ではないです。
今、アニメや家庭教師のトライ、といったイメージありきの上で読んでみたらどういう感想を抱くのかな?

 

 

というわけで、手に取ったハイジを読もうかな~どうしようかな~とパラパラめくったところで、数行を読んでしまうと、面白~い!

何度でも言いますがとにかく、古典作品はハズレがない!

 

しかも基本は児童用なので、すごくわかりやすく、表現も美しく、次々に読みすすめてしまいます。

 

 

しかしまあご覧ください。

 

これ!
この厚さ!

 

相変わらず、人が殴り殺せそうな厚さです。
いったいこれを何年生で読めというのか?と思いますが、何となく小学生を想定している気がします。

 

 

この川端康成大先生監修の「世界少年少女文学全集」は、全68巻(のはず)一期・二期と発売され、50巻+18巻(のはず)

 

内容も非常に幅がひろく、読むのに大人でも相当に努力を要する作品もあります。
名作もありますが、世界の昔ばなしも珍しいものがたくさん入っています。

 

山室静さんの世界昔ばなしと、こちらの川端康成大先生の世界昔ばなしとを合体させたら、現地でも実は忘れられてしまっているものも残っているのではないか?と思うほどのボリュームです。

 

何より、とにかく!文章が!美しい!
こんな美しい日本語で残っている昔ばなしを、もったいないことです。

 

電子書籍ー!!!

 

 

話がずれてしまったのですが、ハイジです。

 

68巻もあると、中には面白くてもとんでもなく硬派だったり(小じか物語)、ものすごいハードな展開だったり(宝島)するのですが、このハイジは、安定感があって読みやすい!

 

とてもこんな分厚さとは思えないほど、するすると読めます。
個人的には名訳だと思います。

 

もう翻訳すら50年越えの作品のことですし、わりと詳しく紹介してみたいと思います。

 

 

冒頭です。
デーテおばさんに連れられて、ハイジが現れました。
これからおじいさんのところに向かうのでしょう。
これは既定路線。

 

一般的にアニメからも浸透していることと思います。

 

では、おばさん・ハイジ・おじいさんの血縁関係とは?

 

勝手にこの「おばさん」と「おじいさん」は血縁だと思い込んでいたのですが、違いました。いきなり衝撃です。

 

わたしのイメージ。
ハイジのお母さんとデーテおばさんは姉妹。このお母さんとデーテおばさんの父親がおじいさん。
…ではなかった!

 

 

こうだったのです!!

おじいさんとデーテおばさんの間には、直接的な血のつながりはなかったのです。

(まあ、厳密にいえば、この地域全体が親戚みたいなものっぽいですが…これは日本の田舎地方も同じですね。)

 

 

原作のデーテおばさん、いきなりガシガシ山をのぼってハイジをめぐっておじいさんとガチンコ対決するのではなく、

 

①まずはデーテおばさんがハイジを連れて街に入り、
②知り合いに会って立ち話の会話をすることで、
③だいたいの人間関係が語られる。

 

……という流れになっています。

 

しかし、これらのことが語られている間のハイジ本人のようすが、傑作です。
ユーモラスで、しかも生き生きとしていて、子供らしさいっぱいです。

 

まず、ハイジはたくさんの手持ちの服を重ね着して、モッコモコにふくらんでいます。

 

これはデーテおばさんが、手持ちの荷物を少なくしたいという理由でした。

 

マジかよ…。

 

わかるわ、その気持ち。
長旅するときは、手持ちを少なくしたいよね。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

アルプスの少女ハイジ (角川文庫)

ヨハンナ・シュピリ (著), 松永 美穂 (翻訳)

美しい自然、ハイジがくれた永遠の愛と感動の物語を、読みやすい完訳版で。両親を失いながらも、太陽のように明るく人々の心を照らす少女ハイジ。アルプスの山小屋で孤独に暮らすおじいさんとの絆、ヤギ飼いのペーターやその家族とのふれあい、足の不自由な少女クララとの出会いと友情――。雄大な自然を背景に、深い喪失感を抱く人々が、ひとりの少女によって人間性を回復し再生していく、愛と感動の物語。1880~81年に発表された『ハイジ』は、当初から大評判となり、いまも世界中で翻訳・劇化・映像化されている。日本でもアニメが大ヒットし、児童文学として多くの絵本や抄訳が出版されているが、原作は、家族の絆や地域社会との共生、エコロジーな暮らしへの回帰など現代的なテーマにあふれ、大人にこそ考えさせられることが多い本格的な文学作品である。本書は、シュリンク『朗読者』の翻訳で数々の賞を受賞した、ドイツ文学者・松永美穂氏による渾身の完訳。

 

 

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アルプスの少女ハイジ(1974)Amazonプライム

1才にして両親を亡くしたハイジは5才の時におばのデーテのもとからアルムおんじのもとに預けられます。アルプスの大自然のもとで明るくのびのびと暮らす毎日はとても幸せなものでした。ところがハイジが8才の時デーテがハイジを無理矢理フランクフルトの屋敷に連れ去ってしまいます。そこでハイジは体が弱くて歩く事のできないクララという少女に出会います。(C)ZUIYO

 

 

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アルプスの山の娘―ハイヂ (岩波文庫)

ヨハンナ・スピリ (著), 野上 弥生子 (翻訳)

スイスのアンデルセンと呼ばれたヨハンナ・スピリ(1827‐1901)の数多い著作の中においても,この一篇はもっとも代表的なものとされている.アルプスの野花のように美しくて素朴なハイジやペーテルは,すべての少年少女たちに深い親愛を感じさせるとともに,その優れた芸術的価値は,なんぴとの厳正な鑑賞をもけっして失望させないであろう.

 

 

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アルプスの山の少女―ハイジ (1956年) (新潮文庫)

ヨハナ・シュピリ (著), 植田 敏郎 (翻訳)

 

 

 

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少年少女世界の文学〈19

アルプスの山の少女・みつばちマーヤの冒険 (昭和42年)

 

 

 

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アルプスの少女ハイジ (望林堂完訳文庫)

ヨハンナ・シュピーリ (著), ジェシー・ウィルコックス・スミス (イラスト), 毛利孝夫 (翻訳)

ヨハンナ・シュピーリの名作「ハイジ」の新訳&完訳です。両親を亡くした女の子ハイジ。おばさんのデーテはそんなハイジを引き取って育てていましたが、ハイジが5歳になった時、お屋敷で働く仕事を見つけ、ハイジをおじいさんに押しつけようとします。ところがおじいさんは、人間にも神にも背を向けて、アルムの山の上で独り暮らしている、嫌われ者でした…。アルムの山からフランクフルトへと舞台を移しながら、次々に事件が巻き起こる第一部、アルムの山で奇跡が起こる第二部と、ハイジと数々の魅力的な登場人物が織りなす愛と感動の物語です。縦書、ルビ付き。ジェシー・ウィルコックス・スミスによるカラー挿絵33点を収録。弊社「アルプスの少女ハイジ:ミュンガー版」と、本文内容は同じものです。

 

 

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アルプスの少女ハイジ (こども世界名作童話)

ヨハンナ・スピリ (著), 若林 ひとみ (著), 田村 セツコ (イラスト)

みんなの人気者ハイジと、ハイジをとりまく人びとの心のふれあいを、美しいアルプスの自然を舞台に描いた名作。

 

 

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アルプスの少女ハイジ よい子とママのアニメ絵本

平田昭吾 (著)

作者ヨハンナ・スピリは美しいスイスの田舎に生まれ、堅実で愛情深い家庭に育ちました。信仰心が厚く温和な人柄の彼女が、子供のために書いたのがこの作品です。

 

 

 

 

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ライオンと魔女 ウィロビー・チェースのオオカミ キューピッドとプシケー
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やまんばのにしき こえどまつり 海底二万マイル

 

 

大人が読む児童書?「ミツバチ娘セネマー」 3 最後まで情報量が多すぎる

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

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今日の一冊

 

新編 世界むかし話集(7)インド・中近東編

山室静 (編集) 形式: Kindle版

世界宗教といわれるものはすべてこの地域で発生し、砂漠あり氷河あり、人類の往きかよう十字路。おびただしくある説話から昔話のインド起源論が風靡したことさえあった。ともあれ、この地域が昔話の宝庫であることは間違いない。
<インド> 青い山犬 / 三人のいたずら者 / 他十二編 
<イラン> お百姓と三人のいたずら者 / アリ・ムハメッドのお母さん / 他五編 
<アラビア> ダマスクスの商人カシムの話 / 二人のごろつき / 他四編 
<トルコ> 笑いリンゴ泣きリンゴ / どろぼうの名人 / 他六編 
<イスラエル> 巡礼と彼のロバ / なまけ者の国 / 他五編

 

大人が読む児童書?「ミツバチ娘セネマー」 1 ミツバチを生む。文字通りです。

大人が読む児童書?「ミツバチ娘セネマー」 2 あまい言葉に気を失う王子さま

 

 

さて話はこっちの困惑をよそにどんどん進みます。
恋の力は偉大です。

 

超特急です。
止めようったって止められません。

昨日の「王子はひどく惚れこんでいたので、この一週間が早く過ぎるように、なにかしなくてはならないと思い、狩りにでました。」のすぐ次の行なのですが、こんな風になってしまいました。

 

ところがまもなく狩場から知らせがきて、王子が馬から落ちて死にそうになっているとのことでした。

 

妹子「展開早すぎ!なんでもうそんななってるの!情報量多すぎでしょ!ついていくのが精いっぱいだわ!」

 

いきなりの暗転です。
相手がみつばちであってもいっさい揺るがなかった王子の気持ちですが、運命のいたずらが二人を引き裂こうとしてるのです……っていうか、ここまででページとしては1~2ページなのに、次から次へと起きることが無茶苦茶です。

 

愛する王子のようすを見ようと、都の人々は男も女も、ぞくぞくと山に向いました。

 

これまで、王子さまが洗濯女の家に直接出かけたりだとか、この国の規模はどの程度なんだろうと少し疑問に思っていました。
割とちっちゃな町レベルのなんだろうか、アラブの一部族の首長的な感じなんだろうか、と。

 

しかしこれは、都の人々とか書いているあたり、けっこう大きな立派な国であるようなイメージです。

 

ここではじめて、このミツバチ娘が「セネマー」という名前(正確には「スルタン・セネマー」)であったことがわかるのですが、飛び立って婚約者の王子のもとへ向かいました。

 

もう婚約式は終えているので、正式な婚約者です。

 

ここがなかなかかわいいです。
玉ネギの皮をチャードル(回教徒の女が全身を包むベール)に、ニンニクの皮をルーベンド(同じく顔にかけるベール)にしたのだそうです。

 

回教徒という言い方もちょっと古く、華やかな異文化の香りがします。

 

何となく、イランではなく「ペルシャ」であったころの古い時代のことには、ムスリムとかイスラム教徒とかいう言い方よりこの「回教徒」という言い方がしっくりきました。

 

妹子「にんにくの皮って、くさくないの?」
わたし「妹子こんどにんにくをむいてごらんよ。すごく薄くて半分すきとおったきれいな皮が出てくるよ。皮だけならちっともくさくないよ」

 

ここに、妖精(ペリ)の王の娘が現れました。
Wikipedia先生によると、ペリとは、「イランの高原地帯に棲んでいるとされる妖精の一種」だそうです。
この妖精のお姫様ですが、これまた唐突です。

 

彼女はもういく年も、メカジキの骨がのどにささって苦しんでいましたが、いまスルタン・セネマーがそんな姿でやってきたのを見て、大笑いに笑ったので、骨がのどからとびだしてしまいました。

 

妹子「もう、情報量が多いのはわかったって思ってたよ……。まだこの上重ねてくるのかよ……」
わたし「まあまあ、あなたもメカジキの骨がのどにささってても飛び出すぐらい笑ってたけどね」

 

というわけで、妖精のお姫様は機嫌をよくして、何か願いをかなえてあげるといいました。

 

スルタン・セネマー「わたし、あなたのような美しい娘になりたいのですわ。」
妹子「王子を助けてあげてとかじゃないんかーーーい!!」

 

それは若干、わたしも思いました。
でもまあ、いいんです。
なぜなら……。

 

しばらくすると、王子はまた健康になりました。結婚式の準備は、いまや大いそがしでした。使いの者が、ミツバチをつれに洗濯女の家にきてみると、おどろいたことに、ミツバチの代りに、世にも美しい娘がいたではありませんか。みなは心からよろこんで、この花嫁をお婿さんの王子のもとへつれていったのでした。

 

王子は恋の力(たぶん)で、自力で回復したからです。

 

めでたし、めでたしです。

 

引用形式にしつつ、ほぼ全部書いちゃいましたけど、ご覧のとおり、このむかし話集は本当に個性的で、あまり他で聞いたことがないようなお話が満載です。

 

世に広まっている物語とかぶらないように、編者の山室静さんが配慮しているのではないかと思われます。

 

 

妹子「本当にもうツッコミどころ多すぎる。『そうですか。そんなら僕は死ぬだけです』とか。本当ウケる」
わたし「この詩のところは、かわいく読みたいんだよね~。『ちかってわたしもうしあげますわ!』」
妹子「お母さん、ひとつ言うけど、そんな声出しちゃダメ」
わたし「えっ?なんで?」
妹子「男子がね刺激受けちゃうよ。気が遠くなって倒れんの」
わたし「なるほど」

 

 

わたし「お母さまのお妃も『そうなのかえ』とか言っちゃって、どこの人だよみたいなのは、あれは古臭いと思うのか、ネタになって面白いと思うのかなあ。ちょっと評価が分かれるところだよね。お母さんは完全にネタとして面白いから残しておくべきと思う人だけど」
妹子「ネタだよ!誰がどう考えてもネタ。古臭いなんて思わないでそのままにしててほしいよ!」
わたし「やっぱり、昔話ってそういう古臭い面白みのようなものも含めて、ちょっとネタ的な笑える何かが欲しいんだよね。子どもも面白がるし。四角四面にまじめに訳すだけじゃつまらないのよ」
妹子「絶対わざとやってる気がする。あの訳」
わたし「『ちかって私申し上げますわ!』⇒気絶」

 

ウケてる……。
とりあえず、妹子にはたいそうウケました。

 

セネマーという響きもなんだか美少女っぽくってかわいかったです。

 

 

今はもう、古本でも手に入れるのは難しいようなので、ご紹介はkindle本でしていますが、昔から持っている本型のおはなし集は、長新太さんなどのすばらしい挿絵がたくさん入っていて、それはそれは面白いものでした。

 

妹子の携帯に、キンドルアプリを入れ、わたしのアカウントで読んでもらっていたのですが、やはり途中で携帯でページを追うのがめんどくさくなったみたいです。

 

広辞苑のような、人を殴り殺せる厚さの本でしたが、このやさしい語り口の昔話の内容を広辞苑の厚さの本で読むというのは、「本を読む」という体験としても、とても貴重なものだったのではないか、と思います。

 

内容はこれなのに、「なんか本読んだ!」という気分になれますし、ページをめくったり、もどったり、積んでみたり、崩してみたり、物理的な本の楽しみはそれはそれはいいものですから。

 

それも、これは外せないという基本的なもの、また聞きなれたシンデレラストーリーの各地版のようなものから、あまり聞いたことがないような、だが印象的なストーリーまで、非常にバランスが取れています。

何より数がすごいです。
紹介されている話の数が半端ないのです!実に貴重なむかし話集です。

 

昔の分厚い本型の昔話集で読めないのは残念ですが、kindleで読めるだけでも非常に価値のある、読んだことのないお話もいっぱいのすばらしい世界の昔話集です。

 

