今日の一冊「ジェイン・エア」
今日、ご紹介するのはあえての大人小説です!
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今日の一冊
幼くして孤児となり、親類に疎まれ寄宿学校に入れられたジェイン。十八歳の冬、自由と自立を志して旅立つ――家庭教師として雇われた森深い邸で待つ新しい運命。自らの信念と感情に従って考え行動するジェインの率直で饒舌な語りは、今なお読者を魅きつけてやまない。ブロンテ姉妹のひとりシャーロット(1816-55)の代表作。新訳。(全2冊)
ここであえての文学作品です!
どうせ子供たち、コロナでおうち生活なんですよねぇ~~?
この際、文学作品に挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。
「ジェイン・エア」はもっとも子供の…(まあ、こういうのあまり限定するのはよくないですが…)女子の、名作文学への最初の入り口にするのにふさわしい作品です。
むかし、氷室冴子のコバルト小説がありました。
「シンデレラ迷宮」
朝、目が覚めると、まるで知らない世界に来ていた…。記憶を失った利根をのぞきこんでいたのはヘンな赤毛の踊り子。そこは、『白鳥の湖』のオーディションだった! どうなってるの!? 現実の世界で傷ついた少女がお伽噺の世界をさまよい、不思議な人々とふれあううちに、現実に立ち向かう勇気を取り戻していく、癒しと再生の物語。
今になって、電子書籍で復刊されつつあるなかなかの名作です。
こちらには、数々の物語の登場人物たちが出てきます。
白雪姫の女王さま
眠り姫の王女さま
白鳥の湖の黒鳥オディール
もうひとり出てくるのが、シャーロット・ブロンテ作「ジェーン・エア」の主人公、ジェーンです。
このコバルト文庫「シンデレラ迷宮」の主人公の女の子は、中学生です。
この作品は、中学生になったかならないかの年齢の子供が、シャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」を既に読んで愛読書にしていることを前提にしているのです!
もう一冊、児童書をご紹介します。
優雅で上品なミス・ビアンカの大冒険です。
こんな所でさらっと紹介するのがもったいないほど、面白い作品です。
ざんこくな大公妃に仕える不幸な少女ペイシェンスを救い出すため、ダイヤの館へ乗りこんだミス・ビアンカと女ねずみたち。ところが、救出はおろか、女ねずみたちはおそろしさのあまり、ミス・ビアンカをおいて逃げ帰るしまつ。バーナードは心配でいてもたってもいられず、愛するミス・ビアンカを助けに向かう。シリーズ第2作。(解説=荻原規子)
シリーズの二作目なのですが、「ダイヤの館の冒険」には、冒頭でミス・ビアンカが「ジェーン・エアを読んでまして?」と皆に問いかける一文が出てきます。
そして、物語の中では、読んでいない人など存在しないことになっているので(笑)、ビアンカの話を聞いている人…じゃなくてねずみたちは、奮起して、まさにジェーンのような窮状に置かれている子供を助けようと動き出す、という話です。
こうなると、もう、子供はジェーン・エアは読んでないことがありえないのだ、という気持ちになるはずです。
よい児童書は、子供にたくさんの導きを張り巡らせています。
コバルト文庫も、ジェーン・エアもどちらかといえば女の子向けの本ではありますが…。
もちろん、男性でこの記事読まれたかたは積極的にこれらの作品、読んでもらいたいです!
男性がキンドルでコバルト読んでも誰も責めません!
むしろ推奨です。
いい時代になったものです。
そしてまださらにいいことがあります。
タダで英語の原書版が読めるのです。
グーテンベルクで配信されている「ジェーン・エア」の英語テキストです。
版権が過ぎているので、テキストで読めます。
しかし残念ながら、ジェーン・エアは...それほど読みやすくはないです。
英語版で子供への一番のおすすめかなと思うのはオズの魔法使いでした。
でも、話が好きで面白いと思えば、読んでみようかな?という気持ちにもなるもの…。
お子さんがジェーン・エア好きになってくれたならば、試してみる価値はあります。
こちらはグーテンベルクで配信されている「オズの魔法使い」の英語テキストです。
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「 シンデレラ迷宮」の続編です。
万里という親友もできて、薔薇色の現在を楽しんでた…はずのあたし・利根なのに、また「ここ」へトリップしちゃったの。夢の世界、シンデレラの国へ。ところがそこでは、大好きなジェインが失踪してしまってた!! 坊ちゃん貴族のロイ、絵描きのエリオット、どこか悪党っぽいリチャード――ジェインをめぐる男たちと、それにまつわる謎(ミステリー)の数々。あたし、きっとジェインを捜し出してみせるわ!!
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「ミス・ビアンカ」シリーズの1冊目です。
「プロジェクト・グーテンベルク」
http://www.gutenberg.org/ebooks/author/492
◆プロジェクト・グーテンベルクについて
☞Wikiの説明ページ
プロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg、略称PG)は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリカ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画。1971年創始であり、最も歴史ある電子図書館。
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