今日、ご紹介するのは絵本です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日の一冊
森で雪合戦をしていたぐりとぐらは、雪の上に大きな足跡を見つけました。足跡は森をぬけ、原っぱを通り、ぐりとぐらの家まで続いていました。ドアを開けると玄関には大きな長靴、壁には真っ赤なオーバーと白いマフラー、そして赤い帽子がかかっています。
本当は、クリスマス向きの絵本なんですよ、ええ。
でも、待てませんでした。
ちょうどいい本が手元になかったというのもありますが、この前の記事で「なつかしの本」として言及してから、何となく引っ張り出してきていたので。
「ぐりとぐらのおきゃくさま」
なかがわ りえこさんとやまわき ゆりこさんの、言うまでもなく有名なぐりぐらシリーズです。
「ぐりとぐら」と、「モチモチの木」は、いまだにネットでもよくネタにされているのを見ますし、これはすごいことだと思います。
知らない人がほとんど存在しないという、ある意味サザエさん並に子供にも大人にも全国民に認知度があるということです。
◇
「ぐりとぐら」シリーズの中でもわたしは特に、この「ぐりとぐらのおきゃくさま」が大好きでした。
これは、謎を追うミステリー形式ではじまります。
ぐりとぐらふたりが、ふたごのコナンくん、またはホームズとワトソンになった調子で、次々に起きる謎とサスペンスに向き合います。
(そんな話だったかな!?)
ある日、二人が森を散歩していると、雪の上に大きな、あしあとを発見します。
それこそ、ぐりとぐらが踏まれたらプチッとなってしまうほど大きいものです。
(あまり想像したくはありませんが…、まあ、トムとジェリーの雰囲気で)
足跡を追ってすすむうち、たどりついたのは何と、ぐりとぐらのおうち!
なぜ!?
このかわいいおうちの絵が大好きで飽きずに眺めていたものです。
コンパクトですが二階建てで、しかも憧れの…憧れの…!
屋根裏部屋っぽいものがあるのです~!!
いつも海外小説を読むと出てくる「屋根裏部屋」。
あこがれの屋根裏部屋。
小公女セーラがとじこめられ、本ずきな子が本を持って隠れ、また不思議なことが起きる、それはいつも、屋根裏部屋でした。
がしかし、この話には屋根裏部屋は関係ないので、ミステリーの先を追うことにします。(ただの脱線です)
◇
二人が帰ってからのルーチン、えりまきをかけたり、ぼうしをかけたりしようとするたびに、そこにはすでに、どデカい何かがかかっています。
そして、部屋のすみの大きな、ふくろ!
二人は、ベッドを探し、おふろを探し、読んでいるこちらもドキドキします。
すると、何やらいい匂いが………。
このミステリーの結末は、ぜひお子さんにはネタバレなしで、読んでもらいたいものですが、最初に言った、ホットケーキだけではない!と言ったもの。
それは、どデカいケーキです。
チョコレートケーキ!
ドーム型と言うのでしょうか。
おわんをひっくり返したような形です。
それもどデカいので、これを作るにはテンパリングするにしても相当の広さが必要です。
デコレーションも実にかわいい!
ミステリーの果てに、このケーキが出てしまった後には、もうミステリーのことなど忘れてしまい、目が
(♡▽♡)
こんな感じになってしまうこと間違いなしです。
◇
ほんとうに、このミステリーも、何度読んでも、それこそわたしはウン十年+ウン十年たっても、変わらぬドキドキと面白さ、そして
真のおいしそうさ
を与えてくれる本です。
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お料理することと食べることが何より好きな野ねずみのぐりとぐらは、森で大きな卵を見つけました。目玉焼きにしようか卵焼きにしようか考えたすえ、カステラを作ることにしました。
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なかよし野ねずみのぐりとぐらが、野原や山を元気いっぱいかけまわる楽しいお話。シリーズ初作『ぐりとぐら』以来、全作品が常にトップセラーを続け、日本中のみならず世界の子どもたちに親しまれてきました。最新作『ぐりとぐらとすみれちゃん』までの7冊を愛蔵セットとしてお届けします。
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豆太は、夜中にひとりでおしっこにもいけない弱虫。でも、大好きなじさまのために……。真の勇気とは何かを問いかける感動の絵本。
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山菜をとりにいって、山ンばに出会ったあや。やさしいことをすると美しい花がひとつ咲くという花さき山の感動のものがたり。
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むかし、天にあったひばりの巣。悪い黒雲おやじに子どもをふみ殺されたひばり一郎次は弓矢で…。麦になったというひばりの矢の物語。
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