本を読むと、電気をつけてないといけないですからね!
これだと、暗くして携帯片手にチラッチラッしながら読んであげられます。

 

子供の夜の寝かしつけのよい助けになってくれることと思います。

 

 

 

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新編 世界むかし話集 (全11巻) Kindle版 山室静 (Editor)

 

 

 

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新編 世界むかし話集(1)イギリス編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

ムーミン」やアンデルセン童話など、北欧・児童文学の研究・翻訳に生涯携わり、子供たちには夢を、大人にはやすらぎを与え続けた著者・山室静の世界むかし話集第1弾。
<イングランド>ネコの王さま/カメの遠足/最初のバナナ/三びきのクマ/ロンドン橋の上で/ジャックと豆の木/他8編
<コーンウォール>ベッチィ・ストーグの赤ちゃん/頭から下に向かって/他3編
<スコットランド>ヒース酒の秘密/詩人トマスの話/他5編
<ウェールズ>長すねグウィスの嘆き/他3編
<アイルランド>白いマス/笛吹きとプーカ/他9編

 

 

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新編 世界むかし話集(2)ドイツ・スイス編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

これまで家庭で語られていただけの昔話が、今日のように文化的宝と認められるようになったのは、グリム兄弟の『家庭と子供のための童話集』の刊行によるところが大きい。
本書は「ヘンゼルとグレーテル」「白雪姫」などのグリム童話を中心に、オーストリア、スイス、オランダ諸国の昔話を多数収める。
<ドイツ> カエルの王子/ヘンゼルとグレーテル/オオカミと七ひきの子ヤギ/いばら姫/他21編
<オーストリア> 永遠の国へ行った花婿/ハシバミの枝/他3編
<スイス> 三つの言葉/ローツェ氷河はどうしてできたか/かわいい小鳥/他5編
<オランダ> スタフォレンの奥方/飛びゆくオランダ人/他3編

 

 

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新編 世界むかし話集(3)北欧・バルト編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

他のゲルマン諸国では、神話詩や英雄伝説キリスト教の影響で失われたが、北欧ゲルマン人はすこぶる詩歌を愛し、それが語り伝えられている。北欧の民話が豊かであるのは、そのような伝統を受け継いでいるからである。
<デンマーク> 辛抱づよい奥方/十一羽の白鳥/小さい野ガモ/他8編
<スェーデン> 跳ぶ巨人/水の精(ネック)と少年名/スコールンダ山の巨人/他7編
<ノルウェー> 北風のくれたテーブルかけ/海の水はなぜからい/他8編
<アイスランド> 雌牛のブーコラ/アザラシの皮/他6編
<フィンランド> 七人兄弟/ほうきつくりの老人と王さま/他5編
<バルト諸国> 年越しの晩/欲ばりの王さま/他7編

 

 

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新編 世界むかし話集(4)フランス・南欧編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

早くからギリシャ・ローマ文明に触れ、常にヨーロッパの先進地域であったため、フランスは洗練と、世界伝播の揺籃となる。1697年にペローが昔話集を出すに及んで、世界ははじめて昔話の楽しさを認識するに至った。
<フランス> 赤ずきん/サンドリヨン(シンデレラ)/長靴をはいた猫/他13編
<イタリア> コンスタンチノと彼のネコ/たんすの中の娘/太陽と月とターリア姫/魔法使いとおろかな弟子/他9編
<スペイン> 食いしんぼうの女/世にもめずらしい宝物/三本のナデシコ/他5編
<ポルトガル> ロバの耳をした王子/ネコのしっぽ/イチジクの木/魔法の鏡/他2編
<地中海の島々> 胡椒っ子/ソロモンの忠告/好奇心の強い女/この世の花/他2編

 

 

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新編 世界むかし話集(5)東欧・古代編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

この地域は民族的、文化的に入り組んでいて、しかもアジアに近く、昔話はどこか土俗的かつ素朴で、狡猾な機知があり、またオリエント風の怪奇や華麗な幻想性も現わしていて、ふしぎな謎を秘めているものが多い。
<東欧> ギリシャハンガリーブルガリアルーマニアアルバニア/ユーゴ/ジプシー
<古代> エジプト/アッシリアユダヤ
<古典> イソップ/ギリシャ神話/ゲスタ・ロマノルム

 

 

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新編 世界むかし話集(6)ロシア・西スラブ編(下) (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

ロシアはヨーロッパから別扱いされ、なおざりにされ続けてきた。しかし、ロシアの昔話によく出てくるばかのイワンが、利口者の兄をさしおいて美しいお姫様と結婚、王国を継承したように、近代に至ってロシアは、文学の巨人を輩出させて世界文学の王座をしめ始めた。
<ロシア> 火の鳥カマスの命令 / 他15編
<トルキスタン・シベリア> スイカの種 / 底ぬけに気前のいい男 / 他6編
<コーカサスアルメニア> 処女王 / 漁師の息子 / 他5編
<ポーランド> ヘビの王さまの冠 / オンドリと風 / 他6編
<チェコ> 十二の月 / 塩は黄金よりも尊し / 他6編

 

 

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新編 世界むかし話集(8)中国・東アジア編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

黄河流域の北は儒教の影響もあって少ないが、揚子江の南では民話が多く、また少数民族の民話が伝えられていて民間伝承は豊か。この巻は東アジアの民話・昔話を集めたものとしては収録数も多く、変化に富んだものとなっている。
<中国> 少女イェーシェン / 花の精たち / 他20編
<朝鮮> ニンジンっ子 / コウノトリの裁判 / 他6編 
<モンゴル> 金と銀のサイコロ / フルンショボーという鳥のこぶ / 他4編 
<チベット> アリの話 / 他2編 
<ベトナム> 米つぶ / ふしぎな女房 / 他4編 <ビルマ> かぜをひいたウサギ / 他2編
<タイ> 金のハゼ / 夢の話 / 他2編 
<マレーシア> トラとその影 / 豆シカとワニ
<インドネシア> だれの罪か? / ミツバチ女房 / 他7編

 

 

 

 

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しあわせな いぬに なるには: にんげんには ないしょだよ! 木の実のなるころ コールド・ショルダー通りのなぞ
火の雨 氷の雨―カムイユカラ つるばら村のパン屋さん ゆうちゃんのみきさーしゃ
くまのコールテンくん 科学と科学者のはなし―寺田寅彦 ふとったきみとやせたぼく

 

 

大人が読む児童書?「ミツバチ娘セネマー」 2 あまい言葉に気を失う王子さま

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

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今日の一冊

 

新編 世界むかし話集(7)インド・中近東編

山室静 (編集) 形式: Kindle版

世界宗教といわれるものはすべてこの地域で発生し、砂漠あり氷河あり、人類の往きかよう十字路。おびただしくある説話から昔話のインド起源論が風靡したことさえあった。ともあれ、この地域が昔話の宝庫であることは間違いない。
<インド> 青い山犬 / 三人のいたずら者 / 他十二編 
<イラン> お百姓と三人のいたずら者 / アリ・ムハメッドのお母さん / 他五編 
<アラビア> ダマスクスの商人カシムの話 / 二人のごろつき / 他四編 
<トルコ> 笑いリンゴ泣きリンゴ / どろぼうの名人 / 他六編 
<イスラエル> 巡礼と彼のロバ / なまけ者の国 / 他五編

 

大人が読む児童書?「ミツバチ娘セネマー」 1 ミツバチを生む。文字通りです。

 

わたし「おかあさんも久しぶりに読み返してみたけど、なんで違和感持たなかったんだろうか。意味が分からないぐらいやばいね。これはもう、この洗濯女さんが新たな女王蜂だね」
妹子「ミツバチをそのまま産んだの?それとも……」
わたし「そこ考えたらだめ!」

 

不幸な女は、籠にミツバチをつめて裏庭へもってゆき、そこに捨てて、ただ一ぴきだけを部屋の隅に隠しておいたのです。

 

わたし「すてたな」
妹子「わたしでもそうするわ」

 

何しろ二千か三千びきです。
しかし、神様に願ったのをぜんぶ捨てるのは気が引けたのか、このお母さん、一匹だけ隠しておきました。

 

そこでみつばちの巣を作って、みつを集めて売りましたみたいな話にもなりませんでした。

 

そもそも論で、子どもをこれほど願っているのに、お父さんとかだんなさんとかの存在が一切出てこないのもちょっと不思議と言えば不思議です。
この世界に、生殖の仕組みとか社会の構造とかそういう概念は存在しません。

 

 

残されたこの一匹、なかなか優秀です。
さすが働き者のみつばち。

 

洗濯女が外へ仕事にでてゆくと、そのミツバチはブンブン飛びまわって、食事をこしらえたり、掃除をしたり、洗いものをしたりしてあらゆる家事をかたづけると、また隠れ場所に飛びもどったのでした。


妹子「おかしいだろ」
わたし「いや、ありえない。すごい」

 

洗濯女は不思議がりますが、謎は解けないままわかりません。
これは声に出して読んできかせていると、「ブンブン飛び回って」「こしらえたり」「飛びもどった」などがとてもユーモラスでおもしろいです。

 

 

そしてここに、唐突に王子さまが現れました。

 

こ、このみつばち、女の子だったのか~!
…というところだけは、何となく誰も(妹子も私も、読んできかせて他の子どもたちも)違和感を持たないのが面白かったです。

 

みつばちの働きバチはメス、というのは深くしみとおっているようでした。

 

それより、唐突に王子様が洗濯女のうちに来るというすばらしいご都合展開です。状況はこうです。

 

ある日、洗濯女は王子さまの衣装の洗濯を引きうけてきて、それを洗うために川へでかけました。ところがそのあいだに、王子自身が家へやってきて、じぶんの衣装をもどしてくれといいました。

 

家には、ミツバチしか残っていなかったので、この娘が母の洗濯女の代わりに王子さまに応対しました。

 

ミツバチは扉のうしろから、「あなたはどなたですか?」と、声をかけました。王子が「ぼくは洗濯のおばさんを訪ねてきたんです。」と答えると、ミツバチはいいました──。

 あなたの洗濯女は川へ行っていますわ
 ──ちかってわたしいいますけど──
 そして下着をきれいに真白まっしろに洗ってますの
 ──ちかってわたしいいますけど──
 あの人が夕方帰ってきたら
 ──ちかってわたしいいますけど──
 くわしくお話するでしょうよ
 ──ちかってわたし申しあげますわ!

その甘い言葉が王子の心にしみとおったので、思わず王子は気が遠くなって倒れました。

 

妹子「なんでだよ!」

 

二・三千匹のミツバチを生むだとか、せっかくお願いしたのに裏庭に捨てたりだとか、ミツバチ(1ぴき)だけど洗濯や料理ができるとか、王子様がやってくるなり気を失うだとか……。


ついていくのに精いっぱいです。

 

わたしが読んでいたときは、どちらかというとこの唐突な詩(みたいなもの)
 ──ちかってわたしいいますけど──
の繰り返しが、(気絶した王子ではないですけど)、それこそ深く記憶に刻まれて消えませんでした。

 

何とも不思議なお話です。

 

 

ぜんぜん、これだけでは終わりません。

 

気絶した王子は、外で待っていて不審に思った大臣の息子に助けられました。

 

ここで、この家の感じが
 (屋内)ミツバチ |扉| 王子 |扉| 大臣の息子(たぶん外)
という感じであることが何となくわかります。

 

そして、洗濯女の家といえども、女性が応対したときは、簡単には開けないんですね。
中の女性の声だけ聴いて気絶する王子。

 

 

大臣の息子は何があったのか聞きますが、王子は「なんでもないよ」なんて言ってます。
もしかすると、大臣の息子も彼女を気にするのがイヤだったのかもしれません。


しかし、ここからもまた、怒涛のツッコミどころ満載の展開になっていきます。

 

しかし、王子はお城へ帰ると、お母さまのお妃にいったのです。「洗濯女の娘をぼくの妻に迎えて下さい。でなければ、ぼくはどこかへ行っちまいます。」
お妃はおっしゃいました。「まあ、おまえ、気がちがったのかえ!どうして洗濯女の娘などを、国のもう一人の女王にできますか?」
「そうですか。そんならぼくは死ぬだけです。」と、王子はいいました。

 

妹子「『どこかにいっちまいます』とか!『そんなら僕は死ぬだけです』!笑える!」
わたし「お妃さまも『気がちがったのかえ』とか地味にじわじわくる」

 

みつばち娘の「ですわ」とか、お妃さまの「かえ」とか、昭和な言葉づかいだとは思うのですが、違和感よりも面白さ満載です。

 

 

お妃さまはついに根負けして、洗濯女のところに使者が行きました。
このとき使いをしてたずねたのは、女性の女官たちです。

 

洗濯女が困惑すると、壁からみつばちが飛び出してきました。
ここでやっと、洗濯女も自分の娘を娘だと(みつばちだけど)認めます。
これまでお手伝いしてくれていたのは、実の娘(みつばちだけど)だったのです。

 

女官たち「あなたが話をなすったのは、若い娘ではなくて、ミツバチでしたよ。」
王子「そんなことはかまわん。ぼくは彼女と結婚するんだ。」

 

 

昔ばなしの中には、実に色んなパターンの異種婚がありますが、これはなかなか、いちずにぜったい何があっても気持ちを変えない王子さまです。

 

だいたいにおいて、困惑しつつ結婚生活をしていてだんだんほだされていくとか、夜だけは人間になるので結婚生活が成り立つとか、そういう感じが多いのですが、この王子は、小さかろうがミツバチだろうが、いっさい問題にしていません。

 

私も、「これは王子が実際にミツバチ娘を見ていないからではないだろうか?」なんて思っていたのですが、読み返してみるとこうです。

 

そこでみんなは婚約式の準備をしました。二つのソファを重ねて、その上にミツバチをのせ、金の刺繍をした布地で飾って、婚約をとりきめたのでした。婚礼は一週間後にあげることにきまりました。

 

ということは、王子はばっちり……その、体が小さいとか、容姿?とか……?承知の上なわけです。
で、婚約式の終わった王子の行動といえば、こうです!

