~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む漫画 「ドラゴン桜2」 3 読了 日本教育の伝統 & 親が本を読め

今日、ご紹介するのは漫画です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

ドラゴン桜2

奇跡の学校再建から10年。桜木の元に、龍山の東大合格者が再び0名になったという知らせが入る。学園の理事になることに成功した桜木は、生徒たちに発破を掛けるため、全校生徒の前でに演説を行う。しかし、生徒たちはまるで無反応。桜木のやり方は、現代の子供たちには通用しない……!? 日本の大学受験を変えた伝説の“東大合格請負漫画“『ドラゴン桜』の続編! 東大なんて相変わらず簡単だ!!

 

 

閑話 お久しぶりです。 ドラゴン桜2を読んでの閑話です。

大人が読む漫画 「ドラゴン桜2」 1 スタサプかよ。&「普段読書しないから…」 頂きました。

大人が読む漫画 「ドラゴン桜2」 2 歴ヲタを隠し切れない林先生 & 読解力=要約力か?

 

 

さて盛大に絶叫した所から次です。

 

大宰府先生がネガティブながらも懇切丁寧に要約のコツを教えてくれる。
・努力の原動力はポジティブよりネガティブ思考。(でもバカ鉢巻は人によると思う)
・小2の計算問題を100問三分で100点にしよう。(計算力の弱さの克服)
・LINEで素因数分解問題をやらせる柳おじいちゃん先生。

 

ドラゴン桜1にも出ていた、数学の柳先生が、スマホ、LINEを完璧に使いこなしていました。

コンピューターおじいちゃん!

面白かったです。

 

 

ここで、バカ鉢巻きどころか、うんこマークまで付けられた天野くん。
心配して見に来たお母さんに突撃されるのですが、ここのシーンはとても印象的でした。

 

お母さんが「自分は過保護だろうか」と悩みます。
阿部寛桜木先生が、

「各家庭はそれぞれ!親が子供の心配するのは当たり前!好きなように生きればいい」

と答えるのですが、ここで昔の江戸期以前の日本教についてうんちくを紹介します。

 

わたしも最近、歴史を調べている上で、戦国時代でありながらも、どれだけ親たちが教育に熱心であったかつくづく感心していた所でした。

 

「お寺が学校」=「寺子屋」、坊主=頭がよい子がなる職業、なんだなあと思いました。

 

たけくらべ」の真如なども、このパターンで出家の道を選ぶんですよね。

 

寺子屋システムについては、調べれば調べるほど優れているなと思いました。

丁稚奉公による児童労働、農村部での教育の遅れなどの問題ももちろん含んでいるでしょうけど、社会全体で子供を教育しようという空気があったのでしょうね。

 

 

ドラゴン桜とは少し離れた話題になってしまいますけど、戦国時代に教育のありようが変わっていった過程も面白かったです。

 

ここからは自分の趣味の話です。

(※最近、歴史にハマっています)

1553年、今川義元のもとで雪斎禅師が、木版印刷で中国の史書である歴代序略を印刷しました。 

1591年、帰国した天正少年使節団が、グーテンベルク印刷機を持ち帰りました。
(切支丹弾圧の中で失われたそうです)

(このグーテンベルク印刷機、のグーテンベルクが、たまにご紹介している、版権切れの原書を無料でネット上で公開しているサイト、「グーテンベルク」の名前の起源です~!)

 1603、林羅山が京都で「論語」を、一般の人々へ向けて公開講座を行いました。


江戸期になり、一部の知識階級に独占、秘匿されて口伝であった、多くの学問書や文学作品が出版され、大評判になったそうです。

 

公家や、知識階級の人にとっては、収入源になることだったらしく、反対されたようですが、学問は皆のもの!という意識が浸透したのもこのあたりのようです。

 

それまではやはり、庶民にとっては、「語り部」が語る物語が主流であり、楽しみであったようです。

 

 

アラビアンナイトといい、チベットの昔話といい、昔話系の児童文学を読んでいると、必ずといっていいほど出て来るこの語り部

この心は、読み聞かせのボランティアさんたちの中に、脈々と受け継がれているのではないでしょうか。

 

ご家庭での読み聞かせも、読むならば何の本を?と思う心も、みな「語り部」であると思いました。

 

 

さて、「ドラゴン桜2」に戻ります。

順調に読み続けたところ、優等生の美人な小杉さんがとてもよいキャラでした。
とてもお気に入りになりました。

知識欲はすごいけれど、どこか浮世離れしていて、そして大食漢!
ことあるごとにものを食べているシーンが出て来るのですが、いつもモリモリに食べていて、面白かったです。

 

 

気になったのが、エリート教育とは古き悪しき欧米モデルであり、富裕層のための特殊な環境にすぎない、という主張がなされているところでした。

 

ほんとうの所はわかりませんが、
「エリート教育を行い、優秀な経営者を育てれば国際競争に勝てる、という考えは間違いだ」
という、この本の主張には、共感できました。

 

「働くアリの法則」
というのを、以前ニュースで見て面白いな!と思い心に残っていました。

 

よく働くアリだけを集めてみると、働いていたアリもサボりはじめ、結局比率は変わらなかった、というものです。

 

この法則によれば、優秀な人材だけを集めてチームを組むやり方は間違いだと言えます。

 

そして、国際競争力を高めたいのであれば、社会全体の教育の底上げを行うべき、という考え方にも共感します。

 

