~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「ウィロビー・チェースのおおかみ」2 海外ドラマもびっくり

大人が読む児童書。
積ん読・解消計画★児童書編」です。


この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ウィロビー・チェースのオオカミ

ジョーン エイキン (著), こだま ともこ (翻訳)

両親が不在の屋敷にあらわれた家庭教師によって、ボニーといとこのシルヴィアは、次々と陰謀の渦に巻きこまれていきます。少年サイモンの助けで窮地を脱するのですが…三人の大冒険の結末は?波瀾万丈のシリーズ第1作、待望の新訳!

 

大人が読む児童書「ウィロビー・チェースのおおかみ」1 つかみは最高 -

 

 

つづきです。
面白いです!!

 

・シルヴィアはみなしご(熱病で両親を失う)
・ボニーはいとこ
・ジェーンおばさまはサー・ウィロビーの姉

 

...ということから、シルヴィアの両親のどちらかは、ジェーンおばさまとサー・ウィロビー姉弟の兄弟姉妹なのでしょう。

 

家宝の龍が何匹も描かれた中国のほうろう引きの洗面器を大事に使っていたりだとか、興味深いです。(でも、困窮しているので洗面器は名刺受けとしても使っています)

 

シルヴィアの旅のために縫った服も、今までは間仕切りに使っていたカーテンなのですが、おばさまは泣きながら縫っています。カーテンが惜しいからではなくて、シルヴィアが心配だからです。
寒い夜に二人でくるみあって、大事に使っていたベルベットのショールもマントがわりにあげます。
帽子の羽根には、おばさまが初めての舞踏会の時に持って出た扇子から取ります。
本当に可愛がっているんだなという感じで、しんみりきます。

 

レディとしてのたしなみについて一言語るのも忘れません。
お弁当やチップもちゃんと持たせます。
(そんな余裕はないだろうに...というのがよくわかる描写です)

 

年を取って体が弱ったジェーンおばさまのことを、シルヴィアは心配します。

おばさまが持たせてくれたおべんとうというのは、ロールパンにハムをはさんだサンドイッチなのですが、「ピンクのティッシュペーパーくらいうすい、破けそうなハムが一まいだけはさんである」という代物です。

 

 

シルヴィアとおばさまの困窮ぶりから、旅に出て汽車に乗り、(電車ではありません)さてここから、海外ドラマもびっくりの展開が続きます。

 

シルヴィアは汽車の中で、奇妙な男と乗り合わせることになります。
なんだか馴れ馴れしい、得体のしれない男です。
お菓子をくれようとするのですが、シルヴィアはレディらしくことわります。

 

「けっこうですわ」シルヴィアは、せいいっぱいレディらしく断った。「チョコレートはいただきませんの」

シルヴィアは、見知らぬ人から食べものをもらったり、ほかの乗客の前で小さなお弁当包みをあけたりするほど、無分別ではなかった。

 

この男、何でこんなに?と疑問に思うほど、たくさんお菓子を持っています。
汽車が揺れて止まります。オオカミです!
狼どもが線路に入り込んでいるというのです。
不吉な遠吠え、窓ガラスからは狼の姿がかいま見えます。

 

そして、とんでもないことが起きます。
腹をすかせたオオカミの攻撃に耐え兼ねた窓の掛け金がはずれ、ガラスがあたりに飛び散ります。
そして窓からオオカミが飛び込んできます!
悲鳴、ガラスのかけら、うなり声...。

 

男はマントをオオカミにかぶせ、破片をオオカミに突き刺します!
まあ、助かりはしたのですが、実に暴力的な匂いのする男です。
隣の客室に移ったり、マントをかけてくれたりと、色々と世話は焼いてくれるのですが、こんなすごい事が起きたのに、上機嫌です。

 

「だいじょうぶだって!」とか何とか云いながら、銃を取り出して、射撃の腕を見せるとか時間つぶしにちょうどいいとか、何とか言いながら、窓から何度も銃をぶっぱなします。

 

この男はジョサイア・グリムショー。ここで自己紹介をします。
あまり注目していなかったので、登場人物一覧を再度確認します。

「シルヴィアと同じ汽車に乗り合わせた男」

これじゃあ判断がつかないな…。

 

お互いに自己紹介をした二人ですが、この気持ちの悪い不審な男と自己紹介をしあうまでに、窓から狼が汽車の中に飛び込んできたり、ガラスの破片で殺したり、銃を窓からぶっ放したりと、もう次の予測がまるでつかない展開が続きます。

 

シルヴィア、成り行きで自分のことを話していますが…。
んっ...?と注目。

 

男との会話の中で、サー・ウィロビーの屋敷に行くと聞いた途端に、「男は、にわかに興味をひかれたようだった」

 

男との会話の中で
・サー・ウィロビーは、このあたりの五つの郡の中で一番の金持ちである
・ボニーのお母さんは体が弱く、静養のため南の方に船で連れて行くことになっている。
・シルヴィアが着くとすぐに出発することになっている。
などなどがわかります。

 

つまり、ボニーとシルビアは、あのいけすかない最悪な家庭教師と一緒に、子どもたちだけで屋敷にしばらくの間取り残されるということです。
しかもこの 暴力的な男がその話を聞いてしまった。

事件の匂いがします。

 

(つづきます)

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

The Wolves of Willoughby Chase

Kindle版 Joan Aiken (著)

 

 

 

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