 

王子はひどく惚れこんでいたので、この一週間が早く過ぎるように、なにかしなくてはならないと思い、狩りにでました。

 

妹子「どんだけだよ!落ち着かないのかよ!」
わたし「いやぁ……、待ちきれなかったんだろうね……」

 

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新編 世界むかし話集 (全11巻) Kindle版 山室静 (Editor)

 

 

 

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新編 世界むかし話集(1)イギリス編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

ムーミン」やアンデルセン童話など、北欧・児童文学の研究・翻訳に生涯携わり、子供たちには夢を、大人にはやすらぎを与え続けた著者・山室静の世界むかし話集第1弾。
<イングランド>ネコの王さま/カメの遠足/最初のバナナ/三びきのクマ/ロンドン橋の上で/ジャックと豆の木/他8編
<コーンウォール>ベッチィ・ストーグの赤ちゃん/頭から下に向かって/他3編
<スコットランド>ヒース酒の秘密/詩人トマスの話/他5編
<ウェールズ>長すねグウィスの嘆き/他3編
<アイルランド>白いマス/笛吹きとプーカ/他9編

 

 

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新編 世界むかし話集(2)ドイツ・スイス編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

これまで家庭で語られていただけの昔話が、今日のように文化的宝と認められるようになったのは、グリム兄弟の『家庭と子供のための童話集』の刊行によるところが大きい。
本書は「ヘンゼルとグレーテル」「白雪姫」などのグリム童話を中心に、オーストリア、スイス、オランダ諸国の昔話を多数収める。
<ドイツ> カエルの王子/ヘンゼルとグレーテル/オオカミと七ひきの子ヤギ/いばら姫/他21編
<オーストリア> 永遠の国へ行った花婿/ハシバミの枝/他3編
<スイス> 三つの言葉/ローツェ氷河はどうしてできたか/かわいい小鳥/他5編
<オランダ> スタフォレンの奥方/飛びゆくオランダ人/他3編

 

 

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新編 世界むかし話集(3)北欧・バルト編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

他のゲルマン諸国では、神話詩や英雄伝説キリスト教の影響で失われたが、北欧ゲルマン人はすこぶる詩歌を愛し、それが語り伝えられている。北欧の民話が豊かであるのは、そのような伝統を受け継いでいるからである。
<デンマーク> 辛抱づよい奥方/十一羽の白鳥/小さい野ガモ/他8編
<スェーデン> 跳ぶ巨人/水の精(ネック)と少年名/スコールンダ山の巨人/他7編
<ノルウェー> 北風のくれたテーブルかけ/海の水はなぜからい/他8編
<アイスランド> 雌牛のブーコラ/アザラシの皮/他6編
<フィンランド> 七人兄弟/ほうきつくりの老人と王さま/他5編
<バルト諸国> 年越しの晩/欲ばりの王さま/他7編

 

 

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新編 世界むかし話集(4)フランス・南欧編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

早くからギリシャ・ローマ文明に触れ、常にヨーロッパの先進地域であったため、フランスは洗練と、世界伝播の揺籃となる。1697年にペローが昔話集を出すに及んで、世界ははじめて昔話の楽しさを認識するに至った。
<フランス> 赤ずきん/サンドリヨン(シンデレラ)/長靴をはいた猫/他13編
<イタリア> コンスタンチノと彼のネコ/たんすの中の娘/太陽と月とターリア姫/魔法使いとおろかな弟子/他9編
<スペイン> 食いしんぼうの女/世にもめずらしい宝物/三本のナデシコ/他5編
<ポルトガル> ロバの耳をした王子/ネコのしっぽ/イチジクの木/魔法の鏡/他2編
<地中海の島々> 胡椒っ子/ソロモンの忠告/好奇心の強い女/この世の花/他2編

 

 

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新編 世界むかし話集(5)東欧・古代編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

この地域は民族的、文化的に入り組んでいて、しかもアジアに近く、昔話はどこか土俗的かつ素朴で、狡猾な機知があり、またオリエント風の怪奇や華麗な幻想性も現わしていて、ふしぎな謎を秘めているものが多い。
<東欧> ギリシャハンガリーブルガリアルーマニアアルバニア/ユーゴ/ジプシー
<古代> エジプト/アッシリアユダヤ
<古典> イソップ/ギリシャ神話/ゲスタ・ロマノルム

 

 

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新編 世界むかし話集(6)ロシア・西スラブ編(下) (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

ロシアはヨーロッパから別扱いされ、なおざりにされ続けてきた。しかし、ロシアの昔話によく出てくるばかのイワンが、利口者の兄をさしおいて美しいお姫様と結婚、王国を継承したように、近代に至ってロシアは、文学の巨人を輩出させて世界文学の王座をしめ始めた。
<ロシア> 火の鳥カマスの命令 / 他15編
<トルキスタン・シベリア> スイカの種 / 底ぬけに気前のいい男 / 他6編
<コーカサスアルメニア> 処女王 / 漁師の息子 / 他5編
<ポーランド> ヘビの王さまの冠 / オンドリと風 / 他6編
<チェコ> 十二の月 / 塩は黄金よりも尊し / 他6編

 

 

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新編 世界むかし話集(8)中国・東アジア編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

黄河流域の北は儒教の影響もあって少ないが、揚子江の南では民話が多く、また少数民族の民話が伝えられていて民間伝承は豊か。この巻は東アジアの民話・昔話を集めたものとしては収録数も多く、変化に富んだものとなっている。
<中国> 少女イェーシェン / 花の精たち / 他20編
<朝鮮> ニンジンっ子 / コウノトリの裁判 / 他6編 
<モンゴル> 金と銀のサイコロ / フルンショボーという鳥のこぶ / 他4編 
<チベット> アリの話 / 他2編 
<ベトナム> 米つぶ / ふしぎな女房 / 他4編 <ビルマ> かぜをひいたウサギ / 他2編
<タイ> 金のハゼ / 夢の話 / 他2編 
<マレーシア> トラとその影 / 豆シカとワニ
<インドネシア> だれの罪か? / ミツバチ女房 / 他7編

 

 

 

 

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リラとわたし りんごかもしれない リディアのガーデニング
銀のうでのオットー しろねこしろちゃん ごろごろにゃーん
フラニーとメラニー すてきなおんがくかい 小さい魔女 くまの子ウーフ

 

 

大人が読む児童書?「ミツバチ娘セネマー」 1 ミツバチを生む。文字通りです。

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

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今日の一冊

 

新編 世界むかし話集(7)インド・中近東編

山室静 (編集) 形式: Kindle版

世界宗教といわれるものはすべてこの地域で発生し、砂漠あり氷河あり、人類の往きかよう十字路。おびただしくある説話から昔話のインド起源論が風靡したことさえあった。ともあれ、この地域が昔話の宝庫であることは間違いない。
<インド> 青い山犬 / 三人のいたずら者 / 他十二編 
<イラン> お百姓と三人のいたずら者 / アリ・ムハメッドのお母さん / 他五編 
<アラビア> ダマスクスの商人カシムの話 / 二人のごろつき / 他四編 
<トルコ> 笑いリンゴ泣きリンゴ / どろぼうの名人 / 他六編 
<イスラエル> 巡礼と彼のロバ / なまけ者の国 / 他五編

 

忙しくなってしまい、ずいぶん間が開いてしまいました。

でもっ!
不定期かもしれませんが、ぼちぼち続けていきたいと思っています。

 

 

何かしなくてはならないという強迫観念に駆られて、以前、頑張って宣伝していた「新編 世界むかし話集」を開いていました。
妹子も忙しく、二人でゆっくり本について語り合う時間もありません。

 

こんなとき、物語集は便利です。
あまり聞いたことのない、珍しい話が多くて、何度読んでも目に新しいです。

 

わたし「おっ、妹子、面白いのがあるよ。これお母さん大好きだったんだよね!」
妹子「またみつばちか!」

 

………。

 

わたし「そういえばそうだった」
妹子「どんだけみつばちなんだ」

 

妹子は、「みつばちマーヤ」にハマってからいまだにみつばちマーヤの話をしてきます。

 

>>もう何度もご紹介してますが、妹子が「みつばちマーヤ」を読んだ顛末はこちら。

 

 

ときどきご紹介している、山室静さん編集の世界むかし話集。

 

なぜ、この昔話集をまた開いていたかというと、それは最近のニュースでフィンランドの話題が出て、職場でも話題になったからというのもありました。

 

ウクライナの戦争があったことによっていち早くNATOに加盟するとはっきりと宣言したフィンランド
ロシアに近くてとても悲惨な歴史を持っているのだと聞きました。

 

ムーミンを生み出した国、フィンランド
山室静さんはムーミンの翻訳で有名なかたです。

 

以下、最近の職場(転職しました)での会話。

 

わたし「モイって何でしたっけ?」
職番のかたA「フィンランドですね」
わたし「ツイキャスでしたっけ?」
職番のかたA「そうですね(笑)」
職番のかたB「フィンランドの言葉ってすごく難しいそうですよ」

 

言葉の変化が何十個もあってとても難しい言語なのだそうです。

 

すっごいじゃ~ん!山室静さん!
そんな難しい言語を訳しているなんて~!!

 

で、そのかたが編纂された「世界むかし話集」です。
選び方も、一味違います。

 

──いつまでもセネマーに入らないのでストップ──

 

 

「ミツバチ娘セネマー」は、むかし話集の中でも、「インド・中近東編」です。

 

わたし「それでね、このお話なんだけどね」
妹子「はちみつマーヤ」(ひとりで爆笑)
わたし「……」

 

 

しかし、面白さ(というかネタ感)満載なのは、こちらの同じです。何というか、人にとって有用であり、おいしいはちみつに関係があり、見た目もかわいらしいみつばちという存在は、何かしらユーモラスな感覚があるのかもしれません。

 

昔ばなしですから、語り継がれてきたものです。
しかも土地が何と!イランです。

 

イランの昔ばなしってめずらし~い!

といっても、「ペルシア」だと言ったらちょっと別ですよね。
イメージが違います。

 

波斯と書いてペルシャ
アケメネス朝とかササン朝とか、1934年(昭和9年)まではペルシャでした。

 

 

まずは、あるあるな「子どものいない女性が神様にお願いしに行った」という展開からはじまります。

 

神様にお願いした後に生まれる子どもたち、あらゆるパターンがあって実にバラエティに富んでいます。
日本でいうと一寸法師

 

この昔ばなし集でも、ちょっとぱらぱらとめくっただけでも、
 麦つぶこぞうのイレッド
 ラビオリっ子
 胡椒っ子
などなど、さまざまです。

 

(これらもすべて、それぞれが見事にパンチのきいた個性的なお話です。)

 

神さまに子どもをお願いをしたパターンとして、十把一絡げに分類されるかもしれませんが、物語というのは過程、内容が重要です。

 

 

この手の物語においては、だいたいにおいて、「〇〇でもいいですから」という、謙虚というか言葉のあやというか、言わなきゃいいのにというか、そういうひとことをくっつけると、だいたいにおいて、神様はそこだけは完璧に正確に、その願いをかなえてきてくれます。

 

「〇〇〇でもいいですから」って、言ったけど!確かに言ったけどさあ!
と言いたくなります。

 

この奥さんがお願いしたあとはこうなりました。

 

彼女の祈りはききとどけられ、だんだんおなかが大きくなり、ときがくると、二千か三千びきのミツバチを生み落としたのです。

 

妹子「やばすぎる」

 

これはいきなり、超・強烈です。

 

うん、確かにね、言ってた。

「ほんの小さいミツバチでもけっこうですから」

ってね。

でもね、数までは言わなかった。

 

神さまに社交辞令は通用しなかったのです……。

 

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新編 世界むかし話集 (全11巻) Kindle版 山室静 (Editor)

 

 

 

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新編 世界むかし話集(1)イギリス編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

ムーミン」やアンデルセン童話など、北欧・児童文学の研究・翻訳に生涯携わり、子供たちには夢を、大人にはやすらぎを与え続けた著者・山室静の世界むかし話集第1弾。
<イングランド>ネコの王さま/カメの遠足/最初のバナナ/三びきのクマ/ロンドン橋の上で/ジャックと豆の木/他8編
<コーンウォール>ベッチィ・ストーグの赤ちゃん/頭から下に向かって/他3編
<スコットランド>ヒース酒の秘密/詩人トマスの話/他5編
<ウェールズ>長すねグウィスの嘆き/他3編
<アイルランド>白いマス/笛吹きとプーカ/他9編

 

 

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新編 世界むかし話集(2)ドイツ・スイス編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

これまで家庭で語られていただけの昔話が、今日のように文化的宝と認められるようになったのは、グリム兄弟の『家庭と子供のための童話集』の刊行によるところが大きい。
本書は「ヘンゼルとグレーテル」「白雪姫」などのグリム童話を中心に、オーストリア、スイス、オランダ諸国の昔話を多数収める。
<ドイツ> カエルの王子/ヘンゼルとグレーテル/オオカミと七ひきの子ヤギ/いばら姫/他21編
<オーストリア> 永遠の国へ行った花婿/ハシバミの枝/他3編
<スイス> 三つの言葉/ローツェ氷河はどうしてできたか/かわいい小鳥/他5編
<オランダ> スタフォレンの奥方/飛びゆくオランダ人/他3編

 

 

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新編 世界むかし話集(3)北欧・バルト編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

他のゲルマン諸国では、神話詩や英雄伝説キリスト教の影響で失われたが、北欧ゲルマン人はすこぶる詩歌を愛し、それが語り伝えられている。北欧の民話が豊かであるのは、そのような伝統を受け継いでいるからである。
<デンマーク> 辛抱づよい奥方/十一羽の白鳥/小さい野ガモ/他8編
<スェーデン> 跳ぶ巨人/水の精(ネック)と少年名/スコールンダ山の巨人/他7編
<ノルウェー> 北風のくれたテーブルかけ/海の水はなぜからい/他8編
<アイスランド> 雌牛のブーコラ/アザラシの皮/他6編
<フィンランド> 七人兄弟/ほうきつくりの老人と王さま/他5編
<バルト諸国> 年越しの晩/欲ばりの王さま/他7編

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

新編 世界むかし話集(4)フランス・南欧編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

早くからギリシャ・ローマ文明に触れ、常にヨーロッパの先進地域であったため、フランスは洗練と、世界伝播の揺籃となる。1697年にペローが昔話集を出すに及んで、世界ははじめて昔話の楽しさを認識するに至った。
<フランス> 赤ずきん/サンドリヨン(シンデレラ)/長靴をはいた猫/他13編
<イタリア> コンスタンチノと彼のネコ/たんすの中の娘/太陽と月とターリア姫/魔法使いとおろかな弟子/他9編
<スペイン> 食いしんぼうの女/世にもめずらしい宝物/三本のナデシコ/他5編
<ポルトガル> ロバの耳をした王子/ネコのしっぽ/イチジクの木/魔法の鏡/他2編
<地中海の島々> 胡椒っ子/ソロモンの忠告/好奇心の強い女/この世の花/他2編

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

新編 世界むかし話集(5)東欧・古代編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

この地域は民族的、文化的に入り組んでいて、しかもアジアに近く、昔話はどこか土俗的かつ素朴で、狡猾な機知があり、またオリエント風の怪奇や華麗な幻想性も現わしていて、ふしぎな謎を秘めているものが多い。
<東欧> ギリシャハンガリーブルガリアルーマニアアルバニア/ユーゴ/ジプシー
<古代> エジプト/アッシリアユダヤ
<古典> イソップ/ギリシャ神話/ゲスタ・ロマノルム

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

新編 世界むかし話集(6)ロシア・西スラブ編(下) (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

ロシアはヨーロッパから別扱いされ、なおざりにされ続けてきた。しかし、ロシアの昔話によく出てくるばかのイワンが、利口者の兄をさしおいて美しいお姫様と結婚、王国を継承したように、近代に至ってロシアは、文学の巨人を輩出させて世界文学の王座をしめ始めた。
<ロシア> 火の鳥カマスの命令 / 他15編
<トルキスタン・シベリア> スイカの種 / 底ぬけに気前のいい男 / 他6編
<コーカサスアルメニア> 処女王 / 漁師の息子 / 他5編
<ポーランド> ヘビの王さまの冠 / オンドリと風 / 他6編
<チェコ> 十二の月 / 塩は黄金よりも尊し / 他6編

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

新編 世界むかし話集(8)中国・東アジア編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

黄河流域の北は儒教の影響もあって少ないが、揚子江の南では民話が多く、また少数民族の民話が伝えられていて民間伝承は豊か。この巻は東アジアの民話・昔話を集めたものとしては収録数も多く、変化に富んだものとなっている。
<中国> 少女イェーシェン / 花の精たち / 他20編
<朝鮮> ニンジンっ子 / コウノトリの裁判 / 他6編 
<モンゴル> 金と銀のサイコロ / フルンショボーという鳥のこぶ / 他4編 
<チベット> アリの話 / 他2編 
<ベトナム> 米つぶ / ふしぎな女房 / 他4編 <ビルマ> かぜをひいたウサギ / 他2編
<タイ> 金のハゼ / 夢の話 / 他2編 
<マレーシア> トラとその影 / 豆シカとワニ
<インドネシア> だれの罪か? / ミツバチ女房 / 他7編

 

 

 

 

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でんせつの きょだいあんまんを はこべ 狂言えほん しどうほうがく 完訳 ファーブル昆虫記 第1巻
オンネリとアンネリのおうち まゆとうりんこ いちごばたけの ちいさなおばあさん

 

 

閑話 「クラバート」と「千と千尋の神隠し」 わたしの心の闇と葛藤について

閑話です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

クラバート
オトフリート=プロイスラー (著),
ヘルベルト=ホルツィング (イラスト), 中村 浩三 (翻訳)

ヴェンド人の少年3人組で村から村への浮浪生活をしていたクラバートは、ある時から奇妙な夢を見るようになる。「シュヴァルツコルムの水車場に来い。お前の損にはならぬだろう!」という声と止まり木に止まった11羽のカラスの夢。 その声に従って水車場の見習となったクラバートは、昼は水車場の職人として働き、金曜の夜には12羽目のカラスとなって、親方から魔法を習うことになる。(小山由絵)

 

 

カオナシレベルで背負ってしまった悶々のお話です。

 

金曜ロードショーで「千と千尋の神隠し」があるのは知っていました。
昔はあれば必ず見ていたけど、最近は……。

 

わたし「妹子、今日は千と千尋だよ~~。あなた見るのはじめてでしょ。もう見ていいよ~」

 

と呼ぶだけ呼んで、新しく始まった仕事に疲れてその日はぐっすりと寝てしまっていました。

 

もう見ていい、とは?

