~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「宝島」 4 読了 冒険小説の神髄

日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

宝島
R.L.スティーヴンスン (著), 海保 眞夫 (翻訳)

ジム少年は,トレローニさんや医者のリヴィシー先生とともに,海賊フリント船長がうめた莫大な財宝を探しに出帆する.ぶきみな1本足の海賊シルヴァーの陰謀にまきこまれ,はげしい戦いが始まる….手に汗にぎる海洋冒険小説の名作.

 

 

大人が読む児童書「宝島」1 やはり「船」は面白い

大人が読む児童書「宝島」2 本当に怖いのは、愛想がよくて感じのよい人

大人が読む児童書「宝島」3 生きるか死ぬかに子どもかどうかは関係ない

 

 

 
紹介はまだまだ、ここからという所なのですが、読了したのでこのあたりにしておきます(悪い顔)。

 

 

もう、はっきりいって、ここまで読んでしまったら、続きを読まずには終われないです。

 

とりあえず、小屋の海賊は六人!で、自分の計算があってたので嬉しいです。
きっと作者の綿密な計算の上、きっちり書いていることと思います。

 

・小屋にいた先生たちの命運は?

・シルヴァーが殺されそうなジム少年をかばいます。

・ベン・ガンの命運は?

 

正直、これは少年少女と言えども、ぜんぜん普通に翻訳で読んじゃってもいいのではないでしょうか?

 

最初にちらっと書いたのですけど、冒頭に作者が

「買うのをためらう人に」

という詩を載せてます。

 

もしも船乗り調子の船乗り物語や、
 あらしや冒険、暑さ寒さが、
もしもスクーナー船や、島々や、おきざり人や、
 海賊やうずめられた黄金や、
さてはまた、むかしふうに、ふたたびかたられた、
 あらゆる古いロマンスが、
かって、わたしをよろこばせたように、もっとかしこい
 こん日の少年たちを、よろこばせることができれば、

──よろしい、すぐ始めたまえ!もしそうでなく、
 もし勉強ずきな青年たちが
むかしの嗜好をわすれてしまって
 キングストンや、勇士バランタインや、
森と波とのクーバーを、もはやほしくないのなら、
 それも、またよろしい!それなら、わたしと
わたしの海賊どもは、これらのひとびとやその創造者の横たわる
 墳墓(ふんぼ)の中にくわわらんことを!

 

  (翻訳 西村孝次) 

 

 

TO THE HESITATING PURCHASER

If sailor tales to sailor tunes,
Storm and adventure, heat and cold,
If schooners, islands, and maroons,
And buccaneers, and buried gold,
And all the old romance, retold
Exactly in the ancient way,
Can please, as me they pleased of old,
The wiser youngsters of today:

--So be it, and fall on! If not,
If studious youth no longer crave,
His ancient appetites forgot,
Kingston, or Ballantyne the brave,
Or Cooper of the wood and wave:
So be it, also! And may I
And all my pirates share the grave
Where these and their creations lie!

 

読まないんなら読まないでいいよ的な感じなのですが、この姿勢は素敵だなあと思います。

結果的に、これほどまで読みつがれているわけですし。

 

何より、文句なしにストーリーが面白いです。
冒険小説の神髄です。

 

 ◇

 

この本の魅力は、シルヴァーとジムの奇妙な関係です。 

シルヴァーは最初からジム少年には特に親切で、ほめ殺しのおべっかも使いますけど、それ以上に何となく、やっぱり、個人的にこの子に一目おいて、気に入っているのは確かです。

 

「宝島」で一番好きなシーンは、つかまったジム少年が海賊たちの前で一歩も引かずに大演説をする所です。

 

「それからね、シルヴァーさん。」と、わたしは言った。
「あんたは、ここにいる中で、いちばんえらい人だと思うんだが、もし、ぼくがころされるようなことになったら、どうかぼくの死にかたを、先生につたえてくれたまえ」
「おぼえておこう」と、シルヴァーは言ったが、その口調がひどく奇妙だったので、わたしのたのみをせせら笑っているのか、それとも、わたしの勇気に感心しているのか、わたしには、どうしてもわからなかった。

 

この、奇妙な口調で「おぼえておこう」とジム少年に言うシルヴァーが、ピンポイントですんごく大好きです。

 

シルヴァーが親切にするのや、ジム少年を助けたりするのは基本、情勢を見極めてのことです。

いざというときの自分の切り札とするためであって、親切にしておいて損はないだけ、と考えているだけという風にもとれるでしょう。

 

あくまで自分のための欲得ずくなのか、それとも、本当にちょっとだけ、敵と味方、正義と悪の垣根を越えて、触れ合った心があるのか、ないのか...?

 

一般的なストーリーでは、敵が少し寝返りかかったら、反省したり悪に染まったのも理由があることが知られたりなどして、ほぼ味方がわにきちゃうものです。

 

しかしシルヴァーは、一筋縄ではいきません。

 

ギリギリの微妙なところ、「やっぱりおなかはまっくろの悪人だ~!」というのと、「もしかして、シルヴァーも少しは…?」という絶妙なラインを、すれすれでいったりきたりさせる、スティーブンソンの筆の冴えです。

 

また、小学生にしてもすごすぎるだろというスーパー少年、ジム。
海賊を前にして恐怖を圧し殺し、一歩もひかない大演説をぶちかます所など、すごいです。
こいつはたいした度胸です。

 

シルヴァーでも、確かにこれは一目置くよな、という説得力です。

 

 

有名な

「死人の箱にゃあ、十五人──
よいこらさあ、おまけにラム酒が一びんだ!」

という、アーサー・ランサムでもよく歌われている(ランサムの本では、「宝島」をすみずみまで読み込んで覚えていることは大前提であるように思います)海賊の歌は、こんな感じでした。

 

"Fifteen men on the dead man's chest--
Yo-ho-ho, and a bottle of rum!
Drink and the devil had done for the rest--
Yo-ho-ho, and a bottle of rum!"

