今日の一冊「エラと『シンデレラ』: エラは小さなバレリーナ」
今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
バレエが大好きな小さな子どもにぴったりの絵本。イギリスの人気シリーズ「エラは小さなバレリーナ」の2作目。バレエが大好きな主人公エラちゃんが、1作目に続き、今度はシンデレラの世界に入り込みます。イギリスの古い劇場にあるレッスンスタジオに通っているエラちゃん。バレエの先生は、いつもバレエの物語のお話をしてくれます。今回は、シンデレラのお話をしてくれました。そして、不思議なオルゴールの音楽に合わせて踊っているうちに、妖精たちに導かれ、シンデレラの世界に入り込んでしまいます。
バレエをしているお子さん。
バレエにあこがれてるお子さん。
また、昔話を読んだときに
その中にはいってみたい!
という子ども心の理想を叶える作品です。
◇
バレエ教室に通う、バレエが大好きな女の子、エラ。
今日はうっかり、バレエシューズを片方忘れてしまいました。
先生は慌てず騒がず、上品に「大丈夫よ。じゃあおくつを貸してあげましょうね」と言って、大きな箱の中から出してくれます。
こういう、忘れものをしても慌てず騒がず上品な先生というのは憧れです。
この箱(トランク)も、すごく大きくて装飾がいっぱいついており、いったい何が入っているのかドキドキします。
先生、「くつを片方忘れた」という所から発想を広げ、オルゴールを鳴らしながら、シンデレラのお話をしてくれました。
うん、なんて素敵な先生なんだろうか。
◇
レッスンが終わってから、ひとり最後まで残って、そっともう一度オルゴールを開いてみたエラ。
シンデレラの曲が流れます。
そこに妖精たちが現れて、シンデレラが困っているという話をしてくれます。
先生のトランクの中の銀のくつを持って、妖精たちとともにシンデレラの世界に行くエラ。
自分が忘れてしまった時に、優しくしてもらったのと、この箱の中からくつが出てきたので、それをシンデレラにもあげようという心ですね!
かわいい。
◇
やっぱり、「忘れ物」というのは、親も怒るし先生も叱るし、子どもはプレッシャーがかかるという、イヤな思い出には違いありません。
絵がとても素敵です。
まさにおとぎ話のすばらしい宮殿と、王子さまとお姫さまの世界を、うっとりしながら見ることができます。
シンデレラの世界を体験したあとに戻ってきたエラ、
先生は
「つぎのレッスンには、くつをりょうほうちゃんともってきてね」
というのを忘れませんでした。
とても素晴らしい空想の世界の体験が、一つの失敗、エラー、あやまちからはじまって、おとぎ話の世界の奥深さ、どきどきするような冒険を重ねるという、とても素敵な物語でした。
図書館でふっと借りたのですが、どうやらシリーズもののようです。
女の子の心はぐっと掴むでしょうね。
◇
ところで、わたしがずっと昔から持っている昭和の漫画。
山岸凉子の「アラベスク」
これが妹子の大のお気に入りでヘビロテなのです。
わたしは昔発売された、大型の愛蔵版で持っていたのですが、妹子があまりにも読むので、ページは完全に破れてしまいました。
いま、10月から山岸凉子さんの作品が電子書籍化されたとのことで、もう絶版でどこでも手には入らないと思っていた本ですが、こうしてご紹介できるようになりました。
電子書籍の可能性を感じます…。
少なくとも、出版社さん、作者さんの応援になるのは間違いないので、電子書籍、もしよかったら試してみて欲しいと思います。
ビリビリになってしまった「アラベスク」を見るたびに、もうこれ手に入らないと思うんだけど…と悲しい思いをしていたので、とても嬉しいです。
もう本当にものすごくビリビリなんです。
ここまで持っていても、全然破れもせず、しっかりとしたつくりで残っているハードカバーの児童書が、いかに装丁がすぐれているか、痛感しました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
現在のロシア連邦がソビエト連邦であった時代、キエフ・シエフチェンコバレエ学校6年生ノンナ・ペトロワは平凡な一生徒であったが、ある出会いで運命の扉が開きはじめた。バレリーナを目指すノンナの挑戦が始まる。完全再現された、数多くの貴重なカラー原稿と2色原稿を収録。バレエ漫画の名作の「完全版」!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
バレエのストーリーがわかるバレエ絵本。バレエの大好きなエラちゃんが、オルゴールの曲に合わせて踊っているうちに、バレエストーリーの世界に入りこんでしまいます。
【e-hon】 ─ ネットで予約、本屋さんで受け取れる e-hon サービスで本屋さんを応援しよう📚️
子どもの本だな【広告】
飛ぶ教室 | 町かどのジム | 魔女モティ |
大きな森の小さな家 | 冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 | ヤクーバとライオン 勇気 |
ミス・ビアンカ ダイヤの館の冒険 | つるばら村のパン屋さん | シートン動物記セット |
児童文学ランキング |