 

 

次の日の朝。

 

妹子「お母さんお母さん見たよ!言ってたこと、わかったわ。ひどかった」
わたし「ぱっちり」

 

わたし「わかってくれた!?」

 

妹子「ありゃひどい。だってクラバートは、ふわっとした毛のかわいいカラスと、うつくしい女の子のきれいな話でしょ?なのに、めちゃめちゃきたならしい豚で、よだれたらしててほんとにきもちわるかった。お母さんが怒ってたのもよくわかったわ」

 

わたし「………」

 

妹子の言い方、パンチがきいてるな……。

さすがのわたしもそこまで辛辣ではなかったわ。

 

 

あまり大きな声では言えない話なんですが、妹子さんは母が許可するまで、ずっと千と千尋を見るのを禁じられていました。

 

何故かというと、この千と千尋、ラストシーンが「クラバート」という児童書と酷似しているんです。
そして、そのことは宮崎駿監督も、公言しています。

 

それで、

どうしても、「クラバート」を先に読んでみて欲しい。
それまで「千と千尋」は見ないでくれ。

……というお願いをしていたのでした。

 

 

「クラバート」は、若干、薄気味悪いホラー感がある箇所もあります。

最初、こわがりの妹子は恐ろしがってなかなか進まなかったのですが、読み進めるうちにやっぱりどんどん引き込まれて、ついに読み終わってくれました。

 

妹子「よかったわ!すてきだった。感動した!」

 

というわけで、めでたく今度は「千と千尋」を見ようとしてたのですが、こんな時に限って録画もどこに行ったか分からない!

Amazonプライムにも出ていない!

 

いいよ、いつか必ずテレビでやるよ、とそのままになっていたのでした。

 

 

見ていい、といったとき、妹子は疑いの目で
妹子「お母さん、センチヒ嫌いなんじゃなかったの?」
なんて言ってました。

 

わたし「そんなことはないです。公開された当時、10回ぐらい映画館まで見に行ったし、基本ものすごく好きなんだよ。ただ終わり方が……。あのラストシーンさえなければ……(ギリギリギリ)」

 

 

というわけで、やっと金ローで見ることができた妹子、そのラストシーンについての母の葛藤を、「わかったよ!」と言ってくれたのでした。

 

妹子「まあ、ちょっといやだなって思っただけで、お母さんみたいに『ぶち殺す!』とまでは思わなかったけど」
わたし「ちょっとちょっとやめて。お母さんだって『ぶち殺す!』とは思ってないから」
妹子「だってクラバートを読まないとセンチヒを見ちゃだめって言うんだから、相当怒ってるでしょ!」

 

わたし「いやそうじゃないんだよー!!ただ、初めて見る人が、クラバート読んだときに、これあの豚のやりとりの流れと同じだな、っていうイメージが横から入ってくるっていうのがちょっとイヤだったんだよ。なんか「クラバート」って、本当に最高に美しい清らかな愛と友情の恋物語じゃん。パーフェクトじゃん!オマージュにするにしても、なんで豚にすんのっていうね……それにあの豚、汚いじゃん……すごく大事な物語だったのよ……」

 

と思ってたら、何とジブリ公式がクラバート本体をおすすめしていて、ものすごく複雑な気持ちになってしまい、いつもなら速攻リツイートするのに、これだけはできませんでした。

 

 

もう千と千尋が公開されてからずいぶん時間が経ちます。
二十年間!

こんなにも長い年月、ずっと悶々としていて、一生懸命自分の中で噛み砕こうとして二十年。

 

 

クラバートの世界感が美しすぎ、自分にとって大事すぎたので、千と千尋のラストシーンだけはどうしても、いまだに自分の中で納得できていません。

 

ラストシーンに使っているというのが、また嫌でした。

 

読み手として、終わり方というのはすごく大事だと思っているので、大事なラストシーンだからこそ!
こんなにすばらしいお話だからこそ!
ラストシーン、そこだけは、宮崎監督が自分で考えればよかったのに!

 

その大事な部分を、この名作に豚で寄せないでほしかった!

 

豚じゃなかったら、ぜんぜん違ってたと思います。

……センチヒの豚って、なんか悪意がある書き方なんですよね。
ポルコとぜんぜん違います。

 

「クラバート」
本当に特別な物語なので……。

 

 

でも、こうやって公式がおすすめしてくれるところが、また名作として名前を広めるためには一役かっているんですよね~!!!
それは認めないといけない。

 

たぶん、自分の思い入れが強すぎるからよくないんですよね。
わかっているんですけど、なかなか受け入れられない。

 

あと、千と千尋が基本、最高に素敵でいい映画だから、余計なんですよねー!!

 

夕暮れになって明かりがついていく世界、
湯屋の表現、神さまたちが船から降りてくるところ。

ハクとの絆も、かまじいも、泥にまみれていた川の神様も、カオナシも。
どれも最高です。

 

あまりにも良かった。

 

ここで自分のカオナシレベルの闇を大暴露してしまったので、呪いを昇華させたいです。
二十年も根に持ってたらもう十分じゃないかな。

 

そんな気持ちをきれいさっぱり捨てて、純粋な気持ちで、ぜったいに、いつか「クラバート」を紹介したいと思います。

 

 

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鉢かつぎ姫 こねこのおんぶ チムひとりぼっち
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大人が読む児童書「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 4 笑いと不機嫌、煙に巻かれる

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です。

 

1 改めて読んでみる、超有名作品。

2 子ども時代は永遠ではなく、そだてる人が一番えらい

3 第一巻、第二章の不思議。やってきて最初にすることはデートとお茶会

 

 

ちょっと間があいてしまいましたが、再開です。

諸処の事情で毎日UPできるかどうか怪しい感じではありますが、がんばります。

 

 

ここまで、元祖メアリー・ポピンズの冒頭1~2章まで紹介してきましたが、
1章:メアリー・ポピンズ登城
2章:メアリー・ポピンズ、デート。
というわけで、ぜんぜん子供たちのお世話らしきことなんてしていません。

 

ただ、「突然家にやってきたナニーが、何とも奇妙な人物である」ということだけがあります。
子どもたちを連れて、やっと本格的に一般的なメアリー・ポピンズのイメージのエピソードに入るのは、第三章から。

 

笑いガスのお話です。

 

・メアリー・ポピンズのおじさん「ウィッグ氏」の所へお出かけする。
・メアリー・ポピンズ、自分の青い服にウットリている。

 

ここの何気ない会話に注目です。

 

「どうしてウィッグさんていうの?──ウィッグってかつら、、、のことでしょ。かつら、、、をかぶっているの?」
マイケルは、いそぎ足でメアリー・ポピンズについて歩きながら、こうききました。
「ウィッグさんという名前だから、ウィッグさんていうのです。かつら、、、なんか、かぶってはいません。きれいにはげています。」と、メアリー・ポピンズがいいました。「それ以上、なにかきいたら、すぐ家へかえります。」

 

ここで注目したい点は三つほど。

 

1.メアリー・ポピンズの不機嫌さ

ごらんのとおり、子どもたちが何を言っても話してもメアリー・ポピンズはすぐに不機嫌になって帰るとか睨んだりとか鼻を鳴らしたりして冷たい態度を取ります。

子共のころは「なんなん……もうちょっと愛想よくできないのか」とか思っていましたが、よく考えたら、人の身体的特徴をこんな風に聞くのは失礼だなと思いました。

このあとも、家についてすぐにマイケルが「いる?」とか聞いて、おそろしい目でにらまれてますけど、これもしつけなんだな。

 

2.「きれいにはげています」

これ、笑っていいところなんですかね?

 

3.ウィッグ=かつら、という知識

いいのか悪いのかわかりませんが、私はこれで「かつら」というものの存在を知り、ウィッグという単語も覚えました。

 

 

こんな風に、ことあるごとにメアリー・ポピンズは自分にウットリ見とれながら、子どもたちにはわりと理不尽なほど厳格に応対するのですが、これが不思議なことに
これから起きる奇想天外な出来事の面白さを、よりいっそう際立たせている
という効果になっています。

 

これがのんびり、ほわほわ~っとした人だったら、ただのファンタジーだね、で終わりです。

 

映画はあれはあれでいいのです!完全に別物です!
わたしはかなり大きくなってからミュージカルのメアリー・ポピンズを見たのですが、見たことがある友達が口をそろえて
「あれは違う」
「絶対に違う」
「あれでだけはない」
と力説していたので、そうなんだ~、と思っていたことを思い出します。

 

ジュリー・アンドリュースがとても好きだったので、違うとかいやだとか思いたくなくて、完全に受け入れられるようになってから見よう…と思って見ました。

 

 

さて、メアリー・ポピンズのおじさん「きれいにはげている」ウィッグさんなのですが、来てみると部屋の中に姿が見えません。

 

今日は何とウィッグさんの誕生日。

箸が転がっても面白いお年頃の女子高生のようになんでも面白くなり、すぐに笑ってしまい、そうすると笑いガスが体にたまって浮かび上がってしまうのだそう。

 

何かそんなこと言いながらも、空中に浮かびつつ普通に生活していたりして(ただ降りられない)、これは何ともユーモラスかつ、ワクワクする出来事です。

まさに、全世界的に有名な「メアリー・ポピンズの真骨頂というべき、楽しさがつまった第三章です。

 

子どもたちが自分たちでもおかしくなって、止められなくなって笑ってしまうところ。
そんな子どもたちも、浮き上がって降りられなくなってしまうところ。

 

 

そんな中で、にこりともせずにいるメアリー・ポピンズ。
「面白いこと考えて!」
「笑ってみなよ!すごく簡単だよ!」
などと子どもたちに言われるも、まったく笑う気配なし。

 

妹子「というかたぶん、普段から自分の姿を鏡やショーウィンドウで見たとき以外笑ったことなさそうだよね」

これには、ひさびさ登城の妹子のお友達も、そうだそうだとうなずいていました。

しかし、ここが不思議なところ。
まあ、みんながそうやって上に登っちゃってるのなら、仕方ない
という妥協案をみせ、メアリー・ポピンズは笑顔などかけらも見せずに、唐突にすうっと空中に上がってきました。

 

えっ!

 

そこ、笑わなくていいんだ……。
ていうか、最初っから浮かべるんかーーい!!

 

というのが、誰もが思うところ。

 

これが、

・手すりをつかむだけですうっと上にのぼってきた。
・明らかに容量オーバーなものをじゅうたんせいバッグから出した。
・飲まされた薬の中身が人によってちがい、美味しかった。

 

という以外で、メアリー・ポピンズ本人がどこかおかしい、奇妙だ、不思議な存在だ、と子どもたちが認識することになったはじまりだと思います。

 

あれこれ読み返しましたけど、三章のここに来るまでやはりまだ物語ははじまっていないんです!

 

ここがすべてのはじまりだったんです。

 

 

……とまあ、空中のお茶会をしながら、なんやかんやとゆかいな時間を過ごします。
こんな愉快なお茶会をしてみたい!

 

何か悲しいことを考えないと降りられない…。
でも、何もかも楽しい。涙が出るほど笑って、ニコニコして、何を考えても楽しい!

 

そこに鳴り響く、メアリー・ポピンズの声。

 

うちに帰る、というひとこと。

 

みんな、すごい勢いでドスンと下に落ちてしまいます。
それほど、悲しい気持ちだったのです……。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

帰ってきたメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

メアリー・ポピンズが西風にのってバンクス家を去ってしまってから,子どもたちは彼女の帰ってくる日を心待ちにしていた.ある日,公園でタコあげをしていると,糸の先になつかしい彼女の姿が現れた.ふだんはきびしいナース(保母)のミス・ポピンズだが,彼女が語る物語は,子どもたちを不思議な冒険へとみちびいてゆく

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

とびらをあけるメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

公園のメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

独特のさわやかな雰囲気を味わわせてくれる「メアリー・ポピンズ」の4冊目.バンクス家を3度訪れた彼女のまわりで起きたふしぎなできごとで,これまでの3冊に書かれていないことを,6つの短編にして集めました.

