今日の一冊「かしのきホテル」
今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
森のかしのきホテルには、いろんな鳥や虫が泊まりにきます。ところがわがままなお客さんのひとことで、みんな若くてきれいなホテルに移ってしまいました。そんなある日、嵐がきて…。
この絵を書いている小宮緑郎さんが大好きです。
見つけて嬉しくなって借りて帰りました。
駒宮/録郎
1915~1986年。埼玉県生まれ。日本画、童画を学び、その後日本児童出版美術家連盟創立に携わり、印刷美術・童画部門で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Amazonの紹介文からです。
このかたの絵は、鳥にとても特徴がありました。
メーテルリンクの「青い鳥」の絵など。
昔のお弁当箱などでも、グッズ化されて売られてはいなかったでしょうか?
懐かしいノスタルジックな昭和のイメージに直結する絵です。
幻想的でかわいくて、色使いがとても素敵です。
◇
この表紙に出ている、大きな木がかしのきホテルです。
中扉では、広い野原と空のもとに、このかしのきホテルがどっしりと立っている姿が出てきて、とても素敵です。
主に鳥たち、昆虫たちがたくさん宿泊しているのですが、こんな風です。
ふくろうのめがねやさん
ムクドリのごいんきょさん
音楽家のセミくん
タマムシのおじょうささん
あなばちのさかんやさん
などなどです。
ちゃっかり、みのむしもいました。
しかしこのお客たち、
割とクレーマー体質です。
雨が漏るとか、すきま風が入るとか、まあそれは正当なクレームかもしれませんが、
きたない みなりの とりや むしが くると、きれいなとりたちが いやがります。
これはちょっと、いただけません。
お金を払っている以上区別をするのは出来ない、とかしのきはことわります。
今気がつきましたが、かしのきは本体が生きていて、ホテルをやっているという状態です。
なるほどそうですね。
大きな木には、たくさんの鳥や虫たちが寄り付きますね。そういうことか。
◇
タマムシのおじょうさんて、かわいいなと思ったのに、わがままだった……。
わがままを言って、ここにはいられないと出て行った鳥や虫たちは、もみじホテル、かばのきホテル、くりのきホテルなどに行ってしまいました。
どの木も若くて、幹も枝も葉っぱも綺麗です。
◇
やっぱり新しくなくっちゃね☆的なクレーマーたち。
しかしそこに、嵐が来ました!
……という展開です。
この絵本、これもまた、ものを食べるシーンがとても素晴らしくて、かしのきの広くやさしい心、どっしりとした安定感がとても素敵な絵本です。
月刊「キンダーおはなしえほん」として1973年に出版されて以来、普遍のテーマとして読み継がれた絵本、待望の復刊
と書かれています。
2011年に新装版がフレーベルから出たようです。
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北方の海岸のちいさな町を舞台に、親が子を思う心を人魚で描き、鬼のような心になってしまう人間を年寄り夫婦で描いた、代表作「赤いろうそくと人魚」。
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文学界を代表する川端康成・中野好夫・浜田康介の監修のもと、子どものより豊かな成長のために必読とされる不朽の名作200編が選ばれ、1969年、カラー版名作全集『少年少女世界の文学』全30巻として、小学館より刊行された。この電子版では、同シリーズ[第2版](1978年)を底本として、200編のなかから33編の傑作を選出。美しく迫力あるカラーイラストも完全再現。1960年代から70年代に、初めて名作を読んだときのあの感動が甦る!
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カラー名作 少年少女世界の文学 アンデルセン童話
アンデルセン (著), 槇本ナナ子 (著), 駒宮録郎 (著), 平林広人 (翻訳)
文学界を代表する川端康成・中野好夫・浜田康介の監修のもと、子どものより豊かな成長のために必読とされる不朽の名作200編が選ばれ、1969年、カラー版名作全集『少年少女世界の文学』全30巻として、小学館より刊行された。この電子版では、同シリーズ[第2版](1978年)を底本として、200編のなかから33編の傑作を選出。美しく迫力あるカラーイラストも完全再現。1960年代から70年代に、初めて名作を読んだときのあの感動が甦る! 今の子どもにとっても必読となる定番の文学作品は、国際感覚を養うためにも最適!
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