~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

閑話 「クラバート」と「千と千尋の神隠し」 わたしの心の闇と葛藤について

閑話です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

クラバート
オトフリート=プロイスラー (著),
ヘルベルト=ホルツィング (イラスト), 中村 浩三 (翻訳)

ヴェンド人の少年3人組で村から村への浮浪生活をしていたクラバートは、ある時から奇妙な夢を見るようになる。「シュヴァルツコルムの水車場に来い。お前の損にはならぬだろう!」という声と止まり木に止まった11羽のカラスの夢。 その声に従って水車場の見習となったクラバートは、昼は水車場の職人として働き、金曜の夜には12羽目のカラスとなって、親方から魔法を習うことになる。(小山由絵)

 

 

カオナシレベルで背負ってしまった悶々のお話です。

 

金曜ロードショーで「千と千尋の神隠し」があるのは知っていました。
昔はあれば必ず見ていたけど、最近は……。

 

わたし「妹子、今日は千と千尋だよ~~。あなた見るのはじめてでしょ。もう見ていいよ~」

 

と呼ぶだけ呼んで、新しく始まった仕事に疲れてその日はぐっすりと寝てしまっていました。

 

もう見ていい、とは?

 

 

次の日の朝。

 

妹子「お母さんお母さん見たよ!言ってたこと、わかったわ。ひどかった」
わたし「ぱっちり」

 

わたし「わかってくれた!?」

 

妹子「ありゃひどい。だってクラバートは、ふわっとした毛のかわいいカラスと、うつくしい女の子のきれいな話でしょ?なのに、めちゃめちゃきたならしい豚で、よだれたらしててほんとにきもちわるかった。お母さんが怒ってたのもよくわかったわ」

 

わたし「………」

 

妹子の言い方、パンチがきいてるな……。

さすがのわたしもそこまで辛辣ではなかったわ。

 

 

あまり大きな声では言えない話なんですが、妹子さんは母が許可するまで、ずっと千と千尋を見るのを禁じられていました。

 

何故かというと、この千と千尋、ラストシーンが「クラバート」という児童書と酷似しているんです。
そして、そのことは宮崎駿監督も、公言しています。

 

それで、

どうしても、「クラバート」を先に読んでみて欲しい。
それまで「千と千尋」は見ないでくれ。

……というお願いをしていたのでした。

 

 

「クラバート」は、若干、薄気味悪いホラー感がある箇所もあります。

最初、こわがりの妹子は恐ろしがってなかなか進まなかったのですが、読み進めるうちにやっぱりどんどん引き込まれて、ついに読み終わってくれました。

 

妹子「よかったわ!すてきだった。感動した!」

 

というわけで、めでたく今度は「千と千尋」を見ようとしてたのですが、こんな時に限って録画もどこに行ったか分からない!

Amazonプライムにも出ていない!

 

いいよ、いつか必ずテレビでやるよ、とそのままになっていたのでした。

 

 

見ていい、といったとき、妹子は疑いの目で
妹子「お母さん、センチヒ嫌いなんじゃなかったの?」
なんて言ってました。

 

わたし「そんなことはないです。公開された当時、10回ぐらい映画館まで見に行ったし、基本ものすごく好きなんだよ。ただ終わり方が……。あのラストシーンさえなければ……(ギリギリギリ)」

 

 

というわけで、やっと金ローで見ることができた妹子、そのラストシーンについての母の葛藤を、「わかったよ!」と言ってくれたのでした。

 

妹子「まあ、ちょっといやだなって思っただけで、お母さんみたいに『ぶち殺す!』とまでは思わなかったけど」
わたし「ちょっとちょっとやめて。お母さんだって『ぶち殺す!』とは思ってないから」
妹子「だってクラバートを読まないとセンチヒを見ちゃだめって言うんだから、相当怒ってるでしょ!」

 

わたし「いやそうじゃないんだよー!!ただ、初めて見る人が、クラバート読んだときに、これあの豚のやりとりの流れと同じだな、っていうイメージが横から入ってくるっていうのがちょっとイヤだったんだよ。なんか「クラバート」って、本当に最高に美しい清らかな愛と友情の恋物語じゃん。パーフェクトじゃん!オマージュにするにしても、なんで豚にすんのっていうね……それにあの豚、汚いじゃん……すごく大事な物語だったのよ……」

 

と思ってたら、何とジブリ公式がクラバート本体をおすすめしていて、ものすごく複雑な気持ちになってしまい、いつもなら速攻リツイートするのに、これだけはできませんでした。

 

 

もう千と千尋が公開されてからずいぶん時間が経ちます。
二十年間!

こんなにも長い年月、ずっと悶々としていて、一生懸命自分の中で噛み砕こうとして二十年。

 

 

クラバートの世界感が美しすぎ、自分にとって大事すぎたので、千と千尋のラストシーンだけはどうしても、いまだに自分の中で納得できていません。

 

ラストシーンに使っているというのが、また嫌でした。

 

読み手として、終わり方というのはすごく大事だと思っているので、大事なラストシーンだからこそ!
こんなにすばらしいお話だからこそ!
ラストシーン、そこだけは、宮崎監督が自分で考えればよかったのに!

 

その大事な部分を、この名作に豚で寄せないでほしかった!

 

豚じゃなかったら、ぜんぜん違ってたと思います。

……センチヒの豚って、なんか悪意がある書き方なんですよね。
ポルコとぜんぜん違います。

 

「クラバート」
本当に特別な物語なので……。

 

 

でも、こうやって公式がおすすめしてくれるところが、また名作として名前を広めるためには一役かっているんですよね~!!!
それは認めないといけない。

 

たぶん、自分の思い入れが強すぎるからよくないんですよね。
わかっているんですけど、なかなか受け入れられない。

 

あと、千と千尋が基本、最高に素敵でいい映画だから、余計なんですよねー!!

 

夕暮れになって明かりがついていく世界、
湯屋の表現、神さまたちが船から降りてくるところ。

ハクとの絆も、かまじいも、泥にまみれていた川の神様も、カオナシも。
どれも最高です。

 

あまりにも良かった。

 

ここで自分のカオナシレベルの闇を大暴露してしまったので、呪いを昇華させたいです。
二十年も根に持ってたらもう十分じゃないかな。

 

そんな気持ちをきれいさっぱり捨てて、純粋な気持ちで、ぜったいに、いつか「クラバート」を紹介したいと思います。

 

 

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大人が読む児童書「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 4 笑いと不機嫌、煙に巻かれる

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です。

 

1 改めて読んでみる、超有名作品。

2 子ども時代は永遠ではなく、そだてる人が一番えらい

3 第一巻、第二章の不思議。やってきて最初にすることはデートとお茶会

 

 

ちょっと間があいてしまいましたが、再開です。

諸処の事情で毎日UPできるかどうか怪しい感じではありますが、がんばります。

 

 

ここまで、元祖メアリー・ポピンズの冒頭1~2章まで紹介してきましたが、
1章:メアリー・ポピンズ登城
2章:メアリー・ポピンズ、デート。
というわけで、ぜんぜん子供たちのお世話らしきことなんてしていません。

 

ただ、「突然家にやってきたナニーが、何とも奇妙な人物である」ということだけがあります。
子どもたちを連れて、やっと本格的に一般的なメアリー・ポピンズのイメージのエピソードに入るのは、第三章から。

 

笑いガスのお話です。

 

・メアリー・ポピンズのおじさん「ウィッグ氏」の所へお出かけする。
・メアリー・ポピンズ、自分の青い服にウットリている。

 

ここの何気ない会話に注目です。

 

「どうしてウィッグさんていうの?──ウィッグってかつら、、、のことでしょ。かつら、、、をかぶっているの?」
マイケルは、いそぎ足でメアリー・ポピンズについて歩きながら、こうききました。
「ウィッグさんという名前だから、ウィッグさんていうのです。かつら、、、なんか、かぶってはいません。きれいにはげています。」と、メアリー・ポピンズがいいました。「それ以上、なにかきいたら、すぐ家へかえります。」

 

ここで注目したい点は三つほど。

 

1.メアリー・ポピンズの不機嫌さ

ごらんのとおり、子どもたちが何を言っても話してもメアリー・ポピンズはすぐに不機嫌になって帰るとか睨んだりとか鼻を鳴らしたりして冷たい態度を取ります。

子共のころは「なんなん……もうちょっと愛想よくできないのか」とか思っていましたが、よく考えたら、人の身体的特徴をこんな風に聞くのは失礼だなと思いました。

このあとも、家についてすぐにマイケルが「いる?」とか聞いて、おそろしい目でにらまれてますけど、これもしつけなんだな。

 

2.「きれいにはげています」

これ、笑っていいところなんですかね?

 

3.ウィッグ=かつら、という知識

いいのか悪いのかわかりませんが、私はこれで「かつら」というものの存在を知り、ウィッグという単語も覚えました。

 

 

こんな風に、ことあるごとにメアリー・ポピンズは自分にウットリ見とれながら、子どもたちにはわりと理不尽なほど厳格に応対するのですが、これが不思議なことに
これから起きる奇想天外な出来事の面白さを、よりいっそう際立たせている
という効果になっています。

 

これがのんびり、ほわほわ~っとした人だったら、ただのファンタジーだね、で終わりです。

 

映画はあれはあれでいいのです!完全に別物です!
わたしはかなり大きくなってからミュージカルのメアリー・ポピンズを見たのですが、見たことがある友達が口をそろえて
「あれは違う」
「絶対に違う」
「あれでだけはない」
と力説していたので、そうなんだ~、と思っていたことを思い出します。

 

ジュリー・アンドリュースがとても好きだったので、違うとかいやだとか思いたくなくて、完全に受け入れられるようになってから見よう…と思って見ました。

 

 

さて、メアリー・ポピンズのおじさん「きれいにはげている」ウィッグさんなのですが、来てみると部屋の中に姿が見えません。

 

今日は何とウィッグさんの誕生日。

箸が転がっても面白いお年頃の女子高生のようになんでも面白くなり、すぐに笑ってしまい、そうすると笑いガスが体にたまって浮かび上がってしまうのだそう。

 

何かそんなこと言いながらも、空中に浮かびつつ普通に生活していたりして(ただ降りられない)、これは何ともユーモラスかつ、ワクワクする出来事です。

まさに、全世界的に有名な「メアリー・ポピンズの真骨頂というべき、楽しさがつまった第三章です。

 

子どもたちが自分たちでもおかしくなって、止められなくなって笑ってしまうところ。
そんな子どもたちも、浮き上がって降りられなくなってしまうところ。

 

 

そんな中で、にこりともせずにいるメアリー・ポピンズ。
「面白いこと考えて!」
「笑ってみなよ!すごく簡単だよ!」
などと子どもたちに言われるも、まったく笑う気配なし。

 

妹子「というかたぶん、普段から自分の姿を鏡やショーウィンドウで見たとき以外笑ったことなさそうだよね」

これには、ひさびさ登城の妹子のお友達も、そうだそうだとうなずいていました。

しかし、ここが不思議なところ。
まあ、みんながそうやって上に登っちゃってるのなら、仕方ない
という妥協案をみせ、メアリー・ポピンズは笑顔などかけらも見せずに、唐突にすうっと空中に上がってきました。

 

えっ!

 

そこ、笑わなくていいんだ……。
ていうか、最初っから浮かべるんかーーい!!

 

というのが、誰もが思うところ。

 

これが、

・手すりをつかむだけですうっと上にのぼってきた。
・明らかに容量オーバーなものをじゅうたんせいバッグから出した。
・飲まされた薬の中身が人によってちがい、美味しかった。

 

という以外で、メアリー・ポピンズ本人がどこかおかしい、奇妙だ、不思議な存在だ、と子どもたちが認識することになったはじまりだと思います。

 

あれこれ読み返しましたけど、三章のここに来るまでやはりまだ物語ははじまっていないんです!

 

ここがすべてのはじまりだったんです。

 

 

……とまあ、空中のお茶会をしながら、なんやかんやとゆかいな時間を過ごします。
こんな愉快なお茶会をしてみたい!

 

何か悲しいことを考えないと降りられない…。
でも、何もかも楽しい。涙が出るほど笑って、ニコニコして、何を考えても楽しい!

 

そこに鳴り響く、メアリー・ポピンズの声。

 

うちに帰る、というひとこと。

 

みんな、すごい勢いでドスンと下に落ちてしまいます。
それほど、悲しい気持ちだったのです……。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

帰ってきたメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

メアリー・ポピンズが西風にのってバンクス家を去ってしまってから,子どもたちは彼女の帰ってくる日を心待ちにしていた.ある日,公園でタコあげをしていると,糸の先になつかしい彼女の姿が現れた.ふだんはきびしいナース(保母)のミス・ポピンズだが,彼女が語る物語は,子どもたちを不思議な冒険へとみちびいてゆく

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

とびらをあけるメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

公園のメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

独特のさわやかな雰囲気を味わわせてくれる「メアリー・ポピンズ」の4冊目.バンクス家を3度訪れた彼女のまわりで起きたふしぎなできごとで,これまでの3冊に書かれていないことを,6つの短編にして集めました.