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

台所のメアリー・ポピンズ おはなしとお料理ノート
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 小宮由(おはなし) (翻訳), アンダーソン夏代(お料理) (翻訳)

1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンのみならず、これから知る人にもおすすめです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

さくら通りのメアリー・ポピンズ
パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 荒このみ (著)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メアリーポピンズAからZ
P.L.トラヴァース (著), 荒 このみ (翻訳)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

Mary Poppins: The Original Story
P. L. Travers (著) 形式: Kindle版

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

Mary Poppins
- The Complete Collection Box Set (Collins Modern Classics)
英語版 P. L. Travers (著)

Like all great children's classics, Mary Poppins is frightening and sad as well as magic and very funny Observer "Absolutely alive, and aglint with magic" Walter de la Mare Mary Poppins is the Good Fairy, whom we are all seeking" Times Literary Supplement

 

 

 

 

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木かげの家の小人たち とけいのほん1 どろぼう がっこう

 

 

児童書ピックアップ【固定記事】

コロナのために、せっかく始まった読みボラがまた中止になってしまいました😠

 

と、怒っても仕方がないのですが、だいぶ風邪フェーズ、インフルに近くなってきたような気がするのですけど、どうでしょうか。

 

 

「今日の一冊」より(絵本多め)

今日の一冊「ジオジオのかんむり」 その心は煉獄さん

今日の一冊「つみきのいえ」

今日の一冊「わかったさんのショートケーキ(わかったさんのおかしシリーズ)」

「ジオジオのかんむり」

その心は煉獄さんです。
しかし、その後テレビなどで見ていると、CMに煉獄さんがあまりにも出て来るので、いくら人気とはいえ、そろそろ安らかになって欲しいと言う気持ちになってしまいました。
とか言いながら、こうして「ジオジオのかんむり」に煉獄さんとか持ち出してきてるあたり、自分もアレなのですが。

 

つみきのいえ

パステル調の優しい絵本です。
内容もやさしく、どことなく悲哀も漂わせた、雰囲気の素敵なお話です。

 

「わかったさんのショートケーキ」

いつまでも大好きなわかったさんシリーズです。
寺村輝夫さんのナンセンスは、ちょっと真似ができないというか、追随を許さないレベルだなといつも思います。

 

 

 

「大人が読む児童書」より

「水の子」 絶版になっている貴重名作

大人が読む児童書「チポリーノの冒険」 1 えらそうにするのはあほだから

ケストナーの傑作「ふたりのロッテ」再読1

 

「水の子」

前から何度も言及してますが、なかなか手に入りづらい本です!!
これは内容もミッチミチにつまっていて、いわゆる「情報量が多すぎる」お話なのですが、この情報量の多さが子どもには非常な魅力であったので、 子供たちへの古典のみちびきにもなる、よい本だからなのです。
機会があればぜひ!図書館ででも借りていただきたいです。

 

「チポリーノの冒険」

これも大名作です。
悪政を行うレモン大公にたいして、革命を起こすたまねぎ(及びなかまの野菜たち)という内容です。
夢中になって読めるうえに、今後、歴史を学ぶうえでもきっと勉強になるというグッド👍な作品です。

 

ふたりのロッテ

幼い頃に離れ離れになってしまったふたごの女の子たち。
思わぬことから、親の知らないところで再会します。
チョコレートの魔女という、美人の悪役が出てきますが、これがまたほんとうに憎たらしくて!!
楽しいというよりも、どきどき、ワクワクする本です。
昔のハリウッド映画にありそうです。(実際になっているかも…)
こういうオーソドックスで古典的な内容って、とても子どもにとっては新鮮で魅力的なんですよね。

 

 

「閑話」より

「いないいないばあ」松谷みよ子 ~「本当に良い」本を求めて~

 

 

 

 

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子どもの本だな【広告】

野尻湖のぞう 時の旅人 落窪物語
さすらいのジェニー 悪い本 宮部 みゆき そらいろのたね
ふたりはいっしょ だれにも見えないベランダ ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

 

 

大人が読む児童書「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 3 第一巻、第二章の不思議。やってきて最初にすることはデートとお茶会

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です。

 

 

植民地政策を経て築き上げられた大英帝国

 

その繁栄が良くも悪くもたくさんの中流家庭を作り出し、文化のレベルを押し上げて、たくさんのイギリス児童文学という素晴らしいジャンルを打ち立てました。

 

余談ですが日本だってそうですよね!
一億総中流社会で、あんなにも素晴らしい昭和期の日本版児童文学が生まれているんですから、世界に向けてもっと発信してもいいぐらいです。もったいない!
イギリスに負けてない、古典になり得べき名作群なのに!

 

…とこれは、メアリー・ポピンズの話でした。

 

 

メアリー・ポピンズが来て、子供たちが落ち着いたので、コックのブリルばあやとメイドのエレンが喜んでいます。
たぶん、このナニーがいない時は、お世話は彼女たちがやっていたんでしょうね。

 

子どもの面倒、それも乳児の双子を含めて4人って、超超超超~~~~~めんどくさいです。

 

ここで疑問です。
はて、おかあさんは一体何をしてるんだろう?

 

子どもたちのお母さんのバンクス夫人、すごく優しいけど、かなり頼りない人です。

 

数々のイギリス名作児童文学の基礎となっている中流家庭ですが、その中でももともとこのバンクス夫妻の家って、「わりと貧乏であまり余裕がない」みたいな設定になっています。

 

四人兄弟姉妹を一戸建てで育てている中流家庭というのが、
①メアリーポピンズ
②ブリルばあや
③エレン
④ロバートソン・アイ
と、四人も使用人を使っています。

 

この家庭の総人数は夫妻2人+子4人+使用人4人で、10名の大所帯です。

使用人には給料を払っていますから、やっぱり四人子供を育てて、一戸建て家を切り盛りしながら、いわゆる「中流家庭」を維持していくのって、それくらいの手がかかるものじゃないのでしょうか?

 

結論:ワンオペはひどい

 

 

さて、「風に乗ってきたメアリー・ポピンズ」の、第二章。
この章は、何度読み返しても新鮮です。

 

子どもたちのところにやってきた、不思議なナニーのお話のはずなのに、いやそうなんですけども。

 

第1章でメアリーポピンズがバンクス一家にやって来た、それが第2章でもう休暇に出かけてしまいます。

 

来たばかりだよ~!
まだ何もしてないよ!

 

(有休が2週間おきっていうのは確かにきついと思いますけど)

 

そして、彼氏(たぶん)とデートに出かけます。

 

あんた一体、バンクス一家に何しに来たん!?

 

はっきりいって、メアリー・ポピンズがこれほどデレデレした姿を見せているのって、全シリーズを通してここぐらいのものじゃないでしょうか。

 

全体的に神秘的で、不思議な手の届かない神話的な人物であるはずの彼女なのに……。

 

でもここで出てくる、マッチ売りのバートさん(ハーバート・アルフレッドというちゃんとした名前もある)が、どうやらメアリー・ポピンズの恋人っぽいという設定は、話が進むうちに消えていったような気がします。

 

 

メアリー・ポピンズ、デートのためにバートと合流しましたが、今日はバートさん、いつも路面に絵を描いて稼いでいるお金にあまり実入りがなかった様子。
いつも(?)デートの時に食べている木イチゴ・ジャムのお菓子もあきらめなければならなくなりそうです。

 

そのとき、二人は手を取って絵の中に入り込みます──。

 

夢の中の世界?
想像の中に入り込む?

 

いきなり風にほうりつけられてやってきて、四次元ポケットバッグを持っていて、デートに出かけてしまう。

本当に型破りです。

 

whichbook.hatenablog.com

 

以前、ここでもふれた、あとがきの中にも触れられていますが、これは、子どものため、児童文学を描こう、と思って書いたという意識は少ないように思います。

面白いものを、書きたいように書いた、そんな感じがします。

 

 

絵の中に入った二人は、そこで素敵な午後のお茶の準備が出来ているのを発見しました。

 

「おかけくださいませんか、おくさま。」という声がきこえました。ふりかえってみると、黒い服をきて、ナプキンを腕にかけた、背の高い人が茂みからあらわれました。
メアリー・ポピンズは、すっかりおどろいてしまって、テーブルのまわりにあった、ちいさな緑色のいすの一つに、ペタンと腰をおろしました。

 

自分で自分に驚いているメアリー・ポピンズ。

 

こんな不思議なシーンは、これから二度と出てきません。

この第二章は、やっぱりちょっと特別です。

 

子供たちの前だといつも、何でも知ってるし何でもわかっていますよという態度で、実際にそうであるらしいのに。

 

シリーズを全編とおして読んで、慣れ親しんだ、一般的な「メアリー・ポピンズと子どもたちの不思議な物語」がはじまるのは、第三章からです。

 

しかし、この第一巻、第二章があるというのは、ずっと私にとってとてもこの本の魅力を増すものでした。

 

ご本人がデート。
しかも絵の中のお茶会。

 

美味しそうなお菓子!(これは大きいです)

 

素敵な出来事です。

 

メアリー・ポピンズは神秘の中の人なのですけど、この第一巻第二章のために、それだけではない。
何だかとても身近で、人間的な人物に感じられます。

 

それがまた、より一層謎を深めもするわけですが。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

帰ってきたメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

メアリー・ポピンズが西風にのってバンクス家を去ってしまってから,子どもたちは彼女の帰ってくる日を心待ちにしていた.ある日,公園でタコあげをしていると,糸の先になつかしい彼女の姿が現れた.ふだんはきびしいナース(保母)のミス・ポピンズだが,彼女が語る物語は,子どもたちを不思議な冒険へとみちびいてゆく

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

とびらをあけるメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

公園のメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

独特のさわやかな雰囲気を味わわせてくれる「メアリー・ポピンズ」の4冊目.バンクス家を3度訪れた彼女のまわりで起きたふしぎなできごとで,これまでの3冊に書かれていないことを,6つの短編にして集めました.

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

台所のメアリー・ポピンズ おはなしとお料理ノート
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 小宮由(おはなし) (翻訳), アンダーソン夏代(お料理) (翻訳)

1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンのみならず、これから知る人にもおすすめです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

さくら通りのメアリー・ポピンズ
パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 荒このみ (著)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メアリーポピンズAからZ
P.L.トラヴァース (著), 荒 このみ (翻訳)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

Mary Poppins: The Original Story
P. L. Travers (著) 形式: Kindle版

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

Mary Poppins
- The Complete Collection Box Set (Collins Modern Classics)
英語版 P. L. Travers (著)

Like all great children's classics, Mary Poppins is frightening and sad as well as magic and very funny Observer "Absolutely alive, and aglint with magic" Walter de la Mare Mary Poppins is the Good Fairy, whom we are all seeking" Times Literary Supplement

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メアリー・ポピンズとお隣さん
P.L.トラヴァース 作 小池三子男 訳 (著)

復刊第1弾は、お馴染みのバンクス一家のお隣に“恐怖の聖女"と謎の少年が引っ越してきて騒動が巻き起こる『メアリー・ポピンズとお隣さん』。その少年をめぐり、メアリーとバンクス家の子どもたちが大活躍するお話です。『メアリー・ポピンズとお隣さん』は、シリーズ前4作を書いてから、54年後にトラヴァースが著したシリーズ最終作。 なぜトラヴァースは、長い空白の後この作品を書いたのか? 本作を読んで、その秘密をぜひ探ってください!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

さくら通りのメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース 著 小池三子男 訳 (著)

復刊第2弾は、夏至祭りの夜、お馴染みの公園を舞台に、メアリーやシリーズの登場人物たちに起きる不思議な出来事を描いた『さくら通りのメアリー・ポピンズ』。夏至祭りの夜は、妖精やいろいろな霊が出てきて魔法をかけると言われている、1年で最も不思議な夜。お祭りを祝いに夜のピクニックに出かけた、メアリーとバンクス家の子どもたちの前に、空の星座たちも舞い降りて…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メアリー・ポピンズ AからZ
P.L.トラヴァース (著), サカイノビー (イラスト), 小池三子男 (翻訳)

復刊第3弾は、英語のAからZのアルファベットで書き起こされる、26話のショートストーリーです。各話には、それぞれのアルファベットで始まる単語が散りばめられ、お馴染みの登場人物たちも総出演。ストーリーごとに新しく描き下ろされた、26のイラストも見ごたえ充分!さらに、原作者トラヴァースの趣向が凝らされた英語の原文を各ストーリーに添えています。英語の教本として読んでも楽しい一冊です。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メリーポピンズ
(Amazon プライム字幕版)

ウォルト・ディズニー製作による傑作ミュージカル。やんちゃな子供たちの元に、風に乗ってやって来た不思議な家庭教師メリー・ポピンズ。優しくて美人で、おまけに魔法まで使えるメリーに、子供たちは大喜び。ところが彼らのパパは型破りな彼女を快く思わず……。メリー・ポピンズを演じたジュリー・アンドリュースがアカデミー主演女優賞を獲得。また同歌曲賞を受賞した「チム・チム・チェリー」をはじめ、物語を彩る名曲の数々も魅力。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メリー・ポピンズ リターンズ
(Amazon プライム字幕版)

舞台はロンドンーミステリアスで美しい魔法使いのメリー・ポピンズが、母を亡くし、窮地に陥った家族の元に空から舞い降りた。エレガントでマナーに厳しい彼女の上から目線の言動と美しくも型破りな魔法によって、家族は再び希望を取り戻し始める。幸せを運ぶ魔法使いメリー・ポピンズがディズニー史上最高のハッピーを届ける、極上のミュージカル映画が誕生!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メリーポピンズ [DVD]
ジュリー・アンドリュース (出演), ディック・ヴァン・ダイク (出演), ロバート・スティーブンソン (監督) 形式: DVD

『メリーポピンズ』にかけられた魔法のような魅力を一言で現すとしたら、映画の中からこの言葉を持ってくるしかないだろう。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」! パメラ・L・トラヴァースの原作を元にディズニーが贈る、実写とアニメーションを織り交ぜた本作は、2時間20分という長編だが、決して子どもたちを飽きさせることはない。傘を手に風に乗ってやって来たメリーポピンズは、子どもたちが思い描いた理想の家政婦。この魔法使いのお姉さんを演じたジュリー・アンドリュースは、アカデミー賞を受賞。メリーポピンズの友人、煙突掃除人のバート役にはディック・ヴァン・ダイク。劇中に歌われる曲はどれも素晴らしい。明るい「お砂糖ひとさじで」、アカデミー賞を受賞した「チム・チム・チェリー」、切ない「2ペンスを鳩に」まで、心に響く曲がそろっている。

 

 

 

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新編 世界むかし話集(6)ロシア・西スラブ編(上) くつやの まるちん まりーちゃんのくりすます
グレイ・ラビットのおはなし アイヌの昔話 だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1
落窪物語 どんぐりむらのぱんやさん さっちゃんのまほうのて

 

 

今日の一冊「ちょっとだけ」 上の子の立場はいつも微妙。だからメアリー・ポピンズが必要なのかも。

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ちょっとだけ
瀧村 有子 (著), 鈴木 永子 (イラスト)

 

とてもやさしい絵本です。
絵も優しいし、内容もやさしく、かわいいです。

 

お兄ちゃん、お姉ちゃんの立場はいつも微妙。
赤ちゃんが生まれたとたんに「おねえさん」「おにいさん」という存在になってしまい、それまで独占していた親の視線が、とつぜん別の子にも注がれることになる。

 

そんなときの子どもの気持ちを、丁寧に描いた絵本です。

 

 

なっちゃんはお買い物に行くとき、お母さんと手をつなごうとしましたが、赤ちゃんを抱っこしているので、手をつなぐことができません。

 

のどがかわいたけど、ママにぎゅうにゅうをついでもらおうと思ったら赤ちゃんが泣きはじめました。

 

お着換えをしたいけど、ボタンがうまくとまりません。
お母さんはあかちゃんを寝かせているので、手が離せません。

 

そんなひとつひとつの積み重ねが、柔らかい素敵な絵のタッチでていねいに描かれています。

 

それら一つ一つが、ストレスというよりは、「今までの日常の変化」という感じで、ごく自然に訪れたものです。

 

そして、それらひとつひとつの代わりに、なっちゃんは自分で何とかやっていきます。

 

手をつなぐことができなかったら、スカートを「ちょっとだけ」つかむ。

ぎゅうにゅうは、「ちょっとだけ」だけど、自分で入れることができた。

ボタンは、指をいたくしてがんばって「ちょっとだけ」成功する。

 

 

そんな中で、なかよしのふみちゃんのママに「あかちゃんってかわいいでしょう?」と聞かれて、「ちょっとだけ」うなずく、というシーンがとても印象的です。

 

ストレスでないはずはないのだけど……。
無理をしてないはずはないのだけど……。

 

最後に、おかあさんにぎゅうっとするシーンがとても心に残ります。

 

 

わたし「妹子~!ちょっとこれ読んでみてよ」
妹子「まあかわいい」

 

五分後。

 

妹子「……………ふーん」
わたし「どう?」
妹子「なかなか、複雑ですな」
わたし「それだけ?」
妹子「お兄ちゃんに読ませたらいいんじゃない?」

 

やはり、妹の立場から読むと微妙なのだろうか?