桜木先生「教育の本当の目的とは、できない子供をなくすことだ!」
ドラゴン桜2 13巻)

 

桜木先生「子供に等しく基礎学力を身につけさせて国民の水準をしっかりと保つことだ。国民の基礎学力が高いほど国は強い!基礎学力こそ国のカ!教育が力を注ぐべきは下位の子供を作らないこと!真ん中を厚くすること!トップエリートを育てて国を引っ張るなんて発想は全くの本末転倒。それでは下位の子供は一生取り残される。さらに大きな教育格差を生み、経済格差を助長させる。貧困層が増えれば国力は衰退する。」
ドラゴン桜2 13巻)

 

多分、この主張がしたかったんだろうなあ、今回のこのドラゴン桜は。
そのための、学校経営のお話だったんだろうなあ、と思いました。

 

 

途中で、千葉雅也さんのインタビューが入っていました。
(リンクは千葉さんがお持ちのTwitterアカウントです)

ここで、いいこと書かれていました!

 

親が本を読め。教育はそれからだ。

子どもの気持ちを勉強に向かわせたいのなら、親が本を読むこと。少なくとも家に本棚を置き、本を並べることです。何もそれらすべてを読まなくたっていい。パラパラと拾い読みするだけでも、もしくは読まずに置いておくだけの『積ん読』でもいい。本はそこにあるだけで、知のオーラを発して場に影響を与えてくれますから。

 

今回、このドラゴン桜のレビューをしてみようと思った理由が、ここに集約されていました(笑)

 

(絵本から一歩踏み出した、字の多い)児童書も!
親が!親が読んでみましょうよー!
 

絶対に、とりこになること間違いなしですから!!

 

おすすめ児童書リスト(note記事)

 

というわけで、ドラゴン桜の結末はもうわかっていることですから、これ以上は言わないことにして、興味持ったかたは是非、ドラゴン桜も読んでみてください。 

  

ドラゴン桜「も」……。

「も」? 

 

 

今回、児童書ブログながらもこうして漫画の「ドラゴン桜2」を取り上げたのは、作品の冒頭部分で桜木先生が「本当にそうか?」と問いかけたときに、わたしもはっとしたからでした。

 

(ドラマでもありましたが)

桜木先生、生徒たちの前で、(煽りながら)おまえたちはグズでのろま!人生を変えたかったら東大に行け!!と主張します。

 

それを「時代遅れです、今の子供たちは頭ごなしに押し付けられることを嫌います」とたしなめられたのです。

 

そこで、桜木先生は答えます。

「本当にそうか?」と。

 

桜木先生「新3年生約300人全員そうか?俺の言うことにただの一人も心を動かされないと思うのか?」

 

桜木先生は、それで心を動かされる、300人の中の一人か二人を待っていると言いました。

 

わたしも、まあ体調や仕事など色々とありましたが、コロナで読みきかせも出来ない間、何となくどんよりと気持ちが沈んでいました。

 

昭和~平成期の児童書なんて、もう今の子供たちには刺さらないんじゃないだろうか。

時代遅れとして、振り向く人もいないんじゃないだろうか。

わたしのやっていることは、無駄なんじゃないだろうか、などと、どこかで思っていました。

 

でも、「本当にそうか?」と聞かれて、思い出しました。

 

読み聞かせをして、わあっと笑って、面白かったその本を覚えていて書いてきてくれた子たち。

 

本気になって本好きになってくれる子は、クラスの中に四、五人。
一人いればいい方であったこともありました。

 

何せ、今の子どもたち、図書館に行く習慣がありませんから…。

 

でも、その中で、いつまでもわたしの名前を覚えてくれている子。

悠さんが紹介してくれた本は全部面白い!と言ってくれる子。

本好きになりましたと言ってくれる子。

 

そんな子たちのことを思い出しました。

 

そもそも、図書館に行く機会がないのならば、ネットでよさを伝えたいと思ったのです。

(しかし、子どもにダイレクトには無理なので、やはり親ごさん世代に伝えたい)

 

そう思ってブログをやっていたことを思い出しました。

 

 

なので、毎日は厳しいかもしれませんが、またブログをぼちぼち、更新していこうと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ドラゴン桜2

奇跡の学校再建から10年。桜木の元に、龍山の東大合格者が再び0名になったという知らせが入る。学園の理事になることに成功した桜木は、生徒たちに発破を掛けるため、全校生徒の前でに演説を行う。しかし、生徒たちはまるで無反応。桜木のやり方は、現代の子供たちには通用しない……!? 日本の大学受験を変えた伝説の“東大合格請負漫画“『ドラゴン桜』の続編! 東大なんて相変わらず簡単だ!!

 

 

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ドラゴン桜

弁護士・桜木による落ちこぼれ高校の再建計画、その内容は東大合格者100人!!しかし、経営破綻状態にある龍山学園では、入学者も集まらず、学力も小学校レベルの生徒たちばかりだった。桜木は適当な生徒を捕まえ、彼女を来年東大に送り込むと宣言する。桜木が教える最も効率的な学習方法とは…!?小学校レベルの学力からの東大入試の秘訣が詰まった常識破りの大ヒット作!!「教えてやる!東大は簡単だ!」

 

「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492

 

プロジェクト・グーテンベルクについて
Wikiの説明ページ

プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館

 

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