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

台所のメアリー・ポピンズ おはなしとお料理ノート
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 小宮由(おはなし) (翻訳), アンダーソン夏代(お料理) (翻訳)

1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンのみならず、これから知る人にもおすすめです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

さくら通りのメアリー・ポピンズ
パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 荒このみ (著)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メアリーポピンズAからZ
P.L.トラヴァース (著), 荒 このみ (翻訳)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

Mary Poppins: The Original Story
P. L. Travers (著) 形式: Kindle版

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

Mary Poppins
- The Complete Collection Box Set (Collins Modern Classics)
英語版 P. L. Travers (著)

Like all great children's classics, Mary Poppins is frightening and sad as well as magic and very funny Observer "Absolutely alive, and aglint with magic" Walter de la Mare Mary Poppins is the Good Fairy, whom we are all seeking" Times Literary Supplement

 

 

 

 

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木かげの家の小人たち とけいのほん1 どろぼう がっこう

 

 

児童書ピックアップ【固定記事】

コロナのために、せっかく始まった読みボラがまた中止になってしまいました😠

 

と、怒っても仕方がないのですが、だいぶ風邪フェーズ、インフルに近くなってきたような気がするのですけど、どうでしょうか。

 

 

「今日の一冊」より(絵本多め)

今日の一冊「ジオジオのかんむり」 その心は煉獄さん

今日の一冊「つみきのいえ」

今日の一冊「わかったさんのショートケーキ(わかったさんのおかしシリーズ)」

「ジオジオのかんむり」

その心は煉獄さんです。
しかし、その後テレビなどで見ていると、CMに煉獄さんがあまりにも出て来るので、いくら人気とはいえ、そろそろ安らかになって欲しいと言う気持ちになってしまいました。
とか言いながら、こうして「ジオジオのかんむり」に煉獄さんとか持ち出してきてるあたり、自分もアレなのですが。

 

つみきのいえ

パステル調の優しい絵本です。
内容もやさしく、どことなく悲哀も漂わせた、雰囲気の素敵なお話です。

 

「わかったさんのショートケーキ」

いつまでも大好きなわかったさんシリーズです。
寺村輝夫さんのナンセンスは、ちょっと真似ができないというか、追随を許さないレベルだなといつも思います。

 

 

 

「大人が読む児童書」より

「水の子」 絶版になっている貴重名作

大人が読む児童書「チポリーノの冒険」 1 えらそうにするのはあほだから

ケストナーの傑作「ふたりのロッテ」再読1

 

「水の子」

前から何度も言及してますが、なかなか手に入りづらい本です!!
これは内容もミッチミチにつまっていて、いわゆる「情報量が多すぎる」お話なのですが、この情報量の多さが子どもには非常な魅力であったので、 子供たちへの古典のみちびきにもなる、よい本だからなのです。
機会があればぜひ!図書館ででも借りていただきたいです。

 

「チポリーノの冒険」

これも大名作です。
悪政を行うレモン大公にたいして、革命を起こすたまねぎ(及びなかまの野菜たち)という内容です。
夢中になって読めるうえに、今後、歴史を学ぶうえでもきっと勉強になるというグッド👍な作品です。

 

ふたりのロッテ

幼い頃に離れ離れになってしまったふたごの女の子たち。
思わぬことから、親の知らないところで再会します。
チョコレートの魔女という、美人の悪役が出てきますが、これがまたほんとうに憎たらしくて!!
楽しいというよりも、どきどき、ワクワクする本です。
昔のハリウッド映画にありそうです。(実際になっているかも…)
こういうオーソドックスで古典的な内容って、とても子どもにとっては新鮮で魅力的なんですよね。

 

 

「閑話」より

「いないいないばあ」松谷みよ子 ~「本当に良い」本を求めて~

 

 

 

 

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子どもの本だな【広告】

野尻湖のぞう 時の旅人 落窪物語
さすらいのジェニー 悪い本 宮部 みゆき そらいろのたね
ふたりはいっしょ だれにも見えないベランダ ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

 

 

大人が読む児童書「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 3 第一巻、第二章の不思議。やってきて最初にすることはデートとお茶会

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

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今日の一冊

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です。

 

 

植民地政策を経て築き上げられた大英帝国

 

その繁栄が良くも悪くもたくさんの中流家庭を作り出し、文化のレベルを押し上げて、たくさんのイギリス児童文学という素晴らしいジャンルを打ち立てました。

 

余談ですが日本だってそうですよね!
一億総中流社会で、あんなにも素晴らしい昭和期の日本版児童文学が生まれているんですから、世界に向けてもっと発信してもいいぐらいです。もったいない!
イギリスに負けてない、古典になり得べき名作群なのに!

 

…とこれは、メアリー・ポピンズの話でした。

 

 

メアリー・ポピンズが来て、子供たちが落ち着いたので、コックのブリルばあやとメイドのエレンが喜んでいます。
たぶん、このナニーがいない時は、お世話は彼女たちがやっていたんでしょうね。

 

子どもの面倒、それも乳児の双子を含めて4人って、超超超超~~~~~めんどくさいです。

 

ここで疑問です。
はて、おかあさんは一体何をしてるんだろう?

 

子どもたちのお母さんのバンクス夫人、すごく優しいけど、かなり頼りない人です。

 

数々のイギリス名作児童文学の基礎となっている中流家庭ですが、その中でももともとこのバンクス夫妻の家って、「わりと貧乏であまり余裕がない」みたいな設定になっています。

 

四人兄弟姉妹を一戸建てで育てている中流家庭というのが、
①メアリーポピンズ
②ブリルばあや
③エレン
④ロバートソン・アイ
と、四人も使用人を使っています。

 

この家庭の総人数は夫妻2人+子4人+使用人4人で、10名の大所帯です。

使用人には給料を払っていますから、やっぱり四人子供を育てて、一戸建て家を切り盛りしながら、いわゆる「中流家庭」を維持していくのって、それくらいの手がかかるものじゃないのでしょうか?

 

結論:ワンオペはひどい

 

 

さて、「風に乗ってきたメアリー・ポピンズ」の、第二章。
この章は、何度読み返しても新鮮です。

 

子どもたちのところにやってきた、不思議なナニーのお話のはずなのに、いやそうなんですけども。

 

第1章でメアリーポピンズがバンクス一家にやって来た、それが第2章でもう休暇に出かけてしまいます。

 

来たばかりだよ~!
まだ何もしてないよ!

 

(有休が2週間おきっていうのは確かにきついと思いますけど)

 

そして、彼氏(たぶん)とデートに出かけます。

 

あんた一体、バンクス一家に何しに来たん!?

 

はっきりいって、メアリー・ポピンズがこれほどデレデレした姿を見せているのって、全シリーズを通してここぐらいのものじゃないでしょうか。

 

全体的に神秘的で、不思議な手の届かない神話的な人物であるはずの彼女なのに……。

 

でもここで出てくる、マッチ売りのバートさん(ハーバート・アルフレッドというちゃんとした名前もある)が、どうやらメアリー・ポピンズの恋人っぽいという設定は、話が進むうちに消えていったような気がします。

 

 

メアリー・ポピンズ、デートのためにバートと合流しましたが、今日はバートさん、いつも路面に絵を描いて稼いでいるお金にあまり実入りがなかった様子。
いつも(?)デートの時に食べている木イチゴ・ジャムのお菓子もあきらめなければならなくなりそうです。

 

そのとき、二人は手を取って絵の中に入り込みます──。

 

夢の中の世界?
想像の中に入り込む?

 

いきなり風にほうりつけられてやってきて、四次元ポケットバッグを持っていて、デートに出かけてしまう。

本当に型破りです。

 

whichbook.hatenablog.com

 

以前、ここでもふれた、あとがきの中にも触れられていますが、これは、子どものため、児童文学を描こう、と思って書いたという意識は少ないように思います。

面白いものを、書きたいように書いた、そんな感じがします。

 

 

絵の中に入った二人は、そこで素敵な午後のお茶の準備が出来ているのを発見しました。

 

「おかけくださいませんか、おくさま。」という声がきこえました。ふりかえってみると、黒い服をきて、ナプキンを腕にかけた、背の高い人が茂みからあらわれました。
メアリー・ポピンズは、すっかりおどろいてしまって、テーブルのまわりにあった、ちいさな緑色のいすの一つに、ペタンと腰をおろしました。

 

自分で自分に驚いているメアリー・ポピンズ。

 

こんな不思議なシーンは、これから二度と出てきません。

この第二章は、やっぱりちょっと特別です。

 

子供たちの前だといつも、何でも知ってるし何でもわかっていますよという態度で、実際にそうであるらしいのに。

 

シリーズを全編とおして読んで、慣れ親しんだ、一般的な「メアリー・ポピンズと子どもたちの不思議な物語」がはじまるのは、第三章からです。

 

しかし、この第一巻、第二章があるというのは、ずっと私にとってとてもこの本の魅力を増すものでした。

 

ご本人がデート。
しかも絵の中のお茶会。

 

美味しそうなお菓子!(これは大きいです)

 

素敵な出来事です。

 

メアリー・ポピンズは神秘の中の人なのですけど、この第一巻第二章のために、それだけではない。
何だかとても身近で、人間的な人物に感じられます。

 

それがまた、より一層謎を深めもするわけですが。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

帰ってきたメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

メアリー・ポピンズが西風にのってバンクス家を去ってしまってから,子どもたちは彼女の帰ってくる日を心待ちにしていた.ある日,公園でタコあげをしていると,糸の先になつかしい彼女の姿が現れた.ふだんはきびしいナース(保母)のミス・ポピンズだが,彼女が語る物語は,子どもたちを不思議な冒険へとみちびいてゆく

 

 

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とびらをあけるメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

 

 

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公園のメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

独特のさわやかな雰囲気を味わわせてくれる「メアリー・ポピンズ」の4冊目.バンクス家を3度訪れた彼女のまわりで起きたふしぎなできごとで,これまでの3冊に書かれていないことを,6つの短編にして集めました.

 

 

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台所のメアリー・ポピンズ おはなしとお料理ノート
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 小宮由(おはなし) (翻訳), アンダーソン夏代(お料理) (翻訳)

1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンのみならず、これから知る人にもおすすめです。

 

 

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さくら通りのメアリー・ポピンズ
パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 荒このみ (著)

 

 

 

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メアリーポピンズAからZ
P.L.トラヴァース (著), 荒 このみ (翻訳)

 

 

 

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Mary Poppins: The Original Story
P. L. Travers (著) 形式: Kindle版

 

 

 

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Mary Poppins
- The Complete Collection Box Set (Collins Modern Classics)
英語版 P. L. Travers (著)

Like all great children's classics, Mary Poppins is frightening and sad as well as magic and very funny Observer "Absolutely alive, and aglint with magic" Walter de la Mare Mary Poppins is the Good Fairy, whom we are all seeking" Times Literary Supplement

 

 

 

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メアリー・ポピンズとお隣さん
P.L.トラヴァース 作 小池三子男 訳 (著)

復刊第1弾は、お馴染みのバンクス一家のお隣に“恐怖の聖女"と謎の少年が引っ越してきて騒動が巻き起こる『メアリー・ポピンズとお隣さん』。その少年をめぐり、メアリーとバンクス家の子どもたちが大活躍するお話です。『メアリー・ポピンズとお隣さん』は、シリーズ前4作を書いてから、54年後にトラヴァースが著したシリーズ最終作。 なぜトラヴァースは、長い空白の後この作品を書いたのか? 本作を読んで、その秘密をぜひ探ってください!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

さくら通りのメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース 著 小池三子男 訳 (著)

復刊第2弾は、夏至祭りの夜、お馴染みの公園を舞台に、メアリーやシリーズの登場人物たちに起きる不思議な出来事を描いた『さくら通りのメアリー・ポピンズ』。夏至祭りの夜は、妖精やいろいろな霊が出てきて魔法をかけると言われている、1年で最も不思議な夜。お祭りを祝いに夜のピクニックに出かけた、メアリーとバンクス家の子どもたちの前に、空の星座たちも舞い降りて…。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メアリー・ポピンズ AからZ
P.L.トラヴァース (著), サカイノビー (イラスト), 小池三子男 (翻訳)

復刊第3弾は、英語のAからZのアルファベットで書き起こされる、26話のショートストーリーです。各話には、それぞれのアルファベットで始まる単語が散りばめられ、お馴染みの登場人物たちも総出演。ストーリーごとに新しく描き下ろされた、26のイラストも見ごたえ充分!さらに、原作者トラヴァースの趣向が凝らされた英語の原文を各ストーリーに添えています。英語の教本として読んでも楽しい一冊です。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メリーポピンズ
(Amazon プライム字幕版)

ウォルト・ディズニー製作による傑作ミュージカル。やんちゃな子供たちの元に、風に乗ってやって来た不思議な家庭教師メリー・ポピンズ。優しくて美人で、おまけに魔法まで使えるメリーに、子供たちは大喜び。ところが彼らのパパは型破りな彼女を快く思わず……。メリー・ポピンズを演じたジュリー・アンドリュースがアカデミー主演女優賞を獲得。また同歌曲賞を受賞した「チム・チム・チェリー」をはじめ、物語を彩る名曲の数々も魅力。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メリー・ポピンズ リターンズ
(Amazon プライム字幕版)

舞台はロンドンーミステリアスで美しい魔法使いのメリー・ポピンズが、母を亡くし、窮地に陥った家族の元に空から舞い降りた。エレガントでマナーに厳しい彼女の上から目線の言動と美しくも型破りな魔法によって、家族は再び希望を取り戻し始める。幸せを運ぶ魔法使いメリー・ポピンズがディズニー史上最高のハッピーを届ける、極上のミュージカル映画が誕生!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メリーポピンズ [DVD]
ジュリー・アンドリュース (出演), ディック・ヴァン・ダイク (出演), ロバート・スティーブンソン (監督) 形式: DVD

『メリーポピンズ』にかけられた魔法のような魅力を一言で現すとしたら、映画の中からこの言葉を持ってくるしかないだろう。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」! パメラ・L・トラヴァースの原作を元にディズニーが贈る、実写とアニメーションを織り交ぜた本作は、2時間20分という長編だが、決して子どもたちを飽きさせることはない。傘を手に風に乗ってやって来たメリーポピンズは、子どもたちが思い描いた理想の家政婦。この魔法使いのお姉さんを演じたジュリー・アンドリュースは、アカデミー賞を受賞。メリーポピンズの友人、煙突掃除人のバート役にはディック・ヴァン・ダイク。劇中に歌われる曲はどれも素晴らしい。明るい「お砂糖ひとさじで」、アカデミー賞を受賞した「チム・チム・チェリー」、切ない「2ペンスを鳩に」まで、心に響く曲がそろっている。

 

 

 

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新編 世界むかし話集(6)ロシア・西スラブ編(上) くつやの まるちん まりーちゃんのくりすます
グレイ・ラビットのおはなし アイヌの昔話 だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1
落窪物語 どんぐりむらのぱんやさん さっちゃんのまほうのて

 

 

今日の一冊「ちょっとだけ」 上の子の立場はいつも微妙。だからメアリー・ポピンズが必要なのかも。

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ちょっとだけ
瀧村 有子 (著), 鈴木 永子 (イラスト)

 

とてもやさしい絵本です。
絵も優しいし、内容もやさしく、かわいいです。

 

お兄ちゃん、お姉ちゃんの立場はいつも微妙。
赤ちゃんが生まれたとたんに「おねえさん」「おにいさん」という存在になってしまい、それまで独占していた親の視線が、とつぜん別の子にも注がれることになる。

 

そんなときの子どもの気持ちを、丁寧に描いた絵本です。

 

 

なっちゃんはお買い物に行くとき、お母さんと手をつなごうとしましたが、赤ちゃんを抱っこしているので、手をつなぐことができません。

 

のどがかわいたけど、ママにぎゅうにゅうをついでもらおうと思ったら赤ちゃんが泣きはじめました。

 

お着換えをしたいけど、ボタンがうまくとまりません。
お母さんはあかちゃんを寝かせているので、手が離せません。

 

そんなひとつひとつの積み重ねが、柔らかい素敵な絵のタッチでていねいに描かれています。

 

それら一つ一つが、ストレスというよりは、「今までの日常の変化」という感じで、ごく自然に訪れたものです。

 

そして、それらひとつひとつの代わりに、なっちゃんは自分で何とかやっていきます。

 

手をつなぐことができなかったら、スカートを「ちょっとだけ」つかむ。

ぎゅうにゅうは、「ちょっとだけ」だけど、自分で入れることができた。

ボタンは、指をいたくしてがんばって「ちょっとだけ」成功する。

 

 

そんな中で、なかよしのふみちゃんのママに「あかちゃんってかわいいでしょう?」と聞かれて、「ちょっとだけ」うなずく、というシーンがとても印象的です。

 

ストレスでないはずはないのだけど……。
無理をしてないはずはないのだけど……。

 

最後に、おかあさんにぎゅうっとするシーンがとても心に残ります。

 

 

わたし「妹子~!ちょっとこれ読んでみてよ」
妹子「まあかわいい」

 

五分後。

 

妹子「……………ふーん」
わたし「どう?」
妹子「なかなか、複雑ですな」
わたし「それだけ?」
妹子「お兄ちゃんに読ませたらいいんじゃない?」

 

やはり、妹の立場から読むと微妙なのだろうか?