 

とてもやさしい絵本で、読み聞かせの人たちには大人気で、もう古典になってもずっと読まれている本なのですが、子どもの立場で読んだとしたらどうだろう?と思うことがありました。

 

妹子のように「ふーん」で終わってしまうのではないかな。
冒険も起きないし、派手さもない。

 

でも、何となく自分の中にずっとこの本の存在は残っています。

 

成長が愛しく、でもおかあさんを求める心がちょっぴり切ない。

 

子どもに対しては、忘れてなんかいませんよ、わかっていますよ、と語り掛けている本でもあるように思います。

また、親に対しては、上の子のさびしい気持ちを忘れないでいてあげてね!と言っているようです。

 

まあ、それでも上の子が微妙だと言うなら、下の子だって、産まれた時から「親の愛を独占する」という経験がないわけですから、微妙なものですよね。

 

子どもに平等に接するというのは実に難しいです。

 

結論:だからメアリー・ポピンズが必要なのかも。

 

 

しかし、高校生になったなご助くんがこんな感じの絵本を読んでくれるものなのだろうか?

駄目元で聞いてみました。

 

わたし「あのー、なご助、ちょっとこれ読んでもらえる?」
なご助「知ってるよ」

 

えええーー!!

 

わたし「読んだの?自分で?」
なご助「読まされたんだよ!!」
わたし「それで覚えてるの?」
なご助「だってそれいい本だもん」

 

やはり、上の子の立場には、刺さるものなのだろうか。

 

まさか覚えていたとは!
そしていい本だとは!

 

人によって感じる心も千差万別ですね。

これだから絵本は面白い!

 

 

 

 

 

 

おねえちゃんって、もうたいへん!
いとう みく (著), つじむら あゆこ (イラスト)

お母さんの再婚で突然妹ができた小学1年生のココ。妹の名前はナッちゃん、3歳。大声で叫ぶし泣くし、ダンゴムシを大事な筆箱に入れてくるし…。「かいじゅうみたい」ってココは思いました。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おねえちゃんって、ほーんとつらい!
いとう みく (著), つじむら あゆこ (イラスト)

0

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おねえちゃんって、いっつもがまん! ?
いとうみく (著), つじむらあゆこ (イラスト)

0

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おねえちゃんはしゃしょうさん
長崎 源之助 (著), 山中 冬児 (イラスト)

おねえちゃんがこんど、バスの車掌さんになりました。ゆきおくんはおねえちゃんのバスにそっとのりこみました。ところが、おねえちゃんはつぎの停留所の名前を思い出せないでいるのです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

本へのとびら――岩波少年文庫を語る
宮崎 駿 (著)

「生まれてきてよかったんだ、と子どもにエールを送るのが児童文学」。自らの読書体験、挿絵の素晴らしさ、アニメと本との関わり、そして震災後の世界について──。アニメーション映画界のトップランナーとしてつねに発言を注目される著者が、お薦め岩波少年文庫50冊の紹介とともに、本への、子どもへの熱い思いを語る一冊。(カラー版)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

大きい1年生と 小さな2年生
古田 足日 (著), 中山 正美 (イラスト)

からだは大きいのに泣き虫の1年生のまさやと、からだは小さくてもしっかりしている2年生のあきよ。ふたりの友情と自立の物語。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

いやいやえん
中川 李枝子 (著), 子どもの本研究会 (編集), 大村 百合子 (イラスト)

元気だけど、わがままできかんぼうの保育園児のしげるが主人公の童話集。しげるたちが積み木でつくった船でクジラをとりにでかけるお話や、山のぼりで山の果物を食べすぎてしまうお話、赤いバケツをもって保育園にやってきた小ぐまの話など、全部で7つのお話がはいっています。表題作『いやいやえん』では、なんでもいやだ、いやだと駄々をこねるしげるが、「いやいやえん」に連れてこられます。「いやいやえん」とはいったどんな園なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大人が読む児童書「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 2 子ども時代は永遠ではなく、そだてる人が一番えらい

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です。

 

 

こんな不思議なのに、こんなに厳格なメアリー・ポピンズ。
子供たちを一人一人点検している所って、まるで面接受けてるみたいです。

 

恐ろしいほど自分の容姿を完璧だと思ってます。
気位が高くて、馬鹿にされると我慢ができません。
もうナニーっていう存在をイメージを打ち砕いた型破りな乳母さんであることは確かです。

 

よく、「オランダ人形みたいに上を向いた鼻」と書かれてますけど、これを書くために死ぬほどオランダ人形木製などで検索しましたけど特にどれも鼻が上を向いてるとことはなかったです強いて言えばこれです

snap.ocnk.net

 

鼻が上を向いていると言うか、三角形の木がくっついているので、まあ上を向いていると言われればそうなのかも……?

 

 

不思議な世界に行ったりしますけど、そういうときにも、凄そうな人たちがみんなメアリー・ポピンズに敬意を払います。
だから、根拠もなくただ偉そうというわけでもなさそうです。

 

とにかく私が一番偉い!一番正しい!という感じでいるので、自分のやり方を貫きたいある一定のお母さんたちからは反発をくらうのではないかと思うときもあります。

 

このメアリーさんの自信について、以前少し自分なりに考えていました。

 

たぶんどんなにすごい人であっても、カエサルであろうと太陽王であろうと、伝説の人物だったとしても、人間であるかぎり子供時代というものは確かにあったのであって、その全ての子供たちのお世話を見て、実際に育てる人っていうのはもう、本当にこんな偉い人は無いぐらい偉いなと、今の私ならそう思います。

 

いきなりお母さんになったばかりの女性なんて、結構ものの役にも立たないような気がします。

 

そだてる人が一番偉い。

 

親なんて子育ての向き不向きもありますし。
(だからといって産んじゃいけないということはないと思ってます)

 

他の人に任せたくても状況が許さないことだってあるだろうし。
保育園でも、99人の保育士さんが素晴らしい人でも、確率的に仕方ないことですけが変な人だって確実にいることと思います。
子供個人との相性だってあるでしょうし。

 

そこを、立派に育てること確実な人。

子供たちを規律をもってモラルを教え、やるべきことはやる、歯を磨く、着替える、きちんとごはんを食べる、好き嫌いは言わない、などなどをキッチリやってのける人は、それだけで偉い。

 

そういうことなんだと思います。

 

なんといってもメアリー・ポピンズの最大の特徴は厳しさです。
メアリーポピンズを読むと、やっぱり子供をきちんと育てるために、厳しさというのがどれほど必要なものか、すごく大事だなと、今更ながらに思います。

 

 

さて、メアリー・ポピンズは「じゅうたん製バッグ」を開いて、これがまたドラえもんの四次元ポケット並に色々出て来るのですが、ここでふと現れた疑問。

これってドラえもんの四次元ポケットとメアリーポピンズどっちが先だったんだろう。

 

これは明らかにドラえもんの方が後発であるような気はしますが、あまり突っ込まないことにします。
何となくですが、ドラえもんは別に何かに影響を受けたわけではなく、別枠で、アイデアを思い付いたような気がしています。

 

何となく、お守りをする立場が似通ってはいても。

 

でもドラえもんは優しいけどメアリーポピンズは厳しいですね。

 

 

まず最初に、子どもたちはおさじでお薬を飲まされます。
「まずいお薬をおさじで飲まされる」みたいなのってこの頃のイヤなナニーのテンプレの気がします。
滋養強壮剤みたいなのを飲ませるシーンが良く出てきます。

 

いなくなったケティばあやからは煎じ薬の匂いがしてたそうですし、これって何からのハーブのような気がするなあ。

 

マイケルはストロベリー・アイス。
ジェインはライム・ジュース・コーディアル。
ふたごにはミルク。
メアリー・ポピンズはラム・パンチ

 

いきなりお酒飲んでるじゃないかぁー!
ひとさじだけどさあ~!

 

 

四次元ポケットじゅうたん製バッグの中から、寝巻きが7枚+4枚、編み上げ靴一足……。
編み上げ靴!

 

この編み上げ靴っていつも何なのかすごい気になってたんですけど、検索してみたらショートブーツでした。
ああ~確かに、ショートブーツ履いてますね。
上の方まできっちり紐をかけていくタイプのブーツですね。
昔はジッパーとかなかったから、いちいちぜんぶ紐がけしないといけなかったんだろうな。

 

きっちりしたメアリー・ポピンズらしいイメージです。

 

ドミノ一組、入浴用キャップ二つ、絵葉書を張ったアルバム。
……このアルバムすごい気になってました~!!
この絵葉書とやらがすごく見たいです。
こんなにも謎めいたメアリー・ポピンズの、過去を少し垣間見られるアイテムです!
一体、どこをどれだけ旅してきたんだろう。

 

四次元ポケットじゅうたん製バッグから話が進まない。

 

 

そして毛布や羽毛布団のすっかりそろった、折りたたみ式のキャンプ用寝台。
……今までケティばあやってどこに寝てたんだろう。

 

あと、キャンプ用の折り畳み寝台って、あまり寝心地がよくないような気がするのですが、まあそこはメアリー・ポピンズですもんね。
きっと最高の寝心地のよい折り畳み製ベッドなんでしょうね。

 

欲しい。

 

 

来るなり、いきなりマイケルに
「どこにも行かずにずっとここにいてくれる!?」とメンヘラのように詰められたメアリーさん、
「風が変わるまではいましょう」
という一言を残すのでした。

 

メアリーポピンズは必ず、来ては去って行くたびに定型のやりとりで、期間について何かのヒントを残していきます。
子ども時代は永遠ではないのです。残念ながら……。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

帰ってきたメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

メアリー・ポピンズが西風にのってバンクス家を去ってしまってから,子どもたちは彼女の帰ってくる日を心待ちにしていた.ある日,公園でタコあげをしていると,糸の先になつかしい彼女の姿が現れた.ふだんはきびしいナース(保母)のミス・ポピンズだが,彼女が語る物語は,子どもたちを不思議な冒険へとみちびいてゆく

 

 

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とびらをあけるメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

 

 

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公園のメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

独特のさわやかな雰囲気を味わわせてくれる「メアリー・ポピンズ」の4冊目.バンクス家を3度訪れた彼女のまわりで起きたふしぎなできごとで,これまでの3冊に書かれていないことを,6つの短編にして集めました.

 

 

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台所のメアリー・ポピンズ おはなしとお料理ノート
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 小宮由(おはなし) (翻訳), アンダーソン夏代(お料理) (翻訳)

1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンのみならず、これから知る人にもおすすめです。

 

 

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さくら通りのメアリー・ポピンズ
パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 荒このみ (著)

 

 

 

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メアリーポピンズAからZ
P.L.トラヴァース (著), 荒 このみ (翻訳)

 

 

 

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Mary Poppins: The Original Story
P. L. Travers (著) 形式: Kindle版

 

 

 

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Mary Poppins
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英語版 P. L. Travers (著)

Like all great children's classics, Mary Poppins is frightening and sad as well as magic and very funny Observer "Absolutely alive, and aglint with magic" Walter de la Mare Mary Poppins is the Good Fairy, whom we are all seeking" Times Literary Supplement

 

 

 

 

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メアリー・ポピンズとお隣さん
P.L.トラヴァース 作 小池三子男 訳 (著)

復刊第1弾は、お馴染みのバンクス一家のお隣に“恐怖の聖女"と謎の少年が引っ越してきて騒動が巻き起こる『メアリー・ポピンズとお隣さん』。その少年をめぐり、メアリーとバンクス家の子どもたちが大活躍するお話です。『メアリー・ポピンズとお隣さん』は、シリーズ前4作を書いてから、54年後にトラヴァースが著したシリーズ最終作。 なぜトラヴァースは、長い空白の後この作品を書いたのか? 本作を読んで、その秘密をぜひ探ってください!

 

 

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さくら通りのメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース 著 小池三子男 訳 (著)

復刊第2弾は、夏至祭りの夜、お馴染みの公園を舞台に、メアリーやシリーズの登場人物たちに起きる不思議な出来事を描いた『さくら通りのメアリー・ポピンズ』。夏至祭りの夜は、妖精やいろいろな霊が出てきて魔法をかけると言われている、1年で最も不思議な夜。お祭りを祝いに夜のピクニックに出かけた、メアリーとバンクス家の子どもたちの前に、空の星座たちも舞い降りて…。

 

 

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メアリー・ポピンズ AからZ
P.L.トラヴァース (著), サカイノビー (イラスト), 小池三子男 (翻訳)

復刊第3弾は、英語のAからZのアルファベットで書き起こされる、26話のショートストーリーです。各話には、それぞれのアルファベットで始まる単語が散りばめられ、お馴染みの登場人物たちも総出演。ストーリーごとに新しく描き下ろされた、26のイラストも見ごたえ充分!さらに、原作者トラヴァースの趣向が凝らされた英語の原文を各ストーリーに添えています。英語の教本として読んでも楽しい一冊です。

 

 

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メリーポピンズ
(Amazon プライム字幕版)

ウォルト・ディズニー製作による傑作ミュージカル。やんちゃな子供たちの元に、風に乗ってやって来た不思議な家庭教師メリー・ポピンズ。優しくて美人で、おまけに魔法まで使えるメリーに、子供たちは大喜び。ところが彼らのパパは型破りな彼女を快く思わず……。メリー・ポピンズを演じたジュリー・アンドリュースがアカデミー主演女優賞を獲得。また同歌曲賞を受賞した「チム・チム・チェリー」をはじめ、物語を彩る名曲の数々も魅力。

 

 

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メリー・ポピンズ リターンズ
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舞台はロンドンーミステリアスで美しい魔法使いのメリー・ポピンズが、母を亡くし、窮地に陥った家族の元に空から舞い降りた。エレガントでマナーに厳しい彼女の上から目線の言動と美しくも型破りな魔法によって、家族は再び希望を取り戻し始める。幸せを運ぶ魔法使いメリー・ポピンズがディズニー史上最高のハッピーを届ける、極上のミュージカル映画が誕生!

 

 

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メリーポピンズ [DVD]
ジュリー・アンドリュース (出演), ディック・ヴァン・ダイク (出演), ロバート・スティーブンソン (監督) 形式: DVD

『メリーポピンズ』にかけられた魔法のような魅力を一言で現すとしたら、映画の中からこの言葉を持ってくるしかないだろう。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」! パメラ・L・トラヴァースの原作を元にディズニーが贈る、実写とアニメーションを織り交ぜた本作は、2時間20分という長編だが、決して子どもたちを飽きさせることはない。傘を手に風に乗ってやって来たメリーポピンズは、子どもたちが思い描いた理想の家政婦。この魔法使いのお姉さんを演じたジュリー・アンドリュースは、アカデミー賞を受賞。メリーポピンズの友人、煙突掃除人のバート役にはディック・ヴァン・ダイク。劇中に歌われる曲はどれも素晴らしい。明るい「お砂糖ひとさじで」、アカデミー賞を受賞した「チム・チム・チェリー」、切ない「2ペンスを鳩に」まで、心に響く曲がそろっている。

 

 

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大人が読む児童書「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 1 改めて読んでみる、超有名作品。

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です。

 

このブログを作ったずいぶん初期に、やっぱりこれを持って来なければ児童書紹介とは言えない、と思って メアリーポピンズを筆頭に置きました。

 

whichbook.hatenablog.com

 

今読むと、何といいかげんな説明だろうか……。
熱量だけは感じるけども。

 

それからずいぶん時間が経って、そうだ改めて読みたいと思い、本棚から箱を引っ張り出してみたら……中身がスカスカ~!
は、入ってなーい!

 

わたし「 妹子、 中身どこやったの」
妹子「わかんない(・∀・)」

 

分かんないんじゃないんだよ。
どこにやっちゃったんだよーー!

