閑話です。
お友達のおうちは、お父さんが大変な本ずきで、お子さんが読みたいという本にはお金を惜しまないおうちだそうです。
どんなものを読んでいるの?と聞くと、文芸書が多かったです。
そのお子さんは、図書館やブックオフはだめで、書店で買った本でなければいけないのだそうです。
そ、そんなお子さんが、まだこの世に存在していたとは……!!!
「注文を取って取り寄せたりしているの」
こいつぁ、いいことを聞いたぜ!
お兄ちゃんはもう大きいので、普通に勝手に行ってふらふらして買うことも出来ますが、妹子だ!
わたし「妹子、妹子!本屋さんに行こう。自分で注文を取ってきて!」
妹子「ええ~?いいよ」
紙を渡しました。
(もはやちょっとうろ覚えなのですが、確かこの本だったと思います)
わたし「これと、あと1000円以内で好きな本買っていいよ!」
本当は500円と言いたい所だけど、500円では雑誌も怪しいし、絵本や児童書のたぐいも買えないので、1000円にしました。
わたし「おつりは返してね!!!」
何を持ってくるだろうか。
ちゃおかな?と思ったら
妹子「これにする~!」
私たちは、人との関わりなしでは生きていけません。だからこそ、日々、人間関係で幸せな気持ちになったり、嫌な気持ちになったりしています。本書では、友だちとの関わり方を通じて、大人になってからも役立つ人間関係の築き方の基礎を学んでいきます。
妹子よ・・・・・・。
本当に、学校生活大丈夫なのか。
悩んでいるにしては、随分テンション高いし。
◇
注文は待たないと来ないし、受け取りをするときに、人の手を介在します。
まあ、Amazonで買えば?とか言われるかもしれませんが……。
人ぎらいのお子さんでしたら、店員さんと話すのを嫌がるかもしれません。
でもやはり、本屋さんで買う本は特別です。
歩いて行って
棚を眺め渡して
あれこれ歩いて
あれこれめくって
雑貨を鑑賞して
帰り道を、熱さ寒さにやられながら歩いて、だんだん道が薄暗くなってきた。
そんな思いが、紙の本に詰まっていて、それを買った時の景色や空気が一体となった映像の記憶も一緒に買う。
そういう感じです。
紙の本は存在としてそこにあるので、電源を入れなくてもそばにいる。
連絡が来て取りにいったときは、とても嬉しそうでした。
本屋さんにお話をしたこと、数日待ったこと。
取りにいって、やっと手にはいったこと。
すべての経験が、この本につながってくれればいいなあと思います。
多分、今回は「ハンカチの上の花畑」を見るたびに「友達関係大丈夫か」と思ったことを思い出すと思います。
◇
この話には続きがありました。
その後、本屋さんで突然、妹子がいなくなりました!!
最近、少し大きくなってきたと思って油断していたかもしれない。
青くなって探していると……。
妹子、ひとりで勝手に注文を入れていました。
「やめてせめてお母さんに言ってからにしてー!!!」
「だってもうやり方わかるもん」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「これ、買って! 」「おこづかい、もっとちょうだい! 」これらは子どもたちからよく聞く言葉だと思いますが、そんな子どもたちに、お金のしくみ、流れ、その大切さについて説明するのは実はかなり難しいことではないでしょうか。
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