 

とてもやさしい絵本で、読み聞かせの人たちには大人気で、もう古典になってもずっと読まれている本なのですが、子どもの立場で読んだとしたらどうだろう?と思うことがありました。

 

妹子のように「ふーん」で終わってしまうのではないかな。
冒険も起きないし、派手さもない。

 

でも、何となく自分の中にずっとこの本の存在は残っています。

 

成長が愛しく、でもおかあさんを求める心がちょっぴり切ない。

 

子どもに対しては、忘れてなんかいませんよ、わかっていますよ、と語り掛けている本でもあるように思います。

また、親に対しては、上の子のさびしい気持ちを忘れないでいてあげてね!と言っているようです。

 

まあ、それでも上の子が微妙だと言うなら、下の子だって、産まれた時から「親の愛を独占する」という経験がないわけですから、微妙なものですよね。

 

子どもに平等に接するというのは実に難しいです。

 

結論:だからメアリー・ポピンズが必要なのかも。

 

 

しかし、高校生になったなご助くんがこんな感じの絵本を読んでくれるものなのだろうか?

駄目元で聞いてみました。

 

わたし「あのー、なご助、ちょっとこれ読んでもらえる?」
なご助「知ってるよ」

 

えええーー!!

 

わたし「読んだの?自分で?」
なご助「読まされたんだよ!!」
わたし「それで覚えてるの?」
なご助「だってそれいい本だもん」

 

やはり、上の子の立場には、刺さるものなのだろうか。

 

まさか覚えていたとは!
そしていい本だとは!

 

人によって感じる心も千差万別ですね。

これだから絵本は面白い!

 

 

 

 

 

 

おねえちゃんって、もうたいへん!
いとう みく (著), つじむら あゆこ (イラスト)

お母さんの再婚で突然妹ができた小学1年生のココ。妹の名前はナッちゃん、3歳。大声で叫ぶし泣くし、ダンゴムシを大事な筆箱に入れてくるし…。「かいじゅうみたい」ってココは思いました。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おねえちゃんって、ほーんとつらい!
いとう みく (著), つじむら あゆこ (イラスト)

0

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おねえちゃんって、いっつもがまん! ?
いとうみく (著), つじむらあゆこ (イラスト)

0

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おねえちゃんはしゃしょうさん
長崎 源之助 (著), 山中 冬児 (イラスト)

おねえちゃんがこんど、バスの車掌さんになりました。ゆきおくんはおねえちゃんのバスにそっとのりこみました。ところが、おねえちゃんはつぎの停留所の名前を思い出せないでいるのです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

本へのとびら――岩波少年文庫を語る
宮崎 駿 (著)

「生まれてきてよかったんだ、と子どもにエールを送るのが児童文学」。自らの読書体験、挿絵の素晴らしさ、アニメと本との関わり、そして震災後の世界について──。アニメーション映画界のトップランナーとしてつねに発言を注目される著者が、お薦め岩波少年文庫50冊の紹介とともに、本への、子どもへの熱い思いを語る一冊。(カラー版)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

大きい1年生と 小さな2年生
古田 足日 (著), 中山 正美 (イラスト)

からだは大きいのに泣き虫の1年生のまさやと、からだは小さくてもしっかりしている2年生のあきよ。ふたりの友情と自立の物語。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

いやいやえん
中川 李枝子 (著), 子どもの本研究会 (編集), 大村 百合子 (イラスト)

元気だけど、わがままできかんぼうの保育園児のしげるが主人公の童話集。しげるたちが積み木でつくった船でクジラをとりにでかけるお話や、山のぼりで山の果物を食べすぎてしまうお話、赤いバケツをもって保育園にやってきた小ぐまの話など、全部で7つのお話がはいっています。表題作『いやいやえん』では、なんでもいやだ、いやだと駄々をこねるしげるが、「いやいやえん」に連れてこられます。「いやいやえん」とはいったどんな園なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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エーミールと探偵たち 小さな乗合い馬車 少女ポリアンナ
どんぐりむらのほんやさん 太陽とかわず チョコレート工場の秘密
魔法のカクテル バクのあかちゃん まゆとおに

 

 

大人が読む児童書「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 2 子ども時代は永遠ではなく、そだてる人が一番えらい

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です。

 

 

こんな不思議なのに、こんなに厳格なメアリー・ポピンズ。
子供たちを一人一人点検している所って、まるで面接受けてるみたいです。

 

恐ろしいほど自分の容姿を完璧だと思ってます。
気位が高くて、馬鹿にされると我慢ができません。
もうナニーっていう存在をイメージを打ち砕いた型破りな乳母さんであることは確かです。

 

よく、「オランダ人形みたいに上を向いた鼻」と書かれてますけど、これを書くために死ぬほどオランダ人形木製などで検索しましたけど特にどれも鼻が上を向いてるとことはなかったです強いて言えばこれです

snap.ocnk.net

 

鼻が上を向いていると言うか、三角形の木がくっついているので、まあ上を向いていると言われればそうなのかも……?

 

 

不思議な世界に行ったりしますけど、そういうときにも、凄そうな人たちがみんなメアリー・ポピンズに敬意を払います。
だから、根拠もなくただ偉そうというわけでもなさそうです。

 

とにかく私が一番偉い!一番正しい!という感じでいるので、自分のやり方を貫きたいある一定のお母さんたちからは反発をくらうのではないかと思うときもあります。

 

このメアリーさんの自信について、以前少し自分なりに考えていました。

 

たぶんどんなにすごい人であっても、カエサルであろうと太陽王であろうと、伝説の人物だったとしても、人間であるかぎり子供時代というものは確かにあったのであって、その全ての子供たちのお世話を見て、実際に育てる人っていうのはもう、本当にこんな偉い人は無いぐらい偉いなと、今の私ならそう思います。

 

いきなりお母さんになったばかりの女性なんて、結構ものの役にも立たないような気がします。

 

そだてる人が一番偉い。

 

親なんて子育ての向き不向きもありますし。
(だからといって産んじゃいけないということはないと思ってます)

 

他の人に任せたくても状況が許さないことだってあるだろうし。
保育園でも、99人の保育士さんが素晴らしい人でも、確率的に仕方ないことですけが変な人だって確実にいることと思います。
子供個人との相性だってあるでしょうし。

 

そこを、立派に育てること確実な人。

子供たちを規律をもってモラルを教え、やるべきことはやる、歯を磨く、着替える、きちんとごはんを食べる、好き嫌いは言わない、などなどをキッチリやってのける人は、それだけで偉い。

 

そういうことなんだと思います。

 

なんといってもメアリー・ポピンズの最大の特徴は厳しさです。
メアリーポピンズを読むと、やっぱり子供をきちんと育てるために、厳しさというのがどれほど必要なものか、すごく大事だなと、今更ながらに思います。

 

 

さて、メアリー・ポピンズは「じゅうたん製バッグ」を開いて、これがまたドラえもんの四次元ポケット並に色々出て来るのですが、ここでふと現れた疑問。

これってドラえもんの四次元ポケットとメアリーポピンズどっちが先だったんだろう。

 

これは明らかにドラえもんの方が後発であるような気はしますが、あまり突っ込まないことにします。
何となくですが、ドラえもんは別に何かに影響を受けたわけではなく、別枠で、アイデアを思い付いたような気がしています。

 

何となく、お守りをする立場が似通ってはいても。

 

でもドラえもんは優しいけどメアリーポピンズは厳しいですね。

 

 

まず最初に、子どもたちはおさじでお薬を飲まされます。
「まずいお薬をおさじで飲まされる」みたいなのってこの頃のイヤなナニーのテンプレの気がします。
滋養強壮剤みたいなのを飲ませるシーンが良く出てきます。

 

いなくなったケティばあやからは煎じ薬の匂いがしてたそうですし、これって何からのハーブのような気がするなあ。

 

マイケルはストロベリー・アイス。
ジェインはライム・ジュース・コーディアル。
ふたごにはミルク。
メアリー・ポピンズはラム・パンチ

 

いきなりお酒飲んでるじゃないかぁー!
ひとさじだけどさあ~!

 

 

四次元ポケットじゅうたん製バッグの中から、寝巻きが7枚+4枚、編み上げ靴一足……。
編み上げ靴!

 

この編み上げ靴っていつも何なのかすごい気になってたんですけど、検索してみたらショートブーツでした。
ああ~確かに、ショートブーツ履いてますね。
上の方まできっちり紐をかけていくタイプのブーツですね。
昔はジッパーとかなかったから、いちいちぜんぶ紐がけしないといけなかったんだろうな。

 

きっちりしたメアリー・ポピンズらしいイメージです。

 

ドミノ一組、入浴用キャップ二つ、絵葉書を張ったアルバム。
……このアルバムすごい気になってました~!!
この絵葉書とやらがすごく見たいです。
こんなにも謎めいたメアリー・ポピンズの、過去を少し垣間見られるアイテムです!
一体、どこをどれだけ旅してきたんだろう。

 

四次元ポケットじゅうたん製バッグから話が進まない。

 

 

そして毛布や羽毛布団のすっかりそろった、折りたたみ式のキャンプ用寝台。
……今までケティばあやってどこに寝てたんだろう。

 

あと、キャンプ用の折り畳み寝台って、あまり寝心地がよくないような気がするのですが、まあそこはメアリー・ポピンズですもんね。
きっと最高の寝心地のよい折り畳み製ベッドなんでしょうね。

 

欲しい。

 

 

来るなり、いきなりマイケルに
「どこにも行かずにずっとここにいてくれる!?」とメンヘラのように詰められたメアリーさん、
「風が変わるまではいましょう」
という一言を残すのでした。

 

メアリーポピンズは必ず、来ては去って行くたびに定型のやりとりで、期間について何かのヒントを残していきます。
子ども時代は永遠ではないのです。残念ながら……。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

帰ってきたメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

メアリー・ポピンズが西風にのってバンクス家を去ってしまってから,子どもたちは彼女の帰ってくる日を心待ちにしていた.ある日,公園でタコあげをしていると,糸の先になつかしい彼女の姿が現れた.ふだんはきびしいナース(保母)のミス・ポピンズだが,彼女が語る物語は,子どもたちを不思議な冒険へとみちびいてゆく

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

とびらをあけるメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

公園のメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

独特のさわやかな雰囲気を味わわせてくれる「メアリー・ポピンズ」の4冊目.バンクス家を3度訪れた彼女のまわりで起きたふしぎなできごとで,これまでの3冊に書かれていないことを,6つの短編にして集めました.

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

台所のメアリー・ポピンズ おはなしとお料理ノート
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 小宮由(おはなし) (翻訳), アンダーソン夏代(お料理) (翻訳)

1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンのみならず、これから知る人にもおすすめです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

さくら通りのメアリー・ポピンズ
パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 荒このみ (著)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メアリーポピンズAからZ
P.L.トラヴァース (著), 荒 このみ (翻訳)

 

 

 

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Mary Poppins: The Original Story
P. L. Travers (著) 形式: Kindle版

 

 

 

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Mary Poppins
- The Complete Collection Box Set (Collins Modern Classics)
英語版 P. L. Travers (著)

Like all great children's classics, Mary Poppins is frightening and sad as well as magic and very funny Observer "Absolutely alive, and aglint with magic" Walter de la Mare Mary Poppins is the Good Fairy, whom we are all seeking" Times Literary Supplement

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

メアリー・ポピンズとお隣さん
P.L.トラヴァース 作 小池三子男 訳 (著)

復刊第1弾は、お馴染みのバンクス一家のお隣に“恐怖の聖女"と謎の少年が引っ越してきて騒動が巻き起こる『メアリー・ポピンズとお隣さん』。その少年をめぐり、メアリーとバンクス家の子どもたちが大活躍するお話です。『メアリー・ポピンズとお隣さん』は、シリーズ前4作を書いてから、54年後にトラヴァースが著したシリーズ最終作。 なぜトラヴァースは、長い空白の後この作品を書いたのか? 本作を読んで、その秘密をぜひ探ってください!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

さくら通りのメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース 著 小池三子男 訳 (著)

復刊第2弾は、夏至祭りの夜、お馴染みの公園を舞台に、メアリーやシリーズの登場人物たちに起きる不思議な出来事を描いた『さくら通りのメアリー・ポピンズ』。夏至祭りの夜は、妖精やいろいろな霊が出てきて魔法をかけると言われている、1年で最も不思議な夜。お祭りを祝いに夜のピクニックに出かけた、メアリーとバンクス家の子どもたちの前に、空の星座たちも舞い降りて…。

 

 

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メアリー・ポピンズ AからZ
P.L.トラヴァース (著), サカイノビー (イラスト), 小池三子男 (翻訳)

復刊第3弾は、英語のAからZのアルファベットで書き起こされる、26話のショートストーリーです。各話には、それぞれのアルファベットで始まる単語が散りばめられ、お馴染みの登場人物たちも総出演。ストーリーごとに新しく描き下ろされた、26のイラストも見ごたえ充分!さらに、原作者トラヴァースの趣向が凝らされた英語の原文を各ストーリーに添えています。英語の教本として読んでも楽しい一冊です。

 

 

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メリーポピンズ
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ウォルト・ディズニー製作による傑作ミュージカル。やんちゃな子供たちの元に、風に乗ってやって来た不思議な家庭教師メリー・ポピンズ。優しくて美人で、おまけに魔法まで使えるメリーに、子供たちは大喜び。ところが彼らのパパは型破りな彼女を快く思わず……。メリー・ポピンズを演じたジュリー・アンドリュースがアカデミー主演女優賞を獲得。また同歌曲賞を受賞した「チム・チム・チェリー」をはじめ、物語を彩る名曲の数々も魅力。

 

 

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大人が読む児童書「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 1 改めて読んでみる、超有名作品。

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

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今日の一冊

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

東風の吹く日に,こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきた,ちょっと風変わりな保母の物語.彼女が語るお話は,子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます.ユーモアと笑いのかげに人生の深みをのぞかせているこの作品は,『ピーター・パン』や『クマのプーさん』とならぶ,空想物語の代表作です。

 

このブログを作ったずいぶん初期に、やっぱりこれを持って来なければ児童書紹介とは言えない、と思って メアリーポピンズを筆頭に置きました。

 

whichbook.hatenablog.com

 

今読むと、何といいかげんな説明だろうか……。
熱量だけは感じるけども。

 

それからずいぶん時間が経って、そうだ改めて読みたいと思い、本棚から箱を引っ張り出してみたら……中身がスカスカ~!
は、入ってなーい!