 

というわけで、家じゅう探して、結局隣の棚の、ちょうど何か立てかけていて隠れてていたところにから見つかりました。
(探し物なんてそんなもんですよね)

 

 

妹子「メアリー・ポピンズは名作だよ?(キリッ)」

 

お話は相当印象的だったらしくて、メアリーポピンズみたいだねとか、メアリーポピンズだったらこうするよね、そういう風に会話をすることがよくあります。

 

でも妹子は、全然、メアリー・ポピンズ本人が好きではありません。
むしろ怖い、嫌いと言っていました。

 

この意見は結構、読んだ子からは散見され、実際に私も幼少期に
「なんだこの怖いおばさんは」
というイメージは確かに持っていました。

 

でもそれをはるかに上回るのは、この本に出てくる子供達のメアリーポピンズの好き度です。

 

なんでそんなに好きなんだ?ってびっくりするほど、この物語の中の子どもたちはメアリー・ポピンズが好きです。

 

それで、おもしろいので何度も何度も読み返している間に、いつの間にか刷り込まれていき……。

 

いつの間にか、メアリー・ポピンズがこれほど好かれているには理由があるに違いない。という結論に達してしまう。

 

 

この話は面白いし有名だし、あまり説明なんてことはする必要がないような気がしますけど、とりあえず基本情報を確認してみます。

 

原作は1934年。昭和9年!
何とヒトラーが総統になった年です。
すごい。

 

私が持っているハードカバーの岩波少年文庫は1963年11月29日第1版発行ですが、林容吉さんが最初に訳されたのは1954年のようです。
昭和29年。

そっくり第二次世界大戦朝鮮戦争の時代を飛び越えてます。

 

 

桜町通りのバンクス夫妻と四人の子どもの家庭から、ケティさんというばあや(ナニー)がいなくなったというところから始まるのですけど、こちらは子供たちからは嫌われてます

 

年寄りで・太っていて・煎じ薬の匂いがする。というのがその理由なんですけども、「水の子」を読んでいた時に、報いのおばさんが「全ての不注意な子守り女たちにピンを刺したりしてやる」と書いてあったところを思い出しました。

 

そういうのを見ると、(現在もあることかもしれませんけど)本当に子守りというのは難しいなと思います。

 

 

割といまさらという感じなのですが、
・四人の子どもたち、ジェイン、マイケル、ふたごのジョンとバーバラ
の他のこの家の構成人数

 

・バンクスさん(銀行にお勤めだが、それほど裕福ではない)
・バンクス夫人
・コックのブリルばあや
・メイドのエレン
・ロバートソン・アイ(雑用係だが何をしてるかわからない)

 

ナニーのケティさんがいなくなったことで、奥さんが必死こいて、たくさんの新聞社に広告依頼のお手紙を書いている時に、メアリー・ポピンズはまだ広告を出していないのになぜかやってきました。

 

なんだか不思議な到着なのですけど、このときはまだ、映画でも何でもよく一般的に知られている、「雨傘を広げて空から落ちてきた」というわけではありません。

 

メアリー・ポピンズにおいてあまりにも有名な表紙の絵がアレなので、インパクトがありすぎるのですが、ちがうのです。
(でも、ああやってやってきたこと自体は間違いないです)

 

1.門のところにふっと現れて、
2.両手がふさがっているのに掛け金は開けて(一応かがんではいる)
3.風に持ち上げられて「ほうりつけられた(原文ママ)」

 

ということです。

 

なんだか不思議であるようなないような、絶妙なところです。

 

 

メアリー・ポピンズが現れたことは、奥さんにとって都合のいいことばかりです。
広告を打たなくていいし、しかも話によると、「保証人はいらない」?

 

このナニーの保証人に関する所はよくわかりませんでしたが、紹介状が必要だったり、前任者の意見を聞いたりするということでしょうか?
あった方が双方のためにもいいような…?
よくない面もあるような。
(ナニーが、旦那さんとそういうことになったという、ありもしない噂を流されて仕事をクビになるというシチュエーションの映画を見ました)

 

ここを突っ込ませないために、メアリー・ポピンズは「きつい口調で」「たいへん旧式な考え方」という風に言い、バンクス夫人は旧式と思われるのがだいきらいなのですぐに納得しました。
というか思考を放棄しました。

 

 

さて子どもたちとのお目見えです。

 

何か奇妙なことが起きてるなというのは読んでるほうにもわかるのですが、風に吹き付けられて玄関にぶつかったくらいじゃまだわかりません。

 

子どもたちだけ気付いているというのも面白いです。

やっぱり一番度肝抜かれるのが、手すりをすうっと滑って昇ってくるところ!です!

 

たしかにお客さんも、おかあさまにつづいて二階へあがってきたのです。しかし、ひどく変わったやりかたでした。大きなバッグを両手にかかえると、階段の手すりのうえを、上のほうへ、すうっと、すべりあがったのです。そして、おかあさまといっしょに二階につきました。こんなできごとは、ジェインとマイケルの知っているかぎり、けっしておこったことがないのです。下へ、というなら、なんでもありません。ふたりともよくやることです。だけど、上へなんて──とんでもない!

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

帰ってきたメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

メアリー・ポピンズが西風にのってバンクス家を去ってしまってから,子どもたちは彼女の帰ってくる日を心待ちにしていた.ある日,公園でタコあげをしていると,糸の先になつかしい彼女の姿が現れた.ふだんはきびしいナース(保母)のミス・ポピンズだが,彼女が語る物語は,子どもたちを不思議な冒険へとみちびいてゆく

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

とびらをあけるメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

公園のメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

独特のさわやかな雰囲気を味わわせてくれる「メアリー・ポピンズ」の4冊目.バンクス家を3度訪れた彼女のまわりで起きたふしぎなできごとで,これまでの3冊に書かれていないことを,6つの短編にして集めました.

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

台所のメアリー・ポピンズ おはなしとお料理ノート
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 小宮由(おはなし) (翻訳), アンダーソン夏代(お料理) (翻訳)

1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンのみならず、これから知る人にもおすすめです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

さくら通りのメアリー・ポピンズ
パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 荒このみ (著)

 

 

 

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メアリーポピンズAからZ
P.L.トラヴァース (著), 荒 このみ (翻訳)

 

 

 

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Mary Poppins: The Original Story
P. L. Travers (著) 形式: Kindle版

 

 

 

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Mary Poppins
- The Complete Collection Box Set (Collins Modern Classics)
英語版 P. L. Travers (著)

Like all great children's classics, Mary Poppins is frightening and sad as well as magic and very funny Observer "Absolutely alive, and aglint with magic" Walter de la Mare Mary Poppins is the Good Fairy, whom we are all seeking" Times Literary Supplement

 

 

 

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メアリー・ポピンズとお隣さん
P.L.トラヴァース 作 小池三子男 訳 (著)

復刊第1弾は、お馴染みのバンクス一家のお隣に“恐怖の聖女"と謎の少年が引っ越してきて騒動が巻き起こる『メアリー・ポピンズとお隣さん』。その少年をめぐり、メアリーとバンクス家の子どもたちが大活躍するお話です。『メアリー・ポピンズとお隣さん』は、シリーズ前4作を書いてから、54年後にトラヴァースが著したシリーズ最終作。 なぜトラヴァースは、長い空白の後この作品を書いたのか? 本作を読んで、その秘密をぜひ探ってください!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

さくら通りのメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース 著 小池三子男 訳 (著)

復刊第2弾は、夏至祭りの夜、お馴染みの公園を舞台に、メアリーやシリーズの登場人物たちに起きる不思議な出来事を描いた『さくら通りのメアリー・ポピンズ』。夏至祭りの夜は、妖精やいろいろな霊が出てきて魔法をかけると言われている、1年で最も不思議な夜。お祭りを祝いに夜のピクニックに出かけた、メアリーとバンクス家の子どもたちの前に、空の星座たちも舞い降りて…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メアリー・ポピンズ AからZ
P.L.トラヴァース (著), サカイノビー (イラスト), 小池三子男 (翻訳)

復刊第3弾は、英語のAからZのアルファベットで書き起こされる、26話のショートストーリーです。各話には、それぞれのアルファベットで始まる単語が散りばめられ、お馴染みの登場人物たちも総出演。ストーリーごとに新しく描き下ろされた、26のイラストも見ごたえ充分!さらに、原作者トラヴァースの趣向が凝らされた英語の原文を各ストーリーに添えています。英語の教本として読んでも楽しい一冊です。

 

 

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メリーポピンズ
(Amazon プライム字幕版)

ウォルト・ディズニー製作による傑作ミュージカル。やんちゃな子供たちの元に、風に乗ってやって来た不思議な家庭教師メリー・ポピンズ。優しくて美人で、おまけに魔法まで使えるメリーに、子供たちは大喜び。ところが彼らのパパは型破りな彼女を快く思わず……。メリー・ポピンズを演じたジュリー・アンドリュースがアカデミー主演女優賞を獲得。また同歌曲賞を受賞した「チム・チム・チェリー」をはじめ、物語を彩る名曲の数々も魅力。

 

 

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メリー・ポピンズ リターンズ
(Amazon プライム字幕版)

舞台はロンドンーミステリアスで美しい魔法使いのメリー・ポピンズが、母を亡くし、窮地に陥った家族の元に空から舞い降りた。エレガントでマナーに厳しい彼女の上から目線の言動と美しくも型破りな魔法によって、家族は再び希望を取り戻し始める。幸せを運ぶ魔法使いメリー・ポピンズがディズニー史上最高のハッピーを届ける、極上のミュージカル映画が誕生!

 

 

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メリーポピンズ [DVD]
ジュリー・アンドリュース (出演), ディック・ヴァン・ダイク (出演), ロバート・スティーブンソン (監督) 形式: DVD

『メリーポピンズ』にかけられた魔法のような魅力を一言で現すとしたら、映画の中からこの言葉を持ってくるしかないだろう。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」! パメラ・L・トラヴァースの原作を元にディズニーが贈る、実写とアニメーションを織り交ぜた本作は、2時間20分という長編だが、決して子どもたちを飽きさせることはない。傘を手に風に乗ってやって来たメリーポピンズは、子どもたちが思い描いた理想の家政婦。この魔法使いのお姉さんを演じたジュリー・アンドリュースは、アカデミー賞を受賞。メリーポピンズの友人、煙突掃除人のバート役にはディック・ヴァン・ダイク。劇中に歌われる曲はどれも素晴らしい。明るい「お砂糖ひとさじで」、アカデミー賞を受賞した「チム・チム・チェリー」、切ない「2ペンスを鳩に」まで、心に響く曲がそろっている。

 

 

 

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子どもの本だな【広告】

狐物語 小さなスプーンおばさん 天才コオロギ ニューヨークへ
少女イス 地下の国へ あしながおじさん ガンバとカワウソの冒険
新編 世界むかし話集(9)アフリカ編 ぜったいねないからね エラと『眠れる森の美女』

 

 

今日の一冊「あたし、うそついちゃった」 うそは子どもにとって大きな負担

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

あたし、うそついちゃった
ローラ ランキン (著), せな あいこ (翻訳)

ルースは、ちっちゃなものが、だいすき。ちっちゃければ、ちっちゃいほどいい。ある日こうていで、とても小さなカメラをひろい、おおよろこび。でも、それは友だちのおとしものでした。ルースは、たんじょう日のおくりものだと、とっさに、うそをついてしまいます。ルースは、ほんとうのことをいう、ゆうきがだせるのでしょうか…

 

このお話。
ルースという女の子が主人公なのですが、 ご覧のとおり、表紙を見るときつねちゃんです。
そしてどうぶつ学校です。

 

学校と書いてはいますが、小学校1年生ぐらいか、年長さんぐらいの年台っぽいです。

先生もクマだし、イメージとしては、しまじろうな感じです。

 

でも、文章の中に全く、動物の名前は出てきません。

 

「くまのオルセン先生」がとか、「きつねのルースちゃんが」とか、書いてないです。

 

ただひたすら、子供たちのお話として展開します。
これは、この絵がついていなかったら、完全に人間の物語です。

 

どうぶつたちなので、けっこうドキッとするような展開が、柔らかくなっている印象です。

 

 

小さいミニチュアものが大好きなルース。
寝転がってミニチュア玩具で遊んでいるところがとてもかわいいです。

 

浜辺で小さい貝殻を発見したり、ハチドリの卵のからまで持っているってすごい。

 

この小さい物好きが思わぬ事件に発展します。

 

学校の運動場で、ルースは草の上に何かが落ちているのを見つけました。

 

これは全くの脱線なのですが、アメリカの運動場って芝生なんですね。
手入れはすごく大変そうですけど、埃っぽい砂の運動場よりも、子供達には凄くいいなと思いました。

 

 

さてルースが見つけたのは何か。
それはちっちゃなちっちゃなカメラでした。

 

これが本当にデジタルのカメラなのか、ミニチュアのおもちゃなのかわかりませんが、小さいもの好きのルースのツボにしっかり刺さってしまいました。
とても喜んで遊んでいます。

 

そこに現れたのは同じクラスのマーティン。
「それは僕のだ」と主張します。

 

このマーティンくん、何の動物なのかよくわかりませんクマみたいだけど熊にしてはふさふさしているし、尻尾も長くてやっぱりふさふさしています。

 

まあ何の動物かはともかくとして、せっかく見つけたかわいい小さなカメラを手放したくないルース。
拾ったことを隠して、こちらも「絶対に自分のものだ」と言い張ります。

 

なご助「いや、学校にそんなもんもってくんなや」
わたし「それでも、拾ったから取っていいってわけじゃないからさ」

 

 

マーティン、オルセン先生(クマ)に、ルースが自分のものを取ったと言いました。
誕生日にもらったやつなんだそうです。

 

それを聞いてルース、思わず口から出てしまいました。
これは自分のものでお誕生日に貰ったんだと。

 

さあ大変だー!

 

先生の対応がとても良いです。
落ち着いて、
・どちらにも渡してあげられない
・先生が預かる
・明日また話そう
ということになりました。

 

 

そのひ  ずっと、ルースは
おなかが ひっくりかえりそうだった。

 

嘘をついているのは自分でわかっているんです。


勢いで口から出ちゃったことなのですし、言えばすぐにみんなわかってもらえるでしょうけど、この自分の嘘が大きくルースを押しつぶします。

 

家に帰ってからの、家の様子や周りの小物料理がすごく素敵です。
キャニスターやテーブルクロスサラダの入ったボールも……。
(ルースの気持ちなんてまる無視で、絵に見とれてました。)

 

病気になりそうなぐらい悩んでしまうルース。
さすがにお母さんたちも気が付きました。

 

一度嘘をついてしまうと、挽回するのがとても大変です。
無かったことにはできないのです。

 

取り返しがつかないわけではないのに、それを知らないから、小さな子供にはすごい重荷なんですね。

 

 

まえがきに、こんな風に書かれています。

 

こどもたちの、小さな(ようで小さくない)
トラブルをたすけてくださる、
すべてのすてきな先生がたへ

 

「きれいに使ってください」と書くよりも、「いつもきれいに使ってくださってありがとう」と書く方が、抑止効果が高いと聞いたことがあります。
そういった意味もあるのかもしれません。

 

先生がたに、子どもにとって、こんな小さなことがどれほど大きいトラブルなのか、大きな負担となることなのか、対応を間違えないで頂きたいと願っているように見えました。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

シャンプーなんて、だいきらい
アンバー スチュアート (著), ローラ ランキン (イラスト), おおつか のりこ (翻訳)

耳を洗うのが大嫌いなうさぎの子が、自分で洗えるようになる様を爽やかに描いた絵本。頭を洗うのが苦手な子どもたちにお薦め!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

うそ (はじめてのテツガク絵本)
中川 ひろたか (著), ミロコマチコ (イラスト)

うそをつくのはいけないことだけど、うそをついてないひとなんているのかなあ?

