今日の一冊「ジオジオのかんむり」 その心は煉獄さん
今日の一冊「ジオジオのかんむり」
今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
ジオジオはライオンの中でも一番強かった王さまで、立派なかんむりをかぶっています。でも、ひとりぼっちでした。そこへ、卵をすべて失った小鳥がやってきました。嘆く小鳥にジオジオは語りかけます。「たまごをうみたいなら、いいところがあるぞ」。それはなんとジオジオのかんむりの中。ここなら安心、たまごは無事かえり小鳥たちは元気にジオジオのまわりを飛び回ります。年老いたライオンと小鳥との心の交流を優しいタッチで描きます
たくさんのやさしい絵本を描かれている岸田衿子さんの絵本です。
まだまだ、一番売れ筋の所に、平積み現役です!
ひらがなが子どもにやさしく、絵もやさしく、内容もやさしい絵本です。
年取ったライオンのジオジオ。
年はとっていますが、とても強い強いライオンでした。
その強さのために、ジオジオは恐れられ、孤独を抱えています。
そこに、たまごをすべて失った鳥が舞い降ります。
ジオジオは、自分の冠の中に鳥を導きました…。
年取ったジオジオですが、王は王。
捕食者たちはとてもジオジオには近寄れないので、冠の中で守られて、ひなたちはすくすくと育って行きます。
妹子「その本、おもしろい?」
わたし「面白いというよりもいい話という感じかな」
妹子「どんな本?」
わたし「まあひとことで言えば…」
妹子「言えば?」
わたし「煉獄さんって感じかな」
妹子「えええーーー!読むーー!!」
煉獄さんのお母さん「弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です」
とまでは言わないまでも、ジオジオの強さの中には強いがゆえの孤独があって、冠の中にはからっぽの空間があります。
その冠の空間が、たまごによって満たされる。
これまで、どんなに産んでも育てられず、すべての卵を失ってしまった鳥の守りとなり、巣となって、ついに冠から、小鳥たちが飛び立っていく…。
ジオジオはもう、孤独ではありません。
しっとりとやさしい絵本です。
わたし「妹子、どうだった?」
妹子「煉獄さんだったわ…」
年取ったとか、ひなたちを育てたとか、なんだか死にそうな感じがする年とったジオジオですが、この後も生き続け、誕生日を迎えたり、パンを焼いたりと、そこそこ元気です。
ぜひ手にとって煉獄さんかどうかを確かめてみてください♡
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
らいおんのジオジオは、せかいじゅうでいちばんおかしがだいすき。七十さいのたんじょうびのおいわいに、ケーキをちゅうもんしました。そのケーキは、とくべつおおきいこと、とくべつおいしいこと、いろんなきのみやくだものをたくさんつかって、あじとかおりをよくすること。さあたいへん!どうぶつたちは、ざいりょうあつめにおおいそがし。5~7歳向。
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らいおんのジオジオがパンやさんをひらきました。しまうまパンにきりんパン、どせいパンにほうきぼしパン、ひなぎくパンにはちみつパン。どうぶつたちは、ジオジオのやくパンがだいすき。
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