 

わたし「 妹子、 中身どこやったの」
妹子「わかんない(・∀・)」

 

分かんないんじゃないんだよ。
どこにやっちゃったんだよーー!

 

というわけで、家じゅう探して、結局隣の棚の、ちょうど何か立てかけていて隠れてていたところにから見つかりました。
(探し物なんてそんなもんですよね)

 

 

妹子「メアリー・ポピンズは名作だよ?(キリッ)」

 

お話は相当印象的だったらしくて、メアリーポピンズみたいだねとか、メアリーポピンズだったらこうするよね、そういう風に会話をすることがよくあります。

 

でも妹子は、全然、メアリー・ポピンズ本人が好きではありません。
むしろ怖い、嫌いと言っていました。

 

この意見は結構、読んだ子からは散見され、実際に私も幼少期に
「なんだこの怖いおばさんは」
というイメージは確かに持っていました。

 

でもそれをはるかに上回るのは、この本に出てくる子供達のメアリーポピンズの好き度です。

 

なんでそんなに好きなんだ?ってびっくりするほど、この物語の中の子どもたちはメアリー・ポピンズが好きです。

 

それで、おもしろいので何度も何度も読み返している間に、いつの間にか刷り込まれていき……。

 

いつの間にか、メアリー・ポピンズがこれほど好かれているには理由があるに違いない。という結論に達してしまう。

 

 

この話は面白いし有名だし、あまり説明なんてことはする必要がないような気がしますけど、とりあえず基本情報を確認してみます。

 

原作は1934年。昭和9年!
何とヒトラーが総統になった年です。
すごい。

 

私が持っているハードカバーの岩波少年文庫は1963年11月29日第1版発行ですが、林容吉さんが最初に訳されたのは1954年のようです。
昭和29年。

そっくり第二次世界大戦朝鮮戦争の時代を飛び越えてます。

 

 

桜町通りのバンクス夫妻と四人の子どもの家庭から、ケティさんというばあや(ナニー)がいなくなったというところから始まるのですけど、こちらは子供たちからは嫌われてます

 

年寄りで・太っていて・煎じ薬の匂いがする。というのがその理由なんですけども、「水の子」を読んでいた時に、報いのおばさんが「全ての不注意な子守り女たちにピンを刺したりしてやる」と書いてあったところを思い出しました。

 

そういうのを見ると、(現在もあることかもしれませんけど)本当に子守りというのは難しいなと思います。

 

 

割といまさらという感じなのですが、
・四人の子どもたち、ジェイン、マイケル、ふたごのジョンとバーバラ
の他のこの家の構成人数

 

・バンクスさん(銀行にお勤めだが、それほど裕福ではない)
・バンクス夫人
・コックのブリルばあや
・メイドのエレン
・ロバートソン・アイ(雑用係だが何をしてるかわからない)

 

ナニーのケティさんがいなくなったことで、奥さんが必死こいて、たくさんの新聞社に広告依頼のお手紙を書いている時に、メアリー・ポピンズはまだ広告を出していないのになぜかやってきました。

 

なんだか不思議な到着なのですけど、このときはまだ、映画でも何でもよく一般的に知られている、「雨傘を広げて空から落ちてきた」というわけではありません。

 

メアリー・ポピンズにおいてあまりにも有名な表紙の絵がアレなので、インパクトがありすぎるのですが、ちがうのです。
(でも、ああやってやってきたこと自体は間違いないです)

 

1.門のところにふっと現れて、
2.両手がふさがっているのに掛け金は開けて(一応かがんではいる)
3.風に持ち上げられて「ほうりつけられた(原文ママ)」

 

ということです。

 

なんだか不思議であるようなないような、絶妙なところです。

 

 

メアリー・ポピンズが現れたことは、奥さんにとって都合のいいことばかりです。
広告を打たなくていいし、しかも話によると、「保証人はいらない」?

 

このナニーの保証人に関する所はよくわかりませんでしたが、紹介状が必要だったり、前任者の意見を聞いたりするということでしょうか?
あった方が双方のためにもいいような…?
よくない面もあるような。
(ナニーが、旦那さんとそういうことになったという、ありもしない噂を流されて仕事をクビになるというシチュエーションの映画を見ました)

 

ここを突っ込ませないために、メアリー・ポピンズは「きつい口調で」「たいへん旧式な考え方」という風に言い、バンクス夫人は旧式と思われるのがだいきらいなのですぐに納得しました。
というか思考を放棄しました。

 

 

さて子どもたちとのお目見えです。

 

何か奇妙なことが起きてるなというのは読んでるほうにもわかるのですが、風に吹き付けられて玄関にぶつかったくらいじゃまだわかりません。

 

子どもたちだけ気付いているというのも面白いです。

やっぱり一番度肝抜かれるのが、手すりをすうっと滑って昇ってくるところ!です!

 

たしかにお客さんも、おかあさまにつづいて二階へあがってきたのです。しかし、ひどく変わったやりかたでした。大きなバッグを両手にかかえると、階段の手すりのうえを、上のほうへ、すうっと、すべりあがったのです。そして、おかあさまといっしょに二階につきました。こんなできごとは、ジェインとマイケルの知っているかぎり、けっしておこったことがないのです。下へ、というなら、なんでもありません。ふたりともよくやることです。だけど、上へなんて──とんでもない!

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

帰ってきたメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

メアリー・ポピンズが西風にのってバンクス家を去ってしまってから,子どもたちは彼女の帰ってくる日を心待ちにしていた.ある日,公園でタコあげをしていると,糸の先になつかしい彼女の姿が現れた.ふだんはきびしいナース(保母)のミス・ポピンズだが,彼女が語る物語は,子どもたちを不思議な冒険へとみちびいてゆく

 

 

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とびらをあけるメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

バンクス家の子どもたちが待ちに待っていたメアリー・ポピンズが、やっと帰ってきました。しかも、打ち上げ花火の星にのって! 子どもたちは、メアリー・ポピンズの不思議な魔法の世界に、すぐにでも、そしていつまでもひたっていたい気持ちでいっぱいです。さあ、マザーグースや神話の世界へ、楽しい冒険旅行のはじまりです。[改版]

 

 

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公園のメアリー・ポピンズ
P.L. トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 林 容吉 (翻訳)

独特のさわやかな雰囲気を味わわせてくれる「メアリー・ポピンズ」の4冊目.バンクス家を3度訪れた彼女のまわりで起きたふしぎなできごとで,これまでの3冊に書かれていないことを,6つの短編にして集めました.

 

 

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台所のメアリー・ポピンズ おはなしとお料理ノート
P.L.トラヴァース (著), メアリー・シェパード (イラスト), 小宮由(おはなし) (翻訳), アンダーソン夏代(お料理) (翻訳)

1934年にメアリー・ポピンズが登場して以来、百万人以上の読者がその物語を楽しんできました。メアリー・ポピンズの1週間のおはなしと、イギリスの伝統料理やデザートなどのレシピがのった一冊。ファンのみならず、これから知る人にもおすすめです。

 

 

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さくら通りのメアリー・ポピンズ
パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 荒このみ (著)

 

 

 

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メアリーポピンズAからZ
P.L.トラヴァース (著), 荒 このみ (翻訳)

 

 

 

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Mary Poppins: The Original Story
P. L. Travers (著) 形式: Kindle版

 

 

 

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Mary Poppins
- The Complete Collection Box Set (Collins Modern Classics)
英語版 P. L. Travers (著)

Like all great children's classics, Mary Poppins is frightening and sad as well as magic and very funny Observer "Absolutely alive, and aglint with magic" Walter de la Mare Mary Poppins is the Good Fairy, whom we are all seeking" Times Literary Supplement

 

 

 

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メアリー・ポピンズとお隣さん
P.L.トラヴァース 作 小池三子男 訳 (著)

復刊第1弾は、お馴染みのバンクス一家のお隣に“恐怖の聖女"と謎の少年が引っ越してきて騒動が巻き起こる『メアリー・ポピンズとお隣さん』。その少年をめぐり、メアリーとバンクス家の子どもたちが大活躍するお話です。『メアリー・ポピンズとお隣さん』は、シリーズ前4作を書いてから、54年後にトラヴァースが著したシリーズ最終作。 なぜトラヴァースは、長い空白の後この作品を書いたのか? 本作を読んで、その秘密をぜひ探ってください!

 

 

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さくら通りのメアリー・ポピンズ
P.L.トラヴァース 著 小池三子男 訳 (著)

復刊第2弾は、夏至祭りの夜、お馴染みの公園を舞台に、メアリーやシリーズの登場人物たちに起きる不思議な出来事を描いた『さくら通りのメアリー・ポピンズ』。夏至祭りの夜は、妖精やいろいろな霊が出てきて魔法をかけると言われている、1年で最も不思議な夜。お祭りを祝いに夜のピクニックに出かけた、メアリーとバンクス家の子どもたちの前に、空の星座たちも舞い降りて…。

 

 

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メアリー・ポピンズ AからZ
P.L.トラヴァース (著), サカイノビー (イラスト), 小池三子男 (翻訳)

復刊第3弾は、英語のAからZのアルファベットで書き起こされる、26話のショートストーリーです。各話には、それぞれのアルファベットで始まる単語が散りばめられ、お馴染みの登場人物たちも総出演。ストーリーごとに新しく描き下ろされた、26のイラストも見ごたえ充分!さらに、原作者トラヴァースの趣向が凝らされた英語の原文を各ストーリーに添えています。英語の教本として読んでも楽しい一冊です。

 

 

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メリーポピンズ
(Amazon プライム字幕版)

ウォルト・ディズニー製作による傑作ミュージカル。やんちゃな子供たちの元に、風に乗ってやって来た不思議な家庭教師メリー・ポピンズ。優しくて美人で、おまけに魔法まで使えるメリーに、子供たちは大喜び。ところが彼らのパパは型破りな彼女を快く思わず……。メリー・ポピンズを演じたジュリー・アンドリュースがアカデミー主演女優賞を獲得。また同歌曲賞を受賞した「チム・チム・チェリー」をはじめ、物語を彩る名曲の数々も魅力。

 

 

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メリー・ポピンズ リターンズ
(Amazon プライム字幕版)

舞台はロンドンーミステリアスで美しい魔法使いのメリー・ポピンズが、母を亡くし、窮地に陥った家族の元に空から舞い降りた。エレガントでマナーに厳しい彼女の上から目線の言動と美しくも型破りな魔法によって、家族は再び希望を取り戻し始める。幸せを運ぶ魔法使いメリー・ポピンズがディズニー史上最高のハッピーを届ける、極上のミュージカル映画が誕生!

 

 

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メリーポピンズ [DVD]
ジュリー・アンドリュース (出演), ディック・ヴァン・ダイク (出演), ロバート・スティーブンソン (監督) 形式: DVD

『メリーポピンズ』にかけられた魔法のような魅力を一言で現すとしたら、映画の中からこの言葉を持ってくるしかないだろう。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」! パメラ・L・トラヴァースの原作を元にディズニーが贈る、実写とアニメーションを織り交ぜた本作は、2時間20分という長編だが、決して子どもたちを飽きさせることはない。傘を手に風に乗ってやって来たメリーポピンズは、子どもたちが思い描いた理想の家政婦。この魔法使いのお姉さんを演じたジュリー・アンドリュースは、アカデミー賞を受賞。メリーポピンズの友人、煙突掃除人のバート役にはディック・ヴァン・ダイク。劇中に歌われる曲はどれも素晴らしい。明るい「お砂糖ひとさじで」、アカデミー賞を受賞した「チム・チム・チェリー」、切ない「2ペンスを鳩に」まで、心に響く曲がそろっている。

 

 

 

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狐物語 小さなスプーンおばさん 天才コオロギ ニューヨークへ
少女イス 地下の国へ あしながおじさん ガンバとカワウソの冒険
新編 世界むかし話集(9)アフリカ編 ぜったいねないからね エラと『眠れる森の美女』

 

 

今日の一冊「あたし、うそついちゃった」 うそは子どもにとって大きな負担

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

あたし、うそついちゃった
ローラ ランキン (著), せな あいこ (翻訳)

ルースは、ちっちゃなものが、だいすき。ちっちゃければ、ちっちゃいほどいい。ある日こうていで、とても小さなカメラをひろい、おおよろこび。でも、それは友だちのおとしものでした。ルースは、たんじょう日のおくりものだと、とっさに、うそをついてしまいます。ルースは、ほんとうのことをいう、ゆうきがだせるのでしょうか…

 

このお話。
ルースという女の子が主人公なのですが、 ご覧のとおり、表紙を見るときつねちゃんです。
そしてどうぶつ学校です。

 

学校と書いてはいますが、小学校1年生ぐらいか、年長さんぐらいの年台っぽいです。

先生もクマだし、イメージとしては、しまじろうな感じです。

 

でも、文章の中に全く、動物の名前は出てきません。

 

「くまのオルセン先生」がとか、「きつねのルースちゃんが」とか、書いてないです。

 

ただひたすら、子供たちのお話として展開します。
これは、この絵がついていなかったら、完全に人間の物語です。

 

どうぶつたちなので、けっこうドキッとするような展開が、柔らかくなっている印象です。

 

 

小さいミニチュアものが大好きなルース。
寝転がってミニチュア玩具で遊んでいるところがとてもかわいいです。

 

浜辺で小さい貝殻を発見したり、ハチドリの卵のからまで持っているってすごい。

 

この小さい物好きが思わぬ事件に発展します。

 

学校の運動場で、ルースは草の上に何かが落ちているのを見つけました。

 

これは全くの脱線なのですが、アメリカの運動場って芝生なんですね。
手入れはすごく大変そうですけど、埃っぽい砂の運動場よりも、子供達には凄くいいなと思いました。

 

 

さてルースが見つけたのは何か。
それはちっちゃなちっちゃなカメラでした。

 

これが本当にデジタルのカメラなのか、ミニチュアのおもちゃなのかわかりませんが、小さいもの好きのルースのツボにしっかり刺さってしまいました。
とても喜んで遊んでいます。

 

そこに現れたのは同じクラスのマーティン。
「それは僕のだ」と主張します。

 

このマーティンくん、何の動物なのかよくわかりませんクマみたいだけど熊にしてはふさふさしているし、尻尾も長くてやっぱりふさふさしています。

 

まあ何の動物かはともかくとして、せっかく見つけたかわいい小さなカメラを手放したくないルース。
拾ったことを隠して、こちらも「絶対に自分のものだ」と言い張ります。

 

なご助「いや、学校にそんなもんもってくんなや」
わたし「それでも、拾ったから取っていいってわけじゃないからさ」

 

 

マーティン、オルセン先生(クマ)に、ルースが自分のものを取ったと言いました。
誕生日にもらったやつなんだそうです。

 

それを聞いてルース、思わず口から出てしまいました。
これは自分のものでお誕生日に貰ったんだと。

 

さあ大変だー!

