今日の一冊「このねこ、うちのねこ!」
今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
小さな白いねこが、7けんの家がある村にやってきました。ねこは、1けん目の家でミルクをもらい、メリンダという名前を、2けん目では、ミランダという名前をつけてもらいました。こうして、ねこは7けん全部で名前をつけてもらい、かわいがってもらうようになりました。ところがある日、国じゅうにねずみがふえすぎて、どこの家もねこをかわなくてはいけないというきまりができて…? シンプルなイラストと、ユーモラスな話がマッチした楽しい絵本。
まあまあ、ねこブームに乗っかって、つい手に取ってしまいます。
ねこ、可愛いです。
大勢のねこと一緒に暮らしていた白いねこがおりました。
いきなり、どういうことなのだろう…。
ねこの国みたいなものがあるのだろうか。
海外のねこの昔話やお話には、この世のどこかにねこの国があって、そこでねこの王様がいるというような描写がよくあります。
大好きな本「黒ねこの王子カーボネル」もそうでした。
ねこの国がどこかにある、というのは夢のある素敵な想像です。
おっと、いけない。先を読まなければ。
◇
小さな白いねこは、自分だけの家が欲しくなって出かけていきます。
小高い丘の上から見下ろすと、緑の広場の周りに7軒の家があります。
小さな村です。
ねこは一軒ずつ、訪れてまわります。
試しているわけですかね…。ねこっていう感じですね。
ねこに試される7軒の家。
ニャーと鳴くと、誰かしらが出てきて、「なんて可愛い猫だこと。よしよしお腹が空いてるんだね」という感じで、全員が何かしらの食べ物をくれます。
どの家も、このねこちゃんに親切です。
ここはねこに優しい村だった。
ミルクだのお魚だの、実にさまざまな食べ物です。
そして全員が「今日からお前はうちのねこだよ」と言い、
全部の家が、それぞれ名前をつけます。
2軒目ぐらいで先が読めたな、と思いました。
これ全部の家を回るつもりだ。
お約束の展開を読むのも楽しいです。
それぞれの家の住人がどんな人だったか、何をもらったか、何て名前になったかを楽しみます。
そして、それぞれとても素敵な家です。
名前も可愛い…!
それで、可愛いお話でみんなの家のねこになりました、で終わるのかと思ったら、違いました。
ここから面白くなってきます。
ネズミが増えたので、それぞれの家に一匹ずつ猫を飼わなければいけない法律ができたらしく、役人が調べに来るのです。
猫アレルギーにはつらい法律(笑)
それで、皆どうしたのかと言いますと…
ネタバレにはなっちゃいますが、一軒目の家では普通にこの白い猫ちゃんはうちの猫だと言って回避します。
2軒目。
白い猫ですけど耳が赤いです。
3軒目。
耳が赤くて黒い足の猫です。
あれなんかおかしいぞ。
そして猫もどんどん機嫌が悪くなってきます(笑)
フー!!
最後はとんでもないことに…!
妹子「このしっぽをぬられて足が黒くて耳が赤いときが一番かわいい!」
こだまともこさんの絵がすごく可愛く、しっぽがしましまに塗られた時はアライグマみたいです。
とても楽しくてかわいい絵本です。
この作者さん、代表作は「公爵夫人のふわふわケーキ」であるらしく、見つけたら読んでみたいなあ!と思う作品です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
むかし、ある国に、13人のおひめさまとおとうさまとおかあさまがすんでいました。おとうさまは「公爵さま」、おかあさまは「公爵夫人」とよばれています…。アメリカで50年以上も子どもたちに読みつがれてきた愛らしい絵本。おはなし絵本の楽しさを存分に味わえるヴァージニア・カールの代表作。(「BOOK」データベースより)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
十歳の女の子ロージーは、夏休みなのに遊びの予定がありません。ところが、買いものにでかけた市場で、思いがけなく魔女のほうきとネコを手に入れます。それは、ふしぎな冒険の幕開けでした…!心おどるファンタジーの秀作。小学4・5年以上。(「BOOK」データベースより)
【e-hon】 ─ ネットで予約、本屋さんで受け取れる e-hon サービスで本屋さんを応援しよう📚️
子どもの本だな【広告】
完訳 ファーブル昆虫記 | めっきらもっきら どおんどん | オンネリとアンネリのおうち |
ゆめくい小人 | わたしのわごむはわたさない | 若草物語 |
アラビアンナイト シンドバッドの冒険 | おさらをあらわなかったおじさん | いたずらゴブリンのしろ |
児童文学ランキング |