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

マールとジャスパーのごちそうをさがせ!
ローラ ランキン (著), いしづ ちひろ (翻訳)

おとぎ話の世界は、おいしそうなごちそうがいっぱい。だけどそこは、危険もいっぱいひそんでいるのです。絵からとびだしたものの、おなかがぺこぺこのねこのマールといぬのジャスパー。ごちそうをさがして、かたっぱしからお話の世界へもぐりこむのですが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ジム・ボタンと13人の海賊 学校では教えてくれない大切なこと 12 ネットのルール 新版 宿題ひきうけ株式会社
風の神とオキクルミ ものいうなべ―デンマークのたのしいお話 ちいさいロッタちゃん
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今日の一冊「きょうは、おおかみ」 すばらしい絵と詩的な文章のコラボレーションの奇跡

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

きょうは、おおかみ
キョウ・マクレア (著), イザベル・アーセノー (イラスト), 小島 明子 (翻訳)

いもうとのバージニアが、おおかみみたいになっちゃった! むしゃくしゃしておこりっぽく、おちこんで もうふにもぐったまんま。どうしたら、げんきになってくれるかな? 「おおかみきぶん」を引き上げてくれるのは――おいしいお菓子、すてきな絵の具箱、大好きだよっていう気持ち、そして、たっぷりの想像力。 カナダ総督文学賞児童書部門(絵/英語)受賞。第20回いたばし国際絵本翻訳大賞〈英語部門〉受賞作品。

 

この本は、自分の絵の好みで借りてしまいました。
つまり大人の目線です。

 

読み聞かせで子供にあう本を考えるとき、やはり選んでいる側として、ある程度は、子どもの気持ちに寄り添いってみようとします。
自分の中の子供の気持ちを掘り返してみたり、読むクラスの子供たちの好みそうなところを探ってみようとしたりです。

そのとき、
・ぜんぜん読む系統の違うボラさんの紹介した本で、子どもにウケたと聞いたものを試してみる。
・自分だったら手に取りそうにもない本を選ぶ。
・どの方面から見ても好みにもあいそうもないけど、ちょっと気になる本を思い切って借りる。
などの手を使いながら、手探りで探ってみます。

 

つまり、おとなが好む絵柄というのは、やっぱりデザイン性に富んでいて少しスタイリッシュなんです。
しかし、子どもの心にそのまま入っていくのは、らくがき風(風、であり、芸術の域である)という絵柄も忘れちゃいけない!
……これは理性や分析です。

けど、もうこの本は何も考えずに「絵が好みで中身も自分好みそう」だから借りちゃいました!

 

まず開いたときに、姉妹の部屋があります。
巨大な暖炉があるだけでも相当に大きな部屋なのに、ベッドの頭のところに、壁をくり抜いて作った天井ぐらいまで届く巨大な本棚!
本がたくさん並んでいます。

 

もう最初に1ページでそれが気に入ってしまいました。

 

 

お姉ちゃんと妹のお話です。

でもお友達関係にも言えることかもしれません。
お姉ちゃんのバネッサの語り口で語られます。

 

妹のバージニアは、目が覚めるとおおかみみたいにむしゃくしゃしています。
ベッドの中にいるのですが、姿がぼんやりとかすれていて、耳が真っ黒で尖っています。

 

ご機嫌ななめ?
怒ってる?

カフカの「変身」みたいに、「朝起きてみたら僕は巨大な毒虫になっていた」みたいな感じ?

 

何もかも気に入りません。

おねえさんが絵を描いてたら
「だめ!がおーーう!」

友達が来たら
「いないってば!うおーん!」

 

おねえちゃんが1番被害を受けています。
すべてに文句をつけ、何もかも気に入らない

 

それをこんな風に表現しています。絵もすごい。

 

いえが しずむ。
ひっくりかえって。
ひかりが きえる。
こころが かげる。

 

お姉ちゃんのバネッサはどうしたらいいかわからないなりに、ずっとそばにいてあげています。

 

何とかして機嫌をよくしようと努力をしている訳でもないし、怒ったり、おどおどしたりでもなく、かといって、不必要におおらかに包み込んであげるわけでもなくて、ただなんとなく自然にそばにいる感じがとても素敵です。

 

どうしたらいいのか分からないバージニア、ずっとそばに寄り添っているねえさんにやっと少しだけ話してくれました。

 

「とんでいきたいのは、かんぺきなばしょ。
クリームたっぷりの ケーキが あって、
きれいな おはなが さいていて、
いろんな木にのぼれて、
ぜったいに かなしいきもちに ならないところ」

 

何かきっと、いやなことがあったのですね……。

 

 

お姉ちゃんのヴァネッサは、妹のバージニアが寝ている間にダメだと言われた絵をそっと書きはじめます。

目をさましたバージニア、 まだおおかみのままですが、 バネッサが、バージニアも入れるように描いた、「はしご」を登って、その絵の中にふたり、入って行きました。

 

この絵も素晴らしいけど、やっぱり大事なのが文字で表現しているということです。
たぶんこのもちろん絵は素晴らしいですが文章だけだとしても、充分にその素晴らしさが伝わります。

 

ふしぎな キャンディーの はな、みどりの わかば、クリームたっぷりの ケーキ。さやさや ゆれる はっぱ、きゅっきゅと 音を立てるくだもの。

 

そのうち次第におおかみからいもうと(女の子)に戻っていく
という過程がとても素敵な絵本でした。

 

妹子は
「まあ、本当にこういう時ってあるよね」
で終わってしまいました。

 

まあ本当に機嫌が悪い時っていつもありますし、機嫌を悪くしたほう、された方、どちらの気持ちにも寄り添う本でした。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

シートン動物記 (1) おおかみ王ロボ ほか
アーネスト・トムソン・シートン (著), 清水 勝 (イラスト), 阿部 知二 (翻訳)

するめすオオカミのブランカを助けようとして、ついに、わなにかかったおおかみ王「ロボ」、あわれなみなしごから、たくましい森の王者に成長する『ハイイログマの一生』など、大自然にくりひろげられる、動物たちの愛と戦い、かなしみを、生き生きとえがく動物文学の傑作4編をおさめました。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

けちんぼおおかみ 日本のむかし話
神沢 利子 (著), 赤羽 末吉 (イラスト)

海辺で鯨の肉を見つけたおおかみどん。家に持って帰る途中、子供にわけてとたのまれますがしらんぷり。北海道石狩に伝わるアイヌの民話。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

こころに すむ おおかみ
oba (著), 中村光宏HiroEagle (著), 北山耕平 (著)

あるひ、おじいさんが まごたちをあつめて おなはしをしました。「よいかな、ひとの こころのなかには にとうの おおかみが すんでいるのだ」「その にとうの おおかみは、 わしの こおろのなかでも つねに たたかいを くりひろげている」(本文より)二頭のおおかみとは? そして、そのおおかみの戦いの結末は?大人から子どもまで、深い感動と気づきをもたらしてくれる、インディアンが大切に伝えてきた、心を育てるための物語。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おおかみと七ひきのこやぎ
グリム (著), フェリクス・ホフマン (イラスト), せた ていじ (翻訳)

おおかみを家にいれないよう注意しなさい。おかあさんやぎはこやぎたちにそういって森に食べものを探しにでけます。こやぎたちは、おおかみの「しわがれ声」や「黒い足」をしっかり見ぬいて、おおかみを追い払います。しかし、おおかみは知恵を働かせて「しわがれ声」を「きれいな声」に、「黒い足」を「白い足」に変えて再びこやぎたちの家にやってきます。こやぎたちは、とうとうおおかみに騙されて家の扉をあけてしまいます。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

3びきのかわいいオオカミ
ユージーン トリビザス (著), ヘレン オクセンバリー (イラスト), こだま ともこ (翻訳)

「3びきのこぶた」をすてきにひねった愉快なお話。あちこちで話題になり、幼稚園や小学校でもこどもたちが劇にして楽しんでいます。犯罪学者と人気画家のコンビニよる、極上の絵本です。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ウィロビー・チェースのオオカミ
ジョーン エイキン (著), パット マリオット (イラスト),こだま ともこ (翻訳)

両親が不在の屋敷にあらわれた家庭教師によって、ボニーといとこのシルヴィアは、次々と陰謀の渦に巻きこまれていきます。少年サイモンの助けで窮地を脱するのですが…三人の大冒険の結末は?波瀾万丈のシリーズ第1作、待望の新訳!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

木ぼりのオオカミ
萱野 茂 (著), 斎藤 博之 (イラスト)

アイヌの人々は自分で作った四つ足で頭のあるものは魂が入っていると信じ、お守りにして肌身離さず持っているものだった。不思議な木彫りのオオカミのウエペケレ(民話)を題材にした力強い画風の絵本。1976年刊の新装版。

 

 

 

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ガンバとカワウソの冒険 パパ、お月さまとって! 銀のほのおの国
龍の子太郎 あなたのおへそ おねえちゃんはしゃしょうさん
プー横丁にたった家 ピーターラビット全おはなし集 こねこのぴっち (大型絵本)

 

 

今日の一冊「おおかみと七ひきのこやぎ」 がらがらどんに匹敵するインパクトとパワー

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

おおかみと七ひきのこやぎ
グリム (著), フェリクス・ホフマン (イラスト), せた ていじ (翻訳)

おおかみを家にいれないよう注意しなさい。おかあさんやぎはこやぎたちにそういって森に食べものを探しにでけます。こやぎたちは、おおかみの「しわがれ声」や「黒い足」をしっかり見ぬいて、おおかみを追い払います。しかし、おおかみは知恵を働かせて「しわがれ声」を「きれいな声」に、「黒い足」を「白い足」に変えて再びこやぎたちの家にやってきます。こやぎたちは、とうとうおおかみに騙されて家の扉をあけてしまいます。

 

フェリクスホフマンの絵、瀬田貞二さんの訳。
これはおそらく非常に有名な本だと思います。

 

「三びきのやぎのがらがらどん」に匹敵するインパクトがあるのではないでしょうか。

 

 

妹子「これも絵がガチだな」
わたし「なぜかこれだけ、読んだはずと思ってぬかしてたのを思い出してもってきた」

 

妹子「ヤギのおかあさんてこれ、はだかえぷろん?」
わたし「ちがうんじゃない!?どこでそんな言葉覚えたの!!??学校で言わないでよ!!??」

 

きっと五等分の花嫁のせいだ!!

最近、友達に読んでくれと言われてかりてきて読んでたから!
どんな家だって思われる!

(濡れ衣だったらごめんなさい)

 

 

まあまあ、お話どおりにすすむのですが、絵があまりにもインパクトがあるので、一枚一枚、めくりながら凝視してしまいます。

 

薬局が……。
昔風の薬局じゃないです。
かなり現代に近いです。

 

妹子「はくぼくをたべる?ホタテのからやぞ?声よくなるか?」
わたし「ああ、それねえ、以前あなたおなじことを言ってたんだよ。それでこの記事を書いたときにね、(1年ほどまえです)、フォロワーさんが調べてくれたの!!そしたら、ちゃんと理由があったんだよ~!」

 

whichbook.hatenablog.com

 

 

これは、記録の勝利です!
こうしてブログとツイッターで記録しておいて、本当に良かったです~!!
(ありがとうございます!!)

 

こっちの「世界昔話集」で読んじゃってるから、いいやと思っていたのですが、この絵本の「おおかみと七ひきの子やぎ」は芸術作品なので……。

 

おおかみは、はくぼく(チョーク)をたべて、足を白くして、もう一度こやぎたちの所にかけつけました。

 

 

白くなった足をのぞかせるおおかみ、何ともシュールな絵柄です。
普通に考えるように、ドアのすきまから手をつきだすのではなく、体は見えないようにかがんで、窓の上部についているのぞき窓のようなところに、両手でぶらさがっています。

 

妹子「よくみろよ。ひづめがないだろ。あしはしろいのにつめがくろい!おかしい!」

 

食べられてしまう子やぎたち。

 

妹子「すえの子やぎもみつけろよ!そこまで行くなら最後まで食べろよ」
わたし「おなかいっぱいだったからもういいと思ったんだよ。末の子ヤギはこれ以上食べたら食べ過ぎるおやつみたいなもんだよ」
妹子「…………」

 

 

末の子ヤギを抱っこして、最近のジブリ映画並の大粒の涙を流すおかあさんやぎ。抱っこの仕方が超かわいいですが、何しろものすごくリアルなやぎなので、顔には何ともいえない禍々しさがあります……。

 

ここからは、読んでいると、ぜったいに子どもたちの誰にも言われる台詞です。

 

なんで麻酔もかけてないのに、おなかを切り裂かれて起きないのか!?

 

絵もリアルですが、「じょきじょき」と、音もリアルです!

 

小山みたいに盛り上がってる、おおかみのおなかから、こやぎたちが出てきました。

 

ほんとにどうでもいいですが、このおかあさんやぎ、縫うときは「1本どりのクロスステッチ縫い」です。

 

 

起きたおおかみの何ともいえない情けない顔!

 

クロスステッチで縫い付けられたおなかからは、縫い終わりの糸始末がちゃんとできておらず、おなかからぶらさがっています。

 

妹子「まどかから見てる~!!やぎたちの顔が怖い!!お母さんが一番怖い!口がないから目だけ窓から光らせて…!」
わたし「ここまでくると、おおかみがかわいそうに思えてくる」

 

この話の場合、おおかみがおなかの重さに耐え兼ねておっこちたのは小川ではなくて、井戸でした。

 

「おおかみ しんだ!
 おおかみ しんだ!」

 

すごい大文字で、踊り狂うやぎたち。

 

妹子「なんだこの呪いの儀式は……。井戸の周りをぐるぐる回って……ここだけ見ると、すごい魔術の儀式みたいでホラー」

 

そして、このヤギのお母さん!
妹子には言わなかったけど、ここだけ見ると本当に超・裸エプロン~~!!

 

妹子「さいごのシーン、お月様も笑っているみたい」
わたし「そうだね、かわいいね♡」
妹子「いや、めっちゃ怖い」

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

三びきのやぎのがらがらどん
マーシャ・ブラウン (イラスト), せた ていじ (翻訳)

橋の向こう側の山で、たくさん草を食べようと考えた3匹のヤギ。小さなヤギ、中ぐらいのヤギ、大きなヤギ、みんな名前は「がらがらどん」。橋をわたっている途中に谷に住むトロル(おに)にでくわしてしまいます。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おおかみと七ひきのこやぎ (はじめての世界名作えほん)
大野 広司 中脇 初枝 (著), 高野 登 (著)

おかあさんやぎと七ひきのこやぎたちが仲良く暮らしていました。おかあさんやぎが出かけると、おおかみが家にやってきて……。●「はじめての世界名作えほん」シリーズ●日本の昔話や世界の昔話、世界の名作を、美しいことば、親しみやすい絵、手ごろな価格でお届けします。はじめての読み聞かせをする1歳児から、ひとり読みのできる6歳児まで、子どもたちの成長に合わせてお読みいただけるシリーズです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

新編 世界むかし話集(2)ドイツ・スイス編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

これまで家庭で語られていただけの昔話が、今日のように文化的宝と認められるようになったのは、グリム兄弟の『家庭と子供のための童話集』の刊行によるところが大きい。
本書は「ヘンゼルとグレーテル」「白雪姫」などのグリム童話を中心に、オーストリア、スイス、オランダ諸国の昔話を多数収める。
<ドイツ> カエルの王子/ヘンゼルとグレーテル/オオカミと七ひきの子ヤギ/いばら姫/他21編
<オーストリア> 永遠の国へ行った花婿/ハシバミの枝/他3編
<スイス> 三つの言葉/ローツェ氷河はどうしてできたか/かわいい小鳥/他5編
<オランダ> スタフォレンの奥方/飛びゆくオランダ人/他3編

 

 

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