 

先生の対応がとても良いです。
落ち着いて、
・どちらにも渡してあげられない
・先生が預かる
・明日また話そう
ということになりました。

 

 

そのひ  ずっと、ルースは
おなかが ひっくりかえりそうだった。

 

嘘をついているのは自分でわかっているんです。


勢いで口から出ちゃったことなのですし、言えばすぐにみんなわかってもらえるでしょうけど、この自分の嘘が大きくルースを押しつぶします。

 

家に帰ってからの、家の様子や周りの小物料理がすごく素敵です。
キャニスターやテーブルクロスサラダの入ったボールも……。
(ルースの気持ちなんてまる無視で、絵に見とれてました。)

 

病気になりそうなぐらい悩んでしまうルース。
さすがにお母さんたちも気が付きました。

 

一度嘘をついてしまうと、挽回するのがとても大変です。
無かったことにはできないのです。

 

取り返しがつかないわけではないのに、それを知らないから、小さな子供にはすごい重荷なんですね。

 

 

まえがきに、こんな風に書かれています。

 

こどもたちの、小さな(ようで小さくない)
トラブルをたすけてくださる、
すべてのすてきな先生がたへ

 

「きれいに使ってください」と書くよりも、「いつもきれいに使ってくださってありがとう」と書く方が、抑止効果が高いと聞いたことがあります。
そういった意味もあるのかもしれません。

 

先生がたに、子どもにとって、こんな小さなことがどれほど大きいトラブルなのか、大きな負担となることなのか、対応を間違えないで頂きたいと願っているように見えました。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

シャンプーなんて、だいきらい
アンバー スチュアート (著), ローラ ランキン (イラスト), おおつか のりこ (翻訳)

耳を洗うのが大嫌いなうさぎの子が、自分で洗えるようになる様を爽やかに描いた絵本。頭を洗うのが苦手な子どもたちにお薦め!

 

 

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うそ (はじめてのテツガク絵本)
中川 ひろたか (著), ミロコマチコ (イラスト)

うそをつくのはいけないことだけど、うそをついてないひとなんているのかなあ?

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

マールとジャスパーのごちそうをさがせ!
ローラ ランキン (著), いしづ ちひろ (翻訳)

おとぎ話の世界は、おいしそうなごちそうがいっぱい。だけどそこは、危険もいっぱいひそんでいるのです。絵からとびだしたものの、おなかがぺこぺこのねこのマールといぬのジャスパー。ごちそうをさがして、かたっぱしからお話の世界へもぐりこむのですが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今日の一冊「きょうは、おおかみ」 すばらしい絵と詩的な文章のコラボレーションの奇跡

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

きょうは、おおかみ
キョウ・マクレア (著), イザベル・アーセノー (イラスト), 小島 明子 (翻訳)

いもうとのバージニアが、おおかみみたいになっちゃった! むしゃくしゃしておこりっぽく、おちこんで もうふにもぐったまんま。どうしたら、げんきになってくれるかな? 「おおかみきぶん」を引き上げてくれるのは――おいしいお菓子、すてきな絵の具箱、大好きだよっていう気持ち、そして、たっぷりの想像力。 カナダ総督文学賞児童書部門(絵/英語)受賞。第20回いたばし国際絵本翻訳大賞〈英語部門〉受賞作品。

 

この本は、自分の絵の好みで借りてしまいました。
つまり大人の目線です。

 

読み聞かせで子供にあう本を考えるとき、やはり選んでいる側として、ある程度は、子どもの気持ちに寄り添いってみようとします。
自分の中の子供の気持ちを掘り返してみたり、読むクラスの子供たちの好みそうなところを探ってみようとしたりです。

そのとき、
・ぜんぜん読む系統の違うボラさんの紹介した本で、子どもにウケたと聞いたものを試してみる。
・自分だったら手に取りそうにもない本を選ぶ。
・どの方面から見ても好みにもあいそうもないけど、ちょっと気になる本を思い切って借りる。
などの手を使いながら、手探りで探ってみます。

 

つまり、おとなが好む絵柄というのは、やっぱりデザイン性に富んでいて少しスタイリッシュなんです。
しかし、子どもの心にそのまま入っていくのは、らくがき風(風、であり、芸術の域である)という絵柄も忘れちゃいけない!
……これは理性や分析です。

けど、もうこの本は何も考えずに「絵が好みで中身も自分好みそう」だから借りちゃいました!

 

まず開いたときに、姉妹の部屋があります。
巨大な暖炉があるだけでも相当に大きな部屋なのに、ベッドの頭のところに、壁をくり抜いて作った天井ぐらいまで届く巨大な本棚!
本がたくさん並んでいます。

 

もう最初に1ページでそれが気に入ってしまいました。

 

 

お姉ちゃんと妹のお話です。

でもお友達関係にも言えることかもしれません。
お姉ちゃんのバネッサの語り口で語られます。

 

妹のバージニアは、目が覚めるとおおかみみたいにむしゃくしゃしています。
ベッドの中にいるのですが、姿がぼんやりとかすれていて、耳が真っ黒で尖っています。

 

ご機嫌ななめ?
怒ってる?

カフカの「変身」みたいに、「朝起きてみたら僕は巨大な毒虫になっていた」みたいな感じ?

 

何もかも気に入りません。

おねえさんが絵を描いてたら
「だめ!がおーーう!」

友達が来たら
「いないってば!うおーん!」

 

おねえちゃんが1番被害を受けています。
すべてに文句をつけ、何もかも気に入らない

 

それをこんな風に表現しています。絵もすごい。

 

いえが しずむ。
ひっくりかえって。
ひかりが きえる。
こころが かげる。

 

お姉ちゃんのバネッサはどうしたらいいかわからないなりに、ずっとそばにいてあげています。

 

何とかして機嫌をよくしようと努力をしている訳でもないし、怒ったり、おどおどしたりでもなく、かといって、不必要におおらかに包み込んであげるわけでもなくて、ただなんとなく自然にそばにいる感じがとても素敵です。

 

どうしたらいいのか分からないバージニア、ずっとそばに寄り添っているねえさんにやっと少しだけ話してくれました。

 

「とんでいきたいのは、かんぺきなばしょ。
クリームたっぷりの ケーキが あって、
きれいな おはなが さいていて、
いろんな木にのぼれて、
ぜったいに かなしいきもちに ならないところ」

 

何かきっと、いやなことがあったのですね……。

 

 

お姉ちゃんのヴァネッサは、妹のバージニアが寝ている間にダメだと言われた絵をそっと書きはじめます。

目をさましたバージニア、 まだおおかみのままですが、 バネッサが、バージニアも入れるように描いた、「はしご」を登って、その絵の中にふたり、入って行きました。

 

この絵も素晴らしいけど、やっぱり大事なのが文字で表現しているということです。
たぶんこのもちろん絵は素晴らしいですが文章だけだとしても、充分にその素晴らしさが伝わります。

 

ふしぎな キャンディーの はな、みどりの わかば、クリームたっぷりの ケーキ。さやさや ゆれる はっぱ、きゅっきゅと 音を立てるくだもの。

 

そのうち次第におおかみからいもうと(女の子)に戻っていく
という過程がとても素敵な絵本でした。

 

妹子は
「まあ、本当にこういう時ってあるよね」
で終わってしまいました。

 

まあ本当に機嫌が悪い時っていつもありますし、機嫌を悪くしたほう、された方、どちらの気持ちにも寄り添う本でした。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

シートン動物記 (1) おおかみ王ロボ ほか
アーネスト・トムソン・シートン (著), 清水 勝 (イラスト), 阿部 知二 (翻訳)

するめすオオカミのブランカを助けようとして、ついに、わなにかかったおおかみ王「ロボ」、あわれなみなしごから、たくましい森の王者に成長する『ハイイログマの一生』など、大自然にくりひろげられる、動物たちの愛と戦い、かなしみを、生き生きとえがく動物文学の傑作4編をおさめました。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

けちんぼおおかみ 日本のむかし話
神沢 利子 (著), 赤羽 末吉 (イラスト)

海辺で鯨の肉を見つけたおおかみどん。家に持って帰る途中、子供にわけてとたのまれますがしらんぷり。北海道石狩に伝わるアイヌの民話。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

こころに すむ おおかみ
oba (著), 中村光宏HiroEagle (著), 北山耕平 (著)

あるひ、おじいさんが まごたちをあつめて おなはしをしました。「よいかな、ひとの こころのなかには にとうの おおかみが すんでいるのだ」「その にとうの おおかみは、 わしの こおろのなかでも つねに たたかいを くりひろげている」(本文より)二頭のおおかみとは? そして、そのおおかみの戦いの結末は?大人から子どもまで、深い感動と気づきをもたらしてくれる、インディアンが大切に伝えてきた、心を育てるための物語。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おおかみと七ひきのこやぎ
グリム (著), フェリクス・ホフマン (イラスト), せた ていじ (翻訳)

おおかみを家にいれないよう注意しなさい。おかあさんやぎはこやぎたちにそういって森に食べものを探しにでけます。こやぎたちは、おおかみの「しわがれ声」や「黒い足」をしっかり見ぬいて、おおかみを追い払います。しかし、おおかみは知恵を働かせて「しわがれ声」を「きれいな声」に、「黒い足」を「白い足」に変えて再びこやぎたちの家にやってきます。こやぎたちは、とうとうおおかみに騙されて家の扉をあけてしまいます。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

3びきのかわいいオオカミ
ユージーン トリビザス (著), ヘレン オクセンバリー (イラスト), こだま ともこ (翻訳)

「3びきのこぶた」をすてきにひねった愉快なお話。あちこちで話題になり、幼稚園や小学校でもこどもたちが劇にして楽しんでいます。犯罪学者と人気画家のコンビニよる、極上の絵本です。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ウィロビー・チェースのオオカミ
ジョーン エイキン (著), パット マリオット (イラスト),こだま ともこ (翻訳)

両親が不在の屋敷にあらわれた家庭教師によって、ボニーといとこのシルヴィアは、次々と陰謀の渦に巻きこまれていきます。少年サイモンの助けで窮地を脱するのですが…三人の大冒険の結末は?波瀾万丈のシリーズ第1作、待望の新訳!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

木ぼりのオオカミ
萱野 茂 (著), 斎藤 博之 (イラスト)

アイヌの人々は自分で作った四つ足で頭のあるものは魂が入っていると信じ、お守りにして肌身離さず持っているものだった。不思議な木彫りのオオカミのウエペケレ(民話)を題材にした力強い画風の絵本。1976年刊の新装版。

 

 

 

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龍の子太郎 あなたのおへそ おねえちゃんはしゃしょうさん
プー横丁にたった家 ピーターラビット全おはなし集 こねこのぴっち (大型絵本)

 

 

今日の一冊「おおかみと七ひきのこやぎ」 がらがらどんに匹敵するインパクトとパワー

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

おおかみと七ひきのこやぎ
グリム (著), フェリクス・ホフマン (イラスト), せた ていじ (翻訳)

おおかみを家にいれないよう注意しなさい。おかあさんやぎはこやぎたちにそういって森に食べものを探しにでけます。こやぎたちは、おおかみの「しわがれ声」や「黒い足」をしっかり見ぬいて、おおかみを追い払います。しかし、おおかみは知恵を働かせて「しわがれ声」を「きれいな声」に、「黒い足」を「白い足」に変えて再びこやぎたちの家にやってきます。こやぎたちは、とうとうおおかみに騙されて家の扉をあけてしまいます。

 

フェリクスホフマンの絵、瀬田貞二さんの訳。
これはおそらく非常に有名な本だと思います。

 

「三びきのやぎのがらがらどん」に匹敵するインパクトがあるのではないでしょうか。

 

 

妹子「これも絵がガチだな」
わたし「なぜかこれだけ、読んだはずと思ってぬかしてたのを思い出してもってきた」

 

妹子「ヤギのおかあさんてこれ、はだかえぷろん?」
わたし「ちがうんじゃない!?どこでそんな言葉覚えたの!!??学校で言わないでよ!!??」

 

きっと五等分の花嫁のせいだ!!

最近、友達に読んでくれと言われてかりてきて読んでたから!
どんな家だって思われる!

(濡れ衣だったらごめんなさい)

 

 

まあまあ、お話どおりにすすむのですが、絵があまりにもインパクトがあるので、一枚一枚、めくりながら凝視してしまいます。

 

薬局が……。
昔風の薬局じゃないです。
かなり現代に近いです。

 

妹子「はくぼくをたべる?ホタテのからやぞ?声よくなるか?」
わたし「ああ、それねえ、以前あなたおなじことを言ってたんだよ。それでこの記事を書いたときにね、(1年ほどまえです)、フォロワーさんが調べてくれたの!!そしたら、ちゃんと理由があったんだよ~!」

 

whichbook.hatenablog.com

 

 

これは、記録の勝利です!
こうしてブログとツイッターで記録しておいて、本当に良かったです~!!
(ありがとうございます!!)

