「本好きは作るもの」読解力を身に付ける~珠玉の児童書~

「本好きは作るもの」~珠玉の児童書~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「名探偵カッレくん」2

大人が読む児童書。
「再読★児童書編」です。


この記事はネタバレもしていくことになりますので、未読の方はご注意ください。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

名探偵カッレくん

アストリッド・リンドグレーン (著), 尾崎 義 (翻訳)

名探偵を夢見るカッレくんは、ある日エイナルおじさんの怪しい行動に第六巻を働かせ、捜査を始めます。宝石窃盗団に迫ったカッレくんは、仲良しのアンデス、エーヴァ・ロッタとともにお城の地下室に閉じこめられてしまいますが…。

 

大人が読む児童書「名探偵カッレくん」1 -

 

誰もがとりこになるので、今更この本の魅力を伝えるのはとても難しいです。

しかも、探偵ものなので、詳細にご紹介することもはばかられます。

 

というわけで、独断と偏見で序盤あたりから面白いな!と思った所を書いていきたいと思います。

 

カッレくんが尊敬しているのは、
シャーロック・ホームズ
・アスビョーン・クラーグ
・エルキュール・ポワロ
・ピーター・ウィムジィ卿
だそうです。

 

江戸川コナンの名前のコナンはシャーロック・ホームズの作者なので、やはりここはまあ、当然と言えば当然です。

アスビョーン・クラーグ は北欧で有名な探偵小説の主人公だそうです!

ポワロは言わずと知れたアガサ・クリスティーです。

ウィムジィ卿は、ドロシー・L・セイヤーズのだそうですが、同時期にエラリー・クイーンがいるそうで、私もエラリー・クイーンならば知っています。

 

www.tsogen.co.jp

 

カッレが自分の血で妄想を繰り広げていると、そこにアンデスがやってくるのですが、カッレはパイプをこっそり隠します。

 

妹子「えっ?こいつタバコ吸うの?いけないんじゃない?中学生でしょ?」
わたし「まあ、その先を読んでごらんよ」

 

内緒で煙草をすっているのを、アンデスに見つかるといけないからではなかった。じつはパイプにタバコがはいっていなかったからだ。だが、探偵は、事件と取り組んでいるときは、パイプが必要なんだ。たとえ、一時、タバコをきらしていてもだ。

 

このような感じの、ちょっとひねった感じの面白さが随所に出てきます。

 

少し成長してきたお子さんならば、ほぼ小学生でもわかってもらえます。
紹介も、ものによっては中学生以上なんて書いていますがどうでしょうか?

 

さてカッレくん、アンデスが遊びに誘うので探偵活動は自分の頭の中で展開するだけにして(人はそれを妄想と呼びます)、出かけます。

 

出かける時にカッレくんのお母さんが「イチゴに水やって」と頼むのですが、まあ本当にどうでもいいわたくしごとですが、私はここにめちゃめちゃ共感しました。
いつもなご助(妹子の兄)に、バジル&しそに「水をやって」と頼むからです..。

 

カッレくんも、「悪事をたくらむあやしい人物がひとりも忍び歩いていないことを確かめてから」とか言わないでくれよ...。

頼むよ...。枯れちゃうんだよ。

 

さてエーヴァ・ロッタと合流し、カッレのやりたい「探偵式の考え方」 を笑われたりしながら、三人は最初のいたずらに入ります。

 

この話、探偵物語だけで展開するのではありません。
ほぼ同時進行で、この三人(後でバラ戦争ごっこでさらに三人合流)、ありとあらゆるトンデモな遊びといたずらとやらかしを行います。

 

これがまた、とてもとても、現代の子どもたちがやったら間違いなく怒られること間違いなしの、かなりきわどいいたずらなので、ここがまた子どもたちに面白い!と感じてもらえるところです。

 

最初にやらかすのは、いかにもスタイリッシュなかっこいい小包を作って、紐をつけておき、物陰に隠れて拾おうとした人をおどかす、というものです。

 

このいたずらは、「みつばちマーヤ」を書いたボンゼルスが似たような小話を書いているので、たぶんこの頃の子どもたちには相当にポピュラーな遊びかいたずらだったんだと思います。

(東京創元社「少年少女文学全集」に入っているものだけのようです)

そのお話では、その小包に気付いた人が拾わずにが静かに笑ったので子どもたちはびっくりした。そして、小包に何かを入れて「さあ、ひっぱって!」と言う。その人はお小遣いを入れていてくれた...という話でした。(その人も子どもの頃同じような遊びをしたことがあるんだろうな、という感じ)

 

こちらはよいお話でしたが、まあカッレ、アンデス、エーヴァ・ロッタがやった場合には、思いっきりふんづけられてしまいます。

 

この楽しみを台無しにしやがったのが、カッレの標的、「エイナルおじさん」です。

 

このおじさん、エーヴァ・ロッタのおじさんと書きましたが、正確にはかなり遠い親戚です。

エーヴァ・ロッタのお母さんのいとこ、とのことなので、これはもうエーヴァ・ロッタとは赤の他人と言ってもよさそうなぐらいです。

 

こいつは、登場した当初からとにかく、妙にエーヴァ・ロッタに馴れ馴れしいです。

それもあまりいい感じの馴れ馴れしさではありません。

エーヴァ・ロッタも嫌がってますけど、カッレもアンデスもイヤな感じを受けます。

 

まあ、大人なので、ふわっとした表現で書きますが、二人も彼氏がいるんだねーとか、大きくなったら自分と結婚する?とか、…何というか、なんとなく、イヤな感じです!!
それに、すぐにエーヴァ・ロッタに触ります。

ボディタッチがすごく多いです。
すぐ髪の毛を触ったり、何かと理由をつけてつねったりします。

 

とてもイヤな感じです!!💢

 

 

 (つづきます)

 

whichbook.hatenablog.com

 

 

児童書の復権を(note記事)

おすすめ児童書リスト(note記事)

 

子どもの本だな【広告】

Winnie-the-Pooh(講談社英語文庫) さっちゃんのまほうのて リラとわたし
チョコレート・アンダーグラウンド 魔法のカクテル しずかなおはなし
小川未明童話集 スプーンおばさんのぼうけん 小さな小さな魔女ピッキ

 

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
にほんブログ村


児童文学ランキング