今日、ご紹介するのは絵本です。
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今日の一冊
ラッパをもって森に散歩にでかけた男の子は、ライオン、ゾウ、クマと、いろいろな動物たちに出会います。男の子はラッパをふきながら、みんなと行列をつくって森を散歩をします。そして森の中で、かくれんぼうをはじめますが、男の子が鬼をしているうちに、動物たちは姿を消していました。かわりに現れたのは、男の子を探しにきたお父さんでした。「またこんどまでまっててくれるよ」、お父さんはそういうと男の子を肩車にのせて、おうちに帰っていきました。
以前ご紹介した「借り続けられている本特集」の中の一冊で、紹介し忘れていた本です。
これは紹介しなければなるまい!
と、フェアが終わる最後に借りてきました。
◇
奇妙なパレードの表紙です。
先頭に立つのは小さな子供、ぼうやです。
最初のページを開くことでわかりますが、紙のぼうしをかぶり、あたらしいラッパ(おもちゃのらっぱですね)を持っています。
最初はライオン、次はぞうのこ(二匹)、それからくま。
いろんな動物たちに会っては、連れだって、まるで楽隊のパレードのように歩いていくのですが、加わる前に、みんなひと動作入ります。
というのも、行列に入る前、出会うたびごとに、動物たちはみんな、髪をとかしたり、顔を洗って身づくろいをしたり……これは子供の分身です。
じーっと何も言わないコウノトリさんというのがちょっと不思議な存在です。
小さなおくびょうなうさぎは、「来たければ来ればいいよ」と言われて、これまでの動物たちのように行列のおしりではなくて、主人公のすぐそばにくっついて歩いています。
◇
みんなで仲良く、ピクニックのようなお食事をして、さまざまな遊びをします。
最後に、かくれんぼをして目を開けてみたら……。
そこには動物たちの姿はいなくなっていて、代わりに「ぼく」を探しに来たお父さんがいました。
動物たちの姿はないけれど、ぼうやは「また今度来るからね!君たちを探すからね」と見えないお友達たちに宣言して、おうちに帰りました。
お父さんの肩車で。
◇
これは、構造的にはくまのプーさんと同じなのですけど、子供の世界、子供の想像の果てしなさ、豊かさを描いています。
明確にくまのプーさんほど、メインのキャラクターがあるわけではありませんが、例えば、このコウノトリなどは、気難しい哲学者のイーヨーの立ち位置に似ています。
でもこれを空想世界と言ってしまうのは違うような気がします。
紛れもなく現実にある世界、クリストファーロビンといっぴきのクマが、いつまでも遊んでいる場所。
それは現実に確かに存在しているもので、誰も否定はできないからです。
◇
それにしても、くまのプーさんといい森の中といい、その世界に入るきっかけになり、また夢から覚めるように呼び戻すのが、いつもおとうさんなのはなぜだろう。
お母さんじゃないような気がします。
その子の、理性としてのお父さんが呼ぶかな?
そろそろ、戻っておいでって。
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リゼットおばあさんの家に住んでいる子ねこのぴっちは、ほかのきょうだいたちとはちがうことをして遊びたいと思いました。ところが、アヒルのまねをして池で泳ごうとして、おぼれてしまいます。
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かもの一家が、川から公園へ引越しです。かもたちは1列になって町の中を歩き出しました。さあ、たいへん! おまわりさんは自動車をとめて交通整理。パトカーまで出動です。
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風に吹かれて巣からころがり落ちた、まいごの卵が、お母さんをさがしています。あたりにいた恐竜たちも心配して、たまごの親さがしに協力します。やがて、夕方になったとき、奇跡がおこり、たまごの親がだれなのかがわかりました!ようやくお母さんと再会できた、まいごのたまごは、翌朝、ぶじに孵ることができました。
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日本のなつかしい昔ばなしの中から,「ふしぎなたいこ」「かえるのえんそく」「にげたにおうさん」の3つのお話をえらびました.たっぷりとした墨の線を使った,清水崑氏の大らかな絵が楽しい絵本.
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語りつがれた日本の民話の中から《なぜ》のおはなし3つ.「おそばのくきはなぜあかい」「おししのくびはなぜあかい」「うみのみずはなぜからい」.初山滋氏の美しい幻想的な画面が子どもの夢を広げます
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