 

こっちの「世界昔話集」で読んじゃってるから、いいやと思っていたのですが、この絵本の「おおかみと七ひきの子やぎ」は芸術作品なので……。

 

おおかみは、はくぼく(チョーク)をたべて、足を白くして、もう一度こやぎたちの所にかけつけました。

 

 

白くなった足をのぞかせるおおかみ、何ともシュールな絵柄です。
普通に考えるように、ドアのすきまから手をつきだすのではなく、体は見えないようにかがんで、窓の上部についているのぞき窓のようなところに、両手でぶらさがっています。

 

妹子「よくみろよ。ひづめがないだろ。あしはしろいのにつめがくろい!おかしい!」

 

食べられてしまう子やぎたち。

 

妹子「すえの子やぎもみつけろよ!そこまで行くなら最後まで食べろよ」
わたし「おなかいっぱいだったからもういいと思ったんだよ。末の子ヤギはこれ以上食べたら食べ過ぎるおやつみたいなもんだよ」
妹子「…………」

 

 

末の子ヤギを抱っこして、最近のジブリ映画並の大粒の涙を流すおかあさんやぎ。抱っこの仕方が超かわいいですが、何しろものすごくリアルなやぎなので、顔には何ともいえない禍々しさがあります……。

 

ここからは、読んでいると、ぜったいに子どもたちの誰にも言われる台詞です。

 

なんで麻酔もかけてないのに、おなかを切り裂かれて起きないのか!?

 

絵もリアルですが、「じょきじょき」と、音もリアルです!

 

小山みたいに盛り上がってる、おおかみのおなかから、こやぎたちが出てきました。

 

ほんとにどうでもいいですが、このおかあさんやぎ、縫うときは「1本どりのクロスステッチ縫い」です。

 

 

起きたおおかみの何ともいえない情けない顔!

 

クロスステッチで縫い付けられたおなかからは、縫い終わりの糸始末がちゃんとできておらず、おなかからぶらさがっています。

 

妹子「まどかから見てる~!!やぎたちの顔が怖い!!お母さんが一番怖い!口がないから目だけ窓から光らせて…!」
わたし「ここまでくると、おおかみがかわいそうに思えてくる」

 

この話の場合、おおかみがおなかの重さに耐え兼ねておっこちたのは小川ではなくて、井戸でした。

 

「おおかみ しんだ!
 おおかみ しんだ!」

 

すごい大文字で、踊り狂うやぎたち。

 

妹子「なんだこの呪いの儀式は……。井戸の周りをぐるぐる回って……ここだけ見ると、すごい魔術の儀式みたいでホラー」

 

そして、このヤギのお母さん!
妹子には言わなかったけど、ここだけ見ると本当に超・裸エプロン~~!!

 

妹子「さいごのシーン、お月様も笑っているみたい」
わたし「そうだね、かわいいね♡」
妹子「いや、めっちゃ怖い」

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

三びきのやぎのがらがらどん
マーシャ・ブラウン (イラスト), せた ていじ (翻訳)

橋の向こう側の山で、たくさん草を食べようと考えた3匹のヤギ。小さなヤギ、中ぐらいのヤギ、大きなヤギ、みんな名前は「がらがらどん」。橋をわたっている途中に谷に住むトロル(おに)にでくわしてしまいます。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おおかみと七ひきのこやぎ (はじめての世界名作えほん)
大野 広司 中脇 初枝 (著), 高野 登 (著)

おかあさんやぎと七ひきのこやぎたちが仲良く暮らしていました。おかあさんやぎが出かけると、おおかみが家にやってきて……。●「はじめての世界名作えほん」シリーズ●日本の昔話や世界の昔話、世界の名作を、美しいことば、親しみやすい絵、手ごろな価格でお届けします。はじめての読み聞かせをする1歳児から、ひとり読みのできる6歳児まで、子どもたちの成長に合わせてお読みいただけるシリーズです。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

新編 世界むかし話集(2)ドイツ・スイス編 (現代教養文庫ライブラリー) Kindle版 山室静 (編集) 形式: Kindle版

これまで家庭で語られていただけの昔話が、今日のように文化的宝と認められるようになったのは、グリム兄弟の『家庭と子供のための童話集』の刊行によるところが大きい。
本書は「ヘンゼルとグレーテル」「白雪姫」などのグリム童話を中心に、オーストリア、スイス、オランダ諸国の昔話を多数収める。
<ドイツ> カエルの王子/ヘンゼルとグレーテル/オオカミと七ひきの子ヤギ/いばら姫/他21編
<オーストリア> 永遠の国へ行った花婿/ハシバミの枝/他3編
<スイス> 三つの言葉/ローツェ氷河はどうしてできたか/かわいい小鳥/他5編
<オランダ> スタフォレンの奥方/飛びゆくオランダ人/他3編

 

 

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かちかち山 ごろごろにゃーん たのしい川べ
エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする 新編 世界むかし話集(7)インド・中近東編 とこちゃんはどこ
クマのプーさん―Winnie‐the‐Pooh シートン動物記セット マローンおばさん

 

 

今日の一冊「オノモロンボンガ」 カメの見た美しい夢

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

オノモロンボンガ
アルベナ・イヴァノヴィッチ=レア (著),
ニコラ・トレーヴ (イラスト), さくま ゆみこ (翻訳)

ずっと昔、まだ世界が若かったころ、まほうの木を目指し、1匹のカメが旅立ちました。木の名を言えたら、果物が食べられるのです。長い道のりを経て木にたどり着き、ややこしい名を言えるかな? ゆかいなアフリカ南部の昔話。

 

 

「うさぎとカメ」の話の、うさぎだけではない、さまざまなどうぶつも出てくるバージョンといったところでしょうか?

 

アフリカ南部のむかしばなしとのことですが、説明を見てみると再話したのはブルガリアのアルベナ・イヴァノヴィッチ=レア。
素敵な絵を書いたのはフランスのニコラ・トレーヴさんとのことです。

 

これは本当にアフリカ南部の昔話全くそのままなのかな?
再話されていくうちに、次第に形を変えてしまうこともありますし。

 

 

とてもとても不思議な、美しいお話です。

 

まだこの世界がわかかったころ、雨が全く降らず、大地がひび割れ、みんなが食べ物に困ってしまう
そんなことが起きました。

 

そんな時ある晩、カメが不思議な夢を見ます。

 

「ふしぎな ゆめ」
「おおきな うつくしい 木」

 

という風に、ひらがなで書いてあるのが、絵本や児童書の耳を見た感じのとても好きです!

 

この「目で見た語感」を大切にしてくれている本は、嬉しくなります。

 

その木には、たくさんの見たこともない美味しそうな実がなっています。

 

カメは、シャーマンの女性に、どういうことなのか聞きに行きました。

 

「なんでも しっている おばあさん」
です。

 

するとおばあさんは、そのまほうの木は本当に存在する、正しい名前を言って挨拶すれば実をもらうことができる、ということを、カメに教えてくれました。

 

その名前が、この本の題名なのですが、教えられるのは一回だけとのことです。

 

さてカメは、忘れないようにその名前を口の中で何度もつぶやきながら歩いて行きました。

 

 

行く途中で様々な動物たちに会いますが、
最初はライオン。
次はぞう。
次はガゼル、

 

みんな、お前みたいなのろいやつ、といってカメをばかにします。
そして、自分の方が強かったり速いのだから、自分が行ってやる!と、カメに教えてもらって行こうとするのですが……。

 

ことごとく、失敗します。

 

アリ塚に頭をぶつけてしまったり、すべってころんでしまったり。
その失敗もユーモラスですが、名前を忘れてしまったときに、あれだったかな?これだったかな?と思い出そうとしてつぶやく

 

似てるけどソレジャナイ感。
とにかく、それでだけはない感。
が、笑えます。

 

「一度しか教えることができない」という不思議さです。
口伝のようなものでしょうか?
昔は大切なこともすべて口伝、暗記で、師匠の前ですべてそらでうまく言えるようになったら免許皆伝だったらしいですが。

 

この、一人だけで終わってしまう伝言ゲーム。
カメは、冷静に見ていて、こりゃだめだと、首をふり、マイペースに旅を続けます。

 

しっかりと着実に、ゆっくりと歩をすすめるうちに、ついに木にたどりつきました。
木の前では、噂を聞いた動物たちがみんな揃って待っていました。

 

ラソンの走者を迎える群衆のように、沿道の皆に迎えられます。

 

世界にさまざまなくだものが、満ちることになった由来譚です。

 

 

アフリカ南部の昔話の再話なので、イメージとしては「キリクと魔女」
絵が鮮やかで美しいですが、アフリカの原色よりも少しパステル調になっていて目に優しく、スタイリッシュです。

 

動物たちの顔も表情があって、とてもユーモラスです。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

キリクと魔女(字幕版)
Amazonプライム

アフリカのある村で、一人の赤ん坊キリクが自分の意志で生まれる。村は魔女カラバの魔力によって泉は涸れ、男たちはむさぼり食われ、困窮しているという。キリクは赤ん坊ながら、その超人的な働きで、魔女の手から村人を救い、魔女に立ち向かってゆく。母に助けられ、幾多の冒険の末に「お山の賢者」から知恵を授けられたキリクは、魔女に決戦を挑むが、その行く手には思いもかけない運命が待ち受けていた……。 © 1998 / LES ARMATEURS - FRANCE 3 CINEMA

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

おによりつよいおれまーい(サトワヌ島民話)
(「こどものとも」人気作家のかくれた名作10選)
土方 久功 (著, イラスト)

サトワヌ島は南太平洋のミクロネシア諸島の中の小さい島です。おれまーいは島の男の子。ものすごく強い子で、誰もかないません。あんまり乱暴なので、こらしめに他の島へやってしまいますが……。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

鹿よ おれの兄弟よ
神沢 利子 (著), G.D. パヴリーシン (イラスト、原著)

小舟をこぐ猟師は、川をのぼって鹿猟に出かける。鴨が飛び立ち、魚が跳ねる。猟師は、牝鹿に耳を舐められていた幼い頃の甘い思い出にひたる。父さんも祖父さんもここで鹿を獲った。母さんも祖母さんも焚火を囲んで笑っていた。だがいまは、あちらとこちらの別の世で暮らしている……。児童文学者の神沢さんが北方民族への深い思いをこめた作品を、シベリア在住の「ロシア人民芸術家」である画家パヴリーシンさんが渾身の力で表現した。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

たまごからうま
織茂 恭子 (イラスト), 酒井 公子

ある日、男が市場へうまを買いにいきました。ところが、お金が足りなくてかわりに馬のたまごを買いました。さて、そのたまごから、かえったのは…? 次から次へと動物たちが登場する、奇想天外なベンガル地方の民話。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

とうもろこしおばあさん―アメリカ・インディアン民話
秋野 和子 秋野 亥左牟

むかし、アメリカに住むインディアンは、男たちは、野牛をとり、女たちは、いもを掘って暮らしていました。あるとき、小さな村に、ひとりのおばあさんがやってきて、「ここに ひとばん とめてくださらんか」とたのみました。インディアンの若者は、こころよくおばあさんを泊めてあげました。つぎの日、大人たちが、狩りやいも掘りに出かけてしまうと、おばあさんはテントの中で、なにやらおいしそうなものを作りました。それは、今まで見たこともないパンでした。みんなで食べてみると、とてもおいしいのです。「やぎゅうでも、いもでもない。なんだろう、このおいしいものは」と聞くと、「それは、とうもろこしというもんだよ」とおばあさんは、答えてくれました。でも、どこで手に入れたかは、どうしても教えてくれませんでした。ふしぎに思った若者は、ある日、狩りに出かけたふりをして、戻ってくると、こっそりテントの中をのぞいてみました。すると、中ではおばあさんが……。 とうもろこしは、どのようにして、インディアンに伝わったのでしょうか? アメリカ・インディアンに伝わる不思議なお話を、お楽しみ下さい。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ウェン王子とトラ
チェン ジャンホン (著), 平岡 敦 (翻訳)

昔、猟師に子どもを殺された母トラが、憎しみのあまり、夜ごと村をおそうようになった。困りはてた王に、国の占い師が予言する。王子をトラにさしだせば、国に平穏がおとずれると。王は、幼い王子ウェンを森の奥におきざりにするが・・・?2005年ドイツ児童図書賞受賞。

 

 

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閑話 読書の無理じいは、かえって子どもが本を嫌いになる?→答え「ものによる!」

閑話です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ぜったいねないからね
ローレン チャイルド (著), 木坂 涼 (翻訳)

「あたしねないからね!6じになっても7じになっても8じになっても9じになってもおめめぱっちりだし、10じ、11じ、12じになったって13じになったって、げんきもりもりなの」いもうとはねむたくなったことなんてないというのです。(「BOOK」データベースより)

 

妹子「おかあさんどうしたの」
わたし「今日ね、ひさしぶりの読み聞かせをやったのよ。小学校で」
妹子「なに読んだの?」
わたし「『ぜったいねないからね』を読んだ」
妹子「ほー!あれかぁ!ぜったい面白いやつ!」
わたし「そう思うでしょう」
妹子「だめだったの?」
わたし「シーーーン…としてた……」
妹子「だめじゃん」
わたし「そうなんだよ~。でもウケなかったというわけでもないんだよね。(負け惜しみ)はじまりのとき、下を向いて、つめをいじってた子が顔を上げてこっちを見始めたし、みんな凝視してたから」

 

でも、凝視なんです。

笑ってはくれなかったな~。
めちゃくちゃ真面目に聞いてました。

 

これ、今までウケなかった教室なかったんだけどな~。
自信喪失……。

 

でもっ!
そういう時もあります!

そういう時は、「聞いてくれた」「凝視してた」という、いいところだけを見て自分を励ますことにしてるのですが…。

 

何せ、久しぶりだったもので。

 

いちど紹介したのですが、こんど、もっと詳しく紹介してみたいと思います。

 

whichbook.hatenablog.com

 

 

 

読み聞かせの人たちと久しぶりにお話して
ちょうど三年生ぐらいの子どもにおすすめの本は?
という話題になっていました。

 

そのとき
「親が読ませようとすると、かえって嫌いになってしまうから、おすすめしたりは絶対しない」
というかたの意見が紹介されて、みんなうーんと考えこんでしまいました。

 

まあ、読み聞かせの中でも、学校にまで出かけて読もうという人は、もうアレですから(笑)

読ませようという心満々ですから……。

 

でもその意見はある意味真実ではあるので、
うーん。
となってしまったわけです。

 

親が読ませるとかえって読まない、というのは、ものすご~~~くよくわかります!
反発心もあります。
勉強も、家でするのと、塾で第三者から習うのとは全然ちがう、というのと同じだと思います。

 

しかし、しかしです。
それでも、私は思うのですが………。

 

どんなに無理矢理に読ませられて、嫌いになろうとしてもなれない。吸い付けられて読んでしまう。

 

そういう、「普遍的な面白さを持つ本」というのは、ぜったいに存在します!