 

この本、ジム少年はだれの言うこともきかないし、逃げ出したりさまよったり、海に漂ったり、挙句の果てに殺人まで仕出かしますので、相当に教育的には悪そうな内容です。

 

もう一度、落ちてきたふろくの紙に書かれてた文句を引用したいと思います。

※両作品とも、大体小学校六年生程度向きのものです。勇気と強いからだをきたえる冒険心をむやみに危険がって、のびて行く少年を、つみとることのないようにしたいと思います。

 

 

グーテンベルクで出ています。

www.gutenberg.org

 

 青空文庫でも出ていますので、フリーテキストふたつ(英語版と翻訳版)をかさねて読んでみるのも、また面白いかもしれません。

www.aozora.gr.jp

 

 

 

わたしは、挫折しましたけど...。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

宝島 (10歳までに読みたい世界名作)
ロバート・ルイス スティーヴンソン (著), 横山 洋子 (監修), 館尾 冽 (イラスト), 吉上 恭太 (翻訳)

宝のうまった島の地図を手に入れた少年・ジムは、船乗りたちと宝探しの航海に出発します。しかし、海賊との戦いが待ち受けていて…。勇気と夢のつまった、心おどる冒険物語。さくさく読める世界名作シリーズ第14弾。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

宝島
スティーヴンスン (著), 村上 博基 (翻訳)

港の宿屋「ベンボウ提督亭」を手助けしていたジム少年は、泊まり客の老水夫から宝の地図を手に入れる。大地主のトリローニ、医者のリヴジーたちとともに、宝の眠る島への航海へ出発するジム。だが、船のコックとして乗り込んだジョン・シルヴァーは、悪名高き海賊だった……。

 

 

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宝島
ロバート・L. スティーヴンソン (著), 鈴木 恵 (翻訳)

先生が慎重にその封をはがしてゆくと、ひとつの島の地図が現われた――。取り戻せ、冒険心。大人たちの胸を熱くさせてきた不朽の名作、待望の新訳。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

宝島
ロバート・ルイス スティーブンソン (著), 佐竹 美保 (イラスト), 金原 瑞人 (翻訳)

港の宿屋、ベンボー提督亭のジム少年は、海賊の泊まり客から宝の地図を手に入れる。信頼のおける仲間たちと船を仕立てて宝島へと向かう一行。その船を追う、悪名高き海賊の船長、一本足のシルバー。イギリス少年冒険文学決定版を完訳で。

 

 

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宝島
ロバート・L・スティーブンソン (著), 寺島 龍一 (イラスト),  坂井 晴彦 (翻訳)

埋もれた宝、片足の海賊ジョン・シルバーの反乱、少年ジムの大活躍――冒険物語の永遠のテーマを見事に表現した、忘れようとしても忘れられない、児童文学の最高傑作です。

 

 

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宝島
ロバート L スティーブンソン (著), 寺島 龍一 (イラスト), 坂井 晴彦 (翻訳)

入り江を見下ろす宿屋「ベンボー亭」に現れた老海賊。残された一枚の地図が少年ジムを思いもよらない冒険へ誘いだす。一本足の海賊ジョン・シルバー、隠された宝……。冒険小説の名作中の名作。

 

 

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宝島 Kindle版
ロバート・ルイス スティーブンソン (著), 佐々木 直次郎 (翻訳)

19世紀後半に活躍したイギリスの小説家ロバート・ルイス・スティーヴンソンの海洋冒険小説1881年から1882年にかけて連載。原題は「海のコック、あるいは宝島」だったが、後に「宝島」と改題。

 

 

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宝島
ロバート・ルイズ・スティーブンソン (著), 寺島 竜一 (イラスト), 阿部 知二 (翻訳)

ジム少年は,トレローニさんや医者のリブシー先生と,海賊フリント船長がうめた宝を探しにいく.ぶきみな1本足の海賊シルバーの陰謀と,はげしい戦い.手に汗にぎる冒険小説の名作.

 

 

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宝島
ロバート・ルイス スチーブンソン (著), 井江 栄 (イラスト), 飯島 淳秀 (翻訳)

ジム少年の両親が営む宿屋に、ある日、奇妙な客があらわれた。ほおに刀傷のある船乗りで、彼は船長と呼ばれるようになる。船長の突然の死――そして、のこされた荷物の中から宝島の地図が!ジムはリブシー医師や地主のトリローニさんとともに、宝さがしの航海に出発する。イギリスの作家スチーブンソンが描く冒険小説の傑作!

 

 

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宝島―Treasure island
R.L.スティーブンソン (著), Robert Louis Stevenson (著)

ジム少年はふとしたことから、海賊の宝のありかを示す1枚の地図を手に入れた。医者のリブシー先生と地主のトリローニさんとすぐさま旅にでるものの…。

 

 

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宝島 痛快世界の冒険文学 (6)
宗田 理 (著), ロバート・ルイス スティーブンソン (著)

《宝島》へ向かうジムのスリリングな航海!宝島の地図を手に入れたジムたちの宝探しの旅は、海賊たちとのはげしい戦いのはてに、どのような結末を迎えるのか イギリス少年文学不朽の名作。

  

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「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492

 

プロジェクト・グーテンベルクについて
Wikiの説明ページ

プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館

 

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