~珠玉の児童書~

~珠玉の児童書の世界~

学校で塾で、読解力を身に付けるには本を読め、と言われる。ではいったい、どの本を読めばいいのか?日本が、世界が誇る珠玉の児童書の数々をご紹介。

大人が読む児童書「チポリーノの冒険」 3 軍師さくらん坊やに一顧の礼

今日、ご紹介するのは児童書です。

 

>力をこめた紹介記事☆超絶☆名作

>今日の一冊 軽くご紹介

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

今日の一冊

 

チポリーノの冒険
ジャンニ・ロダーリ (著), ヴラジーミル・スチェーエフ (イラスト), 関口 英子 (翻訳)

ここは野菜とくだものたちの暮らす国。玉ねぎ一家の長男坊チポリーノが、無実の罪で牢屋に入れられてしまった父チポローネを救いだそうと大活躍。仲間たちと力をあわせて、国をおさめているわがままなレモン大公やトマト騎士とたたかいます。語りの名手ロダーリの書いた明るくゆかいな冒険物語を、歯切れのよい新訳で。

 

 

大人が読む児童書「チポリーノの冒険」 1 えらそうにするのはあほだから

大人が読む児童書「チポリーノの冒険」 2 最悪の敵トマト騎士

 

 

チポリーノの生涯の盟友であり参謀、孔明であり張良であり黒田官兵衛であるサクラン坊や。

 

この坊やは、私の大のお気に入りです♡

 

私は、旧訳の「サクラン坊や」という訳が大好きだったので、ここだけは新訳の不満なところです(笑)
(どうでもいいこだわりです)

 

イケメンで博学で努力家。

(…イケメンかどうかはちょっと人の好みが別れると思いますが)、サクラン坊やは何より、根性があります。

 

さくらん坊やは、かなり毛並みのよいお育ちです。

 

あのトマト騎士があーだーこーだ言ってる、「ご主人をなくされたサクランボ伯爵夫人」たちの甥っ子です。

 

しかし、サクランボ伯爵夫人たちは、オレンジ男爵ミカン小公爵というろくでもないたかり屋の親戚のおかげで、気が休まるときがありません。

 

このオレンジ男爵とミカン小公爵のろくでもなさはものすごく、無神経な顔をして、ありとあらゆるものをサクランボ伯爵夫人たち(ふたご!?)からむしりとっていきます。

 

そのストレスを、この伯爵夫人たちはすべて錯乱坊…じゃなかった(何だこの変換)、さくらん坊やにぶつけます。

 

大人の男であるミカンやオレンジたちには、サクランボ伯爵夫人たちは強く出られないのですけど、弱い立場の子どもである坊やには、強くあたることができるのです💢

 

坊やに勉強を強要し、がり勉させた挙句にいっさいの余暇を与えない、というひどさです。

 

今読んでいていも、すごくムカつく描写です!

 

坊やは良い子ですので、極限までがんばるのですけど、よい成績をとったからといって、ほめてももらえません!!

 

勉強をすれば、もっとしろと叱られ、
本を読めば、本がいたむからやめろと叱られ、
勉強しすぎて頭痛がしてくると、医者代がもったいないと叱られ


これは一種の精神的虐待です。

 

前に書いた記事でも、少し紹介しましたけど、最悪です。

「チポリーノのぼうけん」 生きて泣いて笑う悪役 - 「本好きは作るもの」~珠玉の児童書~

 

 

結果、さくらん坊やは現状に対する不満をため込み、よくないおともだち(チポリーノ)と交わることによって、共和主義思想に染まってしまい、反体制派の参謀として、なくてはならない立場を演じることになるわけです。

 

このさくらん坊やが勉強させられるところは、身につまされる表現です。

 

家庭教師はアメリカニンジン先生というのですが、最悪です!

 

今回は、アメリカニンジン先生の最悪さを旧訳(杉浦明平さん訳)からですが、引用します。

 

昆虫の観察をしようとすればこうです。

 

「ハエにみとれているような子どもに厳罰ですぞ!もののはじまりというものは、必ずこうなのです。ハエだけではすみません、つぎには、クモを見ることになり、そのつぎはネコ、そのつぎはありったけの動物……というぐあいで、しまいには、本を読むこともお忘れになりますぞ。学問しないものは、りっぱな子どもにはなれません。りっぱな子どもになれないものは、りっぱな人間になれません。そしてりっぱな人間でないものは、牢屋にはいるのですぞ。サクラン坊や、もしも牢屋へはいるのがおいやだったら、こんなハエをみているのをおやめなさい」

 

絵を描こうとすればこうです。

 

「絵などをかいて時間をむだにするような子どもは厳罰ですぞ!そんなことでえらい人になれると言うのですか?まずまずペンキ屋になるくらいがさきのやまですよ。つまり、きたないぼろを着た人間で、昼も夜もぐるぐるかけずりまわって壁を汚し、あげくのはては、身分相応のことですが、牢屋にはいるのですぞ」

 

とにかく邪魔しかしません。

 

無性にイライラします。

 

しかし、おとなこそ、かえりみて反省しなければならないかもしれません…。

 

子供に勉強させようとするときに、「将来にわたってどのように利益があるのか」ということを説いてやらせようとする。

これはとても大人がやりがちなことで、そしてそれは、もしかすると子供の芽を摘んでしまうことになるかもしれないことだと思いました…。(自己批判!)

 

 

 

続きます。

 

 

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児童書の復権を(note記事)

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