 

それは、名作の中にあります。

 

というより、逆説的に、そういう本だからこそ、「名作」の称号を冠されてるわけです。

 

 

そのお子さんに親ごさんがためしてみたと言われていた本は、最近ウケている、いわゆる「売り上げナンバーワン」みたいな児童書たちでした。

 

でも、それを
「おもしろくない」「見向きもしない」
という感覚に、どちらかというとわたしは、みどころを感じてしまいました。

 

その時代にウケている本に興味を示さない子。
そんなお子さんにこそ、名作古典をためしてみてはいかがでしょうかっ☆
怪しげな営業マンのノリで。

 

それで合わないなら合わないでよいので。

 

また、まったく別の方向性から、ラノベを試してみるとか。
思いもよらない硬派な本にしてみるとか。
ラノベだって、文章力がすばらしいもの、たくさんあります!!)

 

以前、ほとんど読まない、本になんて興味ないと思ってたなご助のお友達が、唐突に芥川龍之介に感動した!!」とアツく語ってきて、あれこれ全部すっとばして、いきなり芥川なんだ~、色々と(その子も芥川も)すごいな……。と思ったことがありました。

 

 

大切なのは、とびらを閉じないことだと思うんです。

 

この子はもうあきらめた。

 

そういう心を持たないことだと思います。
その子の個性も、好みも、最大限に尊重しながら、あらゆる方面から、ひかえめに、でもアプローチは続ける。こころみる。

 

そのためには、自分が、親本人が、読書の間口を広める必要があるのではないだろうか?
と思いました。

 

どこが琴線に触れるか、その時期が人生のいつなのか、なんて、誰にもわからない。

 

でも、本の中には、目に見えない世界が広がっていますから。
そういう世界があって、いつでも待っている、ということだけでも、知ってもらいたいと思います。

 

 

なご助「最近のガキはおもしろいのがわからないんだよ」
わたし「えっ!『ぜったいねないからね』なんて、あなた読んだのずいぶん前だと思うが、覚えてるの?」
なご助「ばかにしてんの?」

 

忘れるわけないだろ!!
と言ってくれたのが嬉しいなあ。

 

普段、ちっとも本を読んでいる姿なんて見せないので、そういう子が本に言及すると、いちいち重みがあります。

 

こどもたちが大きくなってくるとつくづく思うことですが、勉強もあり、することに追われて、ほとんど読書の時間など取れません。

 

でも、あのすばらしい名作の数々のことは覚えていてくれるんだ。

 

「くまの子ウーフ」のことは覚えているし、「そらいろのたね」のきつねはクソだというし、トム・ソーヤも、メアリー・ポピンズも、カッレくんも、やかまし村も……。いつまでも「チム・ラビット」は好きでいてくれるようだし。

 

読んでくれない子、そこにも、本ずきになるタネ、ポテンシャルは確かにひそんでいる、そう思います。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ぜったいたべないからね
ローレン チャイルド (著), 木坂 涼 (翻訳)

チャーリーのいもうとローラにはきらいなたべものがたくさんあります。とくにトマトはぜったいいやなんですって。チャーリーは、なんとかしてローラにたべさせようとするのですが…?(「BOOK」データベースより)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ぜったいがっこうにはいかないからね
ローレン チャイルド (著), 木坂 涼 (翻訳)

ぼくには妹がいて、これがなかなか世話のやけるやつなんだ。妹は言うんだ。「あたしは、まだ大きくなんかない。ほらね、まだ小さいの! 学校へ行ってる時間なんかないと思うの」 そこでぼくは言ったんだ…。シリーズ第3弾。(「MARC」データベースより)

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

くまの子ウーフ
神沢 利子 (著), 井上 洋介 (イラスト)

「くまの子ウーフ」の物語は、1969年の刊行以来、小学校の教科書をはじめ、さまざまな形で読み継がれてきたロングセラーです。卵を割ると、必ず卵が出てくることに感心し、自分が何でできているか真剣に考えるウーフ。子どもたちはウーフとともに考え、発見の喜びに目を輝かせてきました。また、命のふしぎと生きることの本質をあざやかに描いた物語は、幅広い層の読者の共感を集めてきました。時代を経てますます輝きを増すウーフの世界をたっぷり味わえる「くまの子ウーフの童話集」を、コンパクトなサイズにリニューアルしてお届けします。

 

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児童書の復権を(note記事)

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ひっこしだいさくせん ばばばあちゃんのマフラー おでかけのまえに
クマのプーさん―Winnie‐the‐Pooh 小さな小さな魔女ピッキ 公爵夫人のふわふわケーキ

 

 

大人が読む児童書「山のむこうは青い海だった」 4 たとえコロナの時代であっても、心に旅を

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

山のむこうは青い海だった
今江 祥智 (著), 長 新太 (イラスト)

ピンクちゃんとあだなをつけられた気の弱い少年次郎が、尊敬する高杉晋作にならい、決心して一人旅に出かける。軽快なテンポのユーモアで’60年代を代表する児童文学の名作。再刊。(「MARC」データベースより)

 

 

大人が読む児童書「山のむこうは青い海だった」 1 児童書は「その時代の子供の物語でなければならない」ということはない

2 1000円があったら何がしたい?往復切符を買って、行ったことのない場所へ

3 幼なじみ女子の家に泊るという高いハードルを楽々クリア

3 幼なじみ女子の家に泊るという高いハードルを楽々クリア

 

次郎が、お母さんにも言わず、この旅をしようと思ったきっかけ。
「はずかしがりやのピンクちゃん」というあだ名を返上したかった理由のほかにもう一つ、井山先生が話してくれた高杉晋作のエピソードがきっかけになっています。

 

次郎はこのことを昭代ちゃんのお父さんにも話し、高杉晋作の伝記を貸してもらったりしています。

 

今江祥智さんは高杉晋作推しに違いありません。
おもしろきこともなき世におもしろくすみなすものは心なりけり
の辞世の句もちゃんと紹介されています。

 

高杉晋作のエピソードは三つほど披露されていますが、どれも、今江祥智さんの再話の語り口がおもしろく、私もこれで高杉晋作にすごく興味を持って調べてみたりしました。

 

 

次郎が高杉晋作の伝記(大人向け)を四苦八苦して読んでいる横で、昭代ちゃんは「夜は千の目を持つ」というミステリ本を読んでいます。
調べてみたら、今でも読まれている名作のようです。面白そう!

 

昭代ちゃんのお父さんが次郎くんに貸してくれた高杉晋作の伝記は横山剣道という人の書いたものらしく、多分これのことではないかな?と思います。(えらい値段なので、探すとしたら図書館ですね)

「日本人物誌選集 第2巻 明治畸人伝/現代人物管見」

 

 

悪役がわのチンピラ少年、五郎太が心を変える(?)きっかけになるイブ・モンタンのエピソードも心にすごく残っています。

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青い大きな海の前、潮風の中で笑う男、長い労働の日日がきざみつけられた深いしわ、まじめで暖かい眼、人生のどんな苦しみでもかみくだく健康な歯をもち、どんな重荷でもらくらくと運べるがっしりしたのっぽの男。

長新太さんの絵が素晴らしく、実際のイヴ・モンタンは実はその後も良く知らないまま、ここまで来ているのですが、このフレーズとこの絵はいつまでも心に残っています。

 

それから、谷川俊太郎のこと、「若い詩人」て書いています~!

 

──<青空をみつめていると
ぼくにはかえるところがあるような気がする……>

 

「62のソネット」に入っている詩だそうです。(リンクを貼ったのは二か国語版です)

 

このように、 この「山のむこうは青い海だった」 という作品には、 子供たちへ向けたたくさんの「気づき」への導きがあります。それも物語に完全にとけこんでいて、実に自然です。
ビリー・ザ・キッドジャンヌ・ダルクについてもありました。

 

「中学生になったばかりの新1年生」ぐらいの子どもたちに、そろそろ長めのお話、小説を読むことになれてもらいたい。という、明確な意図をもって描かれた作品のように思います。

 

昭和期の珠玉の児童書を書かれた児童文学作家さんはみな、すべてそうだと思います。

 

 

わたし「妹子さんもしかして読み返してる!?」
妹子「だって肝試しのところ好きだったんだもん。墓石を倒すのがすごく好き」

 

そこは倫理的にどうかと思ってあえて言わなかったんだけど、やっぱり好きだよね。私も好きだもん。岡田くん超かっこいい。

 

このあたりで、6人のチンピラが登場しています。
わたし「悪役だけどね」
妹子「わたし悪役すきよ」

 

チンピラさんたちは、やくざという言葉を使ってません。

ヤクザと暴力団とチンピラの違いとは

物語構成も、ああなったり、こうなったり、大騒ぎあり、さらわれたり、逃げ出したり、大変なことが次々に起きます。
まるで情報の多すぎる映画を観ているようです。

 

妹子「このお話、すっごい、いろいろつまってるけどパンクしてないんだよね」

 

 

後書きで解説しているのは、ゲド戦記清水真砂子さんだ~!
あんなに読んだはずなのに、そこはわからなかったのか。改めて読んでみて良かった……。

 

この本の紹介には、昔の誰が言ったのか分かんないような「都合が良すぎる」なんて批判があるらしいですけど、そんなの昔の名作なんて一体どうなっちまうんだよって思います。
小公女なんて成り立ちません。

 

解説によると、笑わせるポイントを数えた人がいるらしいです。
それによると「『笑い』の描写は七十を超す。」
昔の人もたいがいわけのわからない研究しているな。

 

グッジョブ!!👍👍👍

 

笑いといっても、関西のユーモアが実に上品なので、関西圏以外のおこさんにもまったく違和感ありません。

 

とにかく視点がやさしい!
これは作者の人柄でしょう。

 

この本を読むといつも新鮮な気持ちで、まるで中学一年生のように、自分のことは自分でしましょうとか言われたらはい!って気持ちになるし、背筋がピンと伸びる気持ちになります。
ふんわりした優しさに包まれて、とにかく素直になれるのです。

 

そんなあたたかさのなかに、すっと短く入ってくる、印象的なシーンがあります。

 

その夜の夢のなかで、高杉晋作はユカクの女の子と何やら笑いながら話して歩いていた。その女の子はどうやら昭代ちゃんらしいや、と思うと、いつか高杉の刀に蛙が五、六ぴきもぶらさげてあり、それに気づいて、あはは、と笑うと、晋作がきっとしてふりむいた。その目が鋭く、緑いろにもえる炎のようなのにびっくりして目をさました。

 

ユーモアあふれるあたたかさの中、ところどころに挿し込まれるするどさ。
強烈なインパクトを残して奥深さを与え、この物語をちょっと忘れられない作品にしています。

 

 

最後に、この物語のタイトルとなった詩が、井山先生から語られます。

 

むこうの山にのぼったら
山のむこうは村だった
田んぼのつづく村だった
つづく田んぼのその先は
ひろいひろい海だった
青い青い海だった
小さい白帆が二つ三つ青い海にういていた
遠くのほうにういていた

 

戦前の教科書に書かれていたものであるらしく(これは読書メーターの方にそう書かれていたのですが)誰の作品なのか分かりません。
読書メーターのかた、ありがとうございます)

 

きっと戦前の作品だったら
向かふの山にのぼつたら
とか
遠くのはうにうひてゐた
とかいう風に書かれているんじゃないでしょうか。

 

この詩は、いわば、「知らない土地、見知らぬ世界が君たちの前に広がっている」というような、小学生から中学生という一つの垣根を超えた子供達に対して未来のイメージを眼前に提示しています。

 

この本を、もっともっと、今の新中学生たちにも、そうじゃない子たちにも読んでもらいたいと思います。
たとえコロナの時代であっても、思うように旅が出来なくても、心に旅を持てるように……。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

今江祥智の本〈第11巻〉写楽暗殺
古書, 今江 祥智 (著)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ぼんぼん
今江 祥智 (著), 宇野 亜喜良 (イラスト)

突然の父の死。祖母の死。そして戦争がはじまった。日々の暮らしのなかで何が変わり、何がなくなっていったのかを、多感な時期を迎える“ぼんぼん”・洋の目をとおして語る。さまざまな人間模様、危険なできごと、淡い恋心――。力強く生きぬく少年の姿を、大阪弁にのせて、ていねいに描いた作者の代表作。(解説=山田太一

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

光村ライブラリー全18巻セット
今江 祥智 (著), 中川 李枝子 (著)

昭和46年度から平成12年度までの定評のあった、国語教科書のお話を、あざやかな挿絵そのままに、児童書にしました。時計の中に住んで時を告げているチックとタックの2人が、夜中にこっそり抜け出して、わさび入りのおすしを食べて「ジッグ、ダック」時計が鳴るようになった千葉省三「チックとタック」(第1巻)を皮切りに、50代~60代の方にも懐かしい翻訳作品「小さい白いにわとり」(第3巻)など、すでに絶版で他では読むことのできないまぼろしの名作の数々を収録。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

夜は千の目を持つ【新版】 (創元推理文庫)
ウィリアム・アイリッシュ (著), 村上 博基 (翻訳)

星のふる晩、青年刑事ショーンは川に身を投げようとしている娘を救った。事情を尋ねると、彼女は悲嘆にくれた理由を語る。正確きわまりない予言をしてきた謎の人物に、信じがたい状況で父親が死ぬと宣告されたというのだ。実業家の父親を狙った犯罪を疑うショーンの要請で、警察は予言者の捜査を始める。予言に翻弄される人々を映し出す巧みな心理描写と、途切れることのない圧倒的な緊迫感。サスペンスの巨匠の真骨頂を示す不朽の名作!

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

日本人物誌選集 第2巻 明治畸人伝/現代人物管見
紀田順一郎 (著), 横山健堂 (著)

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 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

62のソネット+36
谷川 俊太郎 (著), 川村 和夫 (翻訳), W・I・エリオット (翻訳)

未発表36篇を含む青春の詩を、二ヵ国語版で。現代詩の巨人・谷川俊太郎の第二詩集を、日英の二ヵ国語版で文庫化。22歳の著者が詠んだ、祈りにも似た愛と生へのほめうた。半世紀を超えて読み継がれる青春の書の決定版!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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xはたの(も)しい 新編 世界むかし話集(6)ロシア・西スラブ編 エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする
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大人が読む児童書「山のむこうは青い海だった」 3 幼なじみ女子の家に泊るという高いハードルを楽々クリア

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

山のむこうは青い海だった
今江 祥智 (著), 長 新太 (イラスト)

ピンクちゃんとあだなをつけられた気の弱い少年次郎が、尊敬する高杉晋作にならい、決心して一人旅に出かける。軽快なテンポのユーモアで’60年代を代表する児童文学の名作。再刊。(「MARC」データベースより)

 

 

1 児童書は「その時代の子供の物語でなければならない」ということはない

2 1000円があったら何がしたい?往復切符を買って、行ったことのない場所へ

 

 

妹子が心配していた通り、次郎君は泊るところでつまづきました。
まあ、中学生になったばかりの数か月前まで小学生なんてこんなものですよね。

 

それも、お父さんのお墓がある墓守の家に泊まらせてもらおうとしていたのですが、あっさり断られてしまいました。

 

お母さんの実家、つまり二郎君のおばあちゃんの家に泊まったのでは「ひとり旅の趣旨に反する」と考えた次郎くん、ここで何と!

 

幼馴染の女の子の家に泊まらせてもらいに行きます!

な、な、なんですと~~!

 

幼なじみヒロイン登場~!!

 

いやいやいやいや、自分のおばあちゃんちと、幼なじみの女の子の家では、泊めてもらうハードル違い過ぎるだろ!!……と言いたくなるところですが、これはお話なので☆

 

読んでる方としてはウッキウキです☆

 

 

今江祥智さん、けっこうロマンチックで、よくヒロイン枠の女子を出してくるのですけど、また本当に魅力的なんですよね。

 

古田足日さんのヒロイン同様、元気で物怖じをしらない、はっきりしたタイプなのですが、何となく数割増しで女の子らしさがあります。

 

そのしとやかなところも、女の子っぽいところも、男性向けの漫画系には出てくるような美人でしっかり者で優等生で……というような、読んでいるこちらからするとこんな女子いねーわ!妄想だよ!というようなのと違って、いてもおかしくない、リアルにかなりありそうなタイプです。

 

そういうのが「写楽暗殺」では、男女逆転するという面白さがあったのですが……。

 

子供向けの児童文学を書いている人は、やはり先生だったり保育士さんだったり、(今江祥智さんは先生でした)子供を身近に見ているからか、本当の子供がそこに生きているように感じます。

 

半分は夢が入ってるかもしれませんが、なんだかまだ、そんな事を恥ずかしいとか思う境目にいるような感じもあります。

 

まあとにかく、次郎くんは昭代あきよちゃんの家に泊まらせてもらうわけです。
この野郎!

 

 

昭代ちゃんの素敵さは、ぜひ読んでもらって確認してもらいたい……と思うのですが、昭代ちゃんの周辺の人々もまたとても個性的です。

 

特に、同級生たちは強烈です。
たくさんいるのですが、わたしは女子では松村さん、男子では岡田くんが好きです。

 

次に紹介された子はとてもふとっていた。しかしそのことをあんまり気にしていなかった。象よりもずっとスマートだわ、と思っていた。そのかわり力はあった。めずらしい女の子だった。
次郎が紹介されておじぎをすると、
──あら、古いわして。あくしゅよ。
といった。にぎられた手がつぶれそうだった。

 

岡田くんは昭代ちゃんの学校の生徒会長。ちびっ子なのに力は強いし、肝っ玉もある少年です。

 

とつぜんの妹子「したんかい、ってなに?」
わたし「?(そんな言葉あったかな?)ああ、大阪弁ね?」
妹子「え?」
わたし「え?」

 

わたし「ちょっと見せて」

 

試胆会したんかい

 

そんな言葉出てたんだー!
読み返したのに、そこだけは読み飛ばしていたのかなあ。

 

わたし「肝試しのことだよ」
妹子「うえ!大嫌い!」

 

こんな古典的な肝試しを怖がる小学生がまだいるなんて。
もしかしたら、古典的な方がウケるのかもしれないな。

 

これは後輩を驚かそうとする先輩たちの奮闘ですが、ぬれたぞうりをはいてあとからピタピタ音を立てながらつけたり、糸につけたコンニャクを、首にぺたっとくっつけたりです。
とても古典的です。

 

ところが岡田君はぜんぜん平気でのこのこ歩きつづけて、コンニャクは糸からちぎってしまった。

 

好き。

 

このお話、非常に登場人物が多いのですが、一度出たら絶対に忘れません。
すごいことだと思います。

 

キャラ立ちも無理がない感じです。
イメージを強調させようとして、あとから考えてつくったような設定がありません。
ありのまま、生き生きとした姿そのままが個性的です。
これはやっぱり、作者の筆の冴えに違いありません。

 

 

昭代ちゃん本人も、川に入って蛙釣りしてるような元気な女の子です。

(魚ではなくて、蛙です)

 

それにしても、田舎の設定なのに、実に子供が多い!

 

みんなバイトをしたりして、一生懸命お金を稼いでいるのですが、それはガラス張りの円形図書館を作るための募金活動を行っていてその一環としてのカエル釣りなのです。

 

次郎君も感心するけど、読んでるこっちも感心します。

 

──うれしいわ、わたしたち、来年からうんと本がよめる!……昭代が言った。

 

妹子は何も言いませんでしたけど、こういう台詞って微妙に心に刺さってくると思うんですよね。
声で読んでいると、あっという間に消えてしまう、そして薄れ忘れていく言葉というもの。

 

印刷して、書いた文字は、目に映る視覚とともに残ります。
目に焼き付くのが、そのまま脳や、もしくは心臓に焼き付いている感じです。

 

これが面白ければ、何度も読み返しますから、そのたびに上書きされて焼き付けられていきます。

 

──うれしいわ、わたしたち、来年からうんと本がよめる!

 

細かいところで止まってしまいましたけど、どの大人も子どもたちも、登場人がみんな魅力的です。
元気そのもので生き生きとしています。

 

夏休みに田舎に行って、ひと夏の思い出、肝試しがあって、花火があって、そんなの、語り尽くされたテンプレのようでありながら、(きっと短い説明を付けるなら、そういう感じになるのではないかと思います)全く違います。

読んでもらえれば分かると思うのですが、ほんとうにぜんぜん違っていて、すごく目に(?心に)新しいのです。

 

妹子「すごいよなあ。ガラス張りの図書館か」

 

今頃言い出した。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

今江祥智の本〈第11巻〉写楽暗殺
古書, 今江 祥智 (著)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ぼんぼん
今江 祥智 (著), 宇野 亜喜良 (イラスト)

突然の父の死。祖母の死。そして戦争がはじまった。日々の暮らしのなかで何が変わり、何がなくなっていったのかを、多感な時期を迎える“ぼんぼん”・洋の目をとおして語る。さまざまな人間模様、危険なできごと、淡い恋心――。力強く生きぬく少年の姿を、大阪弁にのせて、ていねいに描いた作者の代表作。(解説=山田太一

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

光村ライブラリー全18巻セット
今江 祥智 (著), 中川 李枝子 (著)

昭和46年度から平成12年度までの定評のあった、国語教科書のお話を、あざやかな挿絵そのままに、児童書にしました。時計の中に住んで時を告げているチックとタックの2人が、夜中にこっそり抜け出して、わさび入りのおすしを食べて「ジッグ、ダック」時計が鳴るようになった千葉省三「チックとタック」(第1巻)を皮切りに、50代~60代の方にも懐かしい翻訳作品「小さい白いにわとり」(第3巻)など、すでに絶版で他では読むことのできないまぼろしの名作の数々を収録。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

君たちはどう生きるか
吉野源三郎 (著)

貧困、いじめ、勇気、学問…。今も昔も変わらないテーマに、人間としてどう向き合うべきか。時代を超えた名著、新装版で再び。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ごろごろにゃーん
長 新太 (著, イラスト)

くじらのような、イルカのような大きな飛行機が海に浮かんでいます。大勢の猫たちがそれに乗り込み、「ごろごろにゃーん」と出発です。「ごろごろにゃーん」と、飛行機は飛んでいきます。魚を釣りながら「ごろごろにゃーん」。くじらにあっても「ごろごろにゃーん」。山を越え、街をながめ、飛行機はにぎやかに「ごろごろにゃーんごろごろにゃーん」と猫たちをのせて飛んでいきます。長新太の真骨頂! 斬新で愉快な絵本です。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

キャベツくん
長 新太 (著)

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

猫 (中公文庫)
大佛 次郎 (著), 有馬 頼義 (著), 尾高 京子 (著)
谷崎 潤一郎 (著), 井伏 鱒二 (著), 瀧井 孝作 (著),
猪熊 弦一郎 (著), クラフト・エヴィング商會 (編集)

猫と暮らし、猫を愛した作家たちが、思い思いに綴った珠玉の短篇集。半世紀前に編まれたその本が、クラフト・エヴィング商會のもとで、新章“忘れもの、探しもの”を加えて装いも新たに生まれかわりました。ゆったり流れる時間のなかで、人と動物の悲喜こもごものふれあいが浮かび上がる、贅沢な一冊。

 

 

 

 

 

 

 

 

「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492

 

プロジェクト・グーテンベルクについて
Wikiの説明ページ

プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館

 

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今日の一冊「おじさんのかさ」 100万回生きたねこの、佐野洋子さんの傑作ナンセンス絵本

今日、ご紹介するのは絵本です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

おじさんのかさ
佐野 洋子 (著)

雨の日におじさんが出会った素敵なできごと。りっぱなかさがぬれるのがいやで、かさをさそうとしないおじさん。ある雨の日、子どもたちの歌をきいたおじさんは、はじめてかさを広げてみました。すると……。厚生省中央児童福祉審議会推薦文化財/全国学図書館協議会選定図書/日本図書館協会選定図書

 

「100万回生きたねこ」佐野洋子さんの絵本です。

 

なかなか変わった話です。
絵本で幼児向けにも関わらず、主人公はおじさんです。
子供も全然出てきません。

 

いやあ、これは変わってる!
妹子も、いきなり惹き付けられて真っ先に開いていましたし、ナンセンス度はかなり高めです。

 

しかし、大変な肩書の本です。

厚生省中央児童福祉審議会推薦文化財/全国学図書館協議会選定図書/日本図書館協会選定図書

 

このかさを持つおじさんにふさわしい肩書です。

 

Amazonで「佐野洋子」で検索しても、この本は上位に出てきません。
しかし、個人的には、「100万回生きたねこ」に匹敵するインパクトをもった本です。

 

 

おじさんはとても立派な傘を持っており、ほぼ命よりも大事にしていると言っても過言ではありません。
出かける時は、常に、この傘を持って出かけます。

 

そしてこの傘を一っ切、使いません。

 

ほとんど偏執狂レベルです。

 

最初は少しくらいの雨なら濡れたまま歩きました、とあるのでい、まあ、じゃザーザー降りの時にしか使わないのかな~と思ったのですが、そんな程度の問題ではありませんでした。

 

もう少したくさん雨が降ると雨宿りして、雨が止むのを待ちます。
急ぐ時はかさをしっかりと抱いて走ります。

 

絵がめちゃくちゃシュールです。

 

傘が大事すぎて、傘のために生きてるんじゃないか?と錯覚するほどです。

 

雨が止まない時は人の傘に入ります。
大雨の日には外へ出かけません。

 

ここまで来ると、この傘はおじさんにとってアイデンティティの一つであり、こうまでして固執する理由があるものなのだろうなと推測されてきます。

その偏執ぶりに引くというよりは……なんだかちょっと分かるような気がします。

 

人は誰でも、こういうものを心に一つ抱えているのじゃないかなと思います。
例えば私にとっては積読です。

 

読まないのに持っているし、ほぼ命よりも大切にしていて、雨の日なんかには外に持っていきません。
そしていつも眺めています!

しあわせ!!!
読まないのにとっておいてとか言わないで!
あるのが!そこにあるのが!しあわせ!なの!

……という、気持ちです。

 

このお話の中で、おじさんが重大な転換期を迎えるのですが、とても可愛らしい転換期ですが、しかしこのおじさん最後までブレません。

 

確かにね、さしたよ。かさを。
確かに使った。

そしてすごく楽しそう。
よかったねおじさん。

 

でも帰ってみたら、その雨に濡れた風情のかさをめでて、観察して、傘立てのかさを時々見に行く~!!

凄まじい変態だ。

 

かさならどれでもいいというわけではなく、そのかさでなければならないのだろうな。

 

この話、ちっちゃな白猫が出てくるのですが(お話には関係なく、単なる飼い猫です)顔を洗っていたら膝に乗っていたりなかなか良いアクセントです。

 

何となく、胸に刺さるお話でした。

凄まじく自分のかさを愛するおじさんのお話です。

 

ナンセンスを楽しみながらも、もちろん子供達にとっても、こういう「誰でも何かに対してもっている、偏執的なこだわりのようなもの」というのは、どこかわかってもらえると思います。

 

 

妹子「す……すごいやつだな……どんだけじぶんのかさだいじにしてんだ……(゜o゜)」

 

強烈すぎて、妹子もなかなか忘れそうにありません。
間違いなく、記憶に残る一冊です。

 

妹子「子どもが、このおじさんの変態さをからかうのかと思ったらちがったわ」
わたし「そこは、ほのぼのだからいいんだよ」

 

ほのぼので楽しそうだったから、おじさんの心を溶かすことができたんだよね!

 

子ども用の絵本なのに、最初から最後までおじさんの話であるのが、とてもよい!と思いました。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

100万回生きたねこ
佐野 洋子 (著)

読むたびにちがう気持ちになる、りっぱなとらねこの、ふしぎな物語。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ちいさなきいろいかさ
もり ひさし (著), にしまき かやこ (イラスト)

ちいさなかさ! きいろいかさ!ばくさんも、きりんさんもはいったふしぎなかさ!大好きな黄色のかさを買ってもらって、はじめてひとりで散歩にでかけた女の子の、新鮮な感動をさわやかに描きます。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

すーちゃんとねこ
さの ようこ (著, イラスト)

4歳から5歳ごろまで。「いじわる」がテーマの絵本

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

空とぶライオン
佐野 洋子 (著, イラスト)

100万回生きたねこ』の佐野洋子が描く、がんばりすぎてしまうライオンのお話。あるところに、とてもりっぱなライオンがいました。毎日やってくるネコのために、空にとびあがってえものをとってきます。やがてライオンはだんだんつかれてきて、おきあがれなくなってしまい、そして……。がんばっている、すべての人へ贈る、佐野洋子の絵本。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

かさどろぼう
シビル ウェッタシンハ (著), 猪熊 葉子 (翻訳)

まだ、かさのない村から、生まれてはじめて町へでかけたキリ・ママおじさんは、「なんてきれいで、べんりなものだろう」と、よろこんでかさを買って帰りました。ところが、村に帰って、お店でコーヒーを飲んでいるうちに、かさは、だれかにぬすまれてしまいました。何度かさを買って帰っても、ぜんぶぬすまれてしまったおじさんは、どろぼうをつかまえてやろうと思い…?スリランカを代表する絵本作家が、小さな村を舞台にのびのびと描く、ユーモラスで楽しいお話です。(「BOOK」データベースより)

 

 

 

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海底2万マイル でんせつの きょだいあんまんを はこべ 卑弥呼 